発達と保育

【教科】
平成 27 年度
家庭科
【科目】子どもの発達と保育
【使用教科書】発達と保育
シラバス
【単位数】3
【担当者】
田
【授業時数】90
中
愛
【学年】3年普通科(選択)
新訂版(実教出版)
【学習の達成目標】
1、乳幼児の発達の特徴を理解し、乳幼児の生活と保育などに関する知識と技術を習得する。
2、子どもの健全な成長に関心を持ち、子どもに関わる意欲や能力、実戦的な態度を身につける。
【年間指導計画】
月
時間
4
1
【関】関心・意欲・態度
【思】思考・判断・表現
学習内容
今年度の学習計画
【技】技能
学習のねらい
【知】知識・理解
関
思
技
知
◎
・
「発達と保育」を学ぶにあたって、学習の意義、内
容、方法、評価について理解する。
4
第1章
(2)
1 人間発達のなかの乳幼児期
人間としての発達
1 子どもの成育とその条
件
・人間の発達に関心を持ち、乳幼児期が人間の発達
◎
◎
の基礎を培う時期であることを理解する。
2 乳幼児期の特徴
◎
・乳幼児期は、親を中心とした身近な人とのかかわ
りにより心が安定し、考え方・感じ方・行動の仕
方などが発達していくことを理解する。
5
(2)
2 発達観と保育
1 発達観の変遷
◎
・歴史的な経過を踏まえながら、現代における発達
観を理解する。
2 保育に必要な発達観
・子どもを「人」として育てるために必要な発達観
◎
である「援助」について考える。
34
第2章 発育すること
発達すること
(10)
6
1 胎児と新生児の発育
1 胎児から新生児へ
・生命誕生にかかわる母体環境の重要性を知る。
◎
2 身体的特徴
・新生児が母体外の環境に適応するため、特に養護
◎
に配慮しなくてはならないことを理解する。
3 生理的特徴
・出生時の身体的特徴を知り、自分の出生時の体重
◎
◎
等と合わせて発育について考える。
(10)
2 乳幼児の発育
1 身体の発育
・身体発育の特徴と傾向を理解する。
◎
2 生理的特徴
・生理的特徴を学び、養護の重要性も理解する。
◎
3 発育の評価
・発育の評価方法を学び、さらに乳幼児期は発育の
◎
個人差が大きいことを理解する。
7
3 乳幼児の精神発達
(6)
1 発達の特徴
・精神発達の特徴を学び、乳幼児期が人格形成上重
◎
要な時期であることを理解する。
2 精神発達
・精神発達のためには、外界からの刺激、特に保育
者からの働きかけと意欲を高める環境作りが大
切であることを理解する。
◎
4 人間関係の発達
(4)
1 親子関係と子どもの発
達
2 人間関係のひろがり
◎
・乳幼児期は、特に基本的人間関係の樹立のために
「愛着」が重要であることを、子どもの「泣く」
「笑う」などを通して理解する。
◎
・友だちやおとななど多くの人とのかかわりによっ
て、人として自立していくことを理解する。
5 発達の個別性と保育
1 発達の個別性と影響要
(4)
因
◎
・発達における方向性や順序性などには共通性があ
るが、時期や形、強さなどにはそれぞれ個別的な
特徴を持っていることを理解する。
2 心の健康と保育
・「第一反抗期」と「自我」について考える。
3 問題となりやすい行動
・子どもの問題行動と養育環境との関わりを理解す
◎
◎
る。
第3章 子どもの生活
◎
1 生活と養護
9
40
(14)
1 生活
・乳幼児の生活の特徴を学び、健康を保持増進し、
2 健康管理
順調な成長を促す上で、発育発達に応じた養護が
3 養護
必要なことを理解する。
4 栄養と食事
◎
◎
◎
◎
・乳幼児の食生活が発育や発達に及ぼす影響が大き
いことを学習し、母乳栄養や離乳食の重要性を理
解する。
5 被服と寝具
10
◎
・乳幼児の衣服や寝具について、身体的特徴を踏ま
◎
え、何を選択したら良いか理解する。
(10)
2 生活習慣の形成
1 生活習慣の意義
◎
・生活習慣形成の意義と重要性を理解し、乳幼児の
個人差に配慮することを学ぶ。
2 基本的な生活習慣
◎
・基本的な生活習慣を身につけるためには、保育環
境の工夫が必要なことを学ぶ。
3 社会的生活習慣
◎
・社会的生活習慣は、社会のルールや、人とのかか
わりの中で身につけていくことを理解する。
(10)
3 健康管理と事故予防
1 日常の健康管理
◎
・日常の健康状態の観察など、乳幼児の健康を守る
ための保護者の役割を理解する。
2 病気の看病と予防
◎
・乳幼児の病気の特徴や定期健康診査、予防接種な
どについて理解する。
