生物有機化学III・資料(2015年1月8日) 多糖類を構成するN-アセチルムラミ ン酸と N-アセチルグルコサミンをつなぐβ-1,4結合 を切断する。 細菌の細胞壁に含まれる多糖類を加水分解する。 【参考】RNAのアルカリ加水分解 二価性の遷移状態は Lys-41の電荷により 安定化される(②) リボースの2位ヒドロキシル基が脱 プロトン化し、会合型機構でホスホ ジエステル結合を攻撃する(①) 環状ホスホジエ ステル中間体 ② ④ ① ③ ③ His-119が酸として作用 して遷移状態を分解(③) いす形コンホメーション 半いす形コンホメーション β-ガラクトシダーゼ ラクトース(Galβ1→4Glc)のβ-ガラクトシド結合を加水分解する活性をもつ。 ⑤ ⑤ リン酸基転移反応の機構 ⑤ β-ガラクトシダーゼの活性測定 合成基質:o-nitrophenyl-β-D-galactopyranoside (ONPG) 加水分解されると黄色のo-nitrophenolが遊離する ④ ⑤ 2つのヒスチジン残基による酸-塩基触媒 反応は、第二の二価性遷移状態を経て完 結し、酵素は元の状態に再生される(⑤) 中間体分子内部のひずみ により反応性が高い(④) 炭素に対するSN1機構に近 い。メタリン酸中間体が求 核基に攻撃される。 SN2機構に近い反応機構。 五配位型の遷移状態を経て 進行する。 求核基の攻撃により五配位 中間体を形成する。 活性中心にある2つのグルタミン酸残基 解離したGlu-537 Glu-461 (プロトン化型をA、解離型をBと省略して表現) ↓ Glu-537の酸素原子がガラクトース部分の アノメリック炭素原子を求核攻撃して結合 ↓ β1→4結合を形成するグルコース側の4位 酸素原子がGlu-461 (A) からプロトンを供 与されてグルコースが遊離 ↓ 水分子がGlu-461 (B) にプロトンを引き抜 かれて活性化され、ガラクトースのアノメ リック炭素原子に結合 ↓ ガラクトースが遊離 Glu-461が (A) に戻り遊離酵素を再生 単糖類の反応 アルドール開裂 グルコース-6-リン酸イソメラーゼ 異性化反応 ① ③ ② 活性中心の触媒基 BH+ : Lys B' : Glu ⑤ ④ アルドラーゼ Lys ① ② ⑤ Lys Lys Tyr 解糖系酵素の触媒機構 Tyr Tyr Lys Lys ④ ③ Tyr Tyr 活性中心Lys残基のε-アミノ基とイミンを形成(図ではプロトン化シッフ塩基と表記) Tyr残基がエナミン形成の塩基として作用し、次いでエナミン中間体をプロトン化する。 エナミン中間体は、有機化学反応で現れるエノレートアニオンに相当する等価物。
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