仕様書[PDF:264KB]

仕
様
書
特 許 庁
1.件名
学術文献等非特許文献の記事抽出及びデータ整備
2.事業概要
先行技術文献としての学術文献等の非特許文献(以下、「書籍」という。)について、
テキスト検索を可能とするために、書籍の記事分割/抽出、及び記事のイメージデータ
化、テキストデータ化を行うとともに、記事の書誌事項データの作成を行う事業である。
この事業を行い、学術文献等の非特許文献データベースを構築することにより、先行技
術文献調査の一層の迅速化・精度向上を図ることができる。
3.データ作成対象件数
データ作成対象の貸与書籍及びインターネット公知書籍の件数は下記のとおり。なお、
ここで「貸与書籍」とは、CD-ROM等の電子媒体に格納された書籍を含む。
(詳細は、データ作成対象書籍リスト(別紙1)を参照。以下、
「書籍種別」と言う場合
は、
「貸与書籍」又は「インターネット公知書籍」の種別を指す。
)
貸与書籍
インターネット公知書籍
1,393件(冊)
(予定)
326件(予定)
4.作業手順
請負業者は書籍種別に応じて、以下の手順に従って作業を行う。また、データ作成対
象書籍リスト(別紙1)の「備考」欄に別途指示が記載されている場合には、その指示
に従うこと。
4.1 貸与書籍
4.1.1
貸与書籍等の貸与
(1)貸与書籍及び貸与書籍リストの貸与
請負業者は、特許庁担当者が承認した業務スケジュール(6.を参照)に基づいて、
特許庁の指定した場所(特許庁内)において6~8バッチに分けて特許庁に所蔵され
ている書籍(以下、「貸与書籍」という。)及び貸与書籍リスト(別紙2に見本)の貸
与を受ける。貸与書籍の搬送の際には、貸与書籍を損傷しないように搬送用の箱を準
備すること。また、貸与書籍と貸与書籍リストとの間に相違があった場合には、速や
かに特許庁担当者に連絡を行い、その指示に従うこと。
(2)貸与書籍の管理
請負業者は、貸与書籍受入管理簿を作成するとともに、貸与書籍を整理し、管理、
保管を行う。貸与期間中に貸与書籍が損傷等した場合には、速やかに特許庁担当者に
-1-
連絡すること。また、損傷等により発生した不利益については、請負業者において賠
償すること。
4.1.2
イメージ情報確認用電子データの作成及び納入
請負業者は、イメージ情報確認用電子データの作成要領(別紙4)に基づいて、貸与
書籍から電子データ(以下、
「イメージ情報確認用電子データ」
)を作成し、納入する。
(1)イメージ情報の作成
紙媒体の書籍については、イメージ情報確認用電子データの作成要領(別紙4)に
基づき、書籍をイメージスキャンし、イメージ情報を作成する。
電子媒体に格納された書籍については、イメージ情報確認用電子データの作成要領
(別紙4)及び電子媒体発行文献の情報入力ガイドライン(別紙5)に基づき、イメー
ジ情報の作成を行う。
(2)イメージ情報の記録及び納入
請負業者は、バッチ毎に作成したイメージ情報確認用電子データを、イメージ情報
確認用電子データの作成要領(別紙4)に基づいて、データ作成対象書籍リスト(別
紙1)に記載の審査室コード別にDVD-Rに記録し、イメージ情報確認用電子デー
タ入力済DVD-Rを作成する。
請負業者は、イメージ情報確認用電子データ入力済DVD-Rを、業務スケジュー
ル(6.を参照)に基づいた所定の日に、納入場所(10.を参照)にバッチ毎に分
割納入する。
4.1.3
貸与書籍の再製本・返却
(1)貸与書籍の再製本
請負業者は、貸与書籍を断裁した場合には、データ作成対象書籍リスト(別紙1)
の「再製本形態の指示」の欄に指示のある書籍に関して、イメージ情報確認用電子デ
ータの作成要領(別紙4)に従って、貸与書籍を再製本する。
(2)貸与書籍の返却
