教育研究業績書 所属 職名 文化言語学部 准教授 氏名 山川仁子 Ⅰ 教育活動 教育実践上の主な業績 年月日 概 要 (1)教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む) 「気づき」と「フィードバック」を目的とした学生相互評 平成22年4月~現在 愛知淑徳大学人間情報学部で開講した「文献講読 価の実践 演習」「基礎ゼミ」,および尚絅大学文化言語学部 で開講した「多文化共生論」では,成果報告・研究 発表の際,発表内容および発表方法について,評 価用紙を用いて学生全員による相互評価を行っ た。評価結果は発表者にフィードバックした。これ により,発表者・評価者双方のプレゼン内容および プレゼン力の向上に効果があった。 フィードバックによる講義内容の定着 平成22年4月~現在 愛知淑徳大学および尚絅大学で開講した講義全 般において,講義内容に関する質問を毎時間,質 問用紙にて受け付け,翌週の授業にて受講者全 員に向けて解説・補足説明を行った。これにより, 授業への積極的な参加を促し,また,講義内容の 理解と定着を図った。 課題を課す授業においては,提出課題やレポート にコメントをつけて返却し,こまめなフィードバック を行った。さらに,課題作品やレポートのいくつか を受講生全員に示して,良い点を紹介し,受講生 全体の内容理解に努めた。 「見て学ぶ」教育の実践(視覚教材の利用) 平成22年4月~平成 愛知淑徳大学健康医療科学部で開講した「音響 学・聴覚心理学」や「音響音声学特論」では,テキ 27年3月 ストだけでは分かりにくい口腔内の動きについて 内視鏡動画・MRI動画などを用いて視覚的に提示 し,講義内容への興味,関心および理解の向上を 図った。 聴能訓練の実施 平成22年4月~平成 愛知淑徳大学健康医療科学部で開講した「音響 学・聴覚心理学」では,「高さ」「大きさ」「音圧レベ 27年3月 ル差」などの音響的差異を聴き分けるトレーニング (聴能訓練)を毎時間行い,将来,言語聴覚士とし て活動する上で最低限必要な音響的知識を感覚 的に身につけさせた。 「現実に即した」教育の実践(レアリアを積極的に用 ~現在 留学生向け日本語授業において,現実に即した発 いた教育) 音練習・会話練習ができるよう,実際の地方ニュー スや講義を録音・録画して教材を作成し,聴解・発 音練習を行った。また,日常生活で頻繁に耳にす る方言を授業に取り入れて聴解・発音練習を行 い,研修生・留学生の地域社会への適応の手助け を積極的に行った。 心理実験・心理ゲームを用いた心理的メカニズムの 平成27年4月~現在 尚絅大学文化言語学部で開講した「言語心理学」 理解 では,毎回テーマに関するミニ心理実験や心理 ゲームを行い,講義内容への興味,関心および理 解の向上を図った。 (2)作成した教科書・教材・参考書 『心理実験演習Ⅰ・Ⅱ』(心理実験演習用資料教材) 平成23年4月 テキスト 共著者:天野成昭,高橋伸子,高原美和,牧勝 弘,安田恭子,山川仁子,加藤みわ子,行松慎二 愛知淑徳大学人間情報学部2年生選択必修科目 「心理実験演習Ⅰ・Ⅱ」のために作成した。心理統 計法,統計ソフト操作方法,実験レポートの書き 方,実験の心得などを1冊にまとめた。 「文献講読演習」発表レジュメ集 愛知淑徳大学 人間情報学部1年次必修科目「文 献講読演習」の研究発表で使用したレジュメをまと め,冊子として配布した。 平成23年7月 『心理実験演習 マニュアル(改訂)』(心理実験演習 平成26年4月 用教材) 共著者:天野成昭,牧勝弘,安田恭子,山川仁 子,加藤みわ子,行松慎二 愛知淑徳大学人間情報学部2年生選択必修科目 「心理実験演習Ⅰ・Ⅱ」のために作成した。心理統 計法,統計ソフト操作方法,実験レポートの書き 方,実験の心得などを1冊にまとめた。レポートの 書き方や課題などを改訂した。 『人間情報学部 基礎ゼミ2014』テキスト 平成26年4月 共著者:人間情報学部基礎ゼミ準備委員会(親松 和浩,國分三輝,牧勝弘,森博子,村主朋英,山 川仁子) 愛知淑徳大学人間情報学部1年次必修科目「基礎 ゼミ」(平成26年度開講)のために作成した。「クリ ティカルシンキング」(主担当),「効果的プレゼン テーション」(副担当),「施設利用案内」(主担当), 「卒論執筆要項」(主担当)のページを担当した。 平成27年3月 著者:國分三輝,山川仁子,牧勝弘,村主朋英, 森博子,親松和浩,愛知淑徳大学論集―人間情 報学部編, 第5号,pp.15-27 授業アンケート(学生による授業評価) 平成24年9月 「プログラミング演習2(VB)」の授業アンケートに おいて,98.2%の学生が「総合的に非常に満足で きる/満足できる」と回答した(回答数56名)。 