注文コードNo. N 4922E 半導体ニューズNo.4922Dとさしかえてください。 LC72146M LC72146V CMOS LSI 電子同調用PLL周波数シンセサイザ カーステレオ電子同調用PLL周波数シンセサイザLSIであり、VHF・MWおよびLW帯の高性能、高機能、電子同 調システムを構成できる。 機能 ・高速プログラマブル・ディバイダ ・FMIN :10∼160MHz ・・・・パルススワロー方式 ・AMIN :0.5∼40MHz ・・・・パルススワローおよび直接分周方式 ・汎用カウンタ ・HCTR :0.4∼25.0MHz ・・・周波数測定 ・LCTR :10∼500kHz ・・・・周波数測定 1.0∼20×103Hz・・・周期測定 ・基準周波数:12種類選択可能(水晶振動子;7.2MHzまたは4.5MHz) 100, 50, 30, 25, 12.5, 6.25, 3.125, 10, 9, 3, 5, 1kHz 次ページへ続く。 外形図 3112[LC72146M] (unit:mm) SANYO:MFP24S 外形図 3175B[LC72146V] (unit:mm) 本書記載の製品は、極めて高度の信頼性を 要する用途(生命維持装置、航空機のコント ロールシステム等、多大な人的・物的損害 を及ぼす恐れのある用途)に対応する仕様に はなっておりません。そのような場合には、 あらかじめ三洋電機販売窓口までご相談下 さい。 本書記載の規格値(最大定格、動作条件範囲 等) を瞬時たりとも越えて使用し、その結果 発生した機器の欠陥について、弊社は責任 を負いません。 SANYO:SSOP24 ・CCBは、登録商標です。 ・CCBは、三洋電機のオリジナル・バス・フォーマットであり、バスのアドレスは全て三洋電機が管理しています。 〒370-0596 群馬県邑楽郡大泉町坂田一丁目1番1号 N2700TS APS SSOP追 B8-4782/90296TS 一部変/52295HK DIP追 B8-2160/D2194TH寿 B8-1827/92694TH寿◎金子 No.4922-1/21 33006HK IM 保廃除 B8-4782/ LC72146M, 72146V 前ページから続く ・位相比較器 ・不感帯制御可能 ・アンロック検出回路 ・高速ロックアップ用サブチャージポンプ ・デッドロッククリア回路 ・データ入出力はCCBインタフェース ・パワーオン・リセット回路内蔵 ・アクティブL.P.F用 MOSTr内蔵 ・入出力ポート………汎用I/O:5本 ・入力:7本(max) ・出力:7本(max/Nch;4本, CMOS;3本) ・時計用タイムベース出力可能(8Hz) ・動作範囲 ・電源電圧:4.5∼5.5V ・動作温度:−40∼+85℃ ・パッケージ ・DIP24S, MFP24S, SSOP24 絶対最大定格/Ta=25℃,VSS=0V 最大電源電圧 VDD max 最大入力電圧 VIN1 max VIN2 max 最大出力電圧 最大出力電流 許容消費電力 動作周囲温度 保存周囲温度 VDD CE, CL, DI XIN, FMIN, AIN, AMIN, HCTR/I-6, LCTR/I-7, I/O-4, I/O-5 VIIN3 max I/O-1∼I/O-3 VO1 max DO VO2 max XOUT, I/O-4, I/O-5, O-6, PD0, PD1, AIN VO3 max I/O-1∼I/O-3, AOUT, O-7 IO1 max I/O-4, I/O-5, O-6, O-7 IO2 max DO, AOUT IO3 max I/O-1∼I/O-3 Pd max (Ta≦85℃)MFP24S (Ta≦85℃)SSOP24 Topr Tstg −0.3∼+7.0 −0.3∼+7.0 −0.3∼VDD+0.3 unit V V V −0.3∼+15 −0.3∼+7.0 −0.3∼VDD+0.3 V V V −0.3∼+15 0∼3.0 0∼6.0 0∼10 220 150 −40∼+85 −55∼+125 許容動作範囲/Ta=−40∼+85℃, VSS=0V min 電源電圧 VDD1 VDD 4.5 VDD2 VDD;シリアルデータ保持電圧 2.0 入力「H」レベル電圧 VIH1 CE, CL, DI, I/O-1∼I/O-3 2.2 VIH2 I/O-4∼IO-5, HCTR/I-6, LCTR/I-7 2.2 入力「L」レベル電圧 VIL1 CE, CL, DI, I/O-1∼I/O-5, HCTR/I-6, 0 LCTR/I-7 入力「H」レベル電圧 VIH2 LCTR/I-7;パルス波 注1 2.2 入力「L」レベル電圧 VIL2 LCTR/I-7;パルス波 注1 0 出力電圧 VO1 DO 0 VO2 I/O-1∼I/0-3, AOUT, O-7 0 入力周波数 fIN1 XIN;正弦波, 容量結合 1.0 fIN2 FMIN;正弦波, 容量結合 10 fIN3 AMIN;正弦波, 容量結合 0.5 fIN4 HCTR/I-6;正弦波, 容量結合 0.4 fIN5 LCTR/I-7;正弦波, 容量結合 10 fIN6 LCTR/I-7;パルス波, DC結合 注1 1.0 typ V mA mA mA mW mW ℃ ℃ max 5.5 6.5 VDD 0.8 unit V V V V V VDD V 0.8 V 6.5 V 13 V 8.0 MHz 160 MHz 40 MHz 25 MHz 500 kHz 20×103 Hz 次ページへ続く。 No.4922-2/21 LC72146M, 72146V 前ページから続く。 