一言で表せば『機械・機具・設備・道具の劣化』の計測です。

1 点検とは何か?
一言で表せば『機械・機具・設備・道具の劣化』の計測です。劣化の計測の結果が悪け
れば、修理が必要です。修理とは『劣化』の部分を交換すること、また、劣化部分を修
復することです。
もし、点検をしないということは、安全の確保ができず『危険』状態を惹起させ、怪
我や死亡の発生の可能性を高くし、その結果の重篤度をも高いものにします。すなわち
災害リスクを高くすることです。
また、機械が壊れれば、仕事がストップし、手待ちの時間ができて約束した納期の遅延
を生じさせ、機械の修繕費についても予防修理の段階よりも高くつく可能性が大きくなり
ます。
点検の作業を除くことは、一見、生産性を高めるように勘違いしますが、結局、その
結果は、コストの増大・納期の遅延・品質の低下・生産性の低下・安全衛生の不都合・
資源の浪費(cost/ deadline/ quality /productivity/ safety/health/environment)につな
がってしまいます。
2 整備とは何か?
一言で表せば『機械・機具・設備・道具の劣化の防止』です。劣化の防止とは、清掃・
油やり・増す締め・調整等を指します。
もし、整備を怠れば、劣化を促進します。その結果は、故障や廃棄に繋がります。故
障は安全に係ってきます。また、作業手待ちにも係ってきます。修繕費の額や代替の費
用に繋がります。
整備は、劣化の防止につながり、その機械設備器具の寿命に直結します。10 年しか
もたないものでも、20 年つかえる可能性が広がります。バスタブ曲線の摩耗故障期間
の先延ばしです。
3 人に例えれば
人で言えば、体に過度の負担をかけずに、規則正しい生活・清潔な生活環境の保持等
の生活習慣病対策やストレスチェックに基づくセルフケアの徹底等の一次予防が、『点
検・整備』にあたります。
以上