第 237 号(平成 27 年 9 月1日号) 福岡市立こども病院 栄養管理室 発行 みなさんぶどうは好きですか?ぶどうはなんと世界中で一番生産されている果物で、巨峰、ピオーネ、デラウェア、 マスカット等…その種類は 1 万種以上にのぼるといわれています。 ぶどうの主成分の糖質はブドウ糖と果糖で、カリウム、鉄、亜鉛、銅等のミネラルを豊富に含んでおり、ヨーロッパで はその栄養価の高さから「畑のミルク」と呼ばれています。 ぶどうを食べると・・・?? ●ブドウ糖による疲労回復効果 ぶどうには体内に吸収されやすいブドウ糖や果糖などの糖質が多く含まれており、これらは体内で代謝の経過 を経ずにそのままエネルギーになってくれるので、疲労回復効果が非常に大きいと言えます。 また、ぶどうの糖質は、体内で短時間でエネルギーに変わるので、アスリートの栄養補給としても利用できます。 【ここでちょっと豆知識】 このブドウ糖という名前は、D-グルコースを発見した学者さんが、実験によく使っていた 果物がブドウだったことから、これを「ブドウ糖」と名付けたのが由来ともいわれています。 ●目の疲れがとれるかも? ブドウにはポリフェノールが沢山含まれています。特に皮や種の部分に多く、これはガンや動脈硬化の予防に効果 があるといわれています。また、その中のアントシアニンは色素成分で赤ブドウに沢山含まれており、目の疲れや糖 尿病による目の病気など、視力回復につながる重要な役割を果たす成分として注目されています。 なので、ブドウは皮のついたまま食べるのが、オススメです! ★オススメの生ぶどうの加工品★ レーズン 生のぶどう 1kg からできるレーズンはわずか 200g です。 レーズンは約 70%の果糖・ブドウ糖を含み、これらは砂糖のショ糖より吸収されやすいため、効率のよいエネルギ ー源になります。 アメリカでは、クイックエネルギー(即効性のある栄養食品)としてスポーツにも利用されています。 そのまま朝食やスナックに、登山やマラソンなどのスポーツに、レジャーの携帯食に、また保存性が高いため緊急時 の常備食にも最適です。パンや焼き菓子などに使えば、食品をしっとりとさせる保湿剤になり、レーズンの糖 分は、料理の甘味料としても使用できます。 【参考文献】カリフォルニア・レーズン協会 ホームページ 【栄養管理室からのお知らせ】9 月 2 日におたのしみおやつ,9 月 9 日にお楽しみランチを予定しています。
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