福岡教育大学附属福岡小学校 指導者 ○○ ○○ 第3学年1組 理科学習指導案 単 元 豆電球にあかりをつけよう 指導観 ○ 本学級の子どもたちは,これまでに ,「植物を育てよう」,「昆虫を育てよう」の単元で植物どうしや虫どうしを 見比べながらその概念を身に付けてきている。また ,「風やゴムのはたらき」の単元では,ある程度条件を考えな がら実験を行う力も身に付けてきている。そこで,体験を通して多くの事例の共通点からきまりを見出していくこ とができるこの時期に本単元を取り上げる。乾電池と豆電球のつなぎ方の共通点や差異点,電気を通すものと通さ ないものの共通点や差異点から,電気の通り道についての見方や考え方を身に付けさせていくことは,3年生で中 心となる資質・能力である「比較する力」を身に付けていく上で意義深い。 ○ 本単元に関しては ,「エネルギー」を柱とした内容構成の「エネルギーの変換と保存」に関する最初の単元にあ たる。本単元では,その上に立って豆電球にあかりがつくときとつかないときの条件を比較したり,回路にものを 挟んだときに電気を通すものと通さないものを比較したりしていく活動を通して,電気の回路についての見方や考 え方をもつことをねらいとしている。このことは,4年生での「 電気のはたらき」,5年生での「電流のはたらき」, 6年生での「電気の利用」,さらに,中学校での「電流」の学習に発展していく。 ○ 本単元の指導にあたっては,電気を通すつなぎ方と通さないつなぎ方があることや,電気を通すものと通さない ものがあることについての見方や考え方をもつことができるようにする。そのために,まず導入段階では,乾電池 とソケット,豆電球を使ってあかりがつくつなぎ方を試行させる。その後,あかりがつくつなぎ方とつかないつな ぎ方を比較させ,回路についてのきまりをとらえさせる。次に展開段階では,電気を通すものと通さないものにつ いてのきまりを見出させる。そのために,たくさんのものの中から電気を通すものと通さないものに分類させ,そ の共通点や差異点に着目させる。また,素材に目を向けさせるために,同じもので素材にちがいがあるものを提示 する。最後に終末段階では,被膜がある金属に電気を通す方法についてとらえさせる。そのために,被膜があり, 電気を通さない金属を提示し,電気を通すようにするための方法を見出していく活動を設定する。 目標 (1) 豆電球にあかりがつくつなぎ方や,電気を通すものについて意欲的に調べることができる。 (2) 豆電球にあかりがつくつなぎ方や電気を通すものの共通点についてとらえ,電気の通り道について図や言葉 で表現することができる。 (3) 導線と電池ボックスを隙間なくつないだり,テスターを適切に使用したりしながら,電気の通り道について 調べることができる。 (4) 回路が隙間なく1つの輪になったときに電気が通ることや,金属は電気を通すことを理解することができる。 計画 (7時間) 1 豆電球にあかりがつくつなぎ方について調べさせる。 2 2 電気を通すものと通さないものについて調べさせる。 2 (1) 電気を通すものを調べる方法について ① (2) 電気を通すもの通さないものの共通点や差異点について ①本時 3 被膜のある金属に電気を通す方法について調べさせる 本時 平成○年○月○日(○) 主眼1 2 第○校時 3 理科室において 電気を通すものと通さないものの違いについてテスターを使って意欲的に調べることができる。 回路に挟むものの素材の共通点や差異点から,電気を通すものと通さないものの違いについてとらえること ができる。 準備 学習プリント,テスター,素材が金属のもの(鉄,アルミニウム,銅),金属以外の素材(紙,木,ビニール等) -1- 過程 段階 主な学習活動と予想される子どもの反応 導 1 入 教師の支援と具体的な評価 いろいろなものの中から電気を通すものと通さないものを予想し,調 〈教師の支援〉 べる方法について話し合う。 ○ ・ ※ 電気を通すものと通さないものについて調べる見通しをもつこと させるために,同じ形状で違う 鉄みたいなものは導線の中にあるものに似ているから,電気を通す んじゃないかな。 回路に挟むものの素材に着目 素材のものを提示する 〈具体的な評価〉 ・ 紙や木は電気を通さないと思うよ。 ・ テスターを使って調べてみよう。 ※ 電気を通すものと通さないも のを見分ける方法について,素 材に着目して記述したり発言し 電気を通すものと通さないものについてテスターを使って調べよう。 / たりしている。 〈教師の支援〉 展 2 開 電気を通すものと通さないものについて調べる。 ※ テスターで様々な素材につい (1) 電気を通すものと通さないものについてテスターを使って調べる。 て電気を通すかどうか調べさせ, ○ 分類する活動を位置付ける。 電気を通すものと通さないものの素材に着目すること 〈具体的な評価〉 ※ 自分で調べた素材について, 電気を通すものと通さないもの テスターの回路の間にものを挟み, 電気を通すかどうか調べる。 に分類することができている。 〈教師の支援〉 ※ 電気を通すものと通さないも のとの共通点や差異点をとらえ させるために,素材別に板書に ・ 同じスプーンでも,プラスチックのものは電気が通らなくて,鉄で できているものは電気を通すよ。 ・ 整理する。 〈具体的な評価〉 鉄の仲間のようなものには電気が通って,豆電球にあかりがつくみ ※ たいだよ。 点や差異点から,金属は電気を (2) 電気を通すものと通さないものを分類し,電気を通すものの共通点 通すこと,金属以外は電気を通 について考察したことを話し合う。 ○ 電気を通すものの素材の共通 さないことを記述したり発言し 鉄やアルミニウム,銅などの金属は電気を通し,金属でないものは 電気を通さないことをとらえること たりしている。 〈教師の支援〉 ・ 鉄やアルミニウムや銅は電気を通すよ。 ※ 次時への見通しをもたせるた ・ 紙や木やプラスチック,ビニールなどは電気を通さないよ。 めに,いろいろな金属の中に皮 ・ 金属は電気を通してそれ以外は電気を通さないんだね。 膜のあるものを含ませ,電気を 通してみる活動を位置付ける。 金属は電気を通し,金属ではないものは電気を通さない。 / ※ 終 3 末 〈具体的な評価〉 いろいろな金属が電気を通すかどうか調べる。 ○ 金属なのに電気を通さないも のがあることに気付き,自分が 金属のはずなのに電気を通さないものがあることをとらえることか ら,次時に調べる課題についてとらえること もった疑問について記述したり 記述したりしている。 -2- 福岡教育大学附属小倉小学校 第4学年B組 理科学習指導案 指導者 ○○ ○○ 単 元 もののあたたまり方 指導観 ○ 本学級の子どもたちは,普段の生活の中でいろいろな物が温度によってその様子を変化させることを目にした り,自分自身でも物を温めたりした経験をもっている。しかし,空気,水,金属に熱を加えた経験はもつものの, 目の前で起こっている変化のみに目が向けられており,熱を加えたときの温まり方についての見方や考え方を十 分に身につけるまでには至っていない。そこで,事象を比較しながらとらえたり,事象の変化をその要因と関係 付けながらとらえることができるようになってきているこの期に本単元を取り上げる。そして,空気,水,金属 に熱を加えることで,状態の違うそれぞれの粒子がもつエネルギ-の違いを,温まり方の違いからとらえること ができるようにする。このことは,自然現象の仕組みを理解することにつながり,さらに暮らしに生かしていく ことができるという点からも大変意義深いと考える。 ○ 本単元に関しては,子どもたちはこれまでに,空気や水に力を加えた時のかさの変化や,空気,水,金属に熱 を加えた時のかさの変化について学習してきている。本単元ではこれらの上に立って,空気,水,金属のあたた まり方についての見方や考え方をもつことができるようにすることをねらいとしている。また,本内容は,「粒 子」についての基本的な見方や概念を柱とした内容の内の「粒子のもつエネルギ-」にかかわるものである。こ のことは,中学校第1分野「( 2)ウ状態変化」に関わるものであり,物質の状態が変わっても,物質そのもの は変わらないという見方や考え方につながるものである。 ○ 本単元の指導にあたっては,物の温まり方について,切実な問題をもって問題解決に臨むことができるように するために,既習概念や経験とのズレを生じる事象を意図的に提示するようにする。特に本指導にあたっては自 らの考えを吟味・修正していくことができるように,予想の段階に自分なりの考えを図に表わす活動を位置付け る。考察の段階においては水の温まり方についての確かな考えをもつことができるようにするために,自分の考 えと実験結果を比較,自分の考えと友達の考えを比較,結果と結果を比較し説明する活動を位置付ける。 