浅間中学校 学習指導だより 平成 27 年 8 月 20 日 浅間中学校 学習指導部 ~1 学期 授業自己評価アンケート集計結果より~ 浅間中学校では、本年度も「授業の中の 4 つの約束」(①チャイム着席、②心を込めて「お願いします」の あいさつ、③指名されたら「はい」という返事、④発言は大きな声ではっきりと)を掲げて、授業を行ってきま した。また、新たに(1)授業のめあてを理解しよう、(2)一人で深めよう・みんなで学び合おう、(3)授業最後の 振り返りを行おうと、学びを自分自身で実感するための目標も掲げてきました。後者の 3 つの目標(めあ て、学び合い、振り返り)は、学力との大きな相関関係があると言われています。 1 学期にこれらの約束や目標をどれだけ達成することができたかについて、皆さんに協力していただい たアンケートの結果を示します。 図 1 「授業の中の 4 つの約束」アンケート結果(各設問とも左端は「できた」、右端は「できなかった」を示す) 「できた」、「どちらかというとでき た」と回答した割合は、『チャイム着席』 は 96%、『心を込めてお願いしますのあい さつ』は 83%、『指名されたら「はい」とい う返事』は 76%、『発言は大きな声で』は 75%でした。 この結果から、規律を守り、授業を大 切にしようとしている生徒の皆さんの気 持ちが大変良く表れていることが分かり ます。「どちらかというとできた」と回 答した皆さんは、2 学期には「できた」と自信を持って回答できるように取り組んでいきましょう。授業 の大切さを知る皆さんならきっとできるはずだと思います。 図 2 「学びを実感するために」アンケート結果(各設問とも左端は「できた」、右端は「できなかった」を示す) 同様に「できた」、「どちらかというと できた」と回答した割合は、『めあてが掲 示されている』は 72%、『学び合い(話し合 う活動)を行っている』は 82%、『振り返りを 行っている』は 63%、『計画を立てた家庭学 習を行っている』は 57%でした。 めあての掲示や振り返りの時間の設定 については、これからの授業で先生方が必 ず行っていきますので、特に「めあてに対 する振り返り」を大切に扱いましょう。振 り返りでは、知識面はもちろん、○○さんの△△という説明をきっかけに~と自分の考えが持てた」とい う友との関わりも振り返ることができるでしょう。家庭学習については、『どちらかというとできなか った』という回答も多くありました。家庭学習を習慣づけるためにも、以前お配りした学習の手引き「文 武両道」の最終ページにある“帰宅後のスケジュール欄”への記入を行いましょう。 家庭学習でこんなことをしてみてはいかがですか? ①提出ノートの上の欄にはその日のめあてを書く。 英単語を 10 こ覚える、分数を含む一次方程式を 20 分で 10 問解き、全て正解するなど ②一番下の欄にはめあてに対する振り返りを書く。 制限時間以内で終えることができた、間違えた問題については回答を写したら手順が理解できたなど 学力を伸ばすための授業の一つのポイントは、始めにめあてを理解し、終わりに めあてに対する振り返り(知識面、取組面、友との関わり)を行うことです。この ことこそ家庭学習にも当てはめてみてはどうでしょうか。家庭学習の始めに自分で “今日のめあて”を設定し、終わったら答え合わせをしてめあてを振り返る。めあての達 成度を見極められるだけでなく、集中して学習に臨むこともできます。2 学期には 家庭学習に力を注いでみましょう。 図 3 1 学期頑張ったこと、2 学期の課題の自由記述 1 年生 2 年生 3 年生 1 学期頑張ったこと ・丁寧に板書を写し、ノートを作った。 ・話し合いで協力できた。 ・チャイム着席や「はい」という返事。 ・チャイム着席がよくできた。 ・わからないところを質問できた。 ・提出課題を忘れずに行った。 ・見やすく復習しやすいノート作り。 ・家庭学習、予習や復習。 ・苦手教科に集中して取り組んだ。 2 学期の課題 ・テスト勉強を計画的に行う。 ・大きな声の発言、心を込めたあいさつ。 ・苦手科目に力を入れる。 ・テスト勉強を更に行う。 ・家庭学習を計画的に行う。 ・授業の集中力の維持や聞く態度の向上。 ・受験に向けて家庭学習の質の向上。 ・わからない問題など積極的に質問したい。 ・家庭学習の計画性、時間を増やす。 1 年生は小学校の時より板書が増えたことを実感したことでしょう。その板書を丁寧に写し、自分なり のノート作りに打ち込んだことは見事ですし、これからも継続してください。ただし、聞く時とノート を取る時のけじめをしっかりつけることがポイントになります。また、初めて定期テストを経験しまし た。この経験を生かし、計画的なテスト勉強を 2 学期の課題としてください。 2 年生は規律を意識し、授業内容の質問や課題の提出を頑張ったという学習への積極性が伺えます。 このように、やらされる学習ではなく学習に自主的に取り組むことを継続していってください。2 学期は 授業への取り組みと家庭学習の計画性を課題に掲げています。学力の向上に向け、まずは日々の授業こ そ大切にしましょう。そして、学んだ内容を家庭学習で定着させましょう。 3 年生は受験を意識し、苦手科目に集中して取り組んできたことが伺えます。苦手科目の克服がテス ト点アップの鍵を握っています。苦手から目を背けずに、今しかできないと意識して学習に取り組みま しょう。また、家庭学習の質や量の向上を 2 学期の課題に掲げている生徒が多くいました。「相談の時 間」や放課後等を利用し、積極的にわからない学習内容について質問する姿勢を出していきましょう。 1 学期の反省を生かし、良い点は継続し、課題点については目標を設定しながら打ち込んでいきましょう。 そして授業で充実感を味わい、学力の確かな向上が見られる 2 学期になることを期待しています。
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