平成27年2学期始業式 式辞

春日部市立大増中学校
平成27年度第2学期始業式
式辞
「おはようございます。」45日間の夏休みが終了し、今日から第2学期が始まります。
夏休み中に転校する人、転校してくる人はありませんでしたから、2学期も318名で出
発となります。
では、2学期の始業式にあたって、私から大きく3つお話をします。今回はちょっと長く
なるかもしれませんが、がまんをしてください。
1
夏休み中の報告 事故や怪我、世の中の様子、大会結果などをお伝えします。
2
2学期開始として心がけてほしいことを2つお伝えします。
(①夏休み中に学校内が整備されたこと
3
②2学期に意識したいこと)です。
9月に意識してほしいことをお話します。
はじめに、夏休み中ですが、小さなケガや、熱中症の心配な報告がありましたが、幸いに、
長い入院や、命にかかわるような大きなケガや事故・災害の報告はありませんでした。みな
さんの元気な姿、みなさんのこれから2学期がんばっていこうという、前向きな表情に、今
日こうして出会えたことをうれしく思います。また、同時に無事な夏休みを過ごせたことに、
ご家族や関係機関の皆様に感謝したいと思います。
この夏も様々なことが世の中をにぎわしていました。高校野球は100年の記念すべき年
を迎えました。途中戦争による中断はあても、1世紀に渡ることが同じように続いた価値に
ついて考えてみたいと思い、
『高校野球100年を読む』という本を読んでみました。機会が
あったら、どこかで紹介したい本です。おもしろいですよ。
また、悲しいこととして、桜島の噴火、中国やアメリカ基地の爆発事故など、この夏も大
きな事件・事故が社会で発生していました。特に、岩手県矢巾町の中学2年生の自殺と、大
阪の寝屋川市の中学1年生男女2名の凄惨な事件、2名とも命を失うということも発生しま
した。ショックです。同じ年代の中学生を教育する立場にある者として、なぜ、これから社
会を背負って立つ命が失われなければならないのか、残念でなりません。こうしたことが私
たちの社会で起きているということを考え、自分とは関係のない地域での話だと思わずに、
悲しい思いをされている人たちがたくさんいることに思いをはせたいです。想像力を働かせ
るというのは、そういうことであると思ってください。自分の問題としてとらえてほしいの
です。特に「いじめ」については、いじめを生まない集団・学校、いじめを許さない集団・
学校、いじめを解決できる集団・学校になりたい、していきたいと考えます。みなさんとい
っしょに、よりよい大増中学校にしていきましょう。
次は大会の報告です。
「リスペクト大増」の名にふさわしい報告です。夏季休業中の県大会・
吹奏楽県東部支部大会・関東や全国大会の報告です。たくさんあるので、時間がかからない
ように羅列します。駆け足で、結果だけをお伝えします。
テニスは、団体戦で県大会ベスト16に進出。
陸上、100mで 11 秒 69 予選3位、110mH16 秒 62 予選4位。
ハンドボール、女子が初戦突破。男子は初戦惜敗。
体操、団体で県10位。吹奏楽部、東部支部大会で優良賞受賞。
最後は、水泳。県大会、女子の400mフリーリレー優勝、同じくメドレーリレー準優勝。
学校対抗戦で県大会優勝。2つのリレーとバタフライ 100m全国大会出場決定。全国大会
フ
リーリレーが12位(18 位)。メドレーリレーが13位(10 位)。バタフライ 100mで1分3
秒 24 予選7位。全体で17位。
こうしたたくさんの夏のすばらしい成果がありました。
2学期のスタートにあたって幸先のよいことを皆さんに報告します。
さらに、立野小の除草のお手伝いに出向いてくださった生徒がいると、先週末に伺いまし
た。この場を借りて、お手伝いにいった生徒の皆さん、ありがとうございました。こうした
ことがリスペクトされる、尊敬される大増中への大きな前進です。
大きな2つ目です。2学期にこころがけてほしいことです。
昨年より1日多い76日間の2学期です。昨年も同じ話をしたと思いますが、年間で最も
長い2学期、しかも、気温は9月の30℃を超えるのに対して、12月の2学期終業式では
氷点下になることもあるでしょう。寒暖の差の大きい2学期でもあります。健康にも気をつ
