ノバルティスホールディングジャパン株式会社 〒106-8618 東京都港区西麻布4-17-30 MEDIA RELEASE • COMMUNIQUE AUX MEDIA • MEDIENMITTEILUNG 2015年1月29日 報道関係各位 この資料は、ノバルティス(スイス・バーゼル)が2015年1月27日(現地時間)に発表したものを日本語に翻訳 (要約)したもので、参考資料として提供するものです。資料の内容および解釈については英語が優先されます。 英語版はhttp://www.novartis.comをご参照ください。 ノバルティスは2014年に堅調な売上高の伸びと利益率拡大、パイプライン の進展を達成; ポートフォリオ転換により主力事業に集中 2014 年通期の売上高は増加し、コア 1 売上高営業利益率が大きく拡大 o 通期の売上高は 1%増(実質ベース 1 3%増)2 の 580 億米ドル(第 4 四半期:2% 減、実質ベース 4%増) o 通期の営業利益は 1%増(実質ベース 7%増)の 107 億米ドル o 通期の純利益は 12%増(実質ベース 19%増)の 103 億米ドル o 通期のコア営業利益(3%増、実質ベース 8%増)はコア売上高営業利益率の 1.2 ポイントの改善(実質ベース)に寄与 o 通期のコア EPS は 5.23 米ドル(4%増、実質ベース 10%増) o 通期のフリーキャッシュフロー1 は 108 億米ドル(12%増) 第 4 四半期から力強いイノベーションの勢いが継続 o コセンティクスが尋常性乾癬の治療薬として米国・EU で、尋常性乾癬および関節症 性乾癬の治療薬として日本で承認される o Signifor 長時間作用性徐放性製剤が先端巨大症治療薬として米国・EU で承認される o LCZ696 を米国・EU で、QVA149 および NVA237 を米国で承認申請 o FDA 諮問委員会がサンドのフィルグラスチムのバイオシミラーの承認を勧告 成長製品3と新興成長市場3が第4四半期も引き続き業績を牽引 o 成長製品の売上高は 14%増(米ドルベース)の 47 億米ドルとなり、グループの 売上高の 32%に o 新興成長市場(実質ベース 12%増)が力強い業績を達成 ポートフォリオ転換と生産性向上が引き続き進展 o アニマルヘルス部門のイーライ・リリーへの売却が 2015 年 1 月 1 日に完了 o ノバルティス ビジネスサービスの運営を計画通り推進 o コア売上高営業利益率(実質ベース 1.2 ポイント増)が主に生産性向上の取り組み 継続により改善 2014年の1株当たり配当金は6%増の2.60スイスフランを提案 継続事業の2015年通期業績予想: o 売上高は一桁台半ばの成長率(実質ベース)、コア営業利益は売上高の伸びを上回 る一桁台後半の成長率(実質ベース)を予想 o 業績予想はグラクソ・スミスクラインとの取引が 2015 年 3 月 31 日に完了すると の前提に基づく 4 1 / 21 主要数値 第4四半期(10~12月) 診断技術関連事業除く1 2013年 第4四半期 前年同期比(%) 2014年 第4四半期5 百万 百万 米ドル 実質 百万 6 米ドル ベース ベース 米ドル 14 633 1 172 1 487 16 682 1 695 14 926 2 278 1 999 -2 -49 -26 4 -39 -16 15 078 2 373 2 058 (米ドル) (円) (米ドル) 0.62 4 419 71 0.81 3 130 -23 41 -13 5 038 1 1 9 9 3 12 米ドル 売上高 営業利益 純利益 1株当たり純利益(EPS) 報告数値 2013年 第4四半期 フリーキャッシュフロー 億円 1 336 (米ドル) 0.83 3 319 コアベース 3 322 2 914 3 787 3 322 3 293 2 892 (米ドル) (円) (米ドル) 1.21 138 1.18 営業利益 純利益 1株当たり純利益(EPS) 2014年通期(1~12月) 診断技術関連事業除く1 2013年 通期 前年同期比(%) 2014年 通期5 百万 百万 米ドル 実質 7 米ドル ベース ベース 米ドル 57 996 10 736 10 280 61 476 10 897 57 355 10 671 9 144 1 1 12 3 7 19 57 920 10 910 9 292 (米ドル) (円) (米ドル) 4.21 10 762 446 3.70 9 592 14 12 20 3 3 8 8 4 10 米ドル 売上高 営業利益 純利益 1株当たり純利益(EPS) フリーキャッシュフロー 報告数値 2013年 通期 億円 11 380 11 408 百万 (米ドル) 3.76 9 945 コアベース 営業利益 純利益 1株当たり純利益(EPS) 14 616 12 755 15 493 13 520 14 191 12 351 (米ドル) (円) (米ドル) 5.23 554 5.01 1 実質ベースの数値、コアベースの業績、フリーキャッシュフローならびに輸血診断事業を除いた 2013 年の数値は、国際会 計基準(IFRS)に準拠していません。これらの IFRS に準拠していない数値の説明および算出表は、要約版業績報告書(英文 オリジナル版)の 54 ページに掲載されています。 2 前年同期からの増減率は、輸血診断事業を除いた 2013 年の試算数値に基づいています。要約版業績報告書(英文オリジ ナル版)85 ページ参照。 3 成長製品の定義は 3 ページ、新興成長市場の定義は 11 ページに記載されています。 4 業績予測のみを目的とした前提。ノバルティスは引き続き GSK との取引が 2015 年上半期に行われると予測しています。 5 2014 年の業績からは、ポートフォリオ転換の発表日以降の非継続事業の減価償却費が控除されています。要約版業績報告 書(英文オリジナル版)22 ページ参照。 6 日本円は、参考のため表示したもので、1 米ドル=114 円(2014 年 10-12 月の期中平均レート、小数点第 1 位を四捨五 入)にて換算したものです。 7 日本円は、参考のため表示したもので、1 米ドル=106 円(2014 年 1-12 月の期中平均レート、小数点第 1 位を四捨五入) にて換算したものです。 イタリック体で示されたすべての製品名は、ノバルティス グループ企業が保有またはライセンス供与されている商標です。 2/21 2015年1月27日、スイス・バーゼル発 ― ノバルティスCEOのジョセフ・ジメネスは、業 績について次のようにコメントしています。「2014年はノバルティスにとって変化の年と なりました。私たちは事業の運営を改善すると同時に、会社を世界的な規模を持つ3つの 主力事業に集中させるための手続きを実施しました。私たちは売上高の堅調な伸びと利益 率の拡大、イノベーションの強化を実現するとともに、品質・生産性関連の取り組みを前進 させました。 私はノバルティスが将来の成功に向けた準備を整えていると確信しています」 グループ業績概要 4月22日に発表されたグラクソ・スミスクライン(GSK)およびイーライ・リリー・アンド・ カンパニー(リリー)との取引(ならびにその後のCSL Limitedとの取引)を受け、ノバル ティスは、国際会計基準(IFRS)に則り、グループの当年および前年の報告財務データを “非継続事業”と“継続事業”に分けて報告しています 1。詳細は要約版業績報告書(英文 オリジナル版)の22ページをご覧ください。 2014年第4四半期(10~12月) 成長製品2 が好調に推移し、グループ売上高が増加 第4四半期のグループの売上高は146億米ドル(2%減、実質ベース4%増)でした。成長製 品の売上高は前年同期比14%増(米ドルベース)の47億米ドルとなり、グループの売上高 に占める比率は32%に達しました。 グループの営業利益は、予定されるインフルエンザワクチン事業のCSL Limited(CSL)へ の売却に関連する11億米ドルの例外的な減損費用(税引き前)が主な要因となり、49%減 (実質ベース39%減)の12億米ドルとなりました。為替は、主にユーロ、円、ルーブルが 米ドルに対して値下がりしたことにより、10ポイントのマイナス影響を及ぼしました。売 上高営業利益率は、インフルエンザワクチン事業関連の例外的な減損費用が主な要因とな り、前年同期から6.4ポイント(実質ベース)低下の8.0%となりました。為替によるマイ ナス影響が0.9ポイントあり、この結果、米ドルベースの売上高営業利益率は7.3ポイント 低下しました。