教員の自己点検・自己評価報告書 所属学部 人間学部 所属学科 職 位 氏 名 人間健康学科 教授 葛原 憲治 最終学歴 学 位 専門分野 ウェスタンミシガン大学大学院 アスレティックトレー 文学修士 アスレティックトレーニング ニング学科修了 教育学修士 Ⅰ 教育活動 ○目標・計画 (目標)トレーナー育成を目指して、健康増進に関わる基礎的な知識の理解を深め、トレーナーの基本スキル やエクササイズのノウハウを学び、さらに専門的なアプローチによるトレーニングプログラムの構 築および処方ができ、スキルアップを図ることを目的とする。 (計画)理解を深めるために「実践を含めた授業」を心がけ、双方向型の授業を実践する。 ○担当科目(前期・後期) (前期)プログラムデザイン、ストレングス&コンディショニング実習、総合演習Ⅰ、専門演習Ⅰ、専門演習Ⅲ (後期)トレーニング実習、フィットネステスト&評価、基礎アスレティックトレーニング、アスレティックト レーニング実習、総合演習Ⅱ、専門演習Ⅱ、専門演習Ⅳ、卒業研究 ○教育方法の実践 学生の理解を深めるために動画や DVD などの教材を導入し、実践を含めた内容を授業に盛り込み、さら には授業開始前には前回授業の復習としてクイズ(小テスト)を実施することで教育効果をあげることが できた。 ○作成した教科書・教材 それぞれの授業で用いる教科書をベースに、教科書内容を理解できるような穴埋め式あるいは記述式を 含めたオリジナルの教材を作成した。 ○自己評価 学生の理解を深めるための「実践を含めた授業」が実施できた。授業評価アンケートの結果からも分か るとおり授業担当者に対する 5 段階評価において 4.2~4.5 ポイントであったことから当初の目標・計画を おおむね達成することができた。 Ⅱ 研究活動 ○研究課題 「ジュニアスポーツおよびコンタクトスポーツの傷害分析および傷害予防トレーニングについて」 ○目標・計画 (目標)ジュニアスポーツおよびコンタクトスポーツの傷害分析および傷害予防トレーニングについて、①ジュ ニアスポーツの傷害調査および分析、②ジュニアスポーツ選手の基本的な動作を分析するために Functional Movement Screen(以下、FMS)テストによって測定および分析、③コンタクトスポーツ(バ スケットボールなど)の傷害調査および分析、④コンタクトスポーツ選手の身体組成および筋力の測定 および分析、⑤ジュニアスポーツおよびコンタクトスポーツの傷害予防トレーニングやコンディショニ ング(アクアエクササイズを含む)の研究をすることを目的とする。 (計画)本年度は、ジュニアスポーツの傷害調査および FMS テストによる測定・分析、そしてコンタクトスポー ツの傷害調査の研究に取り組む計画である。 ○過去7年間の研究業績(特許等を含む) (著書) 1)スポーツビジネス概論(共著) 、叢文社、2012 年 3 月 2)図表でみるスポーツビジネス(共著) 、叢文社、2014 年 4 月 3)スイメックスによるアクアセラピープロトコル(単著) 、唯学書房、2015 年 3 月 (学術論文) 1)Kuzuhara, K., Shimamoto, H. & Mase, Y., “Ice Hockey Injuries in a Japanese Elite Team: A Three-Year Prospective Study” 、Journal of Athletic Training, 44(2): pp.208-214, 2009(査 読あり) . 2)葛原憲治、長谷川望、石川幸生、 「トレーナー育成における現場実習プログラムの導入」 、東邦学誌、 38(1):pp.1~12、2009 年 6 月. 3)葛原憲治、井口順太、島本英樹、 「エリートアイスホッケー選手におけるオフシーズン期のレジスタン ストレーニングの効果について」 、Strength & Conditioning Journal Japan、16(6):pp9~16、2009 年 7 月(査読あり) . 4)葛原憲治、井口順太ほか「関西 1 部リーグの大学アメリカンフットボールチームの傷害分析 ~Injury rates / 1000 athlete-exposures を用いて~」 、日本臨床スポーツ医学会誌、17(3):pp.542~550、 2009 年(査読あり) . 5)葛原憲治、井口順太、 「サッカー選手の下肢傷害予防トレーニング」 、東邦学誌、39(1) :pp.23‐35、 2010 年 6 月. 6) 葛原憲治、 井口順太、 島本英樹、 「エリートアイスホッケー選手における身体組成の年間変化について」 、 Strength & Conditioning Journal Japan、18(5) :pp2~7、2011 年 6 月(査読あり) . 