つ ば さ - 佛教大学通信教育部学友会・神奈川支部

神奈川支部通信
文部科学省認可通信教育
佛教大学通信教育課程
学友会
つ
ば
さ
神奈川支部
9月号
2015年9月1日発行
発行責任者
芳賀幸男
卒論を書いて卒業しよう
~ 学友会(神奈川支部)主催 10月学習会のご案内 ~
通信学生にとって「卒業論文」は、卒業という大目標達成のための大きなハード
ルの一つです。既に卒論に取組中の方、取組みで七転八倒の苦労をされている方、
取り組もうにも暗中模索の方、卒論で何を書くのか解らない方、一人で悩まずに是
非ご参加ください。
今回は、卒論がメインテーマですが、リポートの書き方、科目最終試験対策など
の個別相談も用意しています。多くの方の参加をお待ちしています。
1.
日時 2015/10/24(土)
13:00-18:00(予定)
2.
会場 明治安田生命ラジオ日本ビル3階 D会議室
横浜市営地下鉄「伊勢佐木長者町駅」3番出口徒歩約1分、
JR「関内駅」北口徒歩約5分、京浜急行「日の出町駅」徒歩約6分
3.
学習会の内容
(1)卒論作成体験発表(3名の講師)【講義形式】
・テーマを決めるに至った経緯と担当教員とのやり取り
・参考文献・資料をどのように収集したか
・草稿執筆の過程について、草稿提出後の担当教員とのやり取り
・口頭試問での教員2名との面談はどうだったのか
・卒論執筆でご苦労されたこと、工夫されたこと 等
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(2)卒論ならびにリポートの書き方等の個別相談。【面談形式】
(3)学習サポーターによる学習相談。【面談形式】
4.講師・指導員
佛大OB(4~5名を予定)
5.参加費
無料
6.申込み
不要
7.懇親会
学習会終了後、参加は自由。会費は2千円程度。
8.問合せ先 電子メール:[email protected]
(メール件名は「神奈川支部10月学習会」としてください)
科目最終試験のお知らせ
● 科目最終試験 2015
2015年
13日
年 99月
月13
日( 日)
試験会場 国際ファッションセンター
国際ファッションセンター
(東京都墨田区横綱1-6-1)
いつもと会場が異なります。ご注意ください。
アクセス:都営地下鉄・大江戸線「両国駅」A1出入口直結。
JR「両国駅」東口徒歩6分。
● リポート提出 2015年
2015年 9月
9月1日(火)~10日
10日(木) ⇒ 試験日 10月18日(日)
科目最終試験「学習室・学友会主催学習室」のお知らせ
9月13日(日) 10時30分~16時 科目最終試験会場にて
試験日当日、試験会場とは別室で「学習サポーターによる学習相談室」と「学友会
による学生同士の情報交換会(学習の進め方、試験の対策、勉強時間の確保、リポー
トについて・・・等)」を行っています。友人づくり、試験後の一休みにもご利用くだ
さい。お茶とお菓子も用意しています。
*東京/山梨・北関東・常総・神奈川の四支部が交代で、当番を受け持ちながら実
施しています。今回は常総が担当です。
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卒業論文を書くために
~
(第6回)
テーマの設定について
~
OB 狩山仁己
よく、「何を書いていいかわからない」という台詞を聞くが、そんな人に「あな
たは何を学びたくて入学したのですか」と質問したい。何か究めたいことがあったか
ら大学に入ったのではなかろうか。まあ、入った当初は仏教が知りたい、ジョイスが
やりたい、政策研究がやりたい、と漠然としたことだったかもしれないから、入学時
に目的がはっきりしていなくても良いことにしよう。
しかし、いろいろ履修する中で興味が絞られてきているはずだ。いや、そうならな
いほうがおかしい。それが履修が進んできてもどうしたらいいかわからない、という
人は今まで何も勉強していなかったと言えるだろう。もう一度、学んだことを復習す
ることをお勧めする。
勉強する間に、よい問いを見つけることが大事である。自分にとって、興味がある
ことで「これは何かな」「こうなるのはなぜ」「こうなるのはどのような仕組みから
か」という疑問を持つことはないだろうか。そのような疑問をいくつかメモしておき、
それを上手に育てることが必要である。
私の論文題目は「福田行誡における世俗道徳理解」である。入学当初は龍樹の『中
論』第二章の「去る者は去らず(行く者は行かず)」という三時門破の読解を題目に
するつもりだった。当時の私は(現在もだが)病気を患っており、非常に死が身近に
感じられていた。実際、心肺停止になり、手当てが早かったために奇跡的に、文字通
り生還した。だから、「去る者は去らず」が真理ならば「死ぬ者は死なない」と言え
るだろうと少しでも死の恐怖から逃れたかったのである。しかし、『中論』の翻訳や
色々の注釈書を読むととても自分の手に負えないことが分かってきた。また、多くの
研究がありそれに伍して行くのは無理と判断した。
そこで、自分が関心のあること、宗教と道徳の関係をテーマにできないかと考えた
のである。私は宗教の本質は「狂信」であると思っているので、宗教と道徳が整合し
ないことがあり、その整合しなかった最悪の例も実際に存在したと考えている。けれ
ども「宗教と道徳」ではあまりにも漠としすぎている。このままではとても書けない。
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そんな時、明治の僧侶福田行誡を知った。福田行誡は、明治政府による僧侶の肉食
妻帯勝手の令に対して猛然と反対した。事実上守られていなかったとはいえ、戒律で
禁じられている僧侶の肉食妻帯を公認するという法令は、宗教と世俗道徳の衝突では
ないか。よし、福田行誡を通じて宗教と道徳について書いてやろうとなったのである。
少し福田行誡を調べると佛教大学設立母体の知恩院住職を務められた人であった。こ
れも佛教大学生として縁を感じ、決断した。
常日頃から宗教と道徳はぶつかり合うことがあると考えていたところ、たまたま肉
食妻帯公認に反対した僧がいたことを知る。この二つを結び付けられたから卒論が具
体的な形を取り始めた。よって、いつも疑問や考えを意識しながら授業を聞いたり、
本を読んだりすることが大事である。漫然と話を聞いて、読み流していては問を育て
ることはできない。自分の問題意識にひきつけて勉強していけばいやでもテーマが見
つかるはずである。
*広く質問を受け付けます。どのようなことでもかまいませんので遠慮なく質問して
ください。
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http://www.busa-kanagawa.net/
または、「佛教大学 神奈川」と入力してくだ
さい。
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