発振保証水晶振動子 入力振幅 X'tal VIN1 VIN2-1 VIN2-2 XIN, XOUT 注2 XIN FMIN;50≦f<130MHz 注3 FMIN;10≦f<50MHz 注3 130≦f<160MHz AMIN;2≦f<25MHz 注3 AMIN;25≦f<40MHz 注3 AMIN;0.5≦f<2.5MHz 注3 AMIN;2.5≦f<10MHz 注3 HCTR/I-6;0.4≦f<25MHz 注4 HCTR/I-6;8≦f<12MHz 注5 LCTR/I-7;10≦f<400MHz 注4 LCTR/I-7;400≦f<500MHz 注4 LCTR/I-7;400≦f<500MHz 注5 DI, CL 注6 DI, CL 注6 CL 注6 CL 注6 CE, CL 注6 CL, CE 注6 CE, CL 注6 注6 DO, CL プルアップ抵抗の値によって min 4.0 200 40 70 typ VIN3-1 40 VIN3-2 70 VIN3-3 40 VIN3-4 70 VIN4-1 40 VIN4-2 70 VIN5-1 40 VIN5-2 20 VIN5-3 70 データセットアップ時間 tSU 0.45 データホールド時間 tHD 0.45 クロック「L」レベル時間 tCL 0.45 クロック「H」レベル時間 tCH 0.45 CEウエイト時間 tEL 0.45 CEセットアップ時間 tES 0.45 CEホールド時間 tEH 0.45 データラッチ変化時間 tLC データ出力時間 tDC 注1:周期測定 注2:水晶振動子の推奨CI値:CI≦120Ω(4.5MHz) 、CI≦70Ω(7.2MHz) 注3:プログラマブルディバイダの構成参照 注4:シリアルデータ:CTC=0 注5:シリアルデータ:CTC=1 注6:シリアルデータのタイミング参照 電気的特性/Ta=−40∼+85℃, VSS=0V 内蔵帰還抵抗 Rf1 Rf2 Rf3 Rf4 Rf5 サブチャージポンプ R1S 内蔵抵抗 ヒステリシス幅 VHIS 出力「H」レベル電圧 VOH1 〔 出力「L」レベル電圧 VOH2 VOL1 VOL2 VOL3 VOL4 VOL5 unit MHz mVrms mVrms mVrms 1500 1500 1500 1500 1500 1500 1500 1500 1500 mVrms mVrms mVrms mVrms mVrms mVrms mVrms mVrms mVrms μs μs μs μs μs μs μs μs μs 0.45 0.2 min typ 1.0 500 500 250 250 100 CE, CL, DI, LCTR/I-7 PD0, PD1, I/O-4, I/O-5, O-6; IO=0.5mA VDD−0.5 IO=1mA VDD−1.0 IO=2mA VDD−2.0 AIN;IO=1mA VDD−0.6 VDD−0.3 PD0, PD1, I/O-4, I/O-5, O-6, O-7; IO=0.5mA IO=1mA IO=2mA AIN;IO=1mA I/O-1∼I/O-3; IO=1mA IO=2.5mA IO=5mA IO=9mA DO;IO=5mA AOUT;IO=1mA, AIN=1.3V 0.1VDD XIN FMIN AMIN HCTR/I-6 LCTR/I-7 AIN max 8.0 1500 1500 1500 max unit MΩ kΩ kΩ kΩ kΩ Ω V V V V V 0.3 0.5 1.0 2.0 0.6 V V V V 0.2 V 0.5 V 1.0 V 1.8 V 1.0 V 0.5 V 次ページへ続く。 No.4922-3/21 LC72146M, 72146V 前ページから続く。 min 入力「H」レベル電流 入力「L」レベル電流 出力オフリーク電流 〔「H」レベル3ステート オフリーク電流 「L」レベル3ステート 〔 オフリーク電流 〔 入力容量 ブルダウントランジスタ オン抵抗 電源電流 IIH1 IIH2 IIH3 IIH4 IIH5 IIH6 IIL1 IIL2 IIL3 IIL4 IIL5 IIL6 IOFF1 IOFF2 IOFFH CE, CL, DI;VI=6.5V I/O-1∼IO-3;VI=13V I/O-4, I/O-5, HCTR/I-6, LCTR/I-7; VI=VDD XIN;VI=VDD FMIN, AMIN;VI=VDD HCTR/I-6, LCTR/I-7;VI=VDD CE, CL, DI;VI=0V I/O-1∼I/O-5;VI=0V HCTR/I-6, LCTR/I-7;VI=0V XIN;VI=0V FMIN,AMIN;VI=0V HCTR/I-6, LCTR/I-7;VI=0V I/O-1∼I/O-3, AOUT, O-7;VO=13V DO;VO=6.5V PD0, PD1, AIN;VO=VDD IOFFL PD0, PD1, AIN;VO=0V CIN Rpd1 Rpd2 IDD1 FMIN FMIN AMIN VDD;X'tal=7.2MHz, fIN2=160MHz, VIN2=70mVrms, fIN4=25MHz, VIN4=40mVrms VDD;PLL部分停止(PLL INHIBIT), X'tal OSC動作(X'tal=7.2MHz) VDD;PLL部分停止, X'tal OSC停止 IDD2 IDD3 typ max 5.0 5.0 unit μA μA 0.01 5.0 11 22 44 5.0 5.0 5.0 11 22 44 5.0 5.0 200 μA μA μA μA μA μA μA μA μA μA μA μA nA 0.01 200 nA 6 200 200 10 600 600 15 pF kΩ kΩ mA 0.5 1.5 mA 10 μA 2.0 4.0 8.0 2.0 4.0 8.0 80 80 XIN VSS AOUT AIN PD0 PD1 VSS FMIN AMIN VDD HCTR/I−6 LCTR/I−7 ピン配置図 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 