3 事故の防止と応急処置
・乳幼児の成長段階における事故の実態と原因など
◎
◎
を学習し、安全教育のために保育者が努めなけれ
ばならないことを理解する。
(6)
4 生活と環境
1 生活環境の変化
2 よりよい生活環境をめ
ざして
・幼児期を取り巻く家庭環境・社会環境・自然環境
◎
の変化について学ぶ。
・望ましい生活環境とは何かを考える。
◎
11
25
第4章 ともに生活する
(3)
1 保育の必要性と意義
1 保育とは
◎
・現在の保育をめぐる問題を取り上げ、高校生とし
て保育を学ぶ意義を理解する。
2 人間形成と保育
3 保育の目標
◎
・保育の目標は、適切に保護しながら教育的に関わ
ることであり、子ども自身の成長・発達を援助、養
◎
護することであると理解する
(8)
2 指導の原理
1 乳幼児にふさわしい生
活の展開
◎
・心身の発達に応じた指導方法や子どもの心をひき
◎
つける環境作り等を学習し、具体的な保育の原理
を学ぶ。
2 遊びをいかしていく保
育
◎
・乳幼児は遊びを通して発育・発達することを理解
◎
し、保育者が発達に合わせて遊びをはたらきかけ
ることを学ぶ。
3 環境をととのえる保育
12
◎
・乳幼児の欲求が適切に充足できるような、空間や
タイミングなどの環境が重要なことを理解する。
4 一人ひとりに応じる指
導
◎
・集団の中においても、乳幼児ひとり一人を理解し、
自己が発揮できる指導が重要であることを理解す
る。
(4)
3
保育者の役割
1 保育者の役割とは
2 指導のポイント
◎
・保育者は乳幼児の発達過程を見通し、また、活動
の場面や個々の乳幼児に応じてさまざまな役割が
あることを理解する。
(10)
4 家庭保育と集団保育
1 家庭保育
◎
・保育の場としての家庭保育と集団保育があること
を知り、それぞれの特徴や役割を学び、子どもの
成長発達に両方が必要であることを理解する。
1
2 集団保育
◎
・幼稚園と保育所・その他の施設との違いを学び、集
団保育の課題について理解する。
・集団保育の実習を通して、乳幼児の生活や行動な
◎
◎
どを観察し、適切な関わり方を身に付ける。
16
第5章 子どもの福祉
(4)
1 児童観の変遷
1 児童観とは
・児童観は、学問の進展や時代背景により変化して
◎
いることを学ぶ。
2
2 これまでの児童観
・長い歴史を経て、子どもが個人として尊重される
◎
ようになったことを理解する。
・子どもの権利について理解する。
◎
1 児童福祉の意義
・児童福祉の理念や法律と制度について学び、単に
◎
2 児童福祉に関する法律
保護を必要とするのみならず、次代を担う児童の健
3 こんにちの児童観
(6)
2 児童福祉
全育成を目的としていることを理解する。
3 児童福祉のための機
関・施設
◎
・児童相談所や保育所などの児童福祉機関や施設の
種類と目的を学び、児童と家族に対する社会的援
助を理解する。
(6)
3 児童家庭福祉
1 社会的支援の必要性
◎
・児童を取り巻く環境の変化に対応して、子育て家
族に対する社会的支援を充実させる必要があるこ
とを理解する。
2 子育て家庭への支援
3 少子化対策と子育て支
・子育て支援の現状を知り、子育ての社会的支援の
◎
◎
課題と展望を考える。
援
【評価の観点及び方法】
① 「関心・意欲・態度」
子どもの身体的・精神的発達や保育に関して、関心をもち、それらを意欲的に学ぶ姿勢が見られる。
→
授業・実習への参加の仕方や態度によって評価する。また、ワークシートやレポートからも
評価する
② 「思考・判断・表現」
子どもの発達や保育に関わる幅広い知識を身に付け、また実習や考察などを通して子どもの行動を客
観的に判断する思考を育み、子どもの成育、行動、感情、生活などについての理解を深めることが
できる。→
定期考査、グループ活動、ワークシート、レポートの考察によって評価する
③ 「技能」
子どもの発達や保育に関わる事柄について、実習や観察を通じて知識を深めることができ、子どもを
取り巻く問題について推測・考察ができる。これらに関する自身の考えを、レポートや研究発表な
どで表現できる。
→
調理実習の技術評価によって行う。また、レポートやワークシートによっても評価する
④ 「知識・理解」
子どもの発達や保育に関する幅広い知識を習得し、子どもの行動や生活に関する基本的な事項が理解
できている。
→
主に定期考査によって行う。また、レポートやワークシートの考察によっても評価する