非継続事業関連の固定資産の減価償却停止は第4四半期の営業利益に対し 101百万米ドルのプラス影響を及ぼし、売上高営業利益率を0.7ポイント(実質ベース)押 し上げました。コア営業利益を算出するためのグループの営業利益に対する調整額は22億 米ドル(前年同期:10億米ドル)に増加しました。 コア営業利益は1%増(実質ベース9%増)の33億米ドルでした。実質ベースのコア売上高 営業利益率は、その他収益/費用でのマイナス影響で一部相殺されたものの、生産性向上プ ログラムによる部門コストの低下が主な要因となり、1.1ポイント上昇しました。非継続事 業関連の減価償却停止によるプラス影響が49百万米ドルあり、コア売上高営業利益率を 0.3ポイント(実質ベース)押し上げました。為替による0.5ポイントのマイナス影響が加 わった結果、米ドルベースのコア売上高営業利益率は0.6ポイント増の22.7%となりました。 グループの純利益は、LTS Lohmann Therapie-Systeme AGの株式売却に伴う4億米ドルの税 引き前利益および法人税減少を含む関連会社からの収益の増加によって一部相殺されたも のの、営業利益の減少が主な要因となり、26%減(実質ベース16%減)の15億米ドルとな りました。 1株当たり純利益(EPS)は0.62米ドル(23%減、実質ベース13%減)となり、平均発行済 み株式数の減少ならびに少数株主持ち分の減少により純利益の減少率をわずかに下回りま した。 1 非継続事業と継続事業に分けて報告することが義務付けられているものの、ノバルティスはGSKおよびCSLとの取引完了 までグループのすべての活動に全力で取り組みます。 2 “成長製品”とは、2009年以降に上市された製品、または主要各市場(EU、米国、日本)において少なくとも2018年ま で独占的販売権を持つ製品(過去24カ月間に上市された製品のみが対象となるサンドを除く)を指します。 3/21 グループのコア純利益は1%増(実質ベース9%増)の29億米ドルとなり、コア営業利益と 同等の成長率となりました。 コアEPSは1.21米ドル(3%増、実質ベース12%増)となり、平均発行済み株式数の減少と 少数株主持ち分の減少が主な要因となり、コア純利益よりも高い伸び率を示しました。 第4四半期のフリーキャッシュフローは、主にヘッジ利益の増加と正味運転資本の減少に よる営業活動によるキャッシュフローの増加が主な要因となり、前年同期から41%(13億 米ドル)増加の44億米ドルとなりました。ノバルティス ベンチャーファンドの売却に伴 う収益拡大と有形固定資産への投資の減少もフリーキャッシュフローの増加に貢献しまし た。 2014年第4四半期と2013年第4四半期の輸血診断事業を含めた業績を比較した場合、グルー プ全体の売上高は米ドルベースで3%減(実質ベース3%増)、営業利益は51%減(実質ベ ース42%減)、純利益は28%減(実質ベース18%減)となり、EPSは平均発行済み株式数 の減少と少数株主持ち分の減少により純利益の減少率をわずかに下回る25%(実質ベース 16%)の低下となりました。 継続事業 第4四半期の継続事業の売上高は131億米ドル(2%減、実質ベース3%増)でした。営業利 益は1%増(実質ベース10%増)、コア営業利益は2%減(実質ベース6%増)、コア売上 高営業利益率は0.1ポイント増の24.7%となりました。継続事業の業績には、取引完了時に GSKから取得予定のオンコロジー製品群あるいは同時に設立されるGSKとノバルティスの コンシューマーヘルスの合弁会社における36.5%の持ち分利益はまだ含まれていません。 医薬品事業部門の売上高は、販売数量の8ポイントの伸びが、主にディオバン単剤および エックスフォージ(米国においてエックスフォージのジェネリック医薬品が2014年9月30 日に、エックスフォージHCTのジェネリック医薬品が2014年12月1日に参入)におけるジ ェネリック医薬品との競争の影響(8ポイント減)により相殺された結果、79億米ドル(6% 減、実質ベース0%)となりました。医薬品事業部門の成長製品の売上高は36億米ドルと なり、前年同期から18%(実質ベース)増加しました。ジレニア、アフィニトール、タシ グナ、Galvus/エクア、ルセンティス、ゾレア、COPD(慢性閉塞性肺疾患)ポートフォリ オ 3、ジャカビを含む成長製品の医薬品事業部門の売上高全体に占める比率は、前年同期の 39%から46%に上昇しました。 営業利益は16億米ドル(20%減、実質ベース14%減)となり、減損費用(純額)157百万 米ドル(主にC型肝炎ウイルスの戦略見直しに伴い中止されたDEB025関連)および事業再 編費(純額)207百万米ドル(主に日本での転身支援プログラム関連)を含む例外的費用 が主な要因となり、減少しました。コア営業利益は20億米ドル(7%減、実質ベース0%) でした。コア売上高営業利益率は実質ベースで前年同期比横ばいとなり、これに為替によ る0.4ポイントのマイナス影響が加わった結果、米ドルベースでは25.2%となりました。 アルコン事業部門の第4四半期の売上高は、眼科用医薬品およびサージカル製品の力強い 成長に牽引され、27億米ドル(2%増、実質ベース7%増)となりました。新興成長市場が 大幅な増収(7%増、実質ベース17%増)を示しましたが、日本での成長低迷により相殺 されました。眼科用医薬品(4%増、実質ベース10%増)はSystaneおよびIlevroなどの緑内 障フランチャイズの二桁成長が寄与し、増収となりました。サージカル製品(1%増、実 質ベース7%増)の業績は、白内障手術用超音波乳化吸入プラットフォームCenturionの販 売好調と眼内レンズのアクリソフの業績改善による貢献がありました。ビジョンケア(0%、 実質ベース4%増)はデイリーズTotal1ならびにエア オプティクスColorsの大幅な増収に よる貢献があったものの、レンズケア製品の減収により相殺されました。 営業利益は力強い業績とアルコン買収に関わる統合費用の計上が2013年に終了したこと が寄与し、112%増(実質ベース155%増)の365百万米ドルとなりました。コア営業利益 3 COPDポートフォリオには、 オンブレス ブリーズヘラー / Arcapta Neohaler、シーブリ ブリーズヘラー、ウルティブロ ブ リーズヘラーが含まれます。 4/21 は売上高の増加と生産性向上プログラムが貢献し、5%増(実質ベース14%増)の895百万 米ドルとなりました。コア売上高営業利益率は実質ベースで2.1ポイント拡大し、これに為 替による1.1ポイントのマイナス影響が加わった結果、米ドルベースでは1.0ポイント増の 33.1%となりました。 サンドの第4四半期の売上高は、販売数量の20ポイントの伸びが価格低下による9ポイント のマイナス影響を上回り、4%増(実質ベース11%増)の25億米ドルとなりました。米国 のジェネリック医薬品およびバイオシミラーは、最近上市された製品の成功が価格低下の 影響拡大により一部相殺されたものの、大幅な増収(実質ベース24%増)を達成しました。 ドイツは市場が縮小するなか増収(実質ベース5%増)となり、西欧諸国(ドイツを除く) は4%の増収(実質ベース)となりました。日本は引き続き二桁増収(実質ベース14%増) を達成しました。新興成長市場は、第4四半期にアジア(日本を除く、実質ベース18%増) および中南米(実質ベース17%増)が大幅な増収となったほか、中欧・東欧の売上高が6% (実質ベース)の増加を示しました。サンドのバイオシミラー(132百万米ドル、実質ベ ース18%増)は、上市済みの3製品の力強い勢いに牽引され二桁増収となり、バイオシミ ラーにおける世界的なリーダーシップを強化しました。 営業利益は5%増(実質ベース16%増)の290百万米ドルでした。コア営業利益は12%増(実 質ベース21%増)の416百万米ドルとなりました。実質ベースのコア売上高営業利益率は 1.4ポイント拡大し、為替による0.3ポイントのマイナス影響を加えた米ドルベースのコア 売上高営業利益率は1.1ポイント増の16.6%となりました。 非継続事業 非継続事業の第4四半期の売上高は1%増(実質ベース9%増)の16億米ドルとなりました。 営業損失は、予定されるインフルエンザワクチン事業のCSLへの売却に関わる例外的な減 損費用(税引き前)11億米ドルが主な要因となり、12億米ドルとなりました。コア営業利 益は93百万米ドル、コア売上高営業利益率は5.8ポイント増の6.0%でした。2014年の業績 からは、ポートフォリオ転換の発表日以降の非継続事業関連の減価償却費が控除されてい ます。