7)Iguchi, J., Yamada, Y., Ando, S., Fujisawa, Y., Hojo, T., Kuzuhara, K., Nishimura, K., Yuasa, Y. & Ichihashi, N., “Physical and Performance Characteristics of Japanese Division 1 Collegiate Football Players”, Journal of Strength and Conditioning Research, 25(12): pp.3368-3377, 2011 (査読あり) . 8)葛原憲治、井口順太、柴田真志、 「大学アメリカンフットボールチームの下肢傷害分析~2 年間の前向 き研究~」 、体力科学、61(1) :pp.139~145、2012 年(査読あり) . 9)葛原憲治、井口順太、井上鎮子、間瀬泰克、 「bj リーグにおけるプロバスケットボールチームの傷害 分析~3 年間の前向き研究~」 、日本臨床スポーツ医学会誌、21(1) :pp.187~193、2013 年(査読あ り) . 10)葛原憲治、黒田次郎、 「プロ野球選手の身体特性および体力特性について」 、東邦学誌、42(1):pp.59 ~65、2013 年 6 月. 11)Iguchi, J., Yamada, Y., Kimura, M., Fujisawa, Y., Hojo, T., Kuzuhara, K., & Ichihashi, N., “Injuries in a Japanese division 1 collegiate American football team: A 3-year prospective study”, Journal of Athletic Training, 48(6): pp.818-825, 2013(査読あり) . 12)葛原憲治、 「筋の不均衡を改善するためのパートナーストレッチング」 、日本保健医療行動学会誌、28 (2) :pp.44-48、2014 年 2 月. 13)澤田節子、古市久子、葛原憲治、寺島雅隆、高間佐知子、 「本学学生の意識調査から授業改善を目指し て -アクティブ・ラーニングは効果的な学習の救世主となりうるか-」 、 東邦学誌、43(2) :pp.141-159、 2014 年 12 月. 14)葛原憲治、芝純平、 「東海学生アメリカンフットボール 1 部リーグチームにおける身体特性および体力 特性について ~他大学 1 部リーグチームと比較して~」 、Strength and Conditioning Journal, 21(1) : pp.8-13、2015 年 1-2 月(査読あり) . (特集論文) 1)葛原憲治、 「単なる早期専門化をやってはいけない」 、Strength and Conditioning Journal, 19(10) : pp.16~17、2012 年 12 月. 2)葛原憲治、柴田真志、 「1 年中休みなく同じスポーツをしてはいけない」 、Strength and Conditioning Journal, 20(1) :pp.10~12、2013 年 1-2 月. 3)葛原憲治、柴田真志、 「集中練習ばかりを繰り返してはいけない」 、Strength and Conditioning Journal, 20(4) :pp.10~12、2013 年 5 月. 4)葛原憲治、柴田真志、 「急性傷害にコールドスプレーを使ってはいけない」 、Strength and Conditioning Journal, 20(8) :pp.10~12、2013 年 10 月. (学会発表) 1) “The effect of perception training on the performance of schoolchildren in soccer”(Hideki Shimamoto, Yasunari Sakamoto, Toshinobu Ikegami, Noriaki Okamoto, Kenji Kuzuhara)、第 31 回 NSCA カンファレンス、アメリカ、ネバダ州、2008 年 7 月 2) 「大学アメリカンフットボール部における怪我の実態とその原因に関する一考察」 (井口順太、木村み さか、葛原憲治) 