目標 (1) 金属,水及び空気のあたたまり方について興味・関心をもち,それらを熱したときの熱の伝わり方を進んで調 べようとする。 (2) 金属は熱せられた部分から順に温まるが,水及び空気は熱せられた部分が上に移動して全体が温まっていくと いう見方や考え方ができるようになる。 (3) 金属,水,空気に熱を加えたときの温まる様子について,自分の考えを図に表したり,根拠を説明したりする ことができるようになる。また,アルコ-ルランプなどの実験器具を正しく安全に使いながら実験を行い,調べ た結果について図や表などに整理して記録することができるようになる。 (4) 金属は熱せられた部分から順に温まるが,水及び空気は熱せられた部分が上に移動して全体が温まっていくと いう温まり方の違いについて理解できるようになる。 計画(7時間) 1 金属板にロウを垂らし,熱したときのロウの溶ける様子から学習問題をつくる。 1 2 金属,水,空気のあたたまり方について調べる。 5 (1) 金属のあたたまり方について調べる。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・① (2) 水のあたたまり方について調べる。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・②本時2/2 (3) 空気のあたたまり方について調べる。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・② 3 本時 これまでの学習をふり返り,金属,水,空気の性質についてまとめる。 平成○年○月○日(○曜日) ○校時 ○○○において 1 主眼 ○ 水を熱したときの水の温度変化や,水の動きを調べることを通して,水を温めると,温まった部分が上に移動 しながら全体が温まることを理解し,水の温まり方と温度を関係付けながら考えることができるようにする。 準備 イメージ図,水,ビーカー,ガスコンロ,温度計,コーヒー殻,学習カード,学びの足あと 過程 段階 学習活動と予想される子どもの反応 導 1 教師の支援と具体的な評価 前 時 の 学 習 内 容 を 想 起 し , 本 時 の め あ て を 確 認 す る と <教師の支援> ともに水の温まり方についての自分の考えを確かめる。 ※ 入 ( 1) 本 時 の め あ て を 確 か め る 。 本時の学習内容を明確にすることがで きるようにするために,前時の内容を板 書しておきふり返る場面を位置付ける。 水はどのようにしてあたたまるのだろうか。 <教師の支援> ( 2) 自 分 の 考 え を 確 か め る 。 ※ あたためられた水が上に行くと思うよ。 あたためられた熱が上に伝わりあたたかさが たまっていくんじゃないかな。 ○ るようにするために,イメージ図を分類 し掲示する。 <具体的な評価> ※ 自分の考えと友だちの考えの違いに気付き,明らか 自分の考えを図に表し,その根拠を説 明することができている。 にすべき問題についてとらえること <教師の支援> 水の温まり方について調べる方法について話し合い, ※ 水の温まり方を確かめることができる 展 2 開 根拠を明確に考えをもって活動ができ 実験をもとに調べる。 ようにするために,水の上部と下部の温 ( 1) 実 験 方 法 に つ い て 話 し 合 い 実 験 を 行 う 。 度を測ることを確かめる。 コーヒー殻を水に入れて水の動 きを調べてみよう。 <教師の支援> ※ 水の動きを視覚的にとらえることがで きるようにするために,コーヒー殻をビ ーカーの水の中に入れて熱する。 温度計を使って,上と下の温度 変化を調べよう。 <教師の支援> ※ 水の温度変化と動きを関係付けて考え ることができるようにするために,二つ ( 2) 結 果 を も と に 交 流 し 考 察 す る 。 の結果を並べて掲示し,気付きを発表す る場を位置付ける。 コーヒー殻がどんどん上に上がっていったよ。温めら れた水が上に動いたということだね。 <教師の支援> ※ 水の温まり方を明確にとらえることが できるようにするために,前時に学習し 試験管やビーカーを下から熱したとき,上の部分が温 まっていたのは,温められた部分が上に移動してたから た金属の温まり方をまとめたものを提示 なんだね。 し比較する場を位置付ける。 <具体的な評価> 最初は同じ温度だったのに,先に上の方が温度が上が ※ ったよ。