2 償却原価法 額面金額200,000 信用リスク ⇒ 償却原価法適用不可 取得原価≠債券金額 (額面) 金利調整 3,200 金利調整 償却原価法 償却 700 B社社債 投資有価証券××/有価証券利息×× 利息を各期に 配分する手法 32ヶ月で償却 投有 700 有利 700 差額3,200 額面金額 200,000 利息 取得原価 196,800 前期末償却原価 197,500 償却原価 取得原価196,800 ×1/9/1 ×2/3/31 ×4/4/30 ★ 利息が月割計算&償却原価法が定額法の場合 当 期 4/1 9/30 問題3 有価証券の評価① 1 基本的取扱い 評価額 評価差額の表示 時 価 P/L営業外損益 3/31 売買目的有価証券 保有期間6ヶ月 満期保有目的の債券 原 価 (償却原価) その他有価証券 クーポン 2.4% 償却 1.6%÷32月×12月=0.6% 額面200,000×利率計3.0%×保有6月/12月=3,000 取得原価<時価 時 価 B/Sそ有評差金 取得原価>時価(原則) (容認) 時 価 時 価 B/Sそ有評差金 P/L営業外費用 ⇒ 保有期間に対応した実質利息額 子会社・関連会社株式 原 価 減損処理(時価が著しく下落・実質価額が著しく低下) ⇒ P/L特別損失 3 2 保有債券 (2) その他有価証券の場合(問題2 B社社債) <償却原価法の適用> 額面金額200,000 原則…利息法 ⇒ 複利計算 利払日ごとに仕訳 容認…定額法 ⇒ 月割計算 決算整理に含める 金利調整 3,200 償却 700 (1) 利息法(G社社債) P/L有価証券利息 ⇒ 帳簿価額 × 実効利子率 750,000 750,000 750,000 750,000 750,000 + + + + (1+r) 5 (1+r)3 (1+r)4 (1+r)2 (1+r) 50,750,000 = 48,599,642 + (1+r)6 r = 2.0% (3) 貸借対照表表示 売買目的有価証券 … 流動資産「有価証券」 上記以外 … 一年基準 ⇒ その他有価証券・満期保有目的の場合は償還日注意 評価差損500 32ヶ月で償却 投有700 有利700 前期末償却原価 197,500 取得原価196,800 前期末時価197,000 3 時価を把握することが極めて困難と認められる有価証券 株式 … 取得原価 債券 … 債権に準ずる(貸倒見積高を控除) ⇒ 事実上、議論の意義があるのは「その他有価証券」のみ 4 4 親会社株式(F社株式) 会社法上、取得は原則として禁止されている ⇒ 例外的に保有する場合には「相当の時期」に処分 すべきものとされている(早期処分の要請) 問題4 有価証券の評価② 1 基本的取扱い 売買目的有価証券 満期保有目的の債券 一年基準で分類する 評価額 評価差額の表示 時 価 P/L営業外損益 原 価 (償却原価) その他有価証券 1年以内に処分予定 ⇒ 流動資産「親会社株式」 上記以外 ⇒ 固定資産(投資その他の資産) 「親会社株式」 期末評価は保有目的区分に従う (売買目的有価証券 or その他有価証券) 取得原価<時価 時 価 B/Sそ有評差金 取得原価>時価(原則) (容認) 時 価 時 価 B/Sそ有評差金 P/L営業外費用 子会社・関連会社株式 原 価 減損処理(時価が著しく下落・実質価額が著しく低下) ⇒ P/L特別損失 2 減損処理のポイント ・売買目的有価証券を除く ⇒ どんな状況でも評価差額は損益処理されるため ・切放方式により特別損失に計上 ⇒ 切下後の簿価が新たな取得原価となる ・「時価を把握することが極めて困難な有価証券」は株式のみ ⇒ 債券は金銭債権と同様の評価(貸倒見積高に反映する) ・時価の「著しい」下落・実質価額の「著しい」低下の程度 ⇒ 50%以上低くなっていれば問題文の指示なくとも適用 問題5 有価証券の保有目的区分の変更 1 基本的な考え方 期末評価 決算日 目的変更 目的変更後区分 目的変更前区分 評 価 振替 A社株式 … 売買目的有価証券 ⇒ その他有価証券 ・回復可能性がある場合 ⇒ 回復可能性がある=収益性が低下していないという ことであり、(立証困難だが)立証できれば適用しない (注意:基準上は時価のある有価証券のみ判断) B社社債 … 満期保有目的の債券 ⇒ その他有価証券 C社株式 … 子会社・関連会社株式 ⇒ その他有価証券 5 2 その他有価証券からの変更 ⇒ いずれも要注意 売買目的有価証券 時価(損益) 子会社・関連株式 帳簿価額 その他有価証券 損益 時価 売買目的有価証券へ変更(D社株式) … 評価差額金を残せない 