第4学年1組 音楽科学習指導案 場 所 指導者 1.題材名 4年1組 教諭 佐藤 教室 和枝 いろいろな音色を感じ取ろう 2.題材の目標 ○いろいろな音の特徴や音色の違いを感じ取りながら,想像豊かに聴いたり,思いや 意図をもって表現したりすることができるようにする。 ○音の特徴や音色の違いを生かして,音色や音量のバランスに気を付けながら,音の 組み合わせを工夫して演奏することができるようにする。 3.題材について ○ 本題材は,学習指導要領第3学年及び第4学年の内容〔A.表現(1)ア・エ, (2)ウ・エ,(3)ア〕〔B.鑑賞(1)ア・イ・ウ〕〔共通事項(1)ア・イ〕に 基づいている。 この題材では,音楽を構成している音色を取り上げて,これを中心に表現と鑑賞 の活動に取り組んでいく。これまでに児童は,身近な楽器や身の回りの物を通して, 音の特徴や音色の違いを感じ取ったり気付いたりしながら表現活動を行ってきた。 そして,3学年では金管楽器の音にも触れてきた。ここでは,こうした学習経験を 踏まえ,楽器の材質の違いによる音の特徴をとらえて,おもしろい音の組み合わせ になるような音づくりを体験させたい。また,2つの木管楽器がもっている固有の 音の美しさも味わえるようにしたい。 ○ 男子15名,女子18名,計33名の学級である。本題材に関する実態調査の結 果は次の通りである。(10月・32名実施) 質 問 結 果 1 音楽の学習は好きですか。 好き(10) どちらかというと好き(15) どちらかというと嫌い( 6) 嫌い( 1) 2 音楽の学習で好きなのは,どん 歌を歌う(15)楽器を演奏する(14) な活動ですか。 演奏を聴く( 3) 3 楽器を演奏するなら,どの楽器 皮(27) タンブリン(8) たいこ(19) を演奏したいですか。 金属 すず(13)トライアングル(22) (3つ選択) (44) シンバル(9) 木 カスタネット(10) (17) ウッドブロック(7) 4 音符や休符,記号の名前を書き 2年 二分音符(21)四分音符(21) ましょう。 八分音符(21)四分休符(4) 八分休符(4) ト音記号(14) 3年 付点二分音符(18)付点四分音符(22) 4年 付点八分音符(16)付点一六分音符(5) 5 階名唱(既習曲) ①歌のにじ ◎(23)○(4)×(5) ◎正解 ○半分正解 ×不正解 ②あわてんぼうの歌 ◎(19)○(7)×(6) 6 リズム唱 ◎(1) ○(12) ×(19) ◎正解 ○半分正解 ×不正解 -1- 以上の結果から,学級全体では音楽は好きな傾向にあり,歌うこと,楽器を演奏す ることのどちらにも関心をもっている。このことは,これまでの学習中の態度や市内 音楽発表会に向けての合唱練習への取組の様子からも感じられる。しかし,4学年最 初の題材「楽譜を読もう」では,階名唱やリコーダーの学習において,リズム唱や階 名唱などで反応が少なく,何度も練習を繰り返すうちに慣れてくるという実態であっ た。また,音符の名前や長さを確認しても理解できていない児童が多く,リズム読み が正しくできたのは一人であった。半分読めた児童を含めても半数にも達していなか った。ところが,1学期に学習した曲の階名唱は,半数を超える児童が覚えていた。 また,音符の名前や長さについても機会がある度に意識させ理解に努めてきたところ, 3学年までに学習した音符については半数程度の児童が理解し,4学年で学習する未 習の音符の読みを正解した児童がいた。本題材では,音色を工夫するとともに,グル ープで音を組み合わせたり,リズムアンサンブルを行ったりするために,リズム唱を 常に取り入れながら楽しく学習を進めていきたい。 ○ 以上のことから,本題材では次のように指導を進めていきたい。 ①初めに,フルートとクラリネットの演奏を聴き,2つの木管楽器の音色の違いを感 じ取ったり美しさを味わったりさせ,音色への関心を深める。 ②次に,歌にリズム楽器が加わる楽しさを味わい,材質の違う楽器を組み合わせて演 奏する。このとき,リズム唱を行ってリズムをきちんと身に付けさせたい。その際, 休符も音楽の流れの中の一つであることをしっかり意識させたい。 ③更に,楽器の材質や奏法による音色や響きの違いを感じ取るために,いろいろな楽 器を試す活動を行う。 ④最後に,音の特徴や音色の違いを生かして楽器の組み合わせを工夫し,リズムアン サンブルに取り組ませたい。 これらの学習活動を通して,楽器の音色だけでなく,児童の発想を生かした表現を工 夫したり,友達と気持ちを合わせて演奏したりする楽しさや喜びを味わわせたい。 4.題材の評価規準 【ア 音楽への関心・意欲・態度】 ・音の特徴や音色の違いに関心をもって,進んで聴いたり表現したりしようとしている。 