新任教員紹介 氏名 谷部真吾(やべしんご) 所属 人文社会学科 社会学講座 職名 准教授 発令年月日 最終学歴 2015 年 7 月 1 日 慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程(社会学専攻)単位取得満期退学 博士(社会学)慶応 義塾大学 学部:比較社会文化論Ⅱ、現代民俗論、民俗学演習、民俗調査実習、感性と表現、博物館事前・事 担当授業科目 後指導及び実務実習 大学院:社会生活伝承論、現代社会分析論演習 一貫して祭礼研究を続けており、その狙いは祭りに含まれる葛藤、対抗関係の内実を明らかにし ようとするものと、祭りにおける象徴性の2点に集約される。 一つの祭礼に注目し、長期の調査を行う中で、戦前、戦後 1970 年代まで、1990 年代以降の特徴的 な変化を示した後、結果としていずれも外圧的な変化でなく、主催者の判断による主体的変化であ ることを明らかにする。さらに、その変化内容の吟味に入り様々な葛藤研究を進めている。果たし て祭りは争いごとがあってもハッピーエンドで終わるものなのかというのが基本的な問いかけであ 研究活動の概要 る。 もう 1 点は祭りの構成、行事全体、道具、所作、伝承といった詳細に象徴的意味を読み解く研究 視角である。例えばある神事の分析から,その根底に穢れや災忌に対する忌避感と、これと相対す る清浄性が存在しこの両義的観念が祭礼の根底にあることを明らかにする。さらにその根底に国府 の地という地理的清浄観念があることを論証する。祭礼の背後にある歴史的位相空間研究を意図し たもので今後の展開が期待される。
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