一 年間の学びの集 大成 ~なぎさ祭~ なぎさ公園小学校 教 諭 石 なぎさ祭とは オープニング 英語科 ます。本校の特色である教科教育につ 持つ力を大切にして練習をしてきた成 児童が集まり人気を博していました。 なぎさ祭とは、 なぎさ公園小学校全児 いて、1年生から6年生までの学習の流 果を存分に発揮していました。 午前と午後の計2回、各種の大会で 童の一年間の学びの集大成として行わ れや、身につける力を系統的に児童の れる学習発表会です。運動会、音楽会 作品を通して分かりやすく見ることがで と並んで本 校 3 大 行 事の一つとして位 きるように工夫しています。児童のみな 置づけられ、平成15年の開校以来続い らず様々な方々に広く披露するという意 ています。 味も込められています。 の展示のほか、立体的な作品として、パ なぎさ公園小学校の4つの教育目標 なぎさ祭は、全校児童が一堂に会し ターンブロックの「雪の結晶」 「なぎさゴ 図工科(絵画造形) は、 「21世紀型『 高学力 』を育てたい」 て行うオープニングで幕開けをします。 ールデンタワー」 「ソーマキューブ」の作 観察と体験に基づく絵画や粘土での 生をお招きして、立ち振る舞いや日本の 平成26年度のオープニングは、 なぎさ祭 品などが目をひきました。中でも、 「なぎさ いきいきとした低学年の作品に感心の 伝統文化などについてご指導いただき える心(感性) を育てたい」 「たくましいリ のテーマソングである、 「なぎさのたから ゴールデンタワー」は天井に届くほどの 声があがりました。 さらに高 学 年では、 ました。1年生からの総まとめとして日本 ーダーを育てたい」です。 この4つの柱 もの」を歌い、 スローガンや教科の見ど 高さにまで立方体が積まれ、迫力満点 一人ひとりの発想を重んじながら、道具 の文化に触れることができました。 に各教科が位置づけられ、 これを具現 ころの紹介、全体発表で『 生きる』 (作・ の展示となりました。 の扱い方を身につけた優れた作品を見 課外クラブとしてDrum Corps、合唱 「グローバル生活人を育てたい」 「ふる 算数科 優秀な成績を修めた児童が「研究発 平成26年度は、 “ 読む” “ 書く” “ 話す” “聞く” ことの4技能をバランスよく身につ 「けん玉グランプリ」は1年生から6年生 の代表によって競い合われました。けん 玉はすべての児童が1、2年生のみちく 表プレゼンテーション」を行いました。小 けることに焦点を置いて学習しました。 さの時間に練習しています。3年生全員 生活に密着した算数新聞やひもかけ さな学者に大きな拍手が送られていま 児童の歌やポスター、作文などの学習 による「日本の舞」は、毎年たくさんの方 パズル、児童が考えた算数問題集など した。 内容から、児童のコミュニケーション能 から賞賛が上がるなぎさ祭終盤の大き 力の高さが見て取れました。 な発表です。今年も日本舞踊花柳流振 り付け指導をされている花柳侍比呂先 化したものの集大成がなぎさ祭での展 谷 川 俊 太 郎 )の群 読を行いました。今 また、5年生による模擬授業が行われ ることができました。特に、5年生のステ クラブ、ASC(After school club)から 示・発表ということになります。 回のスローガンは、事前になぎさ公園小 たり、マス計算、パターンブロック、マグフ ンドグラスや6年生の木版画の自画像は ヴァイオリン、マイプロ (クラブ活動)から なぎさ祭には次のねらいがあります。 学校での6年間の学びを表現すること ォーマー、 ソーマキューブなどの体験コ 個性が発揮された素晴らしい作品にな リコーダーの発表があり、盛り沢山の展 一つ目は、 なぎさ公園小学校の特色 を念 頭において、6 年 生にアンケートを ーナーがあったりと、高学年の児童が中 っていました。 教育である教科教育の取り組みを展示 取り、それを児童会がまとめる形で決定 心になって進めていました。 と発表で表現する。二つ目は、児童が互 しました。 「学びの集大成、未来への第 いに鑑賞し合うことで学びを深め、学習 一歩!」