第 1 期データへルス計画 提出されたご意見の概要と広域連合の考え方

第 1 期データへルス計画
提出されたご意見の概要と広域連合の考え方について
提出されたご意見
広域連合の考え方
1. 健康寿命について(P3)
厚生労働省で示された健康寿命の算定指標は、
(1)「日常生活に制限のない期間の平均」
健康寿命とは、「日常生活に制限のない期間」であるとされ、厚
生労働省の資料(H22)では男性 70.42 歳、女性 73.62 歳で、平均
寿命との差が男性 9.13 年、女性 12.68 年としている。計画案で採
用している値は兵庫県が厚生労働省で示された健康寿命の算定指
標 3 つのうちの「3 日常生活動作が自立している期間の平均」を
採用しているもので、一般性のある指標とは言いがたい。要介護 1
や要支援認定を受けている人が「日常生活動作に制限なく生活でき
健康な状態を日常生活に制限がないことと規定し、
「現在、健
康上の問題で日常生活に何か問題があるか」という問いに「あ
る」の回答を不健康な状態とする。
(2)「自分が健康であると自覚している期間の平均」
健康な状態を、自分が健康であると自覚していることと規定
し、
「現在の健康状態はいかがか」という問いに「よい」、
「ま
あよい」、「ふつう」、「あまりよくない」、「よくない」のうち
る」とは言えないのではないか。特殊な指標ではなく、誰もが納得
できる指標を用いるべきである(なぜこのような指標を使うのか説
明が必要)。
「あまりよくない」と「よくない」の回答を不健康な状態と
する。
(3)「日常生活動作が自立している期間の平均」
健康な状態を、日常生活動作が自立していることと規定し、
介護保険の要介護 2~5 を不健康な状態、それ以外を健康(自
立)な状態とする。
不健康な状態を介護保険の要介護度で測定する理由として
は、介護保険の要介護認定が全国で統一の基準で実施されて
いること、そのデータが全国で等しく入手可能であることが
挙げられる。また、要支援 1・2 と要介護 1 を不健康な状態
に含めない理由としては、要支援 1・2 が要介護に含まれず、
介護予防の対象であること、および、要介護 1 が要支援 2 と
同程度の生活機能レベルであることなどである。この測定法
には議論の余地があるものの、一定の妥当性があるといえる。
以上の 3 つあります。
兵庫県は「日常生活に制限のない期間の平均」、
「日常生活動作が
自立している期間の平均」(主観的な回答)では、圏域別の健康寿
命が算出できないため、兵庫県健康づくり推進実施計画では「日常
生活動作が自立している期間の平均」(要介護2未満)の指標を基
に健康寿命を算出しています。
厚生労働省の「高齢者の医療の確保に関する法律に基づく保健事
業の実施等に関する指針」において、実施計画の策定にあたり、
「都
道府県健康増進計画の策定時に用いた住民の健康に関する各種指
標も活用すること」とされており、兵庫県後期高齢者医療広域連合
第 1 期データへルス計画(案)でも、健康寿命を兵庫県健康づくり
推進実施計画から引用しました。
併せて、平成 22 年単年度のデータを記載しておりましたので、
平成 21~23 年度の平均データへ修正いたします。
2. 介護データについて(P14)
記載が 2 行しかないが、要介護認定を受ける際は、かかりつけ医
(主治医)の意見書を必要とするので、有病率はほぼ 100%に近い
ものであり、「有病状況が全国に比べ軒並み高い状況」という表現
は誤りである。「心臓病、高血圧症の有病率が高い」のはなぜか、
原因についての考察が欲しいところである。
ご指摘がありました「有病状況が全国に比べ軒並み高い状況」を
「上記疾病においては、有病率が高い状況」という表現に修正いた
します。
心臓病、高血圧症の有病率が高い原因につきましては、健診での
問診データが少ない状況ですので、まだ原因を特定することは難し
い状況です。
3. 目標値について
第 1 期計画の目標値として、「健康診査受診率を平成 29 年度ま
でに兵庫県全体で 20%まで引き上げる」(P14 4(1))としてい
るが、別添資料のP20「健康診査推進計画(平成 27 年度分)」では
目標受診率を 20%としている。どちらの目標値が正しいのかわか
第1期計画の目標(1)
「健康診査受診率を平成 29 年度までに兵
庫県全体で 20%まで引き上げる」を「健康診査受診率を第 1 期計
画において兵庫県全体で 20%まで引き上げる」へ修正します。
受診率の向上につきましては、各市町の財源負担もありますの
で、市町の状況を考慮しつつ、情報交換会等を開催し、各市町と連
携等を図っていきます。
らない。
また、受診率を引き上げようとすることは理解できるが、別添資
料のP19 では各市町のばらつきが大きい。補助金の原資が税金で
あるならば、兵庫県広域連合として漠然と目標を掲げ、市町任せに
するのではなく、受診率の低調な(特に一桁台の)市町と連携し、
集中的に指導・助言していけば効果は大きくなると考える。
4. 兵庫県の特徴について
P2~14 まで(1)~(3)にわたってデータ分析がされているが、
全体として兵庫県の特徴が明確に示されていないようで、目標にう
KDBシステムにおいて医療データは県内 41 市町分がそろって
いますが、健康課題の原因分析のための各市町毎の健診データや介
護データの集積がまだ十分でないため、まずデータ収集のための健
康診査受診率の向上と、健診等データ環境の整備を目標としており
まくつながっていかないのではないか。
ます。
その他.文言等の誤りについて
本文や資料の中で「広域連合」(表 4)「兵庫広域」(表 4)「兵庫県
後期高齢者医療」(表 9)「兵庫県」(表 17)と表現が異なっている
が、使い分ける意味はあるのか。表 4 の「広域連合」は兵庫県後期
高齢者医療を表しているようだが、P1の 3 行目の定義の仕方が
誤りでは。また、語句の間違いや表現の訂正が必要(別記)。
(別記)
・P5 下 3 行目「より低く」→「より高く」でないと意味が通じない
・P6 表の上・下「受診率」は「少ない」「多い」ではなく「高い」
「低い」
・P14 4「第1次計画」・・・「第1期計画」では?
・P18 下から 4 行目 60 分以内の「運動習慣」→「運動習慣なし」
・資料P2・3 見出し「全他像」→「全体像」
・資料P20 3 対象者中「介護施設者」→「介護施設入所者」
4 実施方法中 実施期間・・・記載なし
ご指摘いただきました内容につきまして、文言の修正と整備を行
いました。
併せて、他の箇所につきましても文言の修正と整備を行いました。