第19回吾北・カタシの花祭り2016の行事で

プレスリリース
平成28年3月22日
国立研究開発法人 森林総合研究所
林木育種センター 関西育種場
第19回吾北・カタシの花祭り2016の行事で
「シャクジョウカタシ(藪椿)」の後継樹苗木を里帰り
○里帰りの概要
高知県指定天然記念物のこの木は、樹齢400~700年、幹周3.2m、樹高13m、単体での
幹の大きさは日本一とも言われています。樹形が、僧侶や山伏の持つ「錫杖」に似ているところから
「シャクジョウカタシ」と呼ばれこの名で多くの人々に親しまれ見守られています。
近年、大枝も枯れてきており年々と樹勢が衰えてきている中、将来、貴重な遺伝子が滅失しないた
め、子孫を長く後世に残したいと後継樹育成について、いの町教育長より要請がありました。
林木育種センター関西育種場では、天然記念物や巨樹・名木等で衰弱している樹木等を対象に増殖
サービス「林木遺伝子銀行110番」を実施していますが、
「シャクジョウカタシ」がとても貴重な
樹木であるため、つぎ木・さし木増殖用に枝を採取し後継樹育成に取り組んでいました。
このほど、つぎ木増殖に成功し野外に植栽しても生育できる見込みがついたことから、いの町に「里
帰り」させることとなりました。
後継樹苗木の里帰りは、第1回から20年目になる「第19回吾北・カタシの花祭り2016」の
行事の中で実施致します。
(別紙参照)
なお、さし木増殖も実施し5本が順調に生育しておりますが、野外に植栽できるまで当育種場で
育成管理し今後、見込みがついた時に2本を里帰りし残りの3本は当育種場内に保存する予定にして
おります。
○里帰りの日時及び場所(第19回吾北・カタシの花祭り2016)
日
場
時:平成28年3月27日 11時~15時(里帰り12時10分頃を予定)
所:高知県吾川郡いの町上八川柿藪(いの町立上東小学校(休校)
)
※雨天の時、校舎内で実施
○国立研究開発法人森林総合研究所林木育種センター関西育種場
担 当:遺伝資源管理課 大江(おおえ)、笹島(ささじま)
住 所:岡山県勝田郡勝央町植月中1043
電 話:0868-38-5138(代表)
○いの町教育委員会
担 当:吾北教育事務所 川村(かわむら)
住 所:高知県吾川郡いの町上八川甲2010
電 話:088-867-2133(直通)
〇シャクジョウカタシ(藪椿)
〇里帰りする後継樹苗木(つぎ木2本)
花が咲きました
〇里帰りを待つ後継樹苗木(さし木5本)
蕾をつけました