ズームイン英国(引き続きEU残留を予想)

2016年3月24日
残留と離脱が拮抗するが、残留優位の見方は変えず
EU残留、離脱を問う国民投票を6月23日に控
EU残留・離脱を問う世論調査の推移
業連盟(CBI)の調査によると、最大で2015年名
目GDPの5.5%(約1000億ポンド)、95万人の
出所:各種世論調査等よりアムンディ・ジャパン作成
16/1
0%
15/10
視して離脱するのは困難と思われます。英国産
15/7
10%
15/4
シナリオとしています。やはり、経済的損失を無
15/1
20%
13/1
アムンディとしては、引き続きEU残留をメイン
残留
離脱
どちらともいえない
14/10
30%
14/7
との見方もあります。
14/4
40%
14/1
た連続テロによって、離脱支持が若干増加する
13/10
50%
13/7
強めています。また、22日にベルギーで発生し
13/4
え、世論調査では残留、離脱が拮抗の度合いを
60%
(年/月)
雇用を失うとのことです。加盟企業への調査でも残留が80%、離脱は5%でした。世論、企業双方の
雇
調査で保留が15~20%ありますが、冷静な判断の下、最終的には残留が多数になると思われます。
英ポンドはすでに離脱を半ば織り込んでおり、残留ならば反発余地大きい
英ポンドは年初来、対ドルで4.2%下落しており
英ポンド相場(対円、対ドル)
(円)
(ドル)
(3月23日現在)、円(6.8%上昇)、ユーロ(3.0%
200
1.65
上昇)と対照的です。原油価格下落で「産油国通
190
1.60
180
1.55
170
1.50
貨」の一環として下落した部分もありますが、EU
離脱による経済的損失を懸念した部分も相当程
度含まれていると見られます。
したがって、EU離脱は半ば相場に織り込まれ
160
ており、我々のシナリオに沿えば、英ポンドは割
150
安と判断されます。国民投票直前まで神経質な
展開が続くことは否めませんが、残留が決まった
場合の反発余地は大きいと思われます。
ポンド高
対円(左軸)
対ドル(右軸)
1.45
1.40
ポンド安
※15年1月1日から16年3月23日まで日次
140
15/1
15/4
15/7
15/10
1.35
16/1
出所:Bloombergのデータよりアムンディ・ジャパン作成
アムンディは、英国のEU残留をメインシナリオとしています。
EU離脱を半ば織り込んだ英ポンドの水準は割安と思われます。
最終ページの「当資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。
(年/月)