2015 年 2 月 19 日 No15 全日本建設交運一般労働組合 中央本部 2015 年春闘・月間推進ニュース 各地で春闘討論集会開催 ○全国環境部会 全国環境部会は、2月7~8日、グリーンヒルホテル神戸にて春闘討論集会を開催 しました。 全国から 25 人の仲間が参加し、今春闘に おける環境部会の方針を確立しました。 集会は、小林弘明部会長のあいさつで開会。 小林部会長は「いよいよ春闘本番に入る。全 国で私たちはどうたたかっていくのか討議し たい。京都でも入札制度が導入されるなど、 情勢は厳しさを増している。経営を経営者の みに任せずに私たちも、しっかりと見ていかなければならない。そのためには、何よ りも組織を拡大し、各職場に多数派を握らねばならない」と激励。 つづいて、山下善史事務局長より、春闘方針案の提起を受け、討論に入りました。 討論では、各地からの職場や地域の状況やとりくみ、悩みなどが出されました。 長年にわたって支部を牽引してきた委員長が勇退し、世代交代してがんばっていく 決意を述べた仲間。第2組合と共同で春闘をたたかい、近年に合同をめざす支部。短 期雇用の仲間の正社員化を目標にとりくむ支部。各地の奮闘が、報告されました。 最後に方針を確定し、6月 20~21 日の春闘総括集会、10 月 24~25 日の第 17 回定 期総会など当面の日程を確認されました。 ○新潟県本部 新潟県本部は、2月 15 日に新潟市秋葉区の建交労会館において、新潟県本部 15 春 闘討論集会を開催。 中央本部より神田副委員長を招き、 総勢 28 人が参加しました。 討論集会は、杉崎県本部委員長より 「今春闘は社会的に注目されている。 大切なことは三点あり、一つは実現し 1 たい要求なのか、二つ目は要求実現で団結が深まるのか、三つ目は要求が社会的に容 認されるのか。この三つが揃わなければ要求にならない。国民と団結してたたかう、 社会的連帯でたたかわなくてはならない」と挨拶。 続いて、神田副委員長より春闘方針を「①情勢について」、「②15 春闘について」、 「③強大な建交労の実現」の大きく三つに分けて提起いただきました。情勢について は、 「戦後 70 年。春闘がとりくまれて 60 年。全労連・国民春闘 25 年目と歴史的な岐 路のなかで 15 春闘はたたかわれる。いっせい地方選挙の結果が、非常に重要。安倍政 権による国民の社会保障を切捨てて、防衛費を増額する真逆の政治。国民一人ひとり が政治に関心をもちましょう」と話され、15 春闘については、 「要求を出してつぶれ た企業は無い。企業の内部留保を継続的な賃上げの原資に。賃上げには条件があり、 それは、物価上昇と労働力不足で、15 春闘は賃上げの好状況にある」と話されました。 三つ目の強大な建交労の実現については、 「大会までに 1,000 人の純増が目標。組 織建設推進委員だけではなく全組合員で組織拡大にとりくまなくてはだめ。要求の一 致による共同行動、広範な層との共同。怒りから希望へ、そして行動する。失業と貧 乏と戦争に反対して、みんなの総力を発揮し前進しよう」と話され春闘方針を提起さ れました。休憩を挟み、各支部・分会からの討論がおこなわれ、杉崎委員長は「要求 に基づいて団結し、争議は早期解決。運輸業界は労働者不足で、労働条件改善のいい 機会。失業と貧乏と戦争反対は建交労だけで、われわれの運動が求められている。組 織拡大はやらなくてはならない。若者が頑張らなくではダメで、老体は励ましてゆく」 とまとめました。 さいごに高橋県本部副委員長がおこない、杉崎委員長の団結ガンバローで散会とな りました。 愛知・バレンタイン宣伝 愛知県本部では、2月 14 日にバレンタイン宣伝をしました。 宣伝には5人の仲間が参加し、金山駅南口 広場でおこないました。 1月 31 日に亡くなったリヒャルト・フォ ン・ワイツゼッカー氏の「過去に目を閉ざす 者は現在にも盲目となる。非人間的な行為を 心に刻もうとしない者は、また、同じ危険に 陥りやすい」という言葉を引用して、通行人 に訴えました。 平和に関して不安を感じている人が多く、 危機感や恐怖心を訴えながら署名をする人 もありました。署名をしてくれた人にはチョコレートのプレゼントをしました。 