をスローガンとして掲げ、第12回 社会科・不思議青 の達成感を味わうことができるようにす のなぎさ祭がスタートしました。 る。三つ目は、保 護 者 及び 一 般の方々 に、なぎさ公園小学校の教育に対する 各教科の様子 英語の部屋 音楽科 道徳科(にんげん) 音楽科1年間の集大成である12月に 自分を見つめ、友だちや他者のことを 社会科では、学習のまとめとして新聞 行われた音楽会のビデオを放映すると 考える大切さが感じられる作品を展示 やパンフレットなどを展示しました。6年生 ともに、壁面には2年生から6年生までの しました。 また、宝物を紹介する「なぎさ は、修学旅行で訪れたシンガポールで学 「音楽自由帳」を展示しました。 のひきだし」には、参加した一人ひとりの 一層の理解を深めていただく。以上の 国語科(にほんご・おはなしおはなし・鑑賞・読書) んだことをスライド形式でまとめました。不 また、 「音のみち」体験コーナーや中・ 思い出や願い、夢がたくさんつまってい 三つです。 各 学 年の授 業ノートやオリジナル漢 思議青の「世界の遊び」や6年生の「歴 高学年有志による子どもたちの「ミニコ て、たくさんの児童がそれぞれの引き出 そして、第12回なぎさ祭を平成27年2 字ドリル、書き初めをはじめ、作 品が完 史かるた」などの体験コーナーでは、児 ンサート」など音楽の素晴らしさを満喫 しを開けて『 宝物 』たちに出会っている 月22日 (日) に開催しました。 成するまでにどのような取り組みをして 童同士で関わり合って楽しみながら学ぶ する姿が見られました。 場面がとても印象的でした。 なぎさ祭の展示は、 日々の授業ノート きたのかを分かりやすく示したパネルを 様子が見られました。 や作品、体験コーナーなどからなってい 展示しました。 家庭科(自然生活PC) 体育科(体育・みちくさ・身体表現・冒険遊び) 算数の部屋 10 井 聖 英 季刊誌「鶴学園」 No.158 2015 春号 示・発表となりました。 日本の舞 今後の展望 平成26年度のなぎさ祭は、すべての 教科で6年間でつけるべき力を明確に して図に示したり、 また、学習の流れを 平成25年度大好評だった「なぎさ漢 理科・不思議緑 2・3 年 生が実 際に体 験したことを基 体育館壁面に自然体験宿泊学習の 分 かりやすく展 示したりした教 科 があ 字 検 定 」を今回も開 催したところ、多く 緑の芝に覆われたグラウンドやビオト にダイコンメッセージと田んぼ新聞を展 様 子を写 真で展 示しました。 また冒険 り、非 常に素 晴らしかったという声をい の児童や保護者の方が悪戦苦闘しつ ープ、八幡川など自然に恵まれたフィー 示しました。4年生から6年生は手縫い 遊びの活動はiPadを使って手に取って ただきました。今回いただいた様々な意 つも問題に挑戦していました。 ルドで目を輝かせて学んだ低学年の作 やミシンで制作した、風呂敷、袱紗、 リュ 見られるようにしました。 見を基に、 なぎさ祭をさらに発展させて 展示の他に4年生がリーダースシアタ 品、科学的な知識を基に、電磁石のおも ックサックを展 示しました。家 庭 科では 1 年 生 から3 年 生までの代 表による いきたいと思います。そして、児童・保護 ー(朗読劇) を行い、 『 夢から醒めた夢』 ちゃ、 ヒトの体のひみつ、コンデンサーカ 各学年とも様々な体験学習を通して先 「なわとびクランプリ」は前跳び、後ろ跳 者のみならず、 さらに多くの教育関係者 『 遠 野 物 語 』を発 表しました。 「 言 葉で ーなどの高学年の作品を展示しました。 人の知恵を学んだことが生かされてい び、二重跳び、1分間跳びの4部門に分 に見ていただき、なぎさ公 園 小 学 校の はなく心で伝えよう」をモットーに言葉の 特に、 コンデンサーカーの周りには多くの ました。 かれ 、例 年にも増して大 盛 況でした。 教育を広めていきたいと考えています。 季刊誌「鶴学園」 No.158 2015 春号 11
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