一生懸命 H27.6.1 第90号 校長室にいると、職員室掃除の 子供たちの様子が手に取るように 分かる。掃除機の唸るような音、 あたかも「俺は精一杯がんばって るんだ!」とでも言っているよう な声にも聞こえてくる。 子供たちがゴミ箱のゴミを集め ている声も聞こえてくる。 「あっ、 あそこにもゴミ箱がある。ゴミ集 めよう」そんな声だ。 トントントン…、校長室のドアをノックする音。「校長先生、ゴミありませ んか?」毎日気を利かせて私のゴミ箱のゴミも集めてくれる。そんな子供たち の気配りがうれしい。大切なことは、やっぱり「心の中に自分以外のもう一人 のシアワセを置く」ということに他ならない。 もしかしたら日々笑顔で過ごし「和顔施」が出来ることとか、毎日の「おは ようございます 」「こんにちは」など周りの人々に優しい言葉をかけるなどの 「言辞施」なども、そのおおもとには心の中に誰かのシアワセを置くことで心 がけることが出来るような気がする。 職員室掃除の子供たちも自分たちのことだけでなく、この職員室を使う人の 心をちゃんと自分の心に一度留めて気持ちを込めて掃除をしているように感じ られる。それは掃除をしている際の表情が笑顔であることからも分かる。そん な子供の表情を見て心からうれしく思っている。 さて、先日は机の下の床まで汚れていると知った3年生の M 君が進んで机 の下へ入って床を綺麗にしてくれた。そんな M 君の表情が本当に美しく素晴 らしいと感じたので、 「M 君、校長たよりに載せてもいい?」と尋ねたら、 「是 非、載せてください」との返事だったので紹介した。 一つのことを一生懸命にやり遂げようとする姿は、掃除であれ勉強であれ部 活動であれ、美しい。そんな M 君に負けないで全ての出中生が、素直で真っ 直ぐに成長していってほしいと思う。がんばろう!出中生諸君! -1-
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