非継続事業関連の減価償却の停止は第4四半期の営業利益に対し101百万米ドル、コ ア営業利益に対し49百万米ドルのプラス影響を及ぼしており、コア売上高営業利益率に対 し3.2ポイントの改善効果をもたらしています。 ワクチン事業部門 4の第4四半期の売上高は、前年同期の503百万米ドルから494百万米ド ル(2%減、実質ベース4%増)に減少しました。ポートフォリオ全般にわたる堅調な需要 はMenveo、Menjugateならびに最近上市されたBexseroが好調となった髄膜炎菌性疾患フラ ンチャイズに牽引されました。これが米国におけるインフルエンザの流行の早期終息や米 国保健福祉省への売上高の減少によって相殺されました。 2014年第4四半期の営業損失は、インフルエンザワクチン事業関連の11億米ドルの例外的 な減損費用(税引き前)の計上により、前年同期の96百万米ドルから11億米ドルに拡大し ました。ポートフォリオ転換の発表日以降の減価償却停止に伴い、前年同期の減価償却費 は当四半期と比べて約73百万米ドル多く計上されており、このうち35百万米ドルが有形固 定資産の償却分であり、38百万米ドルが無形固定資産の償却分でした。2014年第4四半期 のコア営業損失は前年同期の52百万米ドルから減少し、6百万米ドルとなりました。コア 営業損失の改善は、米国ホリースプリングス工場の操業費用の増加と4価インフルエンザ ワクチンの2つの大規模第III相臨床試験の開始によって一部相殺されたものの、利益率の 高い製品への製品構成の変化と35百万米ドルの有形固定資産の減価償却停止が主な要因 です。 2014年第4四半期と2013年第4四半期の輸血診断事業を含めた業績を比較した場合、ワク チン事業部門の売上高は25%減(実質ベース20%減)となり、営業損失は前年同期の1百 万米ドルから11億米ドルに増加しました。 4 ノバルティスに留保される一部の知的財産権および関連するその他の収益はすべての期で控除されており、コーポレート 活動として計上されています。この影響により2013年の業績は再換算されています。前年同期との比較は、すべて輸血診 断事業を除いた2013年の業績数値に基づいています。 5/21 OTCとアニマルヘルスからなるコンシューマーヘルスの第4四半期の売上高は、OTCの二 桁増収(実質ベース14%増)とアニマルヘルスの一桁台の増収(実質ベース3%増)に牽 引され、3%増(実質ベース11%増)の11億米ドルとなりました。ブランド別に見ると、 OTCのボルタレンならびにアニマルヘルスのデナガードがそれぞれ20%(実質ベース)と 11%(実質ベース)の伸びを示し、成長の主な牽引役となりました。 営業利益は、売上高の増加に伴う粗利益率の改善、力強い営業レバレッジ、米国における 売却益が貢献し、前年同期の48百万米ドルから172百万米ドルに増加しました。ポートフ ォリオ転換の発表日以降の固定資産の減価償却停止は、当四半期に28百万米ドルのプラス 影響を及ぼし、このうち13百万米ドルが有形固定資産の償却分であり、15百万米ドルが無 形固定資産の償却分でした。コア営業利益は92%増(実質ベース122%増)の115百万米ド ルでした。コア売上高営業利益率は実質ベースで5.9ポイント拡大し、これに為替による0.9 ポイントのマイナス影響が加わった結果、米ドルベースでは5.0ポイント増の10.8%となり ました。 2014年通期(1~12月) 売上高の増加がジェネリック医薬品による影響を上回る 2014年通期のグループの売上高は1%増(実質ベース3%増)の580億米ドルでした。成長 製品の売上高は前年比18%増(米ドルベース)の186億米ドルとなり、グループの売上高 に占める比率は32%に達しました。売上高へのディオバンを含めた特許期間満了による影 響は約24億米ドルでした。 グループの営業利益は1%増(実質ベース7%増)の107億米ドルとなりました。第1四半期 に計上された輸血診断事業のグリフォルス社への売却に伴う9億米ドルの例外的収益は、 第4四半期に発生した今後予定されるインフルエンザワクチン事業のCSLへの売却に関わ る11億米ドルの例外的な減損費用(税引き前)により相殺されました。為替による6ポイ ントのマイナス影響は、米ドルに対する新興市場通貨(特にルーブル)ならびに日本円の 値下がりが主な要因です。売上高営業利益率は前年から0.8ポイント(実質ベース)上昇し、 18.5%となりました。為替によるマイナス影響が0.9ポイントあり、米ドルベースの売上高 営業利益率は0.1ポイント低下しました。ポートフォリオ転換の発表日以降に行われた非継 続事業関連の固定資産の減価償却停止は、通期の営業利益に対し277百万米ドルのプラス 影響を及ぼし、売上高営業利益率を0.5ポイント(実質ベース)押し上げました。コア営業 利益を算出するためのグループの営業利益に対する調整額は39億米ドル(2013年:35億米 ドル)に上りました。 コア営業利益は3%増(実質ベース8%増)の146億米ドルとなりました。コア売上高営業 利益率は実質ベースで1.2ポイント上昇し、これに為替による0.7ポイントのマイナス影響 が加わった結果、米ドルベースでは0.5ポイント増の25.2%となりました。非継続事業関連 の有形固定資産の償却の停止は134百万米ドルのプラス影響を及ぼし、コア売上高営業利 益率を0.2ポイント(実質ベース)改善しました。 グループの純利益は103億米ドルとなり、税金費用の増加により一部相殺されたものの、 Idenix Pharmaceuticals Inc.株式のメルクへの売却に伴う税引き前利益8億米ドルを含む関 連会社からの収益の増加、ならびにLTS Lohmann Therapie-Systemeの株式売却に伴う税引 き前利益4億米ドルが主な要因となり、営業利益の成長率を上回る12%(実質ベース19%) の増益を達成しました。 EPSは14%増(実質ベース20%増)の4.21米ドルとなり、平均発行済み株式数の減少と少 数株主持ち分の減少により純利益を上回る成長率を示しました。 グループのコア純利益は128億米ドルとなり、コア営業利益の成長率と同等の3%(実 質ベース8%)の伸びを示しました。 コアEPSは5.23米ドル(4%増、実質ベース10%増)となり、平均発行済み株式数の減少と 少数株主持ち分の減少によりコア純利益よりも高い伸び率を示しました。 6/21 2014年通期のフリーキャッシュフローは前年から12%(12億米ドル)増加し、108億米ド ルとなりました。これは、無形資産への投資拡大によって一部相殺されたものの、為替に よるマイナス影響やヘッジ利益の増加にもかかわらず、現金以外の項目に関する調整後の 営業利益の増加により、 営業活動からのキャッシュフローが増加したことが主な要因です。 2014年通期と2013年通期の輸血診断事業を含めた業績を比較した場合、グループ全体の売 上高は米ドルベースで横ばい(0%、実質ベース2%増)となり、営業利益は2%減(実質 ベース5%増)、純利益は11%増(実質ベース17%増)となり、EPSは平均発行済み株式数 の減少と少数株主持ち分の減少により純利益の成長率をわずかに上回る12%(実質ベース 18%)の伸びを示しました。 継続事業 継続事業の2014年通期の売上高は1%増(実質ベース3%増)の522億米ドルでした。営業 利益は1%増(実質ベース7%増)、コア営業利益は2%増(実質ベース7%増)、コア売上 高営業利益率は0.3ポイント増の27.7%となりました。継続事業の業績には、取引完了時に GSKから取得予定のオンコロジー製品群あるいは同時に設立されるGSKとノバルティスの コンシューマーヘルスの合弁会社における36.5%の持ち分利益はまだ含まれていません。 医薬品事業部門の2014年通期の売上高は、販売数量の増加(7ポイント増)および価格上 昇(1ポイント増)によるプラス影響がジェネリック医薬品によるマイナス影響(7ポイン ト減)に相殺され、318億米ドル(1%減、実質ベース1%増)となりました。成長製品の 売上高は前年比17%増(実質ベース)の137億米ドルとなり、引き続き業績を牽引すると ともにポートフォリオの若返りを促進しました。 2014年通期の営業利益は、事業再編費の増加と減損費用の増加が主に影響し、85億米ドル (10%減、実質ベース5%減)となりました。コア営業利益は95億米ドル(0%、実質ベー ス4%増)となり、生産性向上プログラムと効果的な資源配分によりコア営業レバレッジ を達成しました。コア売上高営業利益率は実質ベースで1.1ポイント改善し、これに為替に よる0.8ポイントのマイナス影響を加えた米ドルベースでは0.3ポイント増の29.9%となり ました。 