山形市立第八小学校 学校だより 6 月 30 日 4 号

山形市立第八小学校
学校だより
6 月 30 日 4 号
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6月5日(金)に児童会総会が行われました。
体育館に4,5,6年生が集まり、活動の柱と
なる児童会目標や各専門委員会の活動内容につ
いて話し合いました。事前に議案書を元に話し
合ってきたこともあり、各クラスから取り組み
に関する意見や要望がたくさん出され、八小を
みんなで作り上げよう、よりよい学校にしてい
こうという気持ちが伝わってきました。
総会での話し合いを受けて、児童会目標達成の
ため「ハッピー言葉の木」の取り組みが始まりま
す。言われてハッピーになった言葉とその時の気
持ちを「花」に書き、「木」にはりつけてハッピー
の花をいっぱい咲かせようという取り組みです。
(例)
「だいじょうぶ?」と言ってくれてほっとした。
いつも「いっしょに帰ろう。
」と言ってくれてあり
がとう。
ハッピー言葉を使うことで、友だちと温かい気
持ちでつながっていきます。この取り組みを機会
に、八小がいっそう温かい雰 6 月 23 日、3・4年生の交通教室実施
囲気が漂う学校になることを
願っています。
交通指導員の阿部さん、安達さん、山形市の交通安全専門指導員の
剱持さん、石澤さん、後藤さんの指導を受けながら、グラウンドに作
った模擬コースで、安全な自転車乗りの仕方について学びました。
元警察官だった剱持さんからは、自転車による死亡事故の大半が
脳の損傷によるものであることや、
実際に遭遇した事例として、ヘルメ
ットが子どもの命を守ったお話をし
ていただきました。ヘルメットをし
っかりかぶり、自分の命を自分で守
りましょう。
(交通教室時のヘルメッ
☆この用紙に書いて、木に貼って
いきます。
(ハッピー言葉の花)
ト着用率3・4年全体で 70.0%)
《校長室の窓から》
「じっぴき」「じゅっぴき」どっちが正しい?
じ
ゅ
っ
ぴ
き
?
たまりにたまると、どうしようもなく、
「整理」したくなることがあります。もうそうな
ると、何をさておいても、片付けなければ気が済まないという衝動が手と体を突き動かし
ていきます。意思の力などというのは頼りにならないものだと思い知らされるのです。
今回たまりにたまったものは、新聞の切り抜きでした。
整理を始めてしばらくして、10 年ほど前、朝日新聞の読者投
稿欄で出会った三連続の記事に再会しました。
じ
先陣を切ったのは、神奈川県の主婦白井さんという方でした。
っ
「『十』を『じゅっ』、子に教えバツ」というタイトルが付いてい
ぴ
き
ます。小1の息子さんの宿題で「十ぴき」の読みに、ためらわず
?
「じゅっ」と教え、教えられた通りに書き込んだ息子が先生から
バツ印と「じっ」という訂正の入ったプリントを持ち帰ったというのでした。きっと、こ
のお母さんは、子どもの手前、先生の「ご指導」に顔をつぶされたと思ったのに違いあり
ません。
「教科書には『じゅう、じっ、とお』の読みが書かれているが合点がいかない」と
文部科学省という「お上」にも疑義を述べられています。そして、
「私の周りでもそのよう
に発音している人が多い」と独善でないことを強調し、さらには、念のためPHSのメー
ルで打ち込むと、
「じっぴき」では変換不能だったという客観的な「証拠」を持ち出し、
「こ
れで文句ないでしょう」という書きぶりです。最後は、
「言葉は生き物なんだから、今の国
語教育は間違っていませんか」と、教師に対するネガティブな感情を国語教育への進言に
昇華して溜飲を下げているような主張でした。
これに対し、数日後、インテリタレントの松尾貴史さんがかみついています。
「やはりこ
こではバツをつけざるを得ない」「『十返舎一九』も『じゅっぺんしゃ』と読んでいいこと
になってしまう」
「言葉が生き物のように変化するのは、顔と顔を合わせたやりとりの中か
らであれば自然であるが、そうした変化をアナウンサーの言い間違いなどが誘導するよう
なことがあってはならない。言葉が乱れがちな今こそ、学校の先生は日本語を尐しでも正
確に守るべき基準を示す責務を負っている…」といった主張でした。
さらに、横浜市の仁科さんというまさしく当時1年生担任だった小学校教員が続きまし
た。新採から程ない先生だったようです。現場代表の使命感からの主張は「『じゅっぴき』
という読み方にもおおらかに対応することが最も適切」と書かれた教師用指導書を引き、
「正しいことが実生活とは異なる場合もあるという現実も含めて教えればいい」というも
の。現実は矛盾だらけだが、だからといって学校教育が無駄ではないと言いたかったよう
です。きっと、夢を描いて教員になりながらも、あくせく奮闘することも多く、それでも
頑張っている自分を肯定したかったのだろうか…などと、気を回してしまいました。
実は、わたしもあるところである方から、「今何時ですか」と問われ、「2
教 現
科 在
時じゅっぷん(10 分)です」と答えると、改めて「何?」と訊かれたことが
書 子
( ど
ありました。言い直して「2時じっぷんです」と答えたところ、その方から、
光 も
村 た
「じゅっぷんなの、じっぷんなの」と追及され、不確かな記憶を辿って「じ
出 ち
版
っぷんです」と再度答えると、
「なんだかはっきりしないなあ…」と返ってき
) が
よ 使
ました。だいぶ前に故人となられた大校長先生ですが、きっと、わたしに、
り 用
す
る
「教師には正しい言葉を伝える責任がある」と教えたかったのかも知れない
なと、今思い出しています。