請負業者は、原則バッチ単位で貸与を受けてから15週間以内に貸与書籍の返却を
行うこととし、貸与書籍を貸与書籍リスト別に、貸与書籍リストの記載順のとおりに
仕分け、整列して返却する。また、ファイルに綴じている貸与書籍については、その
ままファイル綴じにて返却すること。
貸与書籍の返却は、特許庁が指定した日時に特許庁内の所定の場所で行うこととし、
貸与書籍の搬送の際に、書籍を損傷しないように搬送用の箱を準備する。
4.2 インターネット公知書籍
4.2.1
インターネット公知書籍の入手
(1)ダウンロード書籍リストの貸与
請負業者は、特許庁担当者が承認した業務スケジュール(6.を参照)に基づいて、
-2-
特許庁の指定した場所(特許庁内)において8~12バッチに分けてインターネット
公知書籍についてのダウンロード書籍リスト(別紙3に見本)の貸与を受ける。
(2)インターネット公知書籍の入手とDVD-Rへの固定化
請負業者は、特許庁担当者から貸与されたダウンロード書籍リスト(別紙3に見本)
に記載のファイルをインターネット上からダウンロードする。ダウンロード書籍リス
トの記載内容とインターネット上のファイルとの間に相違があった場合、リンク切れ
等によりファイルが取得できない場合等の理由によりダウンロード書籍リストのファ
イルを取得できない場合には、速やかに特許庁担当者に連絡し、その指示に従うこと。
その後、請負業者は、インターネット上からダウンロードしたファイルをDVD-
Rに固定化しインターネット公知書籍原本情報DVD-Rを作成する。
ダウンロード書籍リストに記載の一書籍に含まれるすべての文献について同一日に
ダウンロード作業を行い、時刻認証業務事業者からその日付のタイムスタンプを取得
する。書籍の単位が不明である場合は特許庁担当者の指示に従うこと。
なお、上記DVD-Rの仕様及び入手作業の詳細については、「インターネット公知
書籍の情報入力ガイドライン」
(別紙6)に従うこと。
4.2.2
インターネット公知書籍原本情報DVD-Rの納入
請負業者は、インターネット公知書籍原本情報DVD-Rを、業務スケジュール(6.
を参照)に基づいた所定の日に、納入場所(10.を参照)に納入する。
4.3 各書籍種別共通
4.3.1
書籍の記事分割/抽出
請負業者は、書籍の記事分割/抽出作業要領(別紙7)に基づいて、書籍を目次に
従って記事毎に細分化する。また、先行技術文献として寄与しない(技術に関連する
製品又は方法以外の)広告頁及び漫画頁を排除し、先行技術文献として寄与する部分
を抽出する。ただし、データ作成対象書籍リスト(別紙1)の「記事分割に関する指
示」若しくは「排除頁/ファイルの指示」の欄又は貸与書籍リストに記事分割/抽出
に関する指示のある書籍については、その指示に従って、記事分割/抽出を行うこと。
4.3.2
先行技術文献調査用電子データの作成及び納入
(1)先行技術文献調査用電子データの作成
請負業者は、4.3.1の作業によって記事分割/抽出を行った書籍に対し、先行
技術文献調査用電子データの作成要領(別紙8)、電子媒体発行文献の情報入力ガイド
ライン(別紙5)及びインターネット公知書籍の情報入力ガイドライン(別紙6)に基
づいて、書籍をイメージスキャンしたイメージ情報と、イメージ情報から抽出したテ
キスト情報とによる「一次文献情報」と、書籍の書誌的事項・目次・索引による「二
次文献情報」とに分けて先行技術文献調査用電子データの作成を行う。また、文献種
別コードを付与するとともに、文献毎に文献番号を付番する。さらに、書誌的事項・
-3-
目次・索引に関してはSGML形式で作成するとともに、タグ・ポジションファイル
等は特許庁CD-ROM公報仕様第4.2版の定義に準拠する。
(ⅰ)一次文献情報