アルコン事業部門の2014年通期の売上高は3%増(実質ベース6%増)の108億米ドルでし た。サージカル製品は、白内障手術用乳化吸入プラットフォームCenturionおよび画像誘導 術前診断システムVerionの上市に伴う手術用機器の販売好調、ならびにLenSxフェムトセ カンドレーザー・プラットフォームの成長継続、白内障・硝子体網膜手術向け使い捨て製品 の成長に牽引され、5%(実質ベース7%)の増収となりました。眼科用医薬品(3%増、 実質ベース5%増)の増収は、Systane、Ilevroならびに緑内障向け配合剤の二桁成長に牽引 されたものの、 米国・日本において眼アレルギーおよび耳疾患の流行が少なかったことによ り相殺されました。ビジョンケア(2%増、実質ベース4%増)は、レンズケア製品の減収 により一部相殺されたものの、デイリーズTotal1、エア オプティクスColorsなどの画期的 なコンタクトレンズ製品の上市が寄与しました。 営業利益は力強い業績とアルコン買収に関わる統合費用の計上が2013年で終了したこと を受け、30%増(実質ベース43%増)の16億米ドルとなりました。コア営業利益は38億米 ドル(3%増、実質ベース8%増)でした。コア売上高営業利益率は実質ベースで0.6ポイ ント拡大し、これに為替による0.6ポイントのマイナス影響が加わった結果、米ドルベース では横ばいの35.2%となりました。 サンドの売上高は、販売数量の15ポイントの伸びが価格低下による8ポイントのマイナス 影響を上回り、4%増(実質ベース7%増)の96億米ドルとなりました。業績はアジア(日 本を除く)(実質ベース15%増)、米国(実質ベース14%増)、中南米(実質ベース10% 増)、カナダ(実質ベース9%増)におけるジェネリック医薬品およびバイオシミラーの 大幅な増収(ディオバン単剤のオーソライズドジェネリックの上市を含む)に牽引されま した。中欧・東欧(実質ベース5%増)ならびに西欧諸国(ドイツを除く)(実質ベース4% 増)が堅調な伸びを示す一方、ドイツの売上高(実質ベース0%)は横ばいとなりました。 2014年通期のバイオシミラーの全世界での売上高は23%(実質ベース)拡大し、514百万 7/21 米ドルに達しました。 サンドの営業利益は、力強い業績と前年の係争和解金が今年は計上されなかったことによ り、6%増(実質ベース14%増)の11億米ドルとなりました。コア営業利益は16億米ドル (2%増、実質ベース7%増)でした。実質ベースのコア売上高営業利益率は価格低下の影 響があったにもかかわらず0.1ポイント上昇し、為替による0.5ポイントのマイナス影響を 合わせた米ドルベースのコア売上高営業利益率は0.4ポイント減の16.4%となりました。 非継続事業 非継続事業の2014年通期の売上高は6%増(実質ベース9%増)の58億米ドルとなりました。 営業損失は353百万米ドル(予定されるインフルエンザワクチン事業のCSLへの売却に関 わる11億米ドルの例外的な減損費用(税引き前)を含む)、コア営業利益は143百万米ド ル、コア売上高営業利益率は2.8ポイント増の2.5%でした。2014年の業績からは、ポート フォリオ転換の発表日以降の非継続事業関連の減価償却費が控除されています。非継続事 業関連の減価償却の停止は2014年通期の営業利益に対し277百万米ドル、コア営業利益に 対し134百万米ドルのプラス影響を及ぼしており、コア売上高営業利益率の改善に貢献し ました。 ワクチン事業部門 5の通期の売上高は、Bexseroが最近上市された髄膜炎菌性疾患フラン チャイズを中心とする製品ポートフォリオ全般にわたる堅調な需要に牽引され、前年の14 億米ドルから8%(実質ベース10%)増加し、15億米ドルとなりました。 営業損失は前年の477百万米ドルから増加し、552百万米ドルとなりました。営業損失の増 加はインフルエンザワクチン事業の減損費用11億米ドルが輸血診断事業のグリフォルス 社への売却に伴う例外的利益876百万米ドルによってほぼ相殺されたことによります。ポ ートフォリオ転換の発表日以降の減価償却停止に伴い、2013年の減価償却費は2014年と比 べて約204百万米ドル多く計上されており、このうち95百万米ドルが有形固定資産の償却 分であり、109百万米ドルが無形固定資産の償却分でした。2014年通期のコア営業損失は 290百万米ドルとなり、前年の302百万米ドルから減少しました。コア営業損失の改善は、 ホリースプリングス工場の操業費用ならびに4価インフルエンザワクチンの2つの大規模 第III相臨床試験の開始によって一部相殺されたものの、売上高の増加と減価償却停止によ る95百万米ドルのプラス効果によります。 2014年通期と2013年通期の輸血診断事業を含めた業績を比較した場合、ワクチン事業部門 の売上高は23%の減少(実質ベース21%減)となり、2014年通期の営業損失は前年の238 百万米ドルから増加し、552百万米ドルとなりました。 コンシューマーヘルスの2014年通期の売上高は、主力グローバルブランドの好調やOTC (実質ベース9%増)とアニマルヘルス(実質ベース5%増)双方での製品の販売再開に牽 引され、5%増(実質ベース8%増)の43億米ドルとなりました。 営業利益は、売上高の増加に伴う粗利益率の改善やリンカーン工場の改善費用および事業 再編費の減少が要因となり、前年の178百万米ドルから470百万米ドルに増加しました。ポ ートフォリオ転換の発表日以降の固定資産の減価償却停止は、2014年通期に73百万米ドル のプラス影響を及ぼし、このうち34百万米ドルが有形固定資産の償却分であり、39百万米 ドルが無形固定資産の償却分でした。コア営業利益は52%増(実質ベース72%増)の452 百万米ドルでした。コア売上高営業利益率は実質ベースで4.3ポイント拡大し、これに為替 による1.0ポイントのマイナス影響が加わった結果、米ドルベースでは3.3ポイント増の 10.6%となりました。 5 ノバルティスに留保される一部の知的財産権および関連するその他の収益はすべての期で控除されており、コーポレート 活動として計上されています。この影響により2013年の業績は換算されています。前年同期との比較は、すべて輸血診断 事業を除いた2013年の業績数値に基づいています。 8/21 イノベーション、成長、生産性向上の遂行 「イノベーション」「成長」「生産性向上」の3つの優先課題への一貫したフォーカスは、 ノバルティスの長期的戦略のあらゆる側面において主軸となっています。第4四半期、私 たちはこれらの3つの優先課題において大きく前進しました。 イノベーション:第4四半期もパイプラインが大きく進展 第4四半期においても、審査当局の肯定的な決定や多くの重要な臨床試験データの公表な どにより、パイプラインが引き続き進展しました。主な内容は次のとおりです。 新たな承認および承認勧告 コセンティクスが米国・EU・日本で承認される 2015年1月、コセンティクス(セクキヌマブ、これまでの開発コード:AIN457)が 米国・EUで尋常性乾癬の治療薬として承認されました。日本では尋常性乾癬および関 節症性乾癬の治療薬として12月に承認されました。 FDAおよびECがSignifor長時間作用性徐放性製剤を先端巨大症治療薬として承認 次世代ソマトスタチンアナログであるSignifor(pasireotide)が先端巨大症の患者さ んに対する長時間作用型徐放性製剤として米国およびEUで承認されました。 Travatanの適応追加がEUで承認される ECは、高眼圧症または小児緑内障の小児患者さんに対するTravatan点眼液(40μ g/mL travoprost)の新たな適応を承認しました。 FDA諮問委員会がフィルグラスチムのバイオシミラーの承認を勧告 2015年1月、FDAの抗腫瘍薬諮問委員会(ODAC)は、サンドのフィルグラスチムの バイオシミラーの米国での使用を、先行品(NeupogenⓇ)の添付文書に含まれるす べての適応症で認めるよう勧告しました。 BexseroがFDAの迅速承認対象に 2015年1月、FDAは、10歳から25歳までの青年期から若年成人を対象に、血清群Bに よる侵襲性髄膜炎菌性疾患に対する予防ワクチンであるBexsero(髄膜炎菌血清群B ワクチン[遺伝子組換え])を迅速承認対象に指定しました。 承認申請 LCZ696を心不全治療薬として米国・EUで申請 LCZ696を左室駆出率が低下した心不全(HFrEF)の治療薬として米国・EUで承認申 請しました。EUにおいて、CHMPは同薬を審査期間を60日間短縮する迅速審査品目 に指定しました。 