子会社・関連会社株式へ変更(E社株式) … 評価差額金を残せない&投資が継続している 3 満期保有目的の債券 損益 <区分の要件> 債券の取得時点で満期まで所有する意図と能力があること 時価 ⇒・保有債券の満期保有目的の債券へ目的変更は不可 ・一部売却の場合、他は保有目的区分変更が強制 恣意的な時価評価逃れを排除するための工夫 6 為替予約 差額 円換算額 53,000 取引日10/1 確定円貨額 54,000 予約日2/1 直直差額 △1,500 直物106円 直物109円 直先差額 500 相場変動 為替差損益 金利差 期間配分 満期保有目的の債券に対して為替予約を付した場合 先物108円 ⇒ 償還額のCFを固定するため、振当は 額面金額×先物為替相場で行う 300千ドル × FR105円 = 31,500千円 為替差損益1,500 /借入金 1,000 前受収益 500 ⇒ 差損益 (or 支払利息) 問題20 外貨換算会計の総合問題 問題21 在外支店の外貨表示F/S項目の換算 1 外貨建転換社債型新株予約権付社債(一括法) 個別F/Sの構成要素 償還が予定されている金銭債務 社債の発行と転換による株式の発行は別個独立の取引 (転換=社債権者からの社債の現物出資ととらえる) ⇒ 本店との整合性重視 (本国主義) 外貨建取引 外貨F/S 換算 外 貨 仕 訳 財務諸表 外 貨 外 貨 集計 一括円換算 同じ結果となるべき 金銭債務と同様の取扱い 本店と 同様 転換時相場 で振替 発行時 転換時 外 貨 円貨F/S 外 貨 円換算 換算替 決算時 円 貨 円 貨 集計 換算替 HR101円 108円 CR110円 円貨F/S 23 問題24 =退職給付見込額の期間帰属方法= 退職給付会計(個別)の一連の手続 期首退職給付B/S 配分合計 (割引前) 年金資産 250,000 退職給付債務 600,000 過去勤務48,000 退職給付引当金 307,600 入社 支給 年金支給 掛金拠出 期待収益 … 期間定額基準 … 給付算定式基準 選択適用 数理差異5,600 一時金支給△36,000 △17,000 年金支給 △17,000 +35,000 + 5,000 費用構成 勤務費用 +59,000 利息費用 +18,000 273,000 期末見積 差異△3,000 期末実際 270,000 期末見積 624,000 差異△76,000 期末実際 700,000 =退職給付費用= 期首退職給付B/S 期末退職給付B/S 勤務費用 利息費用 期待運用収益 過去勤務費用化 数理差異費用化 退職給付費用 +59,000 +18,000 △ 5,000 + 6,000 +14,400 92,400 従業員拠出額は 勤務費用から控除 ⇒ 退職給付費用が減額(ウ) 年金資産 270,000 過去42,000 数理59,000 引当金 329,000 年金資産 250,000 過去48,000 退職給付債務 600,000 退職給付債務 700,000 引当金 307,600 数理5,600 期末退職給付B/S 年金資産 270,000 過去勤務42,000 数理差異59,000 退職給付引当金 329,000 退職給付債務 700,000 退職給付引当金 一時金・掛金 期首 71,000 307,600 期末 退職給付費用 329,000 92,400 26 ・数理計算上の差異を全額費用処理する場合(エ・オ) 期首退職給付B/S 年金資産 250,000 退職給付債務 600,000 過去勤務48,000 退職給付引当金 302,000 =退職給付費用= 勤務費用 利息費用 期待運用収益 過去勤務費用化 数理差異費用化 退職給付費用 +59,000 +18,000 △ 5,000 + 6,000 +79,000 157,000 期末退職給付B/S 年金資産 270,000 過去勤務42,000 退職給付債務 700,000 退職給付引当金 388,000 問題25 2 年金資産の積立超過 退職給付制度の終了等 年金資産 > 退職給付債務 のケース 1 企業年金 確定給付年金制度 ⇒ 確定拠出年金制度 退職給付制度 の終了 年金資産移管 ⇒ 「前払年金費用」の計上 他制度の引当金と 相殺表示しない 退職給付B/S(期首) 年金資産 832,000240,000 592,000 数理計算上の差異 11,20016,000 4,800 退職給付引当金 12,80032,000 19,200 終了分 退 引 金 19,200 退職給付債務 880,000264,000 616,000 終了分 終了損益 19,200 27
© Copyright 2025 ExpyDoc