イメージ情報については、データ作成対象書籍リスト(別紙1)における指示(「カ
ラー頁の作成の要否」の欄参照)に応じて、白黒2値のイメージ情報又は白黒2値
のイメージ情報及びカラーのイメージ情報を作成すること。
(ⅱ)二次文献情報
目次・索引情報については、データ作成対象書籍リスト(別紙1)にて、別途指
示がある場合には、その指示に従うこと。
(ⅲ)その他
文献番号の付番等について、書籍の特性に応じて特許庁担当者から特段の指示が
ある場合には、その指示に従うこと。
(2)先行技術文献調査用電子データの記録及び納入
請負業者は、作成された電子データを貸与書籍リスト又はダウンロード書籍リスト
で指示された技術分野別にDVD-Rに記録し、特許庁担当者が承認した業務スケジ
ュール(6.を参照)に基づいたバッチ毎の納入期限までに、所定の納入場所に納入
する。
なお、1枚のDVD-Rに記録する記事は10,000記事までとし、これを超え
る数の記事については別のDVD-Rに分けて記録すること。
4.3.3
納入物の確認
請負業者は、納入物を特許庁に納入する前に全て確認し、文字が明確に判別できる
か、かすれている部分がないか等、納入物が仕様に適合していることを確認する。
5.連絡体制
請負業者は、本事業に関する特許庁担当者との連絡窓口となる者を配置すること。
6.業務スケジュール
請負業者は、業務開始前に特許庁担当者と打合せの上、下記の①、②の要件を満たし
た業務フロー及びスケジュールを作成し、特許庁に提出して、本事業の業務フロー及び
スケジュールについて、特許庁担当者の承認を得ること。
また、業務開始後に業務スケジュールを変更しようとする場合は、事前に特許庁担当
者に承認を得ること。
①インターネット公知書籍について、ダウンロード書籍リストの貸与を受けてから4週
間以内に、インターネット公知書籍原本情報DVD-R及び先行技術文献調査用電子
データ入力済DVD-Rの納入を行うこと。
②貸与書籍について、バッチ単位で管理を行い、貸与を受けてから15週間以内に書籍
-4-
の返却を行うこと。
7.貸与物
情報区分
名称
特許庁に所蔵されている書籍(貸与書籍:別
a
紙1参照)
:紙媒体の書籍
:CD-ROM等の電子媒体に格納された書
籍
機密性
完全性
可用性
1
-
-
1
2
2
b
貸与書籍リスト
2
2
2
c
ダウンロード書籍リスト
2
2
2
※貸与物a~cについては、分割して貸与する。
※特許庁情報セキュリティ運用細則(機密性2)も貸与する。
8.納入物
(1)イメージ情報確認用電子データ入力済DVD-R
(2)先行技術文献調査用電子データ入力済DVD-R
(3)イメージ情報確認用電子データ入力済DVD-Rの納入リスト(別添様式1)
(4)先行技術文献調査用電子データ入力済DVD-Rの納入リスト(別添様式2)
(5)インターネット公知書籍原本情報DVD-R
(
(1)~(5)の詳細については、納入物の詳細について(別紙9)を参照。
)
9.納入期限
分割納入とし、最終納入期限は平成29年3月17日(金)とする。
10.納入場所
特許庁審査第一部調整課審査推進室審査情報業務班
・特許庁庁舎(東京都千代田区霞が関三丁目4番3号)8階南:
事業開始時~平成29年1月6日(金)
・六本木庁舎(東京都港区六本木三丁目2番1号)15階:
平成29年1月10日(火)~平成29年3月17日(金)
11.参考資料
(1)CD-ROM公報仕様第4.2版
・以下のURLから入手すること。
http://www.jpo.go.jp/torikumi/kouhou/kouhou2/kouhousiyoukako.htm
-5-
(2)DVD-ROM公報仕様第4版(公報仕様 特許、実用新案 第4版)
・以下のURLから入手すること。