QVA149およびNVA237をFDAに申請 2014年12月、ノバルティスはQVA149およびNVA237を慢性閉塞性肺疾患(COPD) の長期維持療法薬としてFDAに申請しました。申請資料には、主要評価項目と副次 的評価項目の双方を達成したEXPEDITIONならびにGEMの2つの主要な第III相臨床 試験プログラムの結果が含まれています。 重要な臨床試験の結果およびその他のハイライト 乾癬に関する直接比較試験でコセンティクスのウステキヌマブに対する優位性が証 明される 第IIIb相臨床試験において、皮膚症状の寛解においてコセンティクス(セクキヌマブ) のウステキヌマブに対する優位性が示されるとともに、主要評価項目および副次的 評価項目を達成し、乾癬に関してこれまでに報告された肯定的結果が強化されまし た。 LCZ696の新たな解析において心不全に対する強力な競合優位性が示された 新たな解析において、HFrEFの患者さんにおける突然死、緊急治療室への搬入、入 院、症状悪化、より強力な治療の必要性の比率がエナラプリルと比べて抑制され、 9/21 LCZ696が心不全の進行を変えうる可能性が示唆されました。 CTL019の試験データによるとr/r ALLの小児患者さんの92%が完全寛解を達成 CTL019の試験において、再発・難治性急性リンパ性白血病(r/r ALL)の小児およ び若年層の患者さんの92%(39例中36例)が完全寛解を達成しました。ノバルティ スおよびペンシルベニア大学は、がん治療薬としてのCAR T細胞療法の研究・開発・ 商業化に関して全世界で協働する独占的契約を結んでいます。 新たな試験データにおいて骨髄線維症に対するジャカビの安全性・有効性プロファ イルが強化される ジャカビ(ルキソリチニブ)による治療を受けている骨髄線維症の患者さん1,144人 を対象に実施されている解析において、確立された安全性プロファイルがさらに強 化されるとともに、69%の患者さんでベースラインから50%を超える脾臓サイズの 縮小が見られました。また、骨髄線維症の症状スコアにおいて臨床的に意味のある 改善効果も示されました。 6年間にわたる試験データでPh+ CMLにおけるグリベックに対するタシグナの優位 性が強化される 無作為化第III相ENESTnd臨床試験の6年間のフォローアップデータにおいて、タシグ ナ(ニロチニブ)の投与を受けた初発のフィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白 血病(Ph+ CML)の患者さんでは、深いレベルの分子遺伝学的効果を早期かつ持続 的に得られた割合がより高いことが示され、グリベック(イマチニブ)に対する優 位性が引き続き証明されました。 アルコン事業部門が滲出型AMD適応でのRTH258の第III相臨床試験を開始 2014年12月、アルコン事業部門は滲出型加齢黄斑変性(AMD)の患者さんにおける RTH258(これまでの開発コード:ESBA1008)のアフリベルセプトに対する有効性 と安全性を評価するための第III相臨床試験プログラムを開始しました。このプログ ラムは、ラニビズマブおよびアフリベルセプトそれぞれとRTH258の安全性・有効性 を比較した第II相臨床試験での肯定的結果に続くものです。 アフィニトールのHER2陽性進行性乳がん適応の臨床試験結果 HER2陽性進行性乳がんの患者さんに対するアフィニトール(エベロリムス)の効果 を検討する第III相BOLERO-1臨床試験は無増悪生存期間に関する主要目的を達成し ませんでした。あらかじめ規定されていたHER2陽性ホルモン受容体(HR)陰性の サブグループでは、統計学的な有意差は認められなかったものの、無増悪生存期間 に改善がみられ、Pi3K/AKT/mTOR経路継続した研究が支持されました。 フィンゴリモドのPPMS適応の第III相試験結果を発表 一次進行型多発性硬化症(PPMS)の患者さんを対象に実施された第III相INFORMS 試験では、身体障害度の複合評価指標においてフィンゴリモドとプラセボとの間に 有意差が認められませんでした。安全性については、再発型MSに対して既に確立さ れた安全性プロファイルと同様の結果でした。 成長:販売活動の強力な遂行と世界規模でのプレゼンスが引き続き成長を牽引 第4四半期は、ジレニア、タシグナ、アフィニトール、ジャカビなどの成長製品やバイオシ ミラー、新興成長市場を含む成長の主な原動力が、疾患領域や地理的地域全般にわたるノバ ルティスのポートフォリオの強さを引き続き証明しました。 成長製品 成長製品は、第4四半期に前年同期比14%(米ドルベース)の増収を示すとともにグ ループの売上高に占める比率が32%に達しました。医薬品事業部門の成長製品は実質 ベースで前年同期比19%(実質ベース)の伸びを示し、事業部門の売上高全体に占め る比率は46%となりました。 MS治療薬のジレニア(666百万米ドル、実質ベース32%増)は、市場において従来の注 10/21 射剤からより有効性の高い経口剤へのシフトが起こっていることから、第4四半期も二 桁増収を継続しました。 タシグナ(428百万米ドル、実質ベース30%増)は、第4四半期も米国およびその他の 市場で大幅な増収を継続し、ノバルティスの慢性骨髄性白血病フランチャイズ(グリ ベックとタシグナからなる)の成長を牽引しました。 アフィニトール(426百万米ドル、実質ベース24%増)は、米国、日本および世界中 のその他の市場での大幅な増収に牽引され、力強い業績を達成しました。 ゾレア(200百万米ドル、実質ベース25%増)は、特定のアレルギー性喘息および慢 性特発性蕁麻疹(CSU/CIU)の適応が貢献し、引き続き力強い成長を示しました。 ジャカビ(84百万米ドル、実質ベース91%増)は骨髄線維症の治療薬として承認され ている経口JAK阻害剤であり、前年同期からの大幅な増収を達成しました。 バイオシミラー(132百万米ドル、実質ベース18%増)は、第4四半期も二桁の高い成 長率を維持し、全世界でのサンドの主導的地位を強化しました。 新興成長市場 米国、カナダ、西欧諸国、日本、オーストラリア、ニュージーランドを除く全市場か らなる新興成長市場の売上高は、ブラジル(実質ベース20%増)およびロシア(実質 ベース21%増となるも、米ドルベースでは16%減)に牽引され、第4四半期に12%(実 質ベース)の増収となりました(輸血診断事業を除く)。 生産性向上:利益率向上のための効率化に引き続きフォーカス 現在継続中の生産性向上の取り組みには、調達、製品ポートフォリオ全般にわたる資源配 分、研究開発、生産拠点、支援インフラに関連するものがあります。事業部門を越えた生 産性向上ならびにシナジー効果の活用は、利益向上に貢献します。 ノバルティス ビジネスサービス(NBS)が7月に設立され、第4四半期末の社員数は 7,500人以上となりました。2015年1月には組織体系ならびに財務システムが整い、 共用サービス部門として本格的に稼働しています。NBSは、高品質なサービスの低 価格での提供をグループ全体および各事業部門で標準化することを通じて利益率向 上を図ることを目的としています。NBSによって生み出される相乗効果による今後 の利益率改善が期待されます。 第4四半期において、ノバルティスは、企業規模の活用により約500百万米ドルに上 る調達面でのコスト削減を実現しました。 さらに、私たちは引き続き生産拠点の最適化に取り組みました。この取り組みに関 連し、私たちは2014年第4四半期に34百万米ドル、通期に183百万米ドルの例外的費 用を計上しました。これにより、2010年第4四半期の生産拠点再編プログラムの開始 以降の例外的費用の累計額は合計698百万米ドルとなりました。 生産性向上の取り組みにより、第4四半期に合わせて約881百万米ドルに上るコスト節減効 果が実現し、2014年通期で売上高の5%に相当する約29億米ドルの生産性向上効果を実現 しました。 品質:品質改善に引き続き注力 ノバルティスは、品質重視の企業文化を組織のあらゆるレベルで引き続き徹底していきま す。第4四半期に合計39件の保健当局による査察が実施され(2014年通期で247件、うち 210件は生産拠点の査察)、そのうち6件はFDAによる査察でした(2014年通期で38件)。 第4四半期に実施されたFDAによる査察は全件で優秀または適合との評価を受けました。 第3四半期に行われた2件のFDAによる査察の結果は、保留となっています。2014年に実施 された2件の査察は不適合となりました。 11/21 さらに、FDAは昨年7月、カナダのブーシェルビル工場、米国のブルームフィールド工場 およびウィルソン工場のサンドの3つの生産拠点のコンプライアンスの問題を指摘する警 告文書を発行しました。