でも,時間がたつと二つとも同じ温度になって ながら,水の温まり方について説明する いったね。 ○ 終 3 末 温度変化の結果と水の動きを関係付け ことができている。 金 属 の よ う に 熱 が 伝 わ る の で は な く , 温 ま っ た 部 分 <具体的な評価> が動きながら全体が温まるということ 考察をもとに結論をまとめる。 水を熱すると温まった部分が上へ動き,上にあった部分 が下へ動きながら水全体が温まっていく。 ※ 金属の温まり方と水の温まり方を比較 し,違いについて発言することができて いる。 <教師の支援> ※ 今後の見通しをもつことができるよう にするために,空気の温まり方について 問いかける。 福岡教育大学附属久留米小学校 第三学年菊組 理科学習指導案 指導者 単 元 ○○ ○○ こん虫をそだてよう 指導観 ○ 本学級の子どもたちは,これまでに,身近な虫を探したり,育てたりしながら,生物の命の大切さに気付いて きている。また,大きさや形,色といった視点で,生物の成長や変化の様子を調べることができるようになって きている。そこで,様々な視点をもとに,自然事象について,対象を比較し,その共通点からきまりを見いだす ことができるようになるこの期に本単元を取り上げる。そして,様々な昆虫を比較しながら調べたことをもとに, 説明する活動を通して,昆虫の成長過程や体のつくりには一定の順序やきまりがあることを捉えることができる ようにする。このことは,子どもの科学的な思考力を育成する上からも意義深い。 ○ 本単元に関しては,生活科の学習で,身近な生き物を探したり,飼育したりして,生き物の生命の尊さについ て気付きを高める学習をしてきている。本単元ではこれらの上に立って,昆虫の成長過程には一定の順序がある ことや体をつくる部分の存在や部分の特徴にきまりがあることから,生き物の体のつくりや構造と機能について の考えを持つことができるようにする。このことは,第4学年の動植物の成長について調べ,季節によって様子 が変化していくことを捉える学習へ,人の体の構造について調べて,人は筋肉と骨によって活動することができ ることを捉える学習へと発展していく。 ○ 本単元の指導にあたっては,様々な昆虫の成長や体のつくりについて,比較しながら調べることで,昆虫の成 長過程には完全変態や不完全変態があることや昆虫の体のつくりにはきまりがあることについて捉えることがで きるようにする。そのために,完全変態のモンシロチョウとは成長過程が異なるが,体のつくりには共通点が含 まれる不完全変態のトンボとバッタ,体のつくりがわかりにくいテントウムシを教材として取り上げる。特に本 指導にあたっては,まず,導入段階でこれまでに飼育したこん虫について想起し,本時のめあてをつかむことが できるようにする。次に,展開段階では,モンシロチョウの体のつくりをもとにトンボやバッタ,テントウムシ を観察し,その共通点から昆虫は目や口,触覚がついている頭,3対6本の足が出ている胸,いくつかの節があ る腹の三つの部分でできているという体のつくりのきまりを捉えることができるようにする。最後に,終末段階 では,昆虫の体の部分に着目させ,特徴や機能について考えることができるようにする。 目標 (1) 昆虫の成長していく過程や体のつくりに関心を持ち,様々な昆虫について意欲的に飼育したり,観察したりし て,昆虫の成長の過程や体のつくりのきまりを進んで調べて,生き物を大切にしていこうとする態度を育てる。 (2) 観察したことを図や言葉で表現したり,説明したりすることや,自分の考えを出し合うことで,様々な昆虫の 成長の過程を比較したりして,共通点をもとに昆虫の体のつくりについて考えたりすることができるようにする。 (3) 昆虫の成長過程について調べたり,体のつくりを虫眼鏡を使って観察したりして,モンシロチョウやトンボな どの卵や幼虫から成虫までの過程について,色や形,動きの変化などを記録したりすることができるようにする。 (4) 昆虫の成長過程には,完全変態や不完全変態といった一定の順序があることや,体は目や口,触覚がある頭と 3対6本の足がある胸,いくつかの節がある腹からできているというきまりを捉えることができるようにする。 計画(11時間+課外) 1 様々な昆虫の卵や幼虫から育てる見通しをもつ。 2 2 様々な昆虫を調べ,体のつくりを捉える。 7+課外 3 本時 (1) モンシロチョウを育てる。 ②+課外 (2) 様々な昆虫を育てる。 ③+課外 (3) モンシロチョウの体のつくりを捉える。 ① (4) 昆虫の体のつくりを捉える ①本時 身の回りにいる様々な昆虫の成長や体のつくりを調べる。 平成○年○月○日(○曜日) ○校時 2 理科室において 主眼 ○ これまでに卵や幼虫から飼育してきた三種類の虫は,触角や目,口がある頭や3対6本の足がある胸,いくつ かの節がある腹の三つの部分でできていることから,昆虫であるということを捉えることができるようにする。 ○ 三種類の昆虫の体のつくりを観察し,自分の考えをつくり,描いた図から昆虫かどうかを判断した根拠を話し 合い,モンシロチョウとの共通点を見いだしながら,体のつくりのきまりをまとめることができるようにする。 準備 虫眼鏡,トンボの標本,テントウムシ,バッタ,虫カード,パソコン,プロジェクター 過程 段階 導 学習活動と予想される子どもの反応 1 入 モンシロチョウの体のつくりやトンボ,バッタ,テントウムシを 育てたことを想起し,本時のめあてをつくる。 ○ 2 開 <教師の支援> ※ 様々な昆虫の体のつくりについて調べるめあてをつかむこと。 ・ モンシロチョウは3つの部分と足が6本あった。 ・ 成長の仕方が違うトンボやバッタを調べてみたいな。 トンボやバッタ,テントウムシはこん虫かどうか調べよう。 展 教師の支援と具体的な評価 めに,モンシロチョウの体のつ くりについて確認させる。 <具体的な評価> ※ トンボやバッタ,テントウムシの体のつくりについて見通しをも ロチョウと同じか予想し,根拠をもとに調べる見通しを持つ。 ○ 想起し,発言することができる。 <教師の支援> ※ 昆虫の体のつくりを調べる見通しを持つこと。 【モンシロチョウ】 モンシロチョウの体の分かれ 方や各部分についている部位を ち,体のつくりを観察し,結果から自分の考えをつくる。 ( 1) トンボとバッタ,テントウムシの体のつくりについてモンシ 本時のめあてをつかませるた 本時の見通しを持たせるため に,トンボやバッタ,テントウ 〈予想〉・同じ→○,違う→× ムシの体のつくりはモンシロチ 〈方法 〉・昆虫カードや実物,標本を ョウと同じか,違うかという観 観察し,絵図で表し,モン 点から予想させ,その根拠を話 シロチョウと比べる。 し合わせる。昆虫かどうかを判 ・頭(目・口・触角) ・胸(3対6本の足) 〈視点 〉・体に頭,胸,腹があるか。 断させるために,昆虫カードや ・腹(いくつかの節) ・何がついているか。 実物,標本を比較しながら観察 (2) 昆虫の体のつくりを観察し,絵図で表し,自分の考えをつくる。 し,シルエット図に絵図や気付 ○ いたことを書き込ませる。本時 昆虫の体のつくりを調べ,考えをつくること。 のまとめについて考えさせるた めに,昆虫かどうか判断した根 【トンボ】 【バッタ】 【テントウムシ】 拠を話し合わせたり,拡大写真 頭 目や口,触覚がついている。 で体のつくりを確認させたりし, 胸 3対6本の足が出ている。 共通点のキーワードを出し合わ 腹 いくつかの節がある。 せる。 ( 3 ) 昆虫の判断基準となるモンシロチョウとの共通点や差異点につ いて話し合い,昆虫の体のつくりについてまとめる。 ○ <具体的な評価> ※ 昆虫の体のつくりのきまりをまとめること。 共通点 ・3つの部分で できている。 通点や差異点について話し合っ 差異点 たことや見いだしたキーワード ・大きな目,長い羽。(トンボ) を基に,ノートに自分なりのま ・たたまれた羽,大きな後ろ足。(バッタ) とめを書くことができる。 ・3対6本の足。 ・短い触角,固い羽。(テントウムシ) <教師の支援> ※ 終 末 調べた昆虫の体のつくりの共 調べた昆虫の体の特徴につい 3種類の虫もこん虫である。目や口,しょっ覚がある頭,3対6 て関心を高めるために,昆虫の 本の足がある胸,いくつかの節がある腹からできているからである。 体の部分から機能について考え 3 昆虫の体の部分についているものに着目し,その特徴や機能につ させる。 いて話し合い,考えを高める。 <具体的な評価> ○ 昆虫の体の部分の機能について考えること。 ※ ・ 目や触覚が頭にあるのは,餌や敵に気付くためだろう。 徴や機を考えたり,発言したり ・ 足が胸にあるのは,バランスよく動けるためだろう。 することができる。 昆虫の体の部分について,特
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