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S型ワムシの大量培養
誌名
岡山県農林水産総合センター水産研究所報告 = Bulletin of the Okayama
Prefectural Technology Center for Agriculture, Forestry, and Fisheries
Research Institute for Fisheries Science
ISSN
21859183
後藤, 真樹
植木, 範行
著者
草加, 耕司
小橋, 啓介
水戸, 鼓
増成, 伸文
小見山, 秀樹
亀井, 良則
巻/号
26号
掲載ページ
p. 96-97
発行年月
2011年11月
農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波事務所
Tsukuba Office, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat
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( 26 96--9i. 2011
S型ワムシの大量培養
後藤真横・植木範行-草加耕司・小橋啓介・
水戸
鼓・増成伸文・小見山秀樹・亀井良則
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キーワード:培養,王子成2
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年度, ワムシ
なお,これら注水量及び給餌量については,培養密度が
当水産研究所で
型ワムシ B
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料とするため, S
後,ワムシとする)の大量培養を行った。その経過と結
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個体/mlとなるように適宜調整した。
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培養水槽からオーバーフローしたワムシ浮遊液を 4
FRP
水槽(以後, i
留槽とする) 1-2摺に溜めおいた後,
果は以下のとおりであった。
漕し
プランクトンネット(オープニング50-60μm) でi
取って収獲し各魚穫に給餌した。
培養方法
i
留槽の水温は原則として約 2
5
'tとしたが,最盛期のみ
型ワムシ約 l
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意{国体を入手し
クロレラ工業K.K.より S
培養を開始した。培養には,高密度連続培養装霞(ワム
8'tとし培養水槽と関様に淡水産濃縮クロレラを適
約2
量給鎖した。
シわくわく,クロレラ工業K.K.)を用いた。培養水槽に
.
5
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l又は 1
k
lアルテミアふ化槽を使用し,必要に応
は0
培養結果
じて水槽数を増減した。最盛期の 5月には高密度連続培
l水槽 6槽を用いた。
養装置 3台と 1k
ワムシの培養結果を表 1に示した。
培蓑水温を 28~29'tとし,培養水には全海水を使用し
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s種苗生
本年度より,サワラ S
て,培養水量の 40-50%を 1日2
4回に分けて注水し,オー
産が休止となった。…方で,アユP
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ノfーフローさせた。また,淡水産濃縮クロレラ(生クロ
麓苗生産を 2回次行ったことにより供給日数は
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又は狂G生クロレラ V12,クロレラ工業K.K.)を
レラ V12
前年度より 328時多い延べ 1
4
7日間となった。総供給数
館 料 と し て 使 用 し ワ ム シ 1龍個体に対して 200-300
5
6
億個体多い 3
,
3
6
8
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章、個体となった。日間
は前年度より 4
ml/日を自安として,
1日量を 2
4田に分けて給餌した。
増殖率は平均 32%であった。なお,余剰分のワムシは 8
5
表 1 培養結果
供給魚種
供給期間(月 /8)
供給日数(日)
供給数(億個体)
平均日間供給数(億偶体)
7
ゲザミ
キジハタ
オニオコゼ
アユ
5/15-30
6/14-7/1
7/21-8/26
10/6-12/24
1
6
1
8
3
5
7
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1
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2
2
4
平均日開増殖数(億個体)
1
7
王子均呂関増殖率(%)
3
2
クロレラ使用量(t)
2
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7
7
0
9
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間体をー 25tで凍結保存したほか, 1
,
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倍、個体を麗
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及び、アユの各種
棄した。
苗生産事業にそれぞれ1,0
1
1, 1
8
0, 3
3
6及び1,8
4
2
億個体
ガザミ P
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を供給した。