「おせっかい教育論(対談集)」(140B社発行)を愛読しています。私は

3 月 号 (H27.2 .27)
し ぶ た に 学 園
池田市立緑丘小学校
「おせっかい教育論(対談集)」(140B社発行)を愛読しています。私は、「子どもへの期
待のかけ方」について、お二人の先生の意見に賛同します。保護者の皆さんの参考にな
ればと引用させていただきます。
【鷲田 清一】
今の子どもたちがかわいそうなのは、両極端なんですね。ものすごく期待されすぎてい
るか、期待されなさすぎか。そういう両極端に大人たちの期待がぶれていることに子ど
もたちは翻弄されていて、それが彼らの「生きにくさ」を募らせているように思えてな
らないんです。
期待のされすぎというのは、自己の可能性を先に限定されてしまうからしんどいもので
す。それに、期待を外した時に、その後どういう仕打ちが待っているかを想像すると、
よけいにしんどくなる。一方、期待されなさすぎは、自分の存在がなきがごとくに扱わ
れているという、自己への過小評価につながります。さらに、期待にうまく応えられた
からといって、その後がうまく行くとも限らない。そして、聡い子は、大人からの期待
に他人よりうまく添えている自分をそのまま肯定することができない。そこにむしろ自
己への偽りを見るんです。本当はそんなことしたいわけではないのに、他者からの期待
に器用に応えてしまう自分を低く評価するんです。そういう自己への否定的な感情を、
聡い子は溜め込んでしまう。逆に「大人」からの期待に十分に応えられない子、言い換
えると自分が等身大で見つめられていると感じる子は、「そこまで言ってもらわなくて
も」と、面映い気持ちになる。
期待のされすぎ・されなさすぎが極端なまでにエスカレートすると、期待に添えそうも
ないと、あらかじめ自分を低く見積もっている子は、期待それ自体が重荷になる。逆に、
期待されなさすぎの子は、期待に応えるチャンスをあらかじめ奪われていると感じる。
期待の過剰と期待の過少。つまり、期待のオール・オア・ナッシングしかないんです。
そこがなんとも息苦しい。昔なら、
「期待はしているけど、そんなに期待しているわけじ
ゃないで」というメッセージがあったでしょ。
「ええ加減に頑張りや」というような感じ
のね。そんなふうに言ってくれる人が今はいない。
期待する側からいえば、期待のしすぎでもしなさすぎでもない上手な期待というのは、
「期待への応え方」にある裁量の余地を残すものです。大人のほうが、
「ああ、そういう
応え方もあったのか」と自分の期待に修正を促されることもある。子どもから痛いとこ
ろをつかれることもあれば、嘘をつかれること、裏をかかれることもある。そうすると
大人の方は「今の若いもんは感覚が違うなあ」と、ときに感心せざるをえなくもなる。
「ほめ上手」というのは、そういうふうに、相手にいろいろ頭を使わせるものなのです。
そうして子どもは少しずつ賢くなってゆく。知的にタフになっていくんですね。
【内田 樹】
親が子どもたちに言うべき言葉は「まあいいよ、生きていてくれさえすれば」じゃない
かと僕は思います。
これこれ、こういう条件を満たせば、自分の子どもとして「承認」してやるが、その条
件がクリアーできなければ「そんな子どもはうちの子じゃない」という言い方で恫喝を
加えるのは、短期的には効果的ですけれど、そのうち子どもの方が壊れちゃいますよ。
どうせ、世間の方で勝手に格付けしたり、差別化してくれるんだから、せめて親だけは
「生きてくれているだけで親孝行だよ」くらいのおおらかな気持ちで子どもに接してい
いんじゃないですか。
□鷲田
□内田
清一 ・・・大阪大学元総長。専門は臨床哲学、身体論。04 年、紫綬褒章受章。
樹 ・・・神戸女学院大学教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論
(校 長 矢 野 克 巳)
1日
日
2日
月
お別れ集会
3日
火
渋中生ボランティア活動
4日
水
委員会
5日
木
3 年校外学習
6日
金
授業参観(1-2)、PTA 総会、懇談
7日
土
8日
日
9日
月
10 日
火
11 日
水
12 日
木
13 日
金
14 日
土
15 日
日
16 日
月
卒業式予行 図書館閉館 クリーン週間
17 日
火
給食最終日 卒業式前日準備
18 日
水
卒業式(1∼4年はお休みです)
19 日
木
地区別集会・集団下校※特別時程 4 限
3 年本読み隊スペシャル 天ぷら油回収
20 日
金
1・2 年読み隊スペシャル ※特別時程 4 限
21 日
土
春分の日
22 日
日
23 日
月
24 日
火
※水特 キッズ(書道)
ほんわかタイム
学校納入金振替日
※キッズ
3 年校外学習(予備日)
※スクールカウンセラー来校日
PTA実行委員会
※特別時程 4 限
修了式
※特別時程 4 限
春休み(∼4/7)
子どもフェスティバル(金管クラブ)
<4月の主な予定>
8 日(水) 9:30 入学式 13:30 始業式
※来年度の主な行事は別途お知らせします。
25 日
水
今年度の最終引落しが 3/10(火)の1回の
みとなります。引落しができなかった場合は、
保護者の方が現金で学校に納めていただく
か、学校長の口座に振り込んでいただくこと
になりますので、早めに入金をお願いいたし
ます。
17 日(火)は卒業式前日準備のため、5年
生 以外 は 給食 ・清 掃後下 校と なり ま す 。
(13:45頃)
。19 日 24 日までは特別時
程4限で 12 時半頃の下校となります。19
日の地区別集会・集団下校については別途
お知らせします。
総会は、本年度の活動報告と会計決算報
告、及び新年度の役員の承認総会です。そ
の後、本年度最後の学級懇談会を行いま
す。多数の方々のご出席をお待ちしており
ます。なお、学級閉鎖のために前回の参観
を延期した1-2は、この日の5限に授業
参観を実施します。
この1年間、本校の教育に温か
いご理解・ご支援をいただきあり
がとうございました。今後ともよ
ろしくお願いいたします。
既にご案内しておりますが、学級保護者
会を 4 月 11 日(土)9 時より
各教室で行いますので、出席
いただきますようご予定お願
いします。
児童会主催「お別れ集会」に向けて1
5年生はお世話になった6年生に感謝の気
持ちをこめて色々な準備を進めています。
卒業まであと 18 日。心に残る
お別 れ集会 にな ることで しょ
う。なお、卒業式は、在校生を
代表して5年生が出席します。
1 4年はお休みです。
今年もアゼリアホールで開催され、本校金
管クラブが出演します。放課後や土曜日など
日々練習を積み重ねた成果を発表します。
開演は 12 時で、本校の出演
は、19 団体中、プログラム 15
番の予定です。