海外フィールドワークについて

海外フィールドワーク
AKB Future Project 推進委員会
SGH事業の取組の一環として、海外フィールドワーク(オーストラリアでの調査研究
活動)を実施しました。
○日
程
平成27年3月15日(日)~3月25日(水)11日間
○生
徒
8名(希望者の中から面接等により選抜された4回生1名と5回生7名)
○研修先
オーストラリア
○目
(1) オーストラリアの農場や農業関連施設を訪問し、現地の食糧事情や日
的
ニューサウスウエルズ州
コフスハーバー
本との関わりについて理解を深める。
(2) オーストラリアの高校生や大学生との意見交換等を通じて交流を深
め、互いの文化を理解し、国際的な視野を広げる。
○内
容
(1) 現地での高校生との交流や意見交換(オーストラリア・日本の食文化
や農業について)
(2) 農場でのフィールドワーク(オーガニック農業、気候変動への対策な
ど)
(3) 大学訪問(サザンクロス大学の施設見学及び学生との意見交換)
○その他
生徒2名につき1家庭へのホームステイ
事前の研修として、派遣する生徒の対し次の取組
を行いました。
(1) ALT(AUS出身)とのディスカッション
・日
時
1月27日(火)放課後
・協力者
登別市教育委員会ALT
被服室
マーク・レニー氏
・内
容
オーストラリアの生活や文化について
出発(新千歳空港で)
(2) 駐日大使等とのディスカッション
・日
時
・協力者
2月6日(金)放課後
校長室
駐日オーストラリア大使
ブルース・ミラー
オーストラリア領事館(札幌)領事
・内
容
氏
イアン・ブレイジア
氏
オーストラリア農業の特長、TPPに対するオーストラリア政府の考え
方など、生徒が事前に用意した質問をもとにディスカッション
(3) 引率教員からの説明、生徒同士の協議
・日
・内
時
容
2月26日(木)放課後
視聴覚室
3月
会議室
5日(木)放課後
北海道や胆振の気候・風土の特徴、日本の食産業や農業の問題点、問題解
決の取組などについて
新千歳~成田~シドニーと3便を乗り継いで、研修地であるコフスハーバーに到着しま
した。今回の研修をコーディネーターしていただいたサザンクロス大学の先生から事前説
明等を受けました。
コフスハーバーに到着
サザンクロス大学での研修
コフスハーバーでは 、「ビッグバナナ」や「海洋科学センター」を見学し、バナナの歴
史や育て方、海洋環境や水産物の養殖の実際等を学んだり、農場を訪問しオーストラリア
の農業について理解を深めました。
また、ホームステイ(2名で1家族)を行うとともに、サザンクロス大学で英語研修を
受け、生きた英語や異文化について学びました。
Big Banana(バナナ農園等)の見学
海洋科学センターの見学
また、現地の高校を訪問し、生徒と交流を深めたり、水耕栽培の農場や有機農場、農産
物の市場や工場を視察・見学し、それぞれの分野の実態や先進的な取組などについて学び
ました。
ホームステイの途中では、農業経営者の生活や状況を体験的に学ぶファームステイも実
施しました。そこでは、市民が家畜の世話を体験しながら宿泊する農場を商業的に利用す
る方策の一つを学びました。
さ ら に 、 大 学 で は 「 Food Tourizm」 の 講 義 を受 け た り、 訪 問 した 高 校 では 、 育 てて
いる家畜の世話の手伝いをしたり、幅広い観点から食や農についての知識を高めました。
現地の高校での研修
デイリーファクトリーでの見学
11日間の日程の中で幸いに体調をこわすようなこともなく、生徒全員は予定の行程・
活動をこなし、無事日本に帰国しました。
この後は、在校生向けの成果報告会を実施するとともに、派遣生徒が作成する体験レポ
ートをWebページ等に掲載するなどして、成果の普及に努めていく予定です。
◆海外フィールドワークにおける生徒の意見・感想(抜粋)
・大学、高校での研修を通じて様々な知識を得ることができた。校内での発表やレ
ポートなどを通して学んできたものを伝えたい。
・訪問した高校では農場を保有しており、選択科目において生産や加工に関する作
業体験活動などを行っていた。日本の普通科の高校でも、農業の科目が設置され
ていると、食や農に対する関心や理解が深まり、日本や北海道が抱える課題意識
も高まるのではないかと思った。また、例えば、生物や家庭科、倫理などの科目
と関連して学ぶこともできる。さらに、若者の就農にもつながるのではないか。
・水耕栽培について見聞し、日本人の主食である米栽培の可能性について探ること
ができた。また、農場や関連施設を訪問し、生産物の効果的なPRの方法を学ぶ
ことができた。
・ホームステイを通じて、日本とオーストラリアの生活の仕方、文化の違いを学ぶ
ことができた。まだまだ英語を勉強する必要性を感じたが、いくらかコミュニケ
ーションが取ることができて自信となった。