授業アンケート(学生による授業評価) 平成25年9月 「プログラミング演習2(VB)」の授業アンケートに おいて,100%の学生が「総合的に非常に満足で きる/満足できる」と回答した(回答数50名)。 (3)教育方法・教育実践に関する発表、講演等 主体的な学びの促進を狙った初年次教育科目「基 礎ゼミ」の開発 (4)その他教育活動上特記すべき事項 Ⅱ 研究活動 著書・論文等の名称 単著・共著 発行または発表の 発行所、発表雑誌 編者・著者名 の別 年月 (及び巻、号数)等の名称 (共著の場合のみ記入) 該当頁数 (著書) Computer Processing of 共著 Asian Spoken Languages 平成22年3月 Consideration Books,USA S.Itahasi, S. Y. Tseng編, pp.73-76 S. Itahashi, K. Yamakawa, T. Osuga 総合版ハンドブック「知識 ベース」 共著 平成24年4月 電子情報通信学会,東京 電子情報通信学会編, 板橋秀一, 大須賀智子, 山川仁子 2群7編4章5節 「音声コーパス」 Variables to discriminate 共著 affricate [ts] and fricative [s] at word initial in spoken Japanese words 平成23年5月 Journal of the Acoustical Society of Japan, Vol. 33, No.3 ◎K. Yamakawa, S. Amano, S. Itahashi pp.154~159 破擦音[ts]と摩擦音[s]の生 共著 成範疇境界に対する発声 速度の影響 平成25年3月 愛知淑徳大学論集―人間情 ◎山川仁子, 天野成昭 報学部編―,第3号 pp.21~25 日本語母語話者と非日本 共著 語母語話者の音声の知覚 的区別 平成26年3月 愛知淑徳大学論集―人間情 ◎山川仁子, 天野成昭 報学部編―,第4号 pp.15~19 Variable to Discriminate Voiceless Affricates at Word Initial in Read and Spontaneous Japanese Speech 共著 平成26年4月 音声研究, 第18巻第1号 共著 Development of Japanese read-sentence database for non-native speakers of Japanese 平成27年3月 愛知淑徳大学論集―人間情 ◎K. Yamakawa, 報学部編, 第5号 S. Amano 主体的な学びの促進を 共著 狙った初年次教育科目「基 礎ゼミ」の開発(再掲) 平成27年3月 愛知淑徳大学論集―人間情 ◎國分三輝,山川仁子,牧 pp.15-27 勝弘,村主朋英,森博子, 報学部編, 第5号 親松和浩 (論文) ◎K. Yamakawa, S. Amano pp.40~44 pp.9-14 共著 Discrimination of Japanese fricatives and affricates by production boundaries in time and spectral domains:A case study of a female native speaker 平成27年7月 Journal of the Acoustical Science and Technology, Vol.36. No. 4 ◎K. Yamakawa, S. Amano pp.296-301 共著 平成22年3月 日本音響学会2010年度春 ◎山川仁子, 天野成昭, 板 pp.313~314 季研究発表会講演論文集, 橋秀一 電気通信大学 共著 平成22年3月 日本音響学会2010年度秋 ◎山川仁子, 天野成昭 季研究発表会講演論文集, 関西大学千里山キャンパス pp.413~414 破擦音[ts] [tɕ] および摩擦 共著 音[s] の判別における摩擦 部時間長の有効性の検討 平成22年9月 第24回日本音声学会全国大 ◎山川仁子, 天野成昭 会講演予稿集,國學院大学 pp.137~141 Perception boundary between fricative and affricate in Korean speakers 共著 平成22年11月 Journal of Acoustical ◎K. Yamakawa, Society of America, Vol. S. Amano 128, No.4, Cancun,Mexico p.2352 無声歯茎破擦音と無声歯 茎硬口蓋破擦音を区別す る音響的特徴 共著 平成23年3月 pp.313~314 韓国語母語話者における 日本語の摩擦音[s]と破擦 音[ts]の知覚・生成範疇境 共著 平成23年6月 日本音響学会2011年度春 ◎山川仁子, 