【イ 音楽表現の創意工夫】 ・音の特徴や音色の違いを感じ取り,楽器の材質や鳴らす順番の違いが生み出すおも しろさを生かした音の出し方や組み合わせを工夫している。 【ウ 音楽表現の技能】 ・音の特徴や音色の違いを生かして楽器を演奏したり,様々な発想をもって表現を 工夫したりしている。 【エ 鑑賞の能力】 ・楽器の音色の違いや美しさを感じ取り,それを言葉や体の動きなどで表して,楽曲 の特徴や演奏の良さに気付いて聴いている。 5.指導計画・評価規準 (7時間扱い 本時 6/7) 時 ねらい 学習活動 主な評価の観点 主な評価規準 「教材名」 関 工 技 鑑 1 フルートとクラリ ・2つの木管楽器の ◎ ・楽器の音の特徴や音色の ネットの響きに親 曲を聴き,曲の感じ 違いに関心をもち,進んで しむ。 をつかむ。 聴こうとしている。 -2- 2 「バディネリ」 ・2つの楽器の音色 ◎ ・フルートとクラリネット 「クラリネットポ の美しさや音色の特 の音色の美しさや音色の特 ルカ」 徴を味わう。 徴を感じ取って聴いている。 3 組み合わせた音を ・曲の感じをつかみ, ◎ ・拍の流れに合わせて歌っ 入れて演奏する。 拍の流れに合わせて たりリズム打ちしたりする。 「音のカーニバル」 リズムを打つ。 4 ・イメージにあった ◎ ・音色の違いを生かしてイ 音の組み合わせにな メージにあった音の組み合 るよう楽器を決めて わせで演奏している。 演奏する。 5 音の特徴を感じ取 ・材質による打楽器 ◎ ・いろいろな音を試したり って演奏する。 の音色や響きの違い 聴き比べたりして,音色や を感じ取る。 響きの違いを感じ取ろうと している。 6 ・おもしろい音の組 ◎ ・音色の違いを生かして, 本 み合わせを工夫して, 組み合わせを工夫している。 時 リズムアンサンブル をする。 7 音の組み合わせを ・音色の違いを生か ◎ ・音色の違いを生かしてイ 工夫して演奏する。して,音の組み合わ メージに合った音の組み合 「音のカーニバル」 せを工夫する。 わせを工夫している。 1.本時の指導 (1)教材名 リズムアンサンブル (2)本時のねらい ○おもしろい音の組み合わせになるように,3種類の楽器を選んでリズムアンサンブ ルをすることができる。 (3)準備 児童・・・教科書・ワークシート・筆記用具 教師・・・皮のはってある楽器,金属・木でできている楽器,リズムカード (4)学習過程 段 学習活動 教師の支援 評価(◆) 階 準備物 導 1.既習曲を歌う。 入 ・ 「赤い屋根の家」 ・歌声に気を付け,拍の流れに乗って 5 ・ 「音のカーニバル」 歌わせる。 分 ・手拍子を入れて,楽しく歌わせる。 2.本時の課題をつかむ。 3種類の楽器を選んで,リズムアンサンブルをしよう。 展 3.リズム打ちの練習をす ・最初に全員でリズム唱をし,その後 ・3つのパート る。 で手拍子で練習して,リズムを覚えさ のリズム譜表 ①手拍子で せる。 ②3種類の楽器を使って ・音色の違う3種類の楽器を使うこと ・3種類の楽器 で,それぞれのパートのリズムが分か りやすくなることに気付かせたい。 -3- 4.楽器を選び,リズムア ンサンブルの練習をする。 ①グループごとに話し合 ・前時の活動を思い出させ,3種類の 開 い,楽器と担当者を決 中から それぞれ選ぶようにさせる。 める。 ②リズムアンサンブルの ・終わりの1音を打つときは,互いに ・リズムアンサ 方法を知る。 見合うなどしてタイミングを合わせて ンブルの表 打つようにさせる。 ③グループごとに練習す ・うまく合わせられないグループに る。 は,拍をとる指揮者のような役割を作 るよう支援する。 ・練習に慣れてきたグループには,7 ・リズムカード 回目の部分を自由に作って加えるよう 声がけする。その際,リズムカードを 25 活用させる。または,強弱を工夫して 分 演奏することに挑戦させたい。 ま 5.グループごと発表し, ・互いの工夫のよいところを見付ける ワークシート と 聴き合う。 ようにさせる。 ◆音色の違いを め 生かして,組み 合わせを工夫す 15 ることができた 分 か。 (5)評価 ○音色の違いを生かして楽器を選び,組み合わせを工夫してリズムアンサンブルが できたか。【イ.音楽表現の創意工夫】 (6)板書計画 音の特徴を感じ取ろう 3種類の楽器を選んで,リズムアンサンブルをしよう リズム譜表 リズムアンサンブルの表 皮 ① ① 金属 ② ② 木 ③ ③ (7)座席表 省略 -4-
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