『マネジメントという薬の用法』第48号6面

再生エネルギー創造企 パクトなユニットで、こ
バイオマス資源を使って
熱を供給し、地域の木質
バイオマス
業の電現ソリューション の装置の中にガス化炉か
エネルギーを地産地消す
香川県高松市
化ガスを利
汚泥を発酵さ
を発生させる
せ、消化ガス
オマス発電
力は毎年入札
発電した電
仕組みだ。
により売電先
り、本年度は
県松山市に
四国電力に売
次いで2番
下水処理
電する。売電
を決定するこ
場では、下
額は6200
とになってお
水を分解し
万円になる見
目の設備と
た際に生じ
なる。
国では愛媛
事業で、四
用したバイ
下水処理場でバイオマス発電開始
(東京都港区)は3月4 ら 発 電 機 ま で を 収 納 す
る取り組みになる。同事
業はバイオマス利
㌗。熱
日、日本初の超小型バイ る。発電能力は
%を森林が占
る汚泥を処
大規模の東部下水処理場
来、汚泥を発酵させて体
ている。同処理場では従
乾燥するなどして処理し
費に使われる。
業の維持管理
入は下水道事
理 場 内 で 濃 縮 し、 脱 水・ 込み。売電収
㌗の小型発電機
香川県高松市は市内最
イオマス発電プロ
に出力
の設置だ。電現ソ
同市下水道局が2月1日
マス発電設備を設置し、
棟の冷暖房に有効活用し
を開催した。発電事業は ( 発 酵 槽 ) の 加 温 や 管 理 2月、管理棟
3月1日に発電記念式典
ていた。発電機の熱を利
る 消 化 ガ ス を、 消 化 槽 場では、今年
積を減らす過程で発生す
同下水処理
台で構成されるバイオ
リューションは同
より開始している。発電
用して熱水を沸かし、熱
2㍍、長さ4・8㍍、高 で販売する。秋田県北秋
ザ イ ン が 特 徴 だ。 幅 1・ るチップ乾燥機もセット
%)
。低
市内にヴォルタ
出力は500㌗、年間発
交換器を通して消化槽を
り出し、ガスエンジンを (含水率
場を設立する計画を進め
る。北欧らしい優れたデ ( 低 含 水 率 ) を 実 現 で き ー・ジャパンの本社と工
稼動させることで発電す コストで燃料品質
ている。本社工場に2号
電量は161万㌗時を想
超小型木質バイオマス
システム販売開始
さ2・5㍍と非常にコン 田市の道の駅「たかのす」
を拡大していく構想だ。
機を設置して、同市を拠
15
に設置する国内1号機は
レンゴー八潮工場の木質チップ
バイオマスボイラ発電設備◀
バイオマスボイラ
発電設備完成
加温することで効率よく
取組みが道の駅へ
ジェクトの最初の
を活用する木質バ
この未利用の資源
まになっている。
量に放置されたま
伐採後の残材が大
業者の減少により
めているが、林業
の
北秋田市は面積
れる。
と連携して進めら
用を推進する同市
北秋田市に国内1号機設置
オマスシステム「Vol 電併給により最大
%と、高いエネ
」の受注を開始した。 ル ギ ー 効 率 を 実
t e r( ヴ ォ ル タ ー)
木質チップを原料とする 現。さらに並列設
ガス化熱電併供装置製造 置により、近隣か
のヴォルター(フィンラ ら搬出可能なバイ
㌗からメ
ンド)との独占販売契約 オマス資源量に応
の締結を機に、日本での じて、
総代理店として同システ ガクラスの発電所
ムを提供し、日本の分散 まで、自由度の高
電 源 普 及 と 促 進 に 努 め いプラント開発が
燃料である木質
る。国内1号機は、秋田 可能だ。
県北秋田市の道の駅「た
かのす」に設置する予定 チップの使用量は
1 日 4・ 5 平 方
フィンランド「Volter40」出力40kW
定している。同県初の消
チップから燃焼ガスを取 よそ年間320㌧
Volter は木質 ㍍、質量換算でお
だ。
40
点に全国各地に導入事例
電現ソリューション
下水汚泥由来の消化ガスを燃料に
包装資材製造・販売最大手のレンゴー (大阪府大阪市)は3月
8日、自社の八潮工場(埼玉県八潮市)に木質チップバイオマ
スボイラ発電設備を新設したと発表した。これまで都市ガスが
中心だったバイオマスエネルギー源を多様化させるとともに、
CO2排出量の削減を目的に建設した。建築廃材に由来する木質
チップを主燃料にして発電し、工場で使う電力の約2割を賄
う。発電出力は9,000kW。設備は本年1月に完成し、すでに稼働
している。設備の製造はバイオマス燃料を用いるボイラの製造
で多くの実績のあるタクマ(兵庫県尼崎市)が担った。
八潮工場は
日本最大の板
紙製紙工場と
して、段ボー
ル原紙を中心
に年間約85万
トンの板紙を
生産してい
る。同工場で
は重油から、
クリーンエネ
ルギーの都市
ガスへの燃料
転換を進め、
CO2排 出 量 の
削減に取り組
んできた。今
回、木質チッ
プバイオマス
レンゴー・八潮工場
(埼玉県)
エネルギーの源 ㉚
タとして相互理解の満足
をつくり出すこともでき
る。プロジェクトの実施
自体は、強いリーダーに
よってなされるが、ただ
強引にでは、結果はうま
る。私たちの暮しで、マ
り、 い わ ば 常 備 薬 で あ
現代のキーワードであ
「 マ ネ ジ メ ン ト 」 は、
ネジメントとなる。これ が必要である。大きなプ くるからである。