けたいですね。
その開始にあたって、2つのことを訴えたいと思います。
1つめは、夏休み中に修理や点検を行った箇所があります。大切に使いましょうというこ
と。2つめは、2学期に何を意識してほしいのかというお話です。学年ごとに言います。
1つめです。夏休み中に校内の様々な場所を改修したり、修理・点検したりしました。そ
の1つですが、昨年の1年3組の床の張り替えに続いて、今年度は1年2組の床がきれいに
なりました。5組さん6組さんには申し訳ないのですが、順番に工事していきます。これま
で湿気が多いと、膨らんでしまう床を何とか修理したいと前々から考えていたのがやっと実
現しました。皆さん床を大切に利用してください。床の修理だけではなく、エレベーターの
点検、消防施設の点検、その他雨漏りの修繕等も夏休み中に行われました。給食の食器も新
しくなります。全部ではありませんが、麺類の時に使う大きなお椀が、今年は、全学年2学
期から新しくなります。
こうした学校の環境整備が夏休み中に行われました。いっぺんにすべてではありませんが、
皆さんのためにも、少しずつ修理できる場所を増やしていこうと思います。修理や修繕には
大切なお金が使われています。当たり前だと思わないでください。そして、これからも大増
中で生活する後輩が入学してくることを想像して、大切に使っていきましょう。
次に、2つめです。2学期の心構えを学年ごとに伝えます。
まず、全学年です。2学期は年間の中心の学期です。学習も生活も核になる期間です。そ
れをはじめに確認します。
では、学年ごとに心構えをお話します。
最初は、3年生です。2学期には進路希望先を決めます。来年4月から自分が学習する場
所、自分が活動する機会を決定していきます。
「希望先を決める」という心構えで、この2学
期を過ごしてください。今いっしょにいる仲間と支え合いながら、自分の将来を見つめて、
自分の意思を決めてください。自分の意思を固めてください。そして、中学校生活のまとめ
であるという覚悟をもって生活しましょう。
次に、2年生です。3年生が実質的には合唱祭をあとに学校の活動の中心を離れます。新
人戦を含めて、みなさんが大増中を引っ張っていくことになります。けん引役です。昨年度
のスキー教室から1学期へと、随分と成長してきました。それを、次の代の大増中に生かし
ていってください。みんなが勉強しやすく生活しやすい大増中にもっともっとしていきまし
ょう。そのためにも皆さんの力が必要です。
次に、1年生です。1学期は中学校生活に慣れるのに必死であったと思いますが、2学期
はまさに中学生として、2年生を支え、いっしょにすばらしい大増中をつくっていってくだ
さい。それが皆さんの目標であり課題です。
では、最後の3点目です。9月に意識してほしいことです。9月は「自分から」というこ
とを意識してください。何事も「自分から」を心がけてください。
9月は、2学期のスタートの月ですから、学校生活に慣れていくことを中心に、
「自分から」
ということを実践してください。自主性ともいいます。自分から進んで様々なこと行ってい
くことです。次のように考えるとわかりやすいかもしれません。「言われてやるのは下の下。
まねてやるのは中の中。進んでやるのが上の上。」
こういうことです。
繰り返します。9月は、「自分から」を意識しましょう。
では、今日の式辞のまとめをします。
1つ、夏のよい成果を2学期に生かしましょう。
2つ、改修工事がされました。新しくなったたり、修理されたりしたものを、これからの
人たちのために、みんなで大切に使いましょう。
3つ、年間の中心の学期2学期。学年それぞれ意識してほしいことを大切にしてください。
3年生は進路希望先の決定をしてください。2年生は学校の中心になりましょう。1年生は
2年生のサポートをしてください。
4つ、9月は「自分から」を意識してください。
では、最後です。皆さんにとってよりよい大増中、つまり、つらい思いをしたり、苦しい
思いをしたり、怖い思いをしたり、そう感じる人がなくなるように、一人ひとりにとって、
よりよい大増中学校になるように、2学期、76日間、みんなでがんばっていきましょう。
以上を式辞といたします。
平成27年9月1日
春日部市立大増中学校
校長
舩田年男