第5学年「わらぐつの中の神様」実践報告 第5学年2組 1.今回の実践で指導上留意したこと ・読み取ったことを考える問いを設定し、友達と交流することで考えを広げ、深めるようにする こと。 ・第2次では毎時間「わらぐつの中の神様の『神様』とは何か。」を問うことで、全員がこの物語 の主題を考えることができるようにすること。 2.子どもたちの反応 ・第2次の読み取りでは、登場人物の人柄を考えることでマサエに起きた変化をとらえ、主題を 考えた。そこで、人柄を考える際に子どもたちは本文のいろいろなところを根拠にして、人柄 を考えることができるようになっていった。 ・人柄を考えるところでは、多くの子どもが発言をすることができた。また、友達の意見に対し て「本当にその文からだけで人柄が読み取れるのか。」という視点で話し合いが始まった。 ・毎時間「わらぐつの中の神様の『神様』とは何か。」と考えたことで、始めははっきりと分から なかったものが少しずつ具体的になっていった。また、授業の最後にはいつもの問いについて 書くことが分かっているので、その問いを意識して授業に参加できていた。 3.改善点 ・子どもたちからでてきた人柄をどのようにまとめていくのかによって時間がかかってしまった。 本時では、人柄が分かる文をどんどん発表させて、最後に板書をした。しかし、似たところや 関連して考えたときに、ページが行ったり来たりしてしまうので、話し合いに付いて来られな い子がいた。また、人柄を読み取れるところが多いので始めに出てきたものが薄れてしまった。 (児童の発言の整理) ・小グループによる話し合いの仕方。読み取ったことを基に考えさせる問いに対して、話し合い の活動をさせたが、意見の発表にとどまってしまうグループが多かった。みんなの意見を聞い て小グループとしての意見を出せるように話し合いの仕方について型を作ることで話し合い 活動がよりよいものになったのではないかと思う。 4.「わらぐつの中の神様の『神様』とは何か。 」という問いに対する子どもたちの考え ①相手のことを考えて(思って)作ったもの(したこと)にいるもの。 ・・・12名 ②一生懸命心を込めて作ったもの(したこと)の中にいるもの。・・・11名 ③おみつさん・・・2名 ④大工さん・・・3名 ※毎時間「わらぐつの中の神様の『神様』とは何か。」を意識して読み取ってきたことで、多く の児童が①②のように主題と考えられる読み取りをすることができた。しかし、③④のよう な考えになった子もいるので、その子たちも①②のように考えられるように指導していくこ とが課題。
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