特集 秋の夜長に読書はいかが [PDFファイル/1.08MB]

■きみとのさんぽ道
~犬とわたしのキズナ~
作・栖川マキ(小学館)
図書室でこの本を見た
時、
「表紙の写真がかわい
い な。
」と 思 っ て、 借 り ま
した。楽しいお話かと思っ
ていたら、かっていた犬の
コタローが病気で死んでし
ま う、 悲 し い お 話 で し た。
でも、泣いて悲しんでいた
主人公小春は、天国のコタ
ローが心配しなくていいよ
うに、笑って過ごそうとが
んばりはじめます。小春の
がんばる姿と、元気なころ
のかわいいコタローの姿
が、心に残る本でした。
■ライオンがいない動物園 ■時をつなぐおもちゃの犬
作・マイケル・モーパーゴ
作・フレート・ロドリアン
訳・杉田七重
(あかね書房)
絵・ヴェルナー・クレムケ
イギリスの十二歳の少女
訳・ たかはしふみこ(徳間書店)
チャーリーは、木で作られ
た古い犬のおもちゃ「リト
ル・マンフレート」をとて
も大切にしている母を、不
思 議 に 思 っ て い た。 で も、
チャーリーの疑問は、ワー
ルドカップに来たドイツ人
に よ っ て 明 ら か に な っ た。
その理由はいったい何なの
か…。そして、戦争が起こ
る。 チ ャ ー リ ー は 足 を 骨
折 し て し ま っ た。 そ の 後、
チャーリーはどうなってし
まうのか…。
魚島小学校5年
大林 香澄さん
この本は、ある町に動物
園を作りたいという二人の
子どもが、町の人と協力し
て、動物園を作っていくと
いうお話です。町の人たち
が、その事に賛成して、つ
いには、町長までもが協力
して動物を集めました。し
かし、ライオンがいないの
です。どうしてもライオン
が 見 た い と い う 子 ど も が、
最後に小さなライオンを見
つけ出します。動物好きに
は、 た ま ら な い 本 な の で、
ぜひ読んでみてください。
岩城小学校5年
中田 真央さん
■空想科学読本
作・柳田理科雄(株式会社
メディアファクトリー)
この本では、ドラえもん
やトトロなどの話をもと
に、科学的にありえないこ
とを解明した本です。ハイ
ジの乗っているブランコ
は、科学的に計算すると最
高 時 速 ㌔ に な る そ う で、
速すぎて乗れそうにありま
せん。また、アンパンマン
は自分の頭のパンをすべて
食べていたら、毎日 ㌔も
体重が増えてしまうそうで
す。おもしろい話がたくさ
んあるので、友達に教えて
あげてもいいですね。
生名小学校4年
村上 碧さん
17
弓削小学校5年
田房 真歩さん
秋の夜長に読書はいかが
特集
寝苦しかった日々もいつのまにか過ぎ
さり、鈴虫の声を乗せてさわやかな涼風
が吹き抜ける季節になりました。秋の夜
長を楽しむために、お勧めの本を町内各
学校の読書好きの皆さんにご紹介してい
ただきました。
79
2015年 9 月 2
弓削中学校2年
寺下 晴夏さん
■天国の犬ものがたり
作・藤咲 あゆな
原作・堀田 敦子(小学館)
この本には、犬と人との
絆についての短編が3つ書
かれています。
そ の 中 で も、 特 に 心 に
残 っ て い る 話 が「 ず っ と
い っ し ょ」 と い う 話 で す。
これは飼い主の病気の治療
のため、離ればなれになっ
てしまう犬の話で、お互い
の「ずっといっしょにいた
い」という思いを持ち続け
る健気な姿には、心を打た
れます。
ぜひみなさんも読んでみ
てください。
魚島中学校1年
因幡 勇人さん
■楽園のとなり
作・河上朔(イースト・プ
レス)
前向きで一生懸命なのに
不運なカンナ。幸運ゆえに
後ろ向きで心を閉ざすシン
ク。そんな二人の「出逢い」
が運命を変えていく―。
互いの過去を知ったこと
をきっかけに、少しずつ信
じ合い、距離を縮めていく
二 人。「 そ れ で も、 欠 片 で
もなにかを伝えたくて―」
。
シンクがカンナにしたおま
じないとは…?会話の中に
見え隠れする気持ちを、追
体験しているかのような
ファンタジー恋愛小説。
岩城中学校3年
藤田 波輝さん
■そして涙は海に な る
作・須田幸子(P H P 研 究
所)
ある日、 歳と い う 若 さ
で、突然子宮ガン の 宣 告 を
受けた須田幸子さ ん 。 サ ー
フィンが大好きで 、 ガ ン 宣
告を受ける前日ま で 普 通 に
海で過ごしていた 。 ガ ン 患
者になり、体の自 由 が ど ん
どんきかなくなっ て い っ た
彼女は、改めて命 の 意 味 を
考 え る こ と に な る。 そ し
て、本を書く決意 。 彼 女 の
残した「一滴(ひとしずく)
の言葉」に胸を打 た れ 、 明
日へのPower を も ら え
る、感動の1冊。
24
弓削高校3年
青木 愛海さん
■マチルダは小さな大天才
作・ロアルド・ダール
訳・宮下嶺夫(評論社)
この物語は、読書が大好
きな5歳の天才少女マチル
ダと、その周囲が引き起こ
す愉快で痛快な日常をテン
ポ良く描いています。気が
付けばページをめくる手が
止まりません。
「あなたはまだ子どもな
んだから」そう言われた経
験 は あ り ま せ ん か? で も、
子どもにだって意地っても
のがあるんです!大人も子
ど も も 楽 し め る 一 冊 で す。
皆さん、是非一度手に取っ
てみてください。
弓削商船2年
若松 芽生さん
■猫の建築家
作・ 森 博 嗣 画・ 佐 久 間
真人(光文社文庫)
「猫は建築家だった。
」こ
の書籍はこの変てこな文章
から始まる。一見とても可
笑しなことのように思う
が、なる程たしかに建築家
だ。最後に私たちは奇妙に
納得することとなる。人間
の創り出したモノについ
て、これまで私たちが考え
つかなかった疑問を猫が語
る。 そ し て 私 た ち は「 美 」
について思慮させられるの
だ。この本を読むと私は私
の日常の風景を本質的に捉
えることができるようにな
る。
2015年 9 月 3