、第 63 回日本体力医学会、大分・別府、2008 年 9 月 3) ”Hop test as a predictor for lower limb injury” (Junta Iguchi, Yoshihiko Fujisawa, Yosuke Yamada, 75 Soichi Ando, Kenji Kuzuhara) 、第 32 回 NSCA カンファレンス、アメリカ、ネバダ州、2009 年 7 月 4) “Seasonal changes in body composition of elite ice hockey players” (Kenji Kuzuhara, Junta Iguchi, Yosuke Yamada, Hideki Shimamoto, Masashi Shibata) 、第 33 回 NSCA カンファレンス、アメリカ、フ ロリダ州、2010 年 7 月 5) “Effects of daily physical activity level on circadian rhythm of oral body temperature and melatonin in children” (Masashi Shibata, Keiko Tanida, Shiori Shibata, Kenji Kuzuhara, Hideki Shimamoto, Tomoko Wakamura) 、第 33 回 NSCA カンファレンス、アメリカ、フロリダ州、2010 年 7 月 6) 「スポーツ・ツーリズムの可能性を探る-生涯スポーツとしての「グラウンド・ゴルフ」発祥地大会を 事例として-」 (杉谷正次、石川幸生、青木葵、御園慎一郎、杉浦利成、葛原憲治) 、日本生涯スポーツ 学会第 14 回大会、広島経済大学、2012 年 10 月 7) 「日本プロ野球の球団経営に関する研究-チーム成績・賃金・観客動員数の関係から-」 (黒田次郎、内 田勇人、平本譲、葛原憲治) 、日本運動・スポーツ科学学会第 20 回大会、神奈川大学、2013 年 6 月 8) 「プロスポーツの社会貢献活動の国際比較(その3) −日米のプロ野球における社会貢献活動−」 (平本 譲、黒田次郎、葛原憲治、古城隆利) 、日本運動・スポーツ科学学会第 21 回大会、玉川大学、2014 年 6 月 9) 「大学におけるサッカーを通じた地域活性化への取り組み 〜地元 J クラブとの連携に向けて〜」 (長谷 川望、葛原憲治、御園慎一郎) 、地域活性学会第 6 回研究大会、東京農業大学オホーツクキャンパス、2014 年7月 10) 「小学生ミニバスケットボール選手における傷害発生率」 (葛原憲治、柴田真志) 、東海体育学会第 62 回 大会、岐阜大学、2014 年 10 月 11) 「小学生ジュニアサッカー選手における傷害発生率」 (葛原憲治、柴田真志、杉谷正次) 、第 19 回日本体 力医学会東海地方会学術集会、名古屋大学、2015 年 3 月 (特許) なし (その他) 1)葛原憲治、 「人間性を高めるためのトレーナー教育とは?」 、月刊トレーニングジャーナル、pp.37~41、 2009 年 11 月 2)葛原憲治、 「研究室探訪 科学的トレーニングを追求」 、読売新聞 1 月 15 日(金) 、2010 年 1 月 3)葛原憲治、 「2010 年度「INVENT」をテーマの和丘祭を終えて」 、東邦キャンパス Vol.111、2011 年 1 月 4)葛原憲治、 「強みを伸ばす場をつくって待つ」 、月刊トレーニングジャーナル、pp.22~25、2012 年 7 月 5)葛原憲治、 「ゴルフボールで柔軟性アップ」 、みどりの風、第 34 号、pp.10~11、2013 年 1 月 6)葛原憲治、長谷川明、増田貴治、山本正彦、吉岡睦博、 「第 6 章 三大事業の集中実施」 、東邦学園九十 年誌、学校法人東邦学園、2014 年 5 月 ○科学研究費補助金等への申請状況、交付状況(学内外) 1)平成 25 年度 科学研究費補助金 基盤研究 C(独立行政法人日本学術振興会) 「小学生ジュニアスポー ツにおける傷害実態の解明と傷害予防プログラムの研究」の研究課題で交付 2 年目(代表者) 2)2014 年度 愛知東邦大学地域創造研究所共同研究「新しいスポーツ・ツーリズムの可能性を探る」 (共 同研究者)-2 年目 3)平成 26 年度 愛知東邦大学共同研究助成費「アクティブ・ラーニングを効果的にする条件を探る」 (共 同研究者)-2 年目 4)2014 年度 スミセイコミュニティスポーツ推進助成プログラム:実践助成(住友生命健康財団) 