また、2014年5月にはアルコン事業部門のLenSxレーザー手術シ ステムの生産に関する警告文書も発行されました。ウンテラッヒ工場の査察は2014年12 月に指摘事項なしで終了し、2013年5月の警告文書において指摘された事項は修正または 検証されたことが確認されました。これらの結果は持続可能な解決法に向けた集中した取 り組みの有効性を立証しています。 資本構成および純負債額 事業への投資と強力な資本構成、魅力ある株主還元の適切なバランスを保つことは今後も 引き続き優先されます。力強いキャッシュフローと健全な資本構成により、財務面での強 さと統制を反映したAAの格付けを維持しながら、ノバルティスの多様なヘルスケア関連ポ ートフォリオ全体にわたるイノベーション、成長、生産性向上の推進に向けた注力を続け ることが可能となっています。 2014年通期において、株式報酬制度に関するオプション権が行使された結果、5,170万株 の自己株式が発行されました。2014年通期にSIXスイス証券取引所のファーストトレーデ ィングラインを通じて、また(各プログラムによりこれまでに提供された株式を)社員か ら合わせて5,220万株の自己株式が買い戻されました。さらに、ノバルティスは、今後2年 間にわたり50億米ドルの自社株購入を行うと発表したうちの2,700万株を2014年通期にセ カンドトレーディングラインを通じて買い戻しました。これらの取引に伴い、2014年通期 で発行済み株式総数が2,750万株減少しました。 また、ノバルティスは、2014年に4種類の社債(2種類は米ドル建て、2種類はユーロ建て) を合計55億米ドルで発行するとともに、2009年2月に発行された20億米ドル分の社債を満 期に伴い償還しました。 2014年12月31日現在の純負債額は65億米ドルとなり、2013年12月31日時点の純負債額の 88億米ドルから減少しました。23億米ドルの減少は、108億米ドルのフリーキャッシュフ ロー、オプション権行使による24億米ドルの収入、売却益(純額)21億米ドル、その他の 現金収入(純額)7億米ドルが、68億米ドルの配当金の支払いと69億米ドルの自社株購入 により一部相殺されたことによります。 ノバルティスの長期信用格付けは引き続きAA(ムーディーズAa3;スタンダード&プアー ズAA-;フィッチAA)となっています。 2014年7月16日、ノバルティスは、LTS Lohmann Therapie-Systeme社(LTS)の43%の株式 を売却すると発表しました。この取引は2014年第4四半期に完了し、ノバルティスは約4億 米ドルの税引き前利益を計上しました。さらに、2014年8月5 日、メルク社はIdenix Pharmaceuticals社を買収したと発表しました。この結果、ノバルティスが保有する22%の 株式が売却され、税引き前利益約8億米ドルが計上されました。これら2件はいずれも関係 会社からの収益に計上されました。 ポートフォリオ転換のアップデート 2015年1月1日、ノバルティスは、約54億米ドルでのアニマルヘルス部門のリリーへの売却 を完了したと発表しました。今回の売却は、ノバルティスがイノベーション力と世界的な 企業規模が見込める「革新的医薬品」「アイケア」「ジェネリック医薬品」の3つの主力 事業にフォーカスするために昨年4月に発表された一連の取引の一環です。 アニマルヘルスの売却に伴い、ノバルティスは2015年第1四半期に約46億米ドルの例外的 利益(税引き前)を計上します。この売却益を除いた2015年のコンシューマーヘルスの業 績には、ノバルティスのOTC部門のみが含まれることとなります。 ノバルティスは、各規制当局の承認を含む通常の取引完了のための条件を満たすことを前 提とし、GSKとの取引は2015年上半期に、CSLとの取引は2015年下半期に完了すると見込 んでいます。 12/21 2015年グループ業績見通し 不測の出来事を除く この業績見通しは継続事業に関するものであり、GSKとの取引が2015年3月31日に完了す るとの前提に基づいています 6。 2015年通期のグループの売上高は、最大で25億米ドル(2014年実績:24億米ドル)に上 ることが見込まれるジェネリック医薬品との競争の影響を吸収したうえで、一桁台半ばの 成長率(実質ベース)を示すと予想しています。2015年通期のグループのコア営業利益は 売上高よりも高い成長率を示すと予想しており、一桁台後半の成長率(実質ベース)にな ると見込まれます。これらの比較はすべて2014年通期の継続事業に対するものです。 事業部門別の2015年通期の売上高(実質ベース)は次のように見込んでいます: 医薬品事業部門:一桁台半ばの成長率 アルコン事業部門:一桁台半ばから後半の成長率 サンド:一桁台半ばの成長率 2015年1月中旬の為替レートが2015年の残りの期間も継続すると仮定した場合、通期での 為替影響(前年比)は売上高に対してマイナス7%、コア営業利益に対してマイナス12%と なると予想しています。この為替影響は、特に2014年第4四半期に顕著となったほとんどの 通貨に対する米ドルの大幅な値上がりによるものです。ノバルティスの営業費用の約13% がスイスで使用されるため、1月中旬のスイスフラン高によってコア営業利益に対する為 替影響が2015年初めの私たちの予想と比べ4ポイント悪化しました(通期での12%のマイ ナス影響に含まれる)。ノバルティスの売上高の約2%のみがスイスフラン建てとなって いますので、このスイスフラン高による影響は売上高に対してはわずかなものに留まりま す。 コア売上高営業利益率については、為替による影響があるものの、2015年通期の継続事業 の利益率が2014年通期のグループ全体の利益率を上回ると予想しています。これはノバル ティスを3つの主力事業に集中させるポートフォリオ転換の取引と、コア営業利益の成長 率(実質ベースで一桁台後半)が売上高の成長率(実質ベースで一桁台半ば)を上回るこ とにより継続事業のコア売上高営業利益率の改善が予想されるにことによります。 6 業績予想のみを目的とした前提。ノバルティスは引き続きGSKとの取引が2015年上半期中に行われると予測しています。継 続事業には、取引完了日以降のGSKから取得予定のオンコロジー製品群の業績ならびにGSKとノバルティスのコンシューマ ーヘルスケアOTCの合弁会社の36.5%の持ち分利益(関連会社からの収益に計上)が含まれます。 13/21 事業部門別業績 継続事業 合計 第4四半期(10~12月) 2014年 第4四半期 百万 売上高 営業利益 売上高比(%) コア営業利益 売上高比(%) 百万 米ドル 実質 億円1 米ドル ベース ベース 13 075 2 351 18.0 3 229 24.7 14 906 13 389 2 333 17.4 3 290 24.6 -2 1 3 10 -2 6 2 680 3 681 2014年 通期 2013年 通期 百万 営業利益 売上高比(%) コア営業利益 売上高比(%) 前年同期比(%) 米ドル 2014年通期(1~12月) 売上高 2013年 第4四半期 前年同期比(%) 百万 米ドル 実質 米ドル 億円2 米ドル ベース ベース 52 180 11 089 21.3 14 473 27.7 55 311 51 869 10 983 21.2 14 207 27.4 1 1 3 7 2 7 11 754 15 341 医薬品事業部門 第4四半期(10~12月) 2014年 第4四半期 百万 売上高 営業利益 売上高比(%) コア営業利益 売上高比(%) 2014年通期(1~12月) 営業利益 売上高比(%) コア営業利益 売上高比(%) 前年同期比(%) 百万 米ドル 実質 米ドル 億円1 米ドル ベース ベース 7 860 1 611 20.5 1 977 25.2 8 960 8 323 2 013 24.2 2 133 25.6 -6 -20 0 -14 -7 0 1 837 2 254 2014年 通期 2013年 通期 百万 売上高 2013年 第4四半期 前年同期比(%) 百万 米ドル 実質 米ドル 億円2 米ドル ベース ベース 31 791 8 471 26.6 9 514 29.9 33 698 32 214 9 376 29.1 9 523 29.6 -1 -10 1 -5 0 4 8 979 10 085 14/21 アルコン事業部門 第4四半期(10~12月) 2014年 第4四半期 2013年 第4四半期 百万 売上高 営業利益 売上高比(%) コア営業利益 売上高比(%) 2014年通期(1~12月) 