LC72146M,72146V 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 XOUT CE DI CL DO O−7 O−6 I/O−5 I/O−4 I/O−3 I/O−2 I/O−1 Top View 1 No.4922-4/21 LC72146M, 72146V ブロック図 19 PD1 XIN 24 REFERENCE DIVIDER PHASE DETECTOR CHARGE PUMP 20 PD0 XOUT 1 FMIN 17 SWALLOW COUNTER 1/16, 1/17, 4bits 14 HCTR/I−5 12bits PROGRAMMABLE DIVIDER 13 LCTR/I−7 VSS 18 AMIN 16 CE 2 DI 3 UNIVERSAL COUNTER CCB I/F 21 AIN DATA SHIFT REGISTER LATCH CL 4 22 AOUT DO 5 VDD 15 POWER ON RESET VSS 23 12 11 10 9 8 I/O-1 I/O-2 I/O-3 I/O-4 I/O-5 7 6 O-5 O-7 No.4922-5/21 LC72146M, 72146V 端子説明 端子記号 端子番号 XIN XOUT 24 1 X'tal OSC ・水晶振動子接続。 (7.2MHzまたは4.5MHz) FMIN 17 局部発振 信号入力 ・シリアルデータ入力:DVS=1を設定する と、FMINが選択される。 ・入力周波数は、10∼160MHz。 ・信号は、直接スワローカウンタへ伝達さ れる。 ・設定可能分周数は、272∼65535である。 AMIN 16 局部発振 信号入力 ・シリアルデータ入力:DVS=0を設定する と、AMINが選択される。 ・シリアルデータ入力:SNS=1を設定した 場合。 ・入力周波数は、2∼40MHz。 ・信号は、直接スワローカウンタへ伝達 される。 ・設定可能分周数は、272∼65535である。 ・シリアルデータ入力:SNS=0を設定した 場合。 ・入力周波数は、0.5∼10MHz。 ・信号は、直接12bitsプログラマブルデ ィバイダへ伝達される。 ・設定可能分周数は、4∼4095である。 CE 2 チップ イネーブル ・LC72146へのシリアルデータ入力(DI) 時や、シリアルデータ出力(DO)時に、 ハイレベルとする端子である。 クロック ・LC72146へのシリアルデータ入力(DI) 時や、シリアルデータ出力(DO)時に、 データと同期を取るクロックである。 CL DI 4 3 内 容 入力データ 端子機能 ・コントロールからLC72146へ転送される シリアルデータの入力端子である。 DO 5 出力データ ・LC72146からコントローラへ転送される シリアルデータの出力端子である。 VDD 15 電源 ・LC72146の電源端子である。PLL動作時 には4.5∼5.5Vを供給する。 ・電源投入時には、パワーオン・リセット 回路が動作する。 VSS 18 23 グランド ・LC72146のグランド端子である。 端子形式 S S S 次ページへ続く。 No.4922-6/21 LC72146M, 72146V 前ページから続く。 端子記号 端子番号 I/O-1 I/O-2 I/O-3 12 11 10 汎用入出力 ポート ・汎用入出力ポートである。 ・出力は、オープンドレイン形式。 ・パワーオン・リセット時は、入力ポート となる。 ・コントローラから転送されたシリアルデー タ(I/O-1∼I/O-3)により出力ポートと なる。 I/O-4 I/O-5 9 8 汎用入出力 ポート ・汎用入出力ポートである。 ・出力は、コンプリメンタリ形式。 ・パワーオン・リセット時は、入力ポート となる。 ・コントローラから転送されたシリアルデー タ(I/O-4∼I/O-5)により出力ポートと なる。 O-6 7 出力ポート ・シリアルデータ:OUT6をラッチし、O-6 に出力する。 O-7 6 出力ポート ・シリアルデータ:OUT7をラッチし、O-7 に出力する。 ・TBC=1の時は、タイムベース(8Hz)を 出力する。 ・パワーオンリセット時は、オープンとな る。 PD0 PD1 20 19 チャージ ポンプ出力 ・PLLのチャージポンプ出力端子である。 局部発振信号周波数をN分周した周波数 が、基準周波数よりも高い場合、PD0か らは、ハイレベルが出力され、低い場合 は、ローレベルが出力される。一致した 場合は、ハイインピーダンス。 ・PD1も同様な動作をする。 AIN AOUT 21 22 L.P.F アンプ用Tr ・PLLのアクティブローパスフィルタ用の Nch MOSトランジスタである。 ・内蔵サブチャージポンプと組み合わせて 高速ロックアップ回路が構成できる。 ・詳細は、チャージポンプの構成の頁を参 照のこと。 内 容 端子機能 端子形式 次ページへ続く。 No.4922-7/21 LC72146M, 72146V 前ページから続く。 端子記号 端子番号 HCTR/I-6 14 汎用 カウンタ ・シリアルデータ:CTS1=1を設定すると、 HCTRが選択される。 ・入力周波数は、0.4∼25MHz。 ・信号は、内部で1/2分周器を介して汎 用カウンタへ伝達される。積算カウン トも可能である。 ・結果は、出力端子DOを通し、汎用カ ウンタのMSBより出力される。 ・詳細は、汎用カウンタの構成の頁を参 照のこと。 ・シリアルデータ:H/I-6=0が設定されて いる場合。 ・本端子は、入力ポートとなり、その内 容は、出力端子DOより出力される。 LCTR/I-7 13 汎用 カウンタ ・シリアルデータ:CTS1=0を設定すると、 LCTRが選択される。 ・この時、シリアルデータ:CTS0=1を設 定した場合。 ・周波数測定モードとなる。 ・入力周波数は、10∼500kHz。 ・信号は、内部の1/2分周器は介さず直 接汎用カウンタに伝達される。 ・シリアルデータ:CTS0=0を設定した場 合。 ・周期測定モードとなる。 ・入力周波数は、1Hz∼20kHz。 ・測定周期は、1周期と2周期が選択可能 で、2周期を選択した場合は、入力周波 数は、2Hz∼40kHzとなる。 ・結果は、出力端子DOを通し、汎用カ ウンタのMSBより出力される。 ・詳細は、汎用カウンタの構成の頁を参 照のこと。 ・シリアルデータ:L/I-7=0が設定されて いる場合。 ・本端子は、入力ポートとなり、その内 容は、出力端子DOより出力される。 内 容 端子機能 端子形式 S No.4922-8/21 (13)PD‐L (15)TEST (12)DZ‐C (6)U‐CTR (11)XTAL (10)Unlock (4)DO‐C (9)U/I‐C (8)O‐PORT (14)TIME t (5)Don′ cara (1)I/O‐C SNS DVS PDC0 L/I‐7 IL0 GT0 GT1 CTS1 DLC CTS0 TEST1 TEST2 CTE TEST0 (6)U‐CTR DT1 * DZ1 DZ0 t (5)Don′ cara DT0 (4)DO‐C CTP CTC R3 XS R2 R1 UL0 UL1 R0 ULD (3)R‐CTR P15 H/I‐6 PDC1 P14 OUT7 (2)PD‐C P13 OUT6 IL1 P12 P9 P8 OUT5 (1)P‐CTR P7 P6 P5 P4 P3 P2 P1 P0 P11 First Data In2 OUT4 1 0 0 1 0 0 1 0 P10 アドレス OUT3 〔2〕IN2 OUT2 OUT1 TBC * * I/O‐5 I/O‐4 I/O‐3 I/O‐2 I/O‐1 DI * DI t (5)Don′ cara LC72146M, 72146V DI制御データ(シリアルデータ入力)の構成 〔1〕IN1 アドレス 0 0 0 1 0 0 1 0 First Data In1 No.4922-9/21 LC72146M, 72146V 制御データの説明 番号 制御部/データ 内 容 関連データ プログラマブル ディバイダデータ ・プログラマブルディバイダの分周数を設定するデータである。 P15をMSBとするバイナリ値LSBは、DVS, SNSにより変わる。 P0∼P15 (1) DVS SNS LSB 設定分周数(N) 1 * P0 272 ∼ 65535 0 1 P0 272 ∼ 65535 0 0 P4 4 ∼ 4095 ※LSB:P4の場合、P0∼P3は無効 ・プログラマブルディバイダへの信号入力端子(FMIN, AMIN) 選択と入力周波数範囲の切換えを行う。 DVS, SNS DVS SNS 入力端子 1 * FMIN 入力端子周波数範囲 10 ∼ 160MHz 0 1 AMIN 2 ∼ 40MHz 0 0 AMIN 0.5 ∼ 10MHz サブチャージポンプ ・サブチャージポンプ制御データ。 制御データ PDC1 PDC0 サブチャージポンプ状態 (2) PDC0, PDC1 0 * ハイインピーダンス 1 1 チャージポンプ動作(常時) 1 0 チャージポンプ動作(アンロック時) UL0, UL1, DLC ※サブチャージポンプは、L.P.Fアンプ用Trのゲートと接続さ れている。PD0, PD1(メインチャージ)と組み合わせて高 速ロックアップ回路が構成できる。 ・詳細は、チャージポンプの構成の頁を参照のこと。 リファレンス ディバイダデータ R0∼R3 (3) ・基準周波数(fref)の選択データである。 R3 R2 R1 R0 0 0 0 0 100 基準周波数 0 0 0 1 50 0 0 1 0 25 0 0 1 1 25 0 1 0 0 12.5 0 1 0 1 6.25 0 1 1 0 3.125 0 1 1 1 3.125 1 0 0 0 10 1 0 0 1 9 1 0 1 0 5 1 0 1 1 1 1 1 0 0 3 1 1 0 1 30 1 1 1 0 ※PLL INHIBIT+X'tal OSC STOP 1 1 1 1 ※PLL INHIBIT kHz ※PLL INHIBIT(バックアップモード) プログラマブルディバイダ部は停止し、FMIN,AMIN端子とも プルダウン状態(GND)、チャージポンプ出力はフローティ ング状態になる。 次ページへ続く。 No.4922-10/21 LC72146M, 72146V 前ページから続く。 番号 制御部/データ 内 容 関連データ DO, I/O-5端子 ・DO端子および I/O-5端子の出力を決定する。 コントロールデータ ULD DT1 DT0 DO端子 I/O-5端子 ULD DT0, DT1 IL0, IL1 0 0 0 アンロック 0 0 1 オープン 0 1 0 end-UC 0 1 1 IN(※1) 1 0 0 オープン 1 0 1 オープン 1 1 0 end-UC 1 1 1 IN(※1) OUT5 (※2) OUT5 アンロック (※2) I/O-1 I/O-2 I/O-5 end-UC:汎用カウンタのカウント終了 DO (4) 開始 終了 (I‐1変化) CE:Hi A02691 ※1 IL1 IL0 0 0 オープン IN 0 1 I-1(端子状態) 1 0 I-2(端子状態) 1 1 I-1が変化すると、DO はLOWとなる。注) ただし、I/O-1,I/O-2端子が出力ポートとして指定されている場 合、IN→オープンである。 ※2 I/O-5端子が入力ポートとして指定されている場合、無効 となる。 注)X'tal OSC STOP時は使用不可(DOは変化しない) 。 [基準周波数データ:R3=R2=R1=1,R0=0の場合] (5) * 汎用カウンタ 制御データ CTS0, CTS1 CTE GT0, GT1 (6) Don's Care ・汎用カウンタの入力端子(HCTR,LCTR)の選択を行う。 CTS1 CTS0 入力端子 測定モード 1 * HCTR 周波数 0 1 LCTR 周波数 0 0 LCTR 周期 ・汎用カウンタの測定開始データ。 CTE=1:カウントスタート =0:カウントリセット ・汎用カウンタの測定時間(周波数モード)および周期回数 (周期モード)を決定する。 GT1 GT0 CTP CTC 周波数測定 測定時間 ウェイト時間 周期測定 0 0 4ms 3∼4ms 1周期 0 1 8 3∼4 1周期 1 0 32 7∼8 2周期 1 1 64 7∼8 2周期 H/I-6 L/I-7 ・CTE=0時の入力プルダウンをCTP=1で禁止する。 ※ウェイト時間:1∼2msとなる。 ただしCTE=1とする前4ms以前にCTP=1としておくこと。 ・入力感度をCTC=1で低下させる(感度10∼30mVrms) 次ページへ続く。 No.4922-11/21 LC72146M, 72146V 前ページから続く。 番号 制御部/データ 内 容 関連データ ・入出力ポートのI/Oを指定するデータである。 (7) 入出力ポート 制御データ I/O-1∼I/O-5 データ I/O-1∼I/O-5 I/O-1∼I/O-5端 0 入力ポート 1 出力ポート OUT1∼OUT5 ULD ※パワーオン・リセット時は、入力ポートとなる。 (8) 出力ポートデータ OUT1∼OUT7 汎用カウンタ入力 制御データ (9) H/I-6, L/I-7 アンロック検出 データ ・出力ポートO-1∼O-7の出力を決定するデータである。 「データ」=1:Open,High =0:Low ※入力ポートまたは、アンロック出力に指定されている場合 は、無効。 I/O-1∼I/O-5 ULD ・汎用カウンタ端子を入力ポート化するデータである。 CTS0 CTS1 H/I-6=0:I-6(入力ポート) =1:HCTR(汎用カウンタ) L/I-7=0:I-7(入力ポート) =1:LCTR(汎用カウンタ) ・PLLのロックを判定するための、フェーズエラー(φE)検出 幅選択データである。 下表以上のフェーズエラーが発生すると、アンロックとみな す。アンロック時、検出端子は、Lowとなる。 UL1 UL0 0 0 UL1, UL0 (10) φE検出幅 検出端子出力 停止 オープン 0 1 0 φEを直接出力 1 0 ±0.56μs φEを1∼2ms伸長 1 1 ±1.11μs φEを1∼2ms伸長 ULD DT0, DT1 φE 伸長 DO 1∼2ms I/O‐5 アンロック出力 水晶発振回路 (11) XS 位相比較器 制御データ (12) DZ0, DZ1 ・水晶振動子選択データ。 XS=1:7.2MHz =0:4.5MHz ※パワーオン・リセット時は、4.5MHzが選択される。 ・位相比較器の不感帯を制御するデータである。 DZ1 DZ0 不感帯モード 0 0 DZA 0 1 DZB 1 0 DZC 1 1 DZD ※パワーオン・リセット時は、DZAとなる(推奨モード: DZDまたはDZC)。 次ページへ続く。 No.4922-12/21 LC72146M, 72146V 前ページから続く。 番号 制御部/データ 内 容 チャージポンプ 制御データ 関連データ (13) DLC ・チャージポンプの出力を強制的にローレベル(VSSレベル)と するデータである。 DLC=1:ローレベル =0:通常動作 ※PLLがVCOの制御電圧(Vtune)→0Vで発振が停止すること で、デッドロックした場合。チャージポンプ出力をローレ ベルとし、Vtune→Vccとし、デッドロックから抜け出す方 法が可能である。 パワーオン・リセット時は、通常動作モード (14) 時計用 タイムベース TBC ・TBC=1とすることにより、O-7端子より時計用タイムベース 8Hz(Duty 40%)出力される。 ・この場合OUT7データは無効。パワーオンリセット時には TBC=0となる。 LSIテストデータ ・LSIテスト用データである。 TEST0=0 TEST1=0 TEST2=0 TEST0 TEST1 TEST2 (15) OUT7 とすること ※パワーオン・リセット時には、上記の値にセットされる。 DO出力データ(シリアルデータ出力)の構成 〔3〕OUT アドレス DI 0 1 0 1 0 0 1 0 番号 (1) 内 容 入力ポートデータ ・入力ポート;I-1∼I-7の内容をラッチしたデータがI1∼I7である。 データ出力モードとなった時点でラッチされる。 出力ポートもしくは、汎用カウンタ入力として、端子が選択 されている場合は、下記データとなる。 I7∼I1 I1, I2, I3 :出力端子状態(オープンドレイン) I4, I5 :出力端子状態(CMOS) I6, I7 :0 汎用カウンタ(20ビットバイナリカウンタ)の内容をラッチし たデータが、C19∼C0である。 (2) C19∼C0 C19 ←バイナリカウンタのMSB C0 ←バイナリカウンタのLSB ☆ ☆: 「0」データ 制御部/データ 汎用カウンタ バイナリデータ ☆ ☆ ☆ C0 C1 C2 C3 C4 C5 C6 C7 C8 C9 C10 (2)U‐CTR C11 C12 C13 C14 C15 C16 C17 C18 C19 I1 ☆ I2 I3 I4 (1)IN‐PORT I5 I6 DO I7 First Data OUT 関連データ I/O-1∼I/O-5 H/I-6, L/I-7 OUT1∼OUT5 CTS0 CTS1 CTE No.4922-13/21 LC72146M, 72146V シリアルデータの入出力方法 三洋音響用LSIシリアルバスフォーマットである。