「ジュ ニアスポーツにおける『早期専門化』に伴うケガの予防プロジェクト」の研究課題で申請(代表者)- 不採択 5)2014 年度 愛知東邦大学出版助成費「スイメックスによるアクアセラピープロトコル」-採択 ○所属学会 日本体力医学会、日本体育学会、全米アスレティックトレーナー協会(NATA) 、全米ストレングス&コン ディショニング協会(NSCA) 、ジャパン・アスレティックトレーナーズ機構(JATO) 、日本臨床スポーツ医 学会、日本運動・スポーツ科学学会、地域活性学会 ○自己評価 76 本年度は 2008 年度から取り組んできたコンタクトスポーツの傷害分析および傷害予防トレーニングに 関する研究成果として学術論文および単著本を公刊することができた。また、来年度も引き続き科学研究 費におけるジュニアスポーツの傷害予防に関する研究を実施する計画である。 Ⅲ 大学運営 ○目標・計画 (目標)全学委員会およびワーキンググループに関わって大学運営に貢献する。 (計画)教務委員会では、人間学部の授業やカリキュラムに関わる業務を担当し、特に、人間健康学科の新カリ キュラム、新カリキュラムに伴う履修モデル、新年度の時間割に関わる業務を担当する。 ○学内委員等 人間健康学科学科長、教務委員会委員長、中途退学者防止対策 WG、学長選挙管理委員、オープンキャ ンパス模擬授業(7 月、8 月、9 月、10 月に合計 10 講座担当) 、専任教員任用審査委員長(保健体育教育 法Ⅱ:8 月~9 月) 、専任教員任用審査委員長(保健体育教育法Ⅰ:12 月) 、高大連携会議メンバー(7 月、 9 月、10 月) 、東邦高校人間健康コースカリキュラム高大検討委員会(10 月、12 月) ○自己評価 教務委員長として 2 年目となり、2 学部 3 学科の全体を管理・運営する業務に取り組み、概ねスムーズ に全体的な業務は遂行できたと思われる。特に、人間学部の教務担当として 4 年目になるため業務内容に も適応し、人間学部のカリキュラムや時間割に関わる業務等にはかなり貢献できたと思われる。 Ⅳ 社会貢献 ○目標・計画 (目標)本学園が実施している地域向けの公開講座や地域イベントに積極的に関わり地域貢献をする。 (計画)名東区民祭りの出展イベントに協力し、企画運営を行う。また、地域向け公開講座等の講師を担当する。 ○学会活動等 なし ○地域連携・社会貢献等 ・NAGOYA 学生 EXPO2014 における健康・防災セクションにて、 「首・肩のリラクゼーション」企画を実施 2014 年5月 ・うづかの森夏合宿サポートにて、兵庫県の高校クラブ活動の合宿におけるトレーナーサポートを実施 2014 年 8 月 ・全国高等学校体育学科・コース連絡協議会 中国・四国ブロック大会にて「トップアスリートから学ぶ~ 第 2 弾~」というテーマで講演 2014 年 10 月 ・愛知県豊川高校の模擬授業「スポーツトレーナーを目指す!!」というテーマで講義 2014 年 11 月 ・2014 年度「和丘祭」の ATTO(愛知東邦トレーナー組織)イベントとして「リラクゼーションマッサージ」 を実施 2014 年 11 月 ・愛知県菊華高校の出張模擬授業「足首のテーピングの極意を教えます!」というテーマで講義 2014 年 12 月 ・第 18 回全国学生トレーナーの集い(中京大学豊田キャンパス)のオブザーバーとして参加 2015 年 3 月 (公開講座) なし ○自己評価 本年度は、高校生や高校教員向けの健康増進に関する講座や地域向けの健康増進イベント等の開催を通 して地域貢献ができた。また、昨年度に引き続き ATTO(愛知東邦トレーナー組織)の学生たちが地域向け に活躍できる場を多く設けたことで、現場経験の機会が増え、将来的に CSCS トレーナーを目指すための人 材育成の貢献もできた。 Ⅴ その他の特記事項(学外研究、受賞歴、国際学術交流等) 特になし Ⅵ 総括 77 本年度は、特に、教育活動と研究活動に重点を置き取り組んできた。教育活動については、本年度は NSCA ジャパン認定の CSCS(ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)資格に関して、男子学生の合 格者を出しトレーナーの人材育成に貢献できたと思う。研究活動については、今後、ジュニアスポーツの 傷害分析および傷害予防トレーニングの研究を継続し、さらなる研究成果を出したい。 78
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