2 群馬・現場調査や職安前行動など 組織化にむけて幅広くとりくみます 群馬では、この間に建設工事現場の実態調査にとりくんでいます。 これは、一昨年秋に群馬県土木整備部へ設計労務単価引き上げが建設労働者の賃金 に反映されているか調査させてもらいたいと要請したところ、快諾いただいたことに よるものです。 年内に 10 ヶ所での調査実施を目標に、今日までに 既に4ヶ所で実施しました。調査方法は、午前 10 時 休みか午後3時休みの時に現場休憩所に集まってもら い、そこで組合の紹介と現場調査の目的を話し、建設 現場部会のアンケートに回答してもらっています。いま、寒い季節なので暖かい缶コ ーヒーを差し入れ、それから始めます。最初は嫌な顔をされるのかなぁと思っていま したが、缶コーヒーのせいか非常に良い雰囲気でおこなうことができました。調査時 間は約 20 分くらいですが、この 20 分が非常に重要だと感じています。数十人の現場 労働者と直接、顔を合わせて組合の話ができます。組合説明会を会場費無料で、缶コ ーヒーだけ持って行けば開けるのです。 2月 17 日には、 群馬県本部と事業団支部の仲間を中心に前橋ハローワーク前で、 「最 賃引上げ」宣伝行動をおこないました。行動には、群馬県労会議最賃闘争委員会のメ ンバーも参加し、10 人でとりくみました。 最賃の宣伝は、これまで駅頭が多かったのですが、 「最賃に関心ある労働者が集まるし、労働局の出先機関 であるハローワーク前が宣伝効果あるのではないか」と いう提案で実施することになりました。 思った通り反応が良く、ハローワークに訪れた5人の労働者から声がかかり、 「が んばってください」とか「思ったような仕事が無い」 、 「賃金が安い」などの声が寄せ られました。中には「安倍首相は賃金 400 万円も受け取って、いいな」 「政党助成金な んかいらない」などの声もきかれました。今回の行動では、短時間にも関わらず最賃 署名が 21 筆集まり、チラシは 70 枚配布できました。 宣伝行動の後、群馬労働局に対し最賃審議委員の推薦書の提出に赴きました。 これまでは群馬県労会議から代表1人だけでしたが、今回は闘争委員会の所属単組 から1人ずつ出そうということになり、建交労群馬県本部から藤島県本部委員長を推 薦しました。対応した群馬労働局賃金室に対し「昔と違って最賃で働く労働者がどん どん増えている。同じ仕事なのに群馬県と埼玉県で賃金が違うのは不平等だ。最賃で 働く労働者を組織し、 運動している労組から審議員を出さないのはおかしい」 などと、 公正な選出を求めました。 3 北海道で「健康相談会」を開催 釧路支部・函館支部で多数の来所 ○函館支部 函館支部は2月5日(北斗市・2会場)、6日と8日(函館市・3会場)に「健康 相談会」を開催しました。これは1月の郡部での「相談会」に続くとりくみで、5会 場に 17 人が相談に来ました。職種は、トンネル・4人、造船・1人、国鉄・2人、建 設・5人、製材・1人などで、相談の内容は、振動障害・6件、じん肺・2件、アス ベスト・7件、騒音性難聴・6件、その他・1件でした。このうち6人(振動障害3 人、じん肺・アスベスト3人)が「無料健診」で受診し、1人(振動障害)は外来に 直接受診することになりました。 1~2月の合計で相談者は 28 人、受診するのは 12 人です。なお、函館での「相談 会」は函館市の「広報はこだて」にお知らせが掲載されました。 ○釧路支部 釧路支部は1月に引き続き、2月1日と8日に釧路市内と厚岸町で「建退共・職業 病相談会」を開きました。4会場に相談に来たのは 16 人で、チラシを見て電話や事務 所に相談に来た 13 人を合わせると 29 人でした。 このうち「職業病」の相談は 11 件(振動障害・8件、じん肺・2件、難聴・1件) で、受診希望が5件(振動障害・2件、じん肺・2件、難聴・1件)ありました。 この中には、数年前に「建退共」の請求で事務所に来た労働者が、今度はチラシを 見て「振動障害」の相談に訪れたケースもありました。 「建退共」の相談は、証紙の枚数が足りないため退職金の請求ができない人や手帳 を持っていない労働者が大半でしたが、 現役の建設労働者1人が組合に加入しました。 4
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