CCB(Computer Control Bus)により、データの入出力を行 う。本LSIは、8ビットアドレス方式のCCBである。 ア ド レ ス 入出力モード B0 B1 B2 B3 A0 A1 A2 A3 [1] IN1 0 0 0 1 0 0 1 0 [2] IN2 1 0 0 1 0 0 1 0 [3] OUT 0 1 0 1 0 0 1 0 内 容 ・制御データ入力(シリアルデータ入力)である。 32bitsデータ入力 ・制御データ入力(シリアルデータ入力)である。 32bitsデータ入力 ・出力データ(シリアルデータ出力)である。 クロック分bitsデータ出力 入出力モード決定 CE CL B0 DI B1 B2 B3 A0 A1 A2 A3 First Data In1/2 DO First Data OUT i)シリアルデータ入力(IN1/IN2) tEL tSU・tHD・tEL・tES・tEH・tCL・tCH>0.45μS tLC<0.45μS CE tEH tES tCL tCH CL tSU tHD B0 DI B1 B2 B3 A0 A1 A2 A3 P0 P1 P2 P3 CTS0 CTS1 GT0 GT1 tLC 内部データ ii)シリアルデータ出力(OUT) CE tEL tSU・tHD・tEL・tES・tEH・tCL・tCH>0.45μS tDC・tDH<0.2μS(※1) tES tCL tCH CL tSU DI tHD B0 B1 B2 B3 A0 A1 A2 A3 tDH tDC DO (※2) I7 I6 I5 I4 C3 C2 C1 C0 (※2) (※1)DO端子は、Nchオープンドレイン端子のため、 プルアップ抵抗の値によって、データ変化時 間は異なる。 (※2)DO端子は通常オープンである。 No.4922-14/21 LC72146M, 72146V プログラマブルディバイダの構成 4bits FMIN 12bits (A) fvco/N (B)Swallow Counter Programmable Divider (C) PD φE AMIN fref fvco=fref x n DVS SNS 入力端子 設定分周数(N) 入力周波数範囲 (A) 1 * FMIN 272 ∼ 65535 10 ∼ 160MHz (B) 0 1 AMIN 同上 2 ∼ 40MHz (C) 0 0 AMIN 4 ∼ 4095 0.5 ∼ 10MHz (目標感度) 最小入力感度 (A)FMIN (B)AMIN (C)AMIN f[MHz] 10≦f<50 50≦f<130 130≦f<160 70mVrms 40mVrms 70mVrms 2≦f<25 25≦f<40 40mVrms 70mVrms 0.5≦f<2.5 2.5≦f<10 40mVrms 70mVrms 汎用カウンタの構成 FMIN 1 2 入力信号 切換えゲート (FIF) LCTR S2 CTC,CTP S3 L S B 0∼3 M S B 4∼7 8∼11 12∼15 16∼19 (T) 1周期/2周期 取り出し回路 チェック信号900kHz 4/8/32/64 ms 汎用カウンタ (20bitsバイナリカウンタ) S1 GT DO端子 CTS1 CTS0 CTE C=FIF × GT C=(1/T) ÷ 900kHz GT1,GT0 No.4922-15/21 LC72146M, 72146V CTS1 CTS0 入力端子 測定モード 周波数範囲 入力感度 S1 1 * HCTR 周波数 0.4 ∼ 25.0MHz 40mVrms※1 S2 0 1 LCTR 周波数 10 ∼ 500kHz 40mVrms※1 S3 0 0 LCTR 周期 1.0 ∼ 20×103Hz ※1 (パルス) CTC=0:40mVrms CTC=1:70mVrms [ 但し、CTC=1の場合の周波数範囲 HCTR:8∼12MHz、LCTR:400∼500kHz ] 周波数測定モード GT1 GT0 0 0 4ms 0 1 8 1 0 32 1 1 64 測定時間 ウェイト時間 周期測定モード 3 ∼ 4ms 1周期 7 ∼ 8ms 2周期 CTC :入力感度切換えデータであり、CTC=1で入力感度が悪化する。 但し、実力値:HCTR→30∼40mVrms(周波数:10.7MHz) LCTR→10∼15mVrms(周波数:450kHz) CTP :入力プルダウン(CTE=0の場合)の禁止をCTP=1とすることで行える。 CTE=1を設定する前、4ms以前にCTP=1とすること。カウンタを使用しない場合は CTP=0としておくこと。 CTP=1の場合はウェイト時間が1∼2msに短縮される。 LC72146の汎用カウンタは、20ビットのバイナリカウンタで構成されている。カウント結果は、MSBから、DO 端子を通して読出すことができる。汎用カウンタを利用して、周波数測定を行う場合の測定時間は、GT0、GT1に より、4、8、32、64msの4種類を選択することができる。この測定時間内に何個のパルスが汎用カウンタに入力さ れたかを判定することによってHCTR端子 あるいは LCTR端子に入力された信号の周波数が測定できる。 汎用カウンタを利用して、周期測定を行う場合は、LCTR端子に入力された信号の1周期または、2周期の期間内 に、何個のチェック信号(900kHz)が、汎用カウンタに入力されたかを判定することによってLCTR端子に入力さ れた信号の周期が測定できる。 汎用カウンタのカウントの開始は、シリアルデータCTE=1とすることで行われる。シリアルデータのLC72146 内部での確定は、CEをハイ→ローに落とすことで行われるが、HCTR端子 または LCTR端子への入力は、少なく ともCEをローとした後、ウェイト時間以内に行うこと。 次に、測定終了後の汎用カウンタの結果読出しはCTE=1としている間に行うこと(CTE=0とすると、汎用カウ ンタがリセットされる)。 