(様式 10) 学外研究制度成果報告書 2015 年 4 月 9 日 立命館大学長 殿 所属: 国際教育推進機構 学部/研究科 職名: 准教授 氏名: 堀江 未来 印 このたび学外研究を終了しましたので、下記のとおり報告いたします。 研 究 課 題 東アジア高等教育における国際連携と国際人材育成 研 究 期 間 2014 年 4 月 1 日 ~2015 年 3 月 31 日 ( 12 ヵ月間) 滞在先国名 (複数ある場合は 全て記入してく ださい) □ 国外のみ □ 国内のみ ◼ 国内 3.5 ヵ月、国外 8.5 ヵ月 アメリカ、イタリア、台湾 期 間 滞在都市名 研究機関名 ① 2014 年 6 月 ~ 2014 年 7 月 ミネアポリス ミネソタ大学 ② 2014 年 9 月 ~ 2014 年 11 月 ミラノ カトリカ・デル・サクロ・クオーレ 大学(高等教育国際化研究所) 新北市 淡江大学 研 究 日 程 概 要 ③ 2014 年 12 月 ~ 2015 年 3 月 ④ 年 月 ~ 年 月 ⑤ 年 月 ~ 年 月 ⑥ 年 月 ~ 年 月 1.実施概要:研究方法や、上記研究日程に即して実施した概要を記述してください。 当研究課題に関する以下の4つのテーマを柱とし、それぞれの地域・受入機関において提供される様々な機会を活用しな がら、データ収集・発表・論文執筆に取り組んだ。 1. 日本の高等教育国際化政策分析 カトリカ・デル・サクロ・クオーレ大学の高等教育国際化研究所(以下カトリカ)で主催するプロジェクト(欧州にお ける高等教育の国際化比較研究)に参加し、日本のケースを口頭発表及び論文執筆した。また、淡江大学においても、 同様のテーマで口頭発表を行い、台湾における政策展開との比較の視点から関係者と意見交換を行った。 2. 東アジア高等教育連携 キャンパス・アジアの取り組みについて、メルボルン大学の研究者と共同研究を進めつつ、立命館大学・東西大学・広 東外語外貿大学で運営する3カ国プログラムのケーススタディを進めた。データ取集は継続中であるが、これまでの結 果として、カトリカとボストン・カレッジの共同紀要への執筆、ダブリン工科大学(アイルランド)での口頭発表、キ ャンパス・アジア年次会議(韓国)での口頭発表、欧州国際教育協議会(チェコ)でのポスター発表等の形で成果発表 を行った。 3. 高等教育の国際化に伴う多文化共修や異文化教育の展開とその理論構築 ミネソタ大学滞在中、現地の研究者との交流やセミナー参加を通じ、異文化接触と学生の成長発達に関する諸理論につ いて最新動向の理解を深めた。その視点から、大学における多文化共修の促進について、メルボルン大学との共同研究 を通じて理論構築を進めている。これら理論の応用として、オーストラリアにおける初等中等教育におけるアジア・リ テラシー教育のあり方について執筆・発表した。また、APU の初年次教育にかかわる TA の成長・変化に関するデータ を収集・分析し、同様の視点から理論構築を試みた。 4. 東アジアにおける国際教育に対する学生の意識の比較 日本・台湾・韓国における国際化動向に関する情報を収集するとともに、淡江大学及び台湾師範大学において大学生を 対象にアンケートによるデータ収集を進めた。 1 (様式 10) 2.研究成果の概要:研究成果について、概要を記入してください。 <論文> 1. Horie, M. (2014). The Opportunities and Challenges of Intercultural Education for Asia Literacy. Ethos: The Journal of Social Education Victoria, 22/3, 20-23, 39. 2. Horie, M. (2014). Internationalization of Japanese Universities: Learning from the CAMPUS Asia Experience. International Higher Education, 78, 19-21. http://ejournals.bc.edu/ojs/index.php/ihe/issue/view/629 3. 堀江未来(2015)「外国人留学生のフォローアップ施策に関する6つの提言:『各国政府外国人留学生奨学金等による 修了生へのフォローアップ方策に関する調査研究』より」『留学交流』2015 年 3 月号 vol. 48, 1-7. http://www.jasso.go.jp/about/webmagazine201503.html 4. Horie, M. (2015). Internationalisation of Japanese Higher Education: Impetus for Strengthening its System. In H. De Wit & F. Hunter (eds). European Parliament Study on Internationalisation of Higher Education. (in press) 5. Horie, M. (2015). Study Abroad and Career Integration in Japan: Promoting Study Abroad through Collaboration between the Government, Industry, and Universities. In M. Woolf & K. Hindbjorgen (eds). Career Integration: Reviewing the Impact of Experience Abroad On Employment. (in press) <研究発表等> 1. Horie, M. (2014). Embracing “Asia”: Towards an inclusive engagement. Round table discussion at the International Symposium “‘Asia Literacy’ in practice”, Monash Asia Institute, Monash University, Australia, 2014/6/12. 2. Horie, M. (2014). Internationalization of Japanese Higher Education: Students' and Institutional Learning from CAMPUS Asia Experience, 2014 CAMPUS Asia Annual Symposium in Korea, Seoul, 2015/02/05. 3. 堀江未来 (2015). 「多文化共修を促すコミュニティ形成と授業運営」第 34 回神戸大学留学生センター・コロッキアム『多 文化共修の学びをデザインする』2015 年 1 月 30 日神戸大学 4. Horie, M. (2014). Internationalization of Japanese higher education: the current government's policy and institutional responses, Tamkang University, Taiwan, 2015/01/16. 5. Horie, M. (2014). Europe and Japan: A cross-cultural perspective, Arcada University of Applied Science, Finland, 2014/10/29. 6. Horie, M. (2104). The Japanese government's internationalization policies: Significant impacts on its higher education institutions, Center for Higher Education Internationalization, Università Cattolica del Sacro Cuore, Italy, 2014/10/22. 7. Horie, M. & R. Yamamoto. (2014). Promoting intercultural learning through diverse classroom settings: A case of Japan-China-Korea, EAIE: European Association of International Education, Czech Republic, 2014/09/1 8. Horie, M. (2014). Learning experiences of Chinese, Korean, and Japanese students in a multinational peer-learning environment: A case study of CAMPUS Asia program, Internationalization: Myths, Realities, Challenges, and Opportunities, Dublin Institute of Technology, Ireland, 2014/09/30. <継続中の研究課題> 1. ダブリン工科大学での発表内容(上記研究発表8)について執筆し、ダブリン工科大学のプロジェクトを通じて出版予 定。 2. APU 初年次プログラムの TA に関する研究について、2015 年度中に国内学会誌に投稿予定。 3. 2015 年 5 月 21-22 日に淡江大学教育学部主催で行われる Higher Education Research Association 会議において、日本の高等 教育国際化過程における多文化共修の展開について発表、投稿予定。 4. 日本・台湾・韓国の大学生の国際教育に対する意識について、引き続きデータを収集し、比較分析を行う。 氏 名 2 堀江 未来
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