百万 米ドル 実質 米ドル 億円1 米ドル ベース ベース 2 703 365 13.5 895 33.1 3 081 2 655 172 6.5 851 32.1 2 112 7 155 5 14 416 1 020 2014年 通期 2013年 通期 百万 売上高 営業利益 売上高比(%) コア営業利益 売上高比(%) 前年同期比(%) 前年同期比(%) 百万 米ドル 実質 米ドル 億円2 米ドル ベース ベース 10 827 1 597 14.8 3 811 35.2 11 477 10 496 1 232 11.7 3 694 35.2 3 30 6 43 3 8 1 693 4 040 サンド 第4四半期(10~12月) 2014年 第4四半期 2013年 第4四半期 百万 売上高 営業利益 売上高比(%) コア営業利益 売上高比(%) 2014年通期(1~12月) 百万 米ドル 実質 米ドル 億円1 米ドル ベース ベース 2 512 290 11.5 416 16.6 2 864 2 411 276 11.4 373 15.5 4 5 11 16 12 21 331 474 2014年 通期 2013年 通期 百万 売上高 営業利益 売上高比(%) コア営業利益 売上高比(%) 前年同期比(%) 前年同期比(%) 百万 米ドル 実質 米ドル 億円2 米ドル ベース ベース 9 562 1 088 11.4 1 571 16.4 10 136 9 159 1 028 11.2 1 541 16.8 4 6 7 14 2 7 1 153 1 665 15/21 コーポレート 第4四半期(10~12月) 2014年 第4四半期 2013年 第4四半期 百万 営業利益 コア営業損益 2014年通期(1~12月) 百万 米ドル 実質 米ドル 億円1 米ドル ベース ベース 85 -59 97 -218 -67 ― 12 ― -3 -67 2014年 通期 2013年 通期 百万 営業損益 コア営業損益 前年同期比(%) 前年同期比(%) 百万 米ドル 実質 米ドル 億円2 米ドル ベース ベース -67 -423 -71 -653 -551 90 23 91 27 -448 1 日本円は、参考のため表示したもので、1 米ドル=114 円(2014 年 10-12 月の期中平均レート、小数点第 1 位を四捨五 入)にて換算したものです。 2 日本円は、参考のため表示したもので、1 米ドル=106 円(2014 年 1-12 月の期中平均レート、小数点第 1 位を四捨五入) にて換算したものです。 16/21 非継続事業1 合計 第4四半期(10~12月) 診断技術関連事業除く2 2013年 第4四半期 前年同期比(%) 2014年 第4四半期 百万 報告数値 2013年 通期 米ドル 実質 百万 億円6 米ドル ベース ベース 米ドル 1 558 -1 179 -75.7 93 6.0 1 776 1 537 -55 -3.6 3 0.2 1 ― 9 ― 1 689 40 2.4 ― ― 売上高 百万 米ドル 営業利益 売上高比(%) コア営業利益 売上高比(%) -1 344 106 2014年通期(1~12月) 診断技術関連事業除く2 2013年 通期 前年同期比(%) 2014年 通期 百万 売上高 営業利益 売上高比(%) コア営業利益 売上高比(%) ワクチン事業部門 報告数値 2013年 通期 百万 米ドル 実質 米ドル 億円7 米ドル ベース ベース 米ドル 5 816 -353 -6.1 143 2.5 6 165 5 486 -312 -5.7 -16 -0.3 6 -13 9 -5 6 051 -73 -1.2 ― ― -374 152 百万 3,4 第4四半期(10~12月) 診断技術関連事業除く2 2013年 第4四半期 前年同期比(%) 2014年 第4四半期 百万 米ドル 494 -1 084 -219.4 -6 -1.2 売上高 営業利益 売上高比(%) コア営業利益 売上高比(%) 報告数値 2013年 第4四半期 百万 米ドル 実質 百万 億円6 米ドル ベース ベース 米ドル 563 503 -96 -19.1 -52 -10.3 -2 ― -4 ― 655 -1 -0.2 ― ― -1 236 -7 2014年通期(1~12月) 診断技術関連事業除く2 2013年 通期 前年同期比(%) 2014年 通期 百万 売上高 営業利益 売上高比(%) コア営業利益 売上高比(%) 報告数値 2013年 通期 百万 米ドル 実質 百万 米ドル 億円7 米ドル ベース ベース 米ドル 1 537 -552 -35.9 -290 -18.9 1 629 1 422 -477 -33.5 -302 -21.2 8 -16 10 -15 4 5 1 987 -238 -12.0 -585 -307 17/21 コンシューマーヘルス 5 第4四半期(10~12月) 2014年 第4四半期 2013年 第4四半期 百万 売上高 営業利益 売上高比(%) コア営業利益 売上高比(%) 2014年通期(1~12月) 百万 米ドル 実質 米ドル 億円6 米ドル ベース ベース 1 064 172 16.2 115 10.8 1 213 1 034 48 4.6 60 5.8 3 258 11 292 92 122 196 131 2014年 通期 2013年 通期 百万 売上高 営業利益 売上高比(%) コア営業利益 売上高比(%) 前年同期比(%) 前年同期比(%) 百万 米ドル 実質 米ドル 億円7 米ドル ベース ベース 4 279 470 11.0 452 10.6 4 536 4 064 178 4.4 298 7.3 5 164 8 196 52 72 498 479 コーポレート 第4四半期(10~12月) 2014年 第4四半期 2013年 第4四半期 百万 営業損益 コア営業損益 2014年通期(1~12月) 百万 米ドル 実質 米ドル 億円6 米ドル ベース ベース -267 -16 -304 -7 -5 ― -220 ― -220 -18 2014年 通期 2013年 通期 百万 営業損益 コア営業損益 前年同期比(%) 前年同期比(%) 百万 米ドル 実質 米ドル 億円7 米ドル ベース ベース -271 -19 -287 -13 -12 ― -58 ― -65 -20 1 減価償却の停止は、第 4 四半期の営業利益に 101 百万米ドル、コア営業利益に 49 百万米ドルのプラスの影響、また通期 の営業利益に 204 百万米ドル、コア営業利益に 95 百万米ドルのプラスの影響を及ぼしました。 2 前年同期からの増減率は、輸血診断事業を除いた 2013 年の数値に基づいています。要約版業績報告書(英文オリジナル 版)85 ページ参照。 3 減価償却の停止は、第 4 四半期の営業利益に 73 百万米ドル、コア営業利益に 35 百万米ドルのプラスの影響、また通期 の営業利益に 204 百万米ドル、コア営業利益に 95 百万米ドルのプラスの影響を及ぼしました。 4 ノバルティスに留保される特定の知的財産権および関連するその他の費用はすべての期で控除されており、コーポレート 活動として計上されています。この影響により 2013 年の業績は換算されています。 5 減価償却の停止は、第 4 四半期の営業利益に 28 百万米ドル、コア営業利益に 14 百万米ドルのプラスの影響、また通期 の営業利益に 73 百万米ドル、コア営業利益に 39 百万米ドルのプラスの影響を及ぼしました。 18/21 6 日本円は、参考のため表示したもので、1 米ドル=114 円(2014 年 10-12 月の期中平均レート、小数点第 1 位を四捨五 入)にて換算したものです。 7 日本円は、参考のため表示したもので、1 米ドル=106 円(2014 年 1-12 月の期中平均レート、小数点第 1 位を四捨五入) にて換算したものです。 免責条項 本リリースには、現時点における将来の予想と期待が含まれています。従って、その内容 に関して、また、将来の結果については、不確実な要素や予見できないリスクなどにより、 将来の結果が現在の予想と異なる場合があることをご了解下さい。なお、詳細につきまし ては、ノバルティスが米国証券取引委員会に届けておりますForm 20-Fをご参照下さい。 ノバルティスについて ノバルティスは、ヘルスケアにおける世界的リーダーです。革新的な新薬、アイケア(眼科 用医療機器、コンタクトレンズなど)、高品質かつ安価なジェネリック医薬品、予防のため のワクチン・診断関連事業、OTC医薬品、動物用医薬品など、幅広い分野の製品を提供して います。