ここで注意が必要なことは、汎用カウンタのカウントを開始する前に、CTE=0として事前に汎用カウンタをリ セットしておくことである。また、LCTR端子に入力された信号は、直接汎用カウンタに伝達されるが、HCTR端 子に入力された信号は、内部で1/2分周された後に、汎用カウンタに伝達される。したがって、汎用カウンタのカ ウント結果は、HCTR端子に入力された実際の周波数に対し1/2の値となる。 CE ウェイト時間 測定時間 周波数測定時間 HCTR LCTR ※1 40mVrms以上 (周波数測定時間) ※1 CTC=0:40Vrms CTC=1:70Vrms 信号入力 VDD LCTR VSS 但し、CTC=1の場合の 周波数範囲 HCTR:8∼12MHz LCTR:400∼500kHz 2.2V(min) 0.8V(max) (周期測定時) 1周期 周期測定時間 900kHz(チェック信号) No.4922-16/21 LC72146M, 72146V 積算カウントの場合 CTE=1 CTE=1 CTE=0 CE 内部データ ラッチ(CTE) GT (積算) 汎用カウンタ 測定時間 end-UC (DO) Restart カウントend Reset カウントend ※CTE:0→ ・汎用カウンタReset 1→ ・汎用カウンタStart ・新たなる「1」で再Start 積算カウント時は、カウント値が汎用カウンタに累積される。 カウンタのオーバーフローに注意すること。 カウント値:OH∼FFFFFH(1048575) 積算カウントは、CTE=1としたまま、シリアルデータ(IN1)を再送すると汎用カウンタが測定を再STARTし、 カウント結果は加算される。 チャージポンプの構成 PD1 DLC (MAIN) fvco/N Phase Detector PD0 fref (MAIN) DZ0 DZ1 A IN PDS Clock UL0 UL1 Unlock Detector and Subcharge Pump Cont. PDC0 PDC1 A OUT R1S Unlock (SUB) R1S=100Ω(typ) DO,I/O-5端子 No.4922-17/21 LC72146M, 72146V PDC1 PDC0 0 * ハイインピーダンス 0 通常動作 1 1 チャージポンプ動作(常時) 1 強制LOW 1 0 チャージポンプ動作(アンロック時※2) ※1 PDS(サブチャージポンプ状態) DLC チャネル変化時アンロックが検出されると、PDS(サブチャージポンプ)が動作し、R1←R1M//R1Sとな り、ローパスフィルタの時定数を小さくし、ロックアップを加速する。 R1M VCC PDO PDS ※2 PD1, PD0, PDS Vtune R1S アンロック検出データ:UL1=1を設定すること。アンロック検出幅±0.56μs または ±1.11μsモードとな り、これ以上の位相差が検出されるとアンロックとなり、サブチャージポンプが動作する。ロックに近付 きアンロック検出幅以下の位相差になると、サブチャージポンプの動作は停止(ハイインピーダンス)する。 その他 [1]位相比較器の不感帯注意事項 DZ1 DZ0 不感帯モード チャージポンプ 不感帯 0 0 DZA オン/オン −−0s 0 1 DZB オン/オン −0s 1 0 DZC オフ/オフ +0s 1 1 DZD オフ/オフ ++0s チャージポンプがオン/オンの場合は、PLLがロックしている場合でも、チャージポンプから補正パルスが 発生しており、ループが不安定になりやすいので、設計には特に注意すること。オン/オンの場合、以下の 不具合が考えられる。 ①基準周波数のモレによるサイドバンドの発生 ②補正パルスの包絡線による、低周波数のモレによるサイドバンドの発生 不感帯がある場合(オフ/オフ)の方が、ループは安定するが、高C/Nは得難い。一方、不感帯の無い場合 (オン/オン)では、高C/Nを得易いが、ループの高安定化は難しい。したがって、FMでS/N90∼100dB以上 必要とするか、AMステレオのパイロットマージンを向上させたい場合は、不感帯の無いDZA または DZBを 選択すると効果がある。しかし、FMで上記程の高S/Nを必要としない場合や、AMステレオでパイロットマ ージンがある程度確保できるか、AMステレオが無い場合には、不感帯の有るDZC または DZDの選択でよい。 不感帯(Dead Zone)とは 位相比較器は図1のように基準(fr)とfpを比較する。この特性は図2に示すように位相差φに比例した出力Vが 出る(A)が、実際のICでは内部回路のdelay等により微小位相差を比較できないZone(Dead Zone)が発生する (B)。高S/Nのセットを実現するためにはこのDead Zoneは小さい方が良い。しかし、普及モデルはDead Zoneがや や広い方が使い易い場合がある。これはRFに強入力が印加された場合等に、普及クラスのセットはMIX(ミキサ) →VCOにRFが漏れVCOを変調する可能性があるためである。Dead Zoneが小さいと、これを補正する出力を出し、 この出力が更にVCOを変調し、RFとBeatを発生する。 図1 図2 RF V MIX 漏れ Reference Divider Programmable Divider (B) fr fp Phase Detector LPF (A) VCO φ (ns) Dead Zone No.4922-18/21 LC72146M, 72146V [2]FMIN, AMIN, HCTR/I-6, LCTR/I-7端子の注意事項 カップリングコンデンサは、極力、端子の近くに置くこと。容量値は、100pF程度が望ましい。特に、 HCTR/I-6, LCTR/I-7は1000pF以下で使用しないと、バイアスレベルに達するまでの時間が長くなり、ウ ェイト時間との関係で、誤カウントする場合がある。 [3]IFカウント時の注意事項→IFカウント時にはSDを併用すること。 汎用カウンタを使用してIFカウントを行う場合、必ずIF-ICのSD(ステーション・ディテクタ)信号の 有無をマイコンで判定し、SD信号が有る場合のみIFカウントバッファ出力をオンし、IFカウントを実施す ること。IFカウントのみでオートリサーチを行う方法は、IFカウントバッファの漏れ出力により、局がな くても誤停止する可能性が有り危険である。 [4]DO端子の利用方法 DO端子は、データ出力モード時以外は、汎用カウンタのカウント終了、アンロック検出、入力端子の 変化のチェック用としても、利用可能である(ハイからローレベルへDO端子変化)。また、入力端子の状 態を、そのままDO端子を通して、コントローラに入力することも可能である。 [5]電源端子 ノイズ除去のため、電源VDD-VSS間にコンデンサを挿入して使用すること。この時、コンデンサは極力 VDD、VSS端子の近くに配置すること。 [6]VCO設計上の注意点 VCO(局発)は制御電圧(Vtune)が0VになってもVCO発振が停止しないようにすること。 発振停止の可能性がある場合は、チャージポンプ制御データ(DLC)を使用し、一旦Vtuneを強制的に VCCにして、PLLがデッドロックしないようにすること(デッド・ロック・クリア回路) 。 パワーオン・リセット時の端子状態 状態 パワーオン リセット 状態 XIN XOUT VSS CE LC72146M、72146V DI CL DO O:オープン L:ロー F:フローティング パワーオン リセット AOUT AIN PD0 O O−7 O−7 L O−6 O−6 F I−5 I/O−5 F I−4 I/O−4 F I−3 I/O−3 VDD F I−2 I/O−2 HCTR/I−5 I−5 F F I−1 I/O−1 HCTR/I−7 I−7 F PD1 VSS FMIN AMIN 応用システム例 CE SO DI CL DO and-UC Unlock SI (TB) ST/NON SD XOUT CE DI CL DO O−7 O−6 I/O−5 I/O−4 I/O−3 I/O−2 I/O−1 LC72146M、72146V μ−com XIN VSS AOUT AIN PD0 PD1 VSS FMIN AMIN VDD HCTR/I−5 HCTR/I−7 FMVCC FMVCO AMVCC AMVCO FM IF VCC ST/MON SD STRQ AM VCC IF ST/MON SD STRQ No.4922-19/21 LC72146M, 72146V 時計用タイムベース使用上の注意点 時計用タイムベース出力端子(O-7)のプルアップ抵抗は100kΩ以上とすること。また、受け側のコン トローラ(マイコン)の入力は、チャタリング防止のためシュミット入力が良い。これは、内蔵のローパ スフィルタ用トランジスタを使用しループフィルタを組む場合、VCOのC/N特性を悪化させないための 対策である。時計用タイムベース出力端子とローパスフィルタ用トランジスタのグランドがIC内部で共通 となっているため、タイムベース出力端子の電流変動を少なくし、ローパスフィルタへの影響を抑える必 要がある。 VDO LC72146 マイコン Rt≧100kΩ S タイムベース出力 シュミット入力 VCC Vt ループフィルタ シリアルデータのタイミング [CLが「L」レベルで停止している場合] CE VIH tCH CL VIH VIL tCL VIH VIL tEL DI VIH VIH VIL VIL tSU 内部 データ ラッチ VIL tHD tES VIH tEH tLC 旧 新 No.4922-20/21 LC72146M, 72146V [CLが「H」レベルで停止している場合] CE VIH tCL CL tCH VIH VIL VIH VIL tEL DI VIL VIH VIH VIL VIL tSU tHD tES tDC VIH tEH tDH DO tLC 内部 データ ラッチ 旧 新 本書記載の製品は、定められた条件下において、記載部品単体の性能・特性・機能などを規定するものであ り、お客様の製品(機器)での性能・特性・機能などを保証するものではありません。部品単体の評価では 予測できない症状・事態を確認するためにも、お客様の製品で必要とされる評価・試験を必ず行って下さい。 弊社は、高品質・高信頼性の製品を供給することに努めております。しかし、半導体製品はある確率で故障 が生じてしまいます。この故障が原因となり、人命にかかわる事故、発煙・発火事故、他の物品に損害を与 えてしまう事故などを引き起こす可能性があります。機器設計時には、このような事故を起こさないような、 保護回路・誤動作防止回路等の安全設計、冗長設計・機構設計等の安全対策を行って下さい。 本書記載の製品が、外国為替及び外国貿易法に定める規制貨物(役務を含む)に該当する場合、輸出する際 に同法に基づく輸出許可が必要です。 弊社の承諾なしに、本書の一部または全部を、転載または複製することを禁止します。 本書に記載された内容は、製品改善および技術改良等により将来予告なしに変更することがあります。した がって、ご使用の際には、「納入仕様書」でご確認下さい。 この資料の情報(掲載回路および回路定数を含む)は一例を示すもので、量産セットとしての設計を保証す るものではありません。また、この資料は正確かつ信頼すべきものであると確信しておりますが、その使用 にあたって第3者の工業所有権その他の権利の実施に対する保証を行うものではありません。 No.4922-21/21
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