天野成昭 季研究発表会講演論文集, 早稲田大学西早稲田キャン パス 日本音響学会聴覚研究会資 ◎山川仁子, 天野成昭 料,第41巻5号,東京学芸大 学 Acoustic feature to discriminate between affricates and a fricative in Japanese 複数日本語母語話者の破 擦音/ts/と/ch/および摩擦 音/s/を区別する音響的特 徴 韓国語母語話者が発声し た日本語破擦音/ts/と/ch/ および摩擦音/s/を区別す る音響的特徴 Discriminant variables for Japanese single and geminate stops in spoken newspaper articles 共著 平成23年8月 pp.2189~ 2192 共著 平成23年9月 The 17th International ◎K. Yamakawa, Congress of Phonetic S. Amano Sciences (ICPhS XVII), Hong Kong,China 日本音響学会2011年度秋 ◎山川仁子, 天野成昭 季研究発表会講演論文集, 島根大学松江キャンパス 共著 平成24年3月 日本音響学会2012年度春 ◎山川仁子, 天野成昭 季研究発表会講演論文集, 神奈川大学横浜キャンパス pp.411~412 共著 平成24年7月 International Congress of Psychology (ICP2012), Cape Town, Rep.of South Africa p.135 日本語話し言葉コーパスを 共著 用いたツ,チュ,ス,シュの 判別に有効な音響特徴の 検討 平成24年9月 日本音声学会全国大会予稿 ◎山川仁子, 天野成昭 集,大東文化大学 pp.157~162 破擦音/ts/,破擦音/ch/,摩 共著 擦音/s/の判別に有効な周 波数帯域の特定 平成24年9月 日本音響学会2012年度秋 ◎山川仁子, 天野成昭 季研究発表会講演論文集, 信州大学長野キャンパス pp.343~345 音声の知覚と生成の相互 単著 作用をめぐって(招待講演) 平成24年11月 日本音響学会東海支部技術 ◎山川仁子 講習会,愛知工業大学 Acoustic features to discriminate affricates and fricatives in Japanese corpora 平成24年12月 Proceedings of the 2012 ◎K. Yamakawa, International Conference of S. Amano Speech Database and Assessments, Macao, China 日本音響学会聴覚研究会資 ◎山川仁子, 天野成昭 料,第44巻, 2号, 愛知淑徳 大学 pp.177~180 Proceedings of the Interspeech2013, Lyon, France pp.978~981 (その他) 音声強度パタンの自動推 定に基づく[s]と[ts]の生成 範疇境界を表す変数の決 定 韓国語母語話者における 語頭の摩擦音[s]と破擦音 [ts]の知覚範疇境界 共著 日本語母語話者と韓国語 共著 母語話者における破擦音・ 摩擦音の音響的特徴の比 較 平成25年2月 共著 Discrimination between fricative and affricate in Japanese using time and spectral domain variables. 平成25年8月 ◎K. Yamakawa, S. Amano, Y. Hirata ◎K. Yamakawa, S. Amano pp.343~348 pp.293~294 pp.93-95 時間領域と周波数領域の 共著 変数を用いた破擦音と摩擦 音の区別 平成25年9月 日本音響学会2013年度秋 ◎山川仁子, 天野成昭 季研究発表会講演論文集, 豊橋技術科学大学 pp.275~276 共著 Discrimination between fricatives and affricates pronounced by Japanese native speakers at various speaking rates. 