ノバルティス グループ全体の2014年の売上高は580億米ドル、研究開発費は99億 米ドル(減損・償却費用を除くと96億米ドル)でした。スイス・バーゼル市に本拠を置く ノバルティスは、約130,000人の社員を擁しており、世界150カ国以上で製品が販売されて います。詳細はインターネットをご覧下さい。http://www.novartis.com 19/21 参考資料:2014年第4四半期(10~12月)医療用医薬品の売上上位20製品(無監査) 注)日本円は参考のため表示したもので、1米ドル=114円(2014年10-12月の期中平均レート、小数点第1位を四捨五入)にて換算したものである。 米国 百万 米ドル 米国以外 前年同期比 実質 ベース 億円 (%) 百万 米ドル 前年同期比 実質 ベース (%) 億円 -1 1237 1410 1 5 36 666 759 26 32 1 588 670 -7 1 337 -31 379 432 -55 -53 249 3 416 474 202 230 23 426 486 32 276 315 29 428 488 22 30 -77 278 317 6 298 340 -20 -14 295 336 -1 295 336 -10 -1 Business Franchise 適応症 グリベック オンコロジー 慢性骨髄性白血病 624 711 12 613 699 ジレニア Neuroscience 多発性硬化症 325 371 29 341 389 ルセンティス 眼科 加齢黄斑変性 588 670 ディオバン / コディオ プライマリーケア 高血圧症 83 95 -78 296 サンドスタチン オンコロジー 先端巨大症 198 226 7 218 アフィニトール / Votubia オンコロジー 乳がん 224 255 24 タシグナ オンコロジー 慢性骨髄性白血病 152 173 エックスフォージ プライマリーケア 高血圧症 20 23 Galvus / エクア プライマリーケア 糖尿病 イクセロン/ イクセロンパッチ Neuroscience アルツハイマー型認知症 エクジェイド オンコロジー 慢性鉄過剰症 プライマリーケア 喘息 ネオーラル / サンディミュン インテグレイティッド・ホスピタル・ケア 移植 ボルタレン(OTC除く) Established medicines 炎症/疼痛 Myfortic インテグレイティッド・ホスピタル・ケア 移植 34 39 リタリン / Focalin Established medicines 注意力欠如障害/多動性障害 86 フェマーラ オンコロジー 乳がん 9 コムタン /Stalevo Neuroscience パーキンソン病 ゾレア 米ドル ベース (%) 百万 米ドル 製品名 1 合計 前年同期比 実質 ベース 億円 (%) 5 18 24 120 137 12 120 137 -9 240 274 -4 0 81 92 14 162 185 2 243 277 0 5 200 228 25 200 228 16 25 150 171 -10 164 187 -16 -9 172 196 4 172 196 -2 4 -55 97 111 32 131 149 -18 -10 98 -27 42 48 9 128 146 -20 -18 10 80 89 101 3 98 112 -2 6 14 16 8 2 2 -78 87 99 2 89 101 -14 -5 22 6 67 76 2 86 98 -4 2 テグレトール Established medicines てんかん 19 Zortress/サーティカン インテグレイティッド・ホスピタル・ケア 移植 18 21 80 67 76 40 85 97 35 45 2 009 2 290 -8 4 360 4 970 4 6 369 7 261 -6 0 トップ20製品計 その他製品 医薬品売上高計 365 416 -5 1 126 1 284 3 1 491 1 700 -4 1 2 374 2 706 -8 5 486 6 254 3 7 860 8 960 -6 0 1 ゾレアの収益は、全ての適応症(インテグレイティッド・ホスピタル・ケア フランチャイズが取り扱っている重度の喘息および難治性慢性特発性蕁麻疹)の売り上げを反映している。 20/21 参考資料:2014年通期 医療用医薬品の売上上位20製品(無監査) 注)日本円は参考のため表示したもので、1米ドル=106円(2014年1-12月の期中平均レート、小数点第1位を四捨五入)にて換算したものである。 米国 米国以外 合計 適応症 百万 米ドル 億円 前年比 実質 ベース (%) オンコロジー 慢性骨髄性白血病 2 170 2 300 12 2 576 2 731 -5 4 746 5 031 1 2 Neuroscience 多発性硬化症 1 190 1 261 16 1 287 1 364 45 2 477 2 626 28 30 ルセンティス 眼科 加齢黄斑変性 2 441 2 587 5 2 441 2 587 2 5 ディオバン / コディオ プライマリーケア 高血圧症 960 1 018 -43 1 385 1 468 -22 2 345 2 486 -33 -32 サンドスタチン オンコロジー 先端巨大症 751 796 6 899 953 6 1 650 1 749 4 6 アフィニトール / Votubia オンコロジー 乳がん 805 853 16 770 816 29 1 575 1 670 20 22 タシグナ オンコロジー 慢性骨髄性白血病 540 572 26 989 1 048 23 1 529 1 621 21 24 エックスフォージ プライマリーケア 高血圧症 284 301 -20 1 112 1 179 4 1 396 1 480 -4 -2 Galvus / エクア プライマリーケア 糖尿病 1 224 1 297 6 1 224 1 297 2 6 イクセロン/ イクセロンパッチ Neuroscience アルツハイマー型認知症 485 514 6 524 555 -6 1 009 1 070 -2 -1 エクジェイド オンコロジー 慢性鉄過剰症 307 325 16 619 656 1 926 982 4 6 プライマリーケア 喘息 777 824 30 777 824 27 30 629 667 -6 684 725 -9 -6 632 670 -3 632 670 -6 -3 製品名 Business Franchise グリベック ジレニア ゾレア 1 0 0 0 55 58 -2 百万 米ドル 億円 前年比 実質 ベース (%) 百万 米ドル 億円 米ドル ベース (%) 前年比 実質 ベース (%) ネオーラル / サンディミュン インテグレイティッド・ホスピタル・ケア 移植 ボルタレン(OTC除く) Established medicines 炎症/疼痛 Myfortic インテグレイティッド・ホスピタル・ケア 移植 149 158 -45 394 418 14 543 576 -15 -11 リタリン / Focalin Established medicines 注意力欠如障害/多動性障害 327 347 -25 165 175 8 492 522 -17 -16 フェマーラ オンコロジー 乳がん 27 29 42 353 374 0 380 403 -1 2 コムタン /Stalevo Neuroscience パーキンソン病 19 20 -42 352 373 -1 371 393 -7 -4 87 280 367 0 テグレトール Established medicines てんかん 82 19 264 1 346 1 4 Zortress/サーティカン インテグレイティッド・ホスピタル・ケア 移植 60 64 88 267 283 28 327 347 31 36 8 211 8 704 -3 17 659 18 719 4 25 870 27 422 0 2 トップ20製品計 その他製品 1 561 1 655 -13 4 360 4 622 0 5 921 6 276 -6 -4 医薬品売上高計 9 772 10 358 -5 22 019 23 340 3 31 791 33 698 -1 1 1 ゾレアの収益は、全ての適応症(インテグレイティッド・ホスピタル・ケア フランチャイズが取り扱っている重度の喘息および難治性慢性特発性蕁麻疹)の売り上げを反映している。 21/21
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