http://www.jpo.go.jp/torikumi/kouhou/kouhou2/kouhousiyoukako.htm
(3)WIPO-ST32
・以下のURLから入手すること。
http://www.wipo.int/export/sites/www/standards/en/pdf/03-32-01.pdf
12.課室情報セキュリティ責任者
特許庁審査第一部調整課審査推進室長
(内線2450)
※ただし、人事異動等により当該職員の変更があった場合には、新たに当該官職に就
いた職員とする。
13.担当者
特許庁審査第一部調整課審査推進室審査情報業務班技術情報業務係長
(内線2459)
※ただし、人事異動等により当該職員の変更があった場合には、新たに当該官職に就
いた職員とする。
14.その他
(1)権利義務に関すること
a.本仕様書に基づき特許庁に提出した書類の著作権及び納入物の著作権は、提示
と同時に特許庁に移転する。著作権法第27条及び第28条に規定する権利も同
時に特許庁に移転するものとする。なお、請負業者は著作者人格権の行使は行わ
ないものとする。
b.最終納入後に、請負業者の納入物に瑕疵(かし)が発見された場合、請負業者
は瑕疵の修補を行うこと。
c.請負業者は、本事業で知り得た個人情報について、本事業以外の目的で使用あ
るいは第三者に漏えいしてはならず、善良なる管理者の注意をもって取り扱う義
務を負う。
d.特許庁からの貸与物に汚損等が生じた場合は、請負業者の責任において回復の
措置を図ること。
e.納入物を作成する過程で得た情報(副産物)については、特許庁が認めた場合
を除き、本仕様書に記載された事項以外の用途・目的で利用しないこと。
f.貸与物及び当該貸与物から得た情報については、特許庁が認めた場合を除き、
本仕様書に記載された事項以外の用途・目的で利用しないこと。
g.不明な事項の確認若しくは打合せ(本事業の業務効率又は精度向上を行うため
-6-
の打合せを含む)を行うために、特許庁と連絡又は協議するために用いた資料及
びこれら資料の電子データの知的財産権上の取り扱いについては、必要に応じて
特許庁と請負業者が協議して決定するものとする。
(2)仕様書の内容及び業務内容に関すること
a.本仕様書に記載された事項につき、特許庁担当者から別途指示があった場合は、
その指示に従うこと。
b.本事業を実施する上での詳細な事項については、特許庁担当者と十分打合せを
し、実施要領について具体的な指示がある場合はそれに従うこと。不明な事項が
ある場合は、特許庁担当者の指示に従うこと。
c.六本木庁舎における貸与物の受取り及び納入等に車両を使用する場合の駐車料
金は、請負業者の負担とする。
d.特許庁担当者は、必要に応じて、納入日前に納入物の一部、中間生成物、その
他について提出させることができる。
e.本事業に関する情報(本事業を通じて得た情報、本事業の品質に関する情報、
本事業の管理上の情報等)について特許庁から要請があった場合は、請負業者は
その情報を特許庁に提供すること。
f.本仕様書に基づく作業に当たっては、行政機関の保有する個人情報の保護に関
する法律(平成15年法律第58号)、政府機関の情報セキュリティ対策のための
統一基準(内閣サイバーセキュリティセンター)
、経済産業省情報セキュリティ管
理規程、経済産業省情報セキュリティ対策基準、特許庁個人情報保護管理規程及
び特許庁情報セキュリティ運用細則等の関係法令及び規程を遵守しなければなら
ない。
g.本仕様書に記載された事項は、特許庁と請負業者との協議により合意が得られ
た場合、内容を変更できるものとする。
(3)その他
a. 記事分割の仕方や、排除すべき広告頁及び漫画頁の選択について疑義が生じた
場合は、特許庁担当者と協議の上、作業を進めること。
-7-