第1学年1組 国語科学習指導案 指導者 ○○ 1 単元名 2 単元の目標 ○「学校」から連想する言葉を集めてかるたを作ったり,作ったかるたで楽しんで遊んだり しようとする。 (関心・意欲・態度) ○経験したことをもとに「学校」から連想する言葉を集め,それを使ってかるたの文を書く ことができる。 (書くこと(1)ア,ウ) (伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項(1)イ(ウ)) ○作ったかるたの読み札を読み合って,よいところを伝えることができる。 (書くこと(1)オ) 3 「学校かるた」をつくろう ○○ (教材:あつまれ,ふゆのことば) 児童と単元について (1)児童について(男5名 女14名 計19名) ・音読や劇化に楽しんで取り組み,リズムのある詩や文を声に出したり,動作をつけたりし て表現することが好きな子どもたちである。女子の発表意欲が高く,ペアやグループ学習 ではリーダーになって話し合いを進める場面が多い。 ・平仮名や片仮名,漢字を覚え使えるようになってきたころである。平仮名表の文字を組み 合わせて言葉を見つけたり,しりとりで言葉をつなげて増やしたり,文字数に合わせた言 葉を探したりという言葉遊びの活動には競い合いながら意欲的に取り組む子どもたちであ る。 ・これまで,自分の好きなものと好きな理由を2文程度で書くこと,自分の経験を3文程度 で書くことを学習してきた。また,40周年記念誌には,学校のお気に入りの場所とその 理由を5文程度で書く活動にも取り組んだ。書きたいことを見つけることはできるが,語 彙の量や語句の意味の理解には個人差があり,言葉で様子や気持ちを十分に書き表せなか ったり,思いつくままに書き前後がつながらない文になってしまったりする児童がいる。 また,まちがえた音で言葉を覚えている児童が意外と多く,表記についてもその都度指導 している。 ・本単元は,40周年を迎えた「学校」への思いが高まっている時でもあり,連想する言葉 集めには関心をもって取り組めるものと考える。学校の好きなところや好きな行事を取り 上げることは共通の体験をもとに話し合いがしやすいので,互いに読み合って振り返った り,さらに言葉を広げたりすることができると思われる。また,カルタ遊びは14人の児 童が体験したことがあり,「楽しい・好きな」遊びだと話している。かるたを作って遊ぶ 場を設定することで,児童の学習意欲を持続させる効果が期待できる。さらに,リズムよ く音読する学習は経験しているが,リズムを意識して書く活動は初めてなので,かるた作 りを通してリズミカルな言葉で考える楽しさも味わわせたい。 (2)単元と指導について ・事前に休み時間にかるた遊びをしたり,教室にかるたを置いたりし,かるたに親しめるよ うにしておく。 ・第一次では,教科書の「ふゆのことばかるた」のモデル文を見て,かるた作りの見通しを もたせる。学習意欲を高めるために,○小学校40才のお祝いに「学校かるた」を作って 2年生や3年生と遊んだり,来年の1年生に紹介したりすることを学習の目的に設定する。 ・「学校」から連想する言葉集めができるように,簡単なマッピングをしたり、思い出す手 立てとするために,お気に入りの場所を版画にした作品や行事の写真を掲示したりする。 ・第二次では,かるたの特徴(短い言葉で,リズムよく)を話し合い,一つの言葉を例に全 員で読み札の文を考える活動を行う。その後,自分で読み札を作る時の手助けとなるよう に,集めた言葉を生かせるようなワークシートを工夫したい。また,作品を互いに声に出 して読み合い,よりよい作品になるような話し合いができるように,ペアやグループの構 成を配慮する。グループで作ったかるたで遊んだり,グループごとにかるたを取り替えて 遊んだりしながら,他の友達が考えた言葉にも触れさせる。 ・第三次では,新1年生に紹介できるように大きなかるたを作ったり,他学年とかるた遊び をして交流したりしながら伝える喜びや楽しさを味わわせたい。 -1- 4. 単元計画(本時 次 時間 4/9) 学習活動 主な評価規準 ・「 学校 」 の お 気に 入 り の場 所 や 好き 関 「学校」から連想したことや思い出した 一 なこと,好きな行事を発表し合う。 ことを発表し,「学校」かるたを作って遊 次 ・教科書を読み,学習の見通しをもつ。 第 1 2 ・楽しかった出来事を思い出して発表 し合い,学校の言葉集めをする。 ぶことに意欲をもっている。 書 連想したり思い出したりした「学校」の 言葉を幾つか書いている。 言 「お気に入りの場所」「月ごとの行事」 などの仲間ごとに連想する言葉を集めてい る。 第 3 二 ・かるたにふさわしい表現について話 し合い,かるたにする文を考える。 書 かるたの文がどういうものか,大体理解 している。 次 4 ・読み札の文を作る。 (本時) 5 書 集めた言葉を使って,リズムを考えなが ら短い文で読み札の文を作っている。 ・かるた(読み札・絵札)を作る ・ 書 集めた言葉を使って,リズムを考えなが ら短い文で読み札の文を作っている。 6 7 ・グループで作ったかるたを紹介し, かるたで遊ぶ。 関 作ったかるたを読み合いながら楽しんで 遊んでいる。 書 できたかるたの読み札を読み合ってよい ところを認め合っている。 第 8 ・来年の 1 年生の教室掲示にどんな出 三 ・ 来事を飾るか考え,大きなかるたを 次 9 作る。 関 伝えたい出来事を選び,かるた作りを楽 しんでいる。 5. 本時の実際(4/9) (1)ねらい ・集めた言葉を使って,リズムを考えながら短い文で読み札の文を作ることができる。 (2)学習過程 段階 学習活動(学習形態) つ 1 本時のめあてをつかむ。 か (一斉) む めあて 学校かるたのよみふだをつ くろう。 考 2 え る 読み札の文を作る。 時間 教師の支援と評価 資料 7 ・ か る た 作 り の 見 通 し がも て る よ 前時の学習 う に , 前 時 に 全 員 で 作っ た か る 資料 たを提示する。 ・ 学 校 の 何 に つ い て の かる た を 作 拡大かるた る か を 数 人 に 発 表 さ せ, 学 習 後 に 19 枚のかるたができる期待感 をもたせる。 (個) 10 ・ か る た 作 り の ポ イ ン トを 確 か め シート る。(短い言葉で,リズムよく) ・ リ ズ ム を 整 え ら れ な い児 童 に は 言 葉 を 足 し た り , 引 いた り , 言 葉 の 順 序 を 入 れ 替 え たり す る よ う,個別に支援する。 た 3 読み札を読み合い,よりよい 18 ・ か る た 作 り の ポ イ ン トに 合 っ て ホワイトボ か ものに仕上げる。(ペア) い る か 確 か め る た め に, ペ ア で ード め 声 に 出 し た り 手 を 叩 いた り し な る がら読み合うよう助言する。 ・ 話 し 合 い に よ る 思 考 の跡 が 残 る ように,修正の仕方を助言する。 4 上手だなと思った読み札や相 談してできた読み札をみんなに 紹介する。 (ペア・一斉) ・ ど こ が よ い の か , ど こを 直 し た のか紹介したわけも発表させる。 書 広 5 新たに作りたいかるたの読み 10 げ 札の文を考える。 (個・ペア) る 集め た 言葉 を使っ て, 短 い言葉でリズムのよい読み 札を書いている。 ( シー ト ) ・友達の発表のいいところを真似 し た り , ペ ア で 相 談 して 作 っ た りしてよいことを話す。 ・ 次 時 は , 清 書 し て 絵 札と 読 み 札 を 仕 上 げ る こ と を 伝 え意 欲 を も たせる。
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