1 腸管のサンプリング(小腸:空腸、回腸) ① ネンブタールによる麻酔の後、開腹、 腋下動脈から放血させる。 *ここから固定液につけるまでの操作 は、出来るだけ手早く行う。また回腸 は特に融解しやすいので、複数箇所サ ンプリングする場合は一番初めに取り 扱うようにする。 ② 腸管を伸ばし、目的の 部位が入るように15∼ 20cm程度に切断する。 *大腸は3ページへ ③ 5mlのシリンジで腸管の中に固定液を4 ∼5ml注入し、内容物を押し出すように 洗浄する。 ④ ここから先は組織を常に固定液に浸し た状態を保つようにし、乾燥させない ように注意する。 2 腸管のサンプリング(小腸:空腸、回腸) ⑤ 洗浄した腸管を1cm程度 に切断し、端からハサミ で切り開く。ハンドリン グの際、粘膜側に触らな いように注意する。 ⑥ 目的の部分(例えば、パ イエル板)か入るように かみそりでトリミングす る( 1cm×5mm )。 ⑦ 固定液に浸したキムワイプ(3cm画程度) で腸管を包む。 ⑧ キムワイプに包んだまま カセットに入れ、固定液 中に保存する。 3 腸管のサンプリング(大腸:結腸) ① 摘出した腸管から、目的の部位が入る ように5cm程度に切断する。 *摘出から固定液につけるまでの操作 はできるだけ手早く行う。 ② 腸管の端からハサミで切り開き、その まま固定液に浸す。 ③ 固定液中で内容物洗浄する。このとき粘膜 側にはなるべく触れないようにする。 *結腸は粘膜組織が融解しやすいので、手 早く操作する。 4 腸管のサンプリング(大腸:結腸) ④ 洗浄した腸管を粘膜側が上に なるように解剖台の上にのせ る。ハンドリングの際、粘膜 側に触らないように注意する。 ⑤ 1cm×5mm程度にかみ そりでトリミングする。 ⑥ 小腸と同様に固定液に浸し たキムワイプに包みカセッ トに入れ、固定液中に保存 する。
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