ために自己管理判断のマ 化、出来る化されること ダー(利害関係者)をつ
あり、目的の仕事を行う れ、 見 え る 化・ 分 か る だ、大きなステークホル
セルフマネジメントでも ( ス ケ ジ ュ ー ル 化 ) さ なされ、社会を巻き込ん
ければならない。それは の実施の工程が、手順化 O(入力と出力)として
て、自分自身を管理しな たがって、プロジェクト (相互関係)、すなわちI
必要がある。
また流動性をもって行う
適度の規模の大きさで、
クトには相互理解できる
くはいかない。プロジェ
ネジメントは、コントロ
佐藤 建吉
ールの意味を重ねて用い
は、今日もっとも重要な ロジェクトでは、PMB
い て、 牛 方 や 馬 子 な ど
たりもする。その時にお
と と ら え て、「 ミ ッ シ ョ 果・成果分析、修正・改
際、為すべき仕事を使命 標、計画・実施、その結
て位置づけられる。その 業活動における目的・目
メントは、その枢軸とし ン)にまとめられる。企
る。プロジェクトマネジ 計 画( ミ ッ シ ョ ン プ ラ
て と ら え る こ と が 出 来 標、次に②、③が、事業
る。文字通りの意味とし る。まず、①の目的と目
連 用 語 と し て 紹 介 さ れ ク セ ス( K F S ) が あ
は、「 経 営 管 理 論 」 が 関 ファクター・フォー・サ
い。 日 本 語 の サ イ ト で そのための前提に、キー
ジメント」の項はまだな 理解)が必要とされる。
ウ キ ペ デ ィ ア に、「 マ ネ のメンバーの納得(相互
ントは、経営という日本 は、経済や合理性が問わ
プロジェクトの遂行に
が、その雰囲気の代表リ
きることが基準とされる
る。そこに身を置いて生
きる環境であるからであ
もいわれる。雰囲気が生
の環境基準は、雰囲気と
に左右されるだろう。そ
メンバーごとの環境基準
全体の満足は、その構成
トは成功となる。個別と
満足となり、プロジェク
足が得られれば、全体の
それぞれのメンバーの満
う。インターネット辞書 するために、各部署やそ ( 目 的・ 目 標 ) を も つ。
語 が そ の 体 を な す だ ろ れる、つまり無駄をなく
ーダーがモデレータとな
り、相互の利害判断基準
投資家・債権者などであ
府・行政・国民・そして
という手法が適用される。 員・地域社会・社会・政
エネルギーの世界で
が得られのではと考える。
要件)であり、いい成果
目的遂行が、真髄(必須
然に満ちた雰囲気での、
の獲得した体制にて、自
では、明示知と、暗黙知
と、マネジメントの適用
り線である。これに倣う
和であり、たてよこの織
いう。それは、全体の調
描かれた抽象性であると
ある画面に折り重なって
はなく、日本人の作品に
興味は、幾何学的文様で
が収集されていた。彼の
から現代作家までの作品
を受けた。狩野派の作品
筆者もこれに出かけ感銘
5~6月に開催された。
市立美術館で2015年
企業や組織のマネジメ
は、牛馬の体調と体力、
ン 」 と 呼 ば れ た り も す 善は、いわゆるPDCA
る。その立場には、強い
は、ステークスホルダー
るものである。
道路や荷物の条件、そし
る。映画の題名「ミッシ の適用であるが、その活
リーダーシップは必ずし
が、何十にも折り重なっ
に、牛や馬を制御するこ
て作業の種類や内容、そ
ョン・インポッシブル」 動には同時に社会との連
も必要としない。中庸の
とをマネジメントと解し
して行く先や期限によっ
のように、不可能と思わ 関が問われる。それは、
能力の持ち主がモデレー
のである。
ェクトを妙薬としたいも
目的・目標としたプロジ
を見据えた未来観こそを
エネルギー全体での調和
ミッションにおいても、
自然エネルギーの利用の
ている。新エネルギーや
れる挑戦の枠組みは、作 「 も の 」 や「 こ と 」 が、
う集合の構成メンバー のコレクターでもあっ
日 的・ 民 主 的 で は な い ロジスティック(物流) OK(
Project
MANAGEME
) は、顧客・取引先・従業 た。その展示会が、千葉
NT Body of Knowledge
ッガーは、日本の水墨画
呼ばれたピーター・ドラ
マネジメントの神様と
ることがある。例えが今
や宅配便ビジネスに通じ
ステークホルダーとい
が、 牛 方 や 馬 子 の よ う
千葉大学大学院工学研究科都市環境システムコース准教授
一般社団法人 洸楓座 代表理事
マネジメントという薬の用法
Column
戦というマネジメントと 社 会 と の 密 接 な 関 わ り
して行うことが出来る。
さ て、 マ ネ ジ メ ン ト
は、①目的・目標の明確
さ、 ② そ れ を、 い つ ま
で、誰が、どのように、
いくらで行うか、がまず
問われる。さらに、③な
ぜ、誰と、が加わり共有
が図らねばならない。し
ピーター・ドラッガーのコレ
クションの「梅月鶴亀図」
(伊藤若冲作、江戸時代)
25
40
83
40
78
道の駅で消費する電力と
超小型木質バイオマスシステム「Volter」
10
40
東部下水処理場に建設されたバイオマス発電施設
20
6
2016年(平成28年)3月21日
新エネルギー新聞
隔週 月曜日発行
第48号