日本語母語話者と韓国語 共著 母語話者における破擦音・ 摩擦音の音響的特徴の比 較 平成25年12月 Journal of Acoustical Society of America, vol.134, issue 5,San Francisco, U.S.A. p.4071 平成26年2月 日本音響学会聴覚研究会資 ◎山川仁子, 天野成昭 料,第44巻, 2号,愛知淑徳 大学 非日本語母語話者の促 共著 音・非促音の発音誤りにお ける閉鎖区間および先行・ 後続モーラの時間的特徴 平成26年3月 日本音響学会2014年春季 ◎山川仁子, 天野成昭,近 pp.267-268 研究発表会講演論文集,日 藤眞理子 本大学理工学部 Development of Japanese read-word database for non-native speakers of Japanese 日本語「ツ・ス・チュ・シュ」 の明確な発声に最適なハ ングル表記 共著 平成26年9月 pp.65~70 共著 平成26年9月 2014 International ◎K. Yamakawa, Conference of Speech S. Amano,M.Kondo Database and Assessments, Phuket, Thailand 韓国日本語学会第30回国際 ◎山川仁子, 天野成昭 学術発表大会,富川,韓国 韓国語・タイ語・ベトナム 共著 語・中国語の母語話者によ る日本語音声の特徴 平成26年9月 日本音響学会平成26年秋季 ◎山川仁子, 天野成昭 研究発表会講演論文集, 北 海学園大学豊平キャンパス pp.179-182 発声速度に依存した促音 の音響的および生理学的 特徴 共著 平成27年3月 共著 Japanese native speakers' perception of Hangul characters pronounced by Korean native speakers 共著 Acoustic features of Japanese words spoken by Japanese natives and non-natives 平成27年7月 日本音響学会聴覚研究会資 ◎山川仁子,榊原健一,他 pp.67~72 料,第45巻, 2号, 北海道医 5名 療大学札幌サテライトキャン パス 14th European congress of K. Yamakawa, S. Amano phychology, Milan, Italy 平成27年8月 ◎K. Yamakawa, S. Amano pp.93-95 pp.121-127 18th International congress K. Yamakawa, S. Amano of phonetic sciences, Glasgow, UK Ⅲ 学会等及び社会における主な活動 (学会活動等) 平成9年~現在 日本音響学会 会員(平成22年4月 ~現在、論文誌 査読委員) 平成9年~現在 日本音声学会 会員 (平成22年4月 ~平成25年3月、企画委員) 平成9年~現在 日本語教育学会 会員 平成18年~現在 コンピュータ利用教育協議会 会員 平成21年~現在 日本音響学会 春季・秋季研究発表大会 音声Bセッション副座長(計11回) 平成22年9月~現在 日本音声学会 全国大会セッション座長(計3回) 平成24年11月 日本音響学会東海支部技術講習会「音声の知覚と生成の相互作用をめぐって」講師(愛 知工業大学)題目:「言語習得における音声知覚・音声生成の相互作用」 平成27年~現在 日本音韻論学会 会員 (科学研究費補助金採択研究) 平成21年4月~平成24年3月 平成22年4月~平成25年3月 平成22年4月~平成26年3月 平成23年4月~平成25年3月 基盤研究(C)「日本語摩擦音・破擦音における母語話者別の知覚・生成範疇境界の研 究」研究分担者(研究代表者:天野成昭) 若手研究(B)「日本語無声破擦音における母語話者別の音響的特徴の解明」研究代表 者 基盤研究(B)「第一言語の韻律特性が日本語学習者の音声知覚・生成に及ぼす影響の 解析」研究分担者(研究代表者:近藤眞理子) 挑戦的萌芽研究「雪中における音場計測と音声明瞭度評価」研究分担者(研究代表者: 榊原健一) 平成24年4月~平成27年3月 平成25年4月~平成30年3月(予定) 平成25年4月~平成28年3月(予 定) 平成26年4月~平成29年3月(予 定) 平成27年4月~平成31年3月(予 定) 平成27年4月~平成30年3月(予 定) 挑戦的萌芽研究「言葉の鎖をターゲットとした音声の知覚・生成過程の研究」研究分担者 (研究代表者:天野成昭) 基盤研究(B)「日本語における音韻の知覚・生成範疇境界を規定する要因の研究」研究 分担者(研究代表者:天野成昭) 基盤研究(C)「実環境における音空間処理に関する研究」研究分担者(研究代表者:牧勝 弘) 基盤研究(C)「日本語音声の自然性を決定づける音響特徴の解明」研究代表 基盤研究(B)「生成メカニズムに基づく声質の音声学的分類」研究分担者(研究代表者: 榊原健一) 挑戦的萌芽研究「荒天時における拡声音の情報伝達特性の解明」研究分担者(研究代 表者:天野成昭)
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