アサヒビール - BEIビジネス倫理研究所

BEI Business Ethics Institute
BEI News Letter 各社の実践事情
<「企業倫理を実践している」と確信できる企業情報とは何か>
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アサヒビール株式会社
http://www.asahibeer.co.jp/
※ 米国Newsweek誌2007年版企業の世界ランキング500社で、
日本企業の中で「社会的責任ランキング」第5位にランクされている。
〈ホームページを見てのコメント〉
ホームページの企業情報としては満足できるものといえるだろう。しかしながら、経営トップ
の外向けメッセージに企業倫理の実践に関するコメントが特に少ないのが残念だ。お客様に対す
る視線が先に来ているように見られ、独自に「CSR」に解釈を付けて示している。それはそれ
で好感がもてるが、消費者が初めて見て、そのことから企業倫理の実践の実際に行き着くのには
さらにガイドが必要になるのではないか。
また、企業倫理の取組体制、姿勢などは明確だが、実践情報という点については不十分である。
ただ、方針や取組姿勢も各所にバラバラに別の言葉で書かれている場合が多く理解するには読み
込んでいく必要があるようだ。それから、モニタリング、研修、ヘルプラインなどの実施状況に
は具体的な数値を挙げて説明が欲しいところである。実施していることを示すためにも是非。
最後に、ツール類の掲載であるが、社内向けのものは「情報ガイドブック」しか掲載していない。
これは不自然な感じを受ける。企業倫理の実践状況をわかりやすく示すためにも、また、理解し
やすくするためにも是非他のツール類も掲載、説明が欲しいところだ。
2008.03
【ホームページ掲載主要情報】
1.トップステートメント
◆あいさつ(「CSRレポート2007」より)◆
http://www.asahibeer.co.jp/csr/dl/2007/csr2007_philosophy.pdf
ステークホルダーの要請を踏まえ、さまざまな社会的責任を卜分に果たしていくためには、従業員
一人ひとりが自らの業務に関わるあらゆる人々との積極的な交流を通じて、その満足を追求するとい
う、極めて実践的な行動が基本となります。この CSR 方針の実践を通じてさまざまな社会的責任を果
たし、企業価値を着実に高めていきたいと考えています。・・・(抜粋)
◆グループ社員に向けたトップメッセージ◆
http://www.asahibeer.co.jp/csr/mng/ethics/index.html
この企業倫理規程の改訂を契機に、私たちが自らに課した高い倫理観を持ちながら企業活動を行な
う風土を一層強化していこうではありませんか。アサヒビール及びアサヒビールグループの経営責任
を負うものとして、先ず池田・荻田が率先してコンプライアンスを実践します。そして、役員・社員
の皆様にもそれを求めます。・・・(抜粋)
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http://www.beinstitute.org/
BEI Business Ethics Institute
2.コード類
◆アサヒビールグループ企業倫理規程「企業倫理基準」◆
http://www.asahibeer.co.jp/csr/mng/ethics/ethics_02.html
第 1 章 消費者との関係
1.基本方針
私たちは、製造、品質、表示・広告、販売、消費者情報管理など、すべての面で消費者
保護関連諸法規を遵守し、消費者からの信頼の維持・向上に努めます。また消費者からの
要望やクレームを受けた場合は、誠実な対応を行います。・・・(抜粋、以下省略)
第2章
お得意先・業界との関係
第3章
サプライヤーとの関係
第4章
社員との関係
第5章
社会・環境との関係
第6章
政治・行政との関係
第7章
株主・投資家との関係
◆品質方針◆
<基本理念>
http://www.asahibeer.co.jp/csr/quality/quality_07.html
「すべてはお客様のために」
私たちは、原料調達から生産、物流、流通・販売に至る全ての活動において、安全で高品質・オ
リジナリティーあふれる商品・サービスをお届けし、お客様の満足を追求し続けます。
<行動指針>
・「安全」を最優先とし、お客様にご安心いただける商品・サービスをお届けいたします。
・お客様の声に真摯に耳を傾け、商品・サービスに反映するとともに、適切な情報を積極的に提供し
ます。
・アサヒビールグループの一人一人が、お客様の立場に立って誠実に行動します。
・ISO、HACCAP などの国際的な規準や考え方を取り入れ、また、海外の活動にあたっては、各国の
品質情報を十分に把握し、品質保証に取り組みます。
・品質に関連する法令を遵守することはもとより、グループ各社が各業界の自主規準を遵守します。
3.組織の整備
◆コンプライアンス推進体制◆
http://www.asahibeer.co.jp/csr/mng/mng_03.html
アサヒビールグループでは、企業倫理・コンプライアンス推進のための審議機関として「アサヒビ
ールグループ企業倫理委員会」を置いています。委員会は 5 名からなり、アサヒビール社取締役、執
行役員および社外弁護士で構成されています。また、委員長はコンプライアンス・リスク担当役員が
その任にあたります。この企業倫理委員会にて企業倫理規程や内部通報制度の運用、コンプライアン
スの普及・監視活動などを行い、アサヒビールグループの企業活動の健全化を推進します。
・・・(抜粋、体制図有り)
◆リーガルプロモーター制度◆
http://www.asahibeer.co.jp/csr/mng/mng_03.html
アサヒビールグループは、各現場において誰もがコンプライアンスの重要性を具体的に理解し、日
常業務として実践していけるよう、1999 年から「リーガルプロモーター制度」を導入しました。これ
は、アサヒビールの総務法務部が主催するコンプライアンス研修に参加し、一定の知識をもった従業
員を「リーガルプロモーター」として全事業場・全グループ会社に配置する制度です。同制度では、
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毎年研修を行い、最新の法務知識や事例を共有しています。・・・(抜粋、図表有り)
◆品質保証体制◆
http://www.asahibeer.co.jp/csr/quality/quality_07.html
アサヒビールでは、お客様からお寄せいただいたご意見などを、原材料調達や生産、物流、流通・
販売など、サプライチェーン全体を通じた品質保証活動に活かしていくために、部門やグループ会社
を横断して品質保証活動に取り組む組織・監査機関を設置しています。・・・(全文、体制図有り)
4.教育研修
◆コンプライアンス研修の実施◆
http://www.asahibeer.co.jp/csr/mng/mng_03.html
アサヒビールでは、各部門が個々の業務に応じたコンプライアンス研修を実施しています。2006 年
度は、総務法務部などが中心となって、
「景品・表示」
「個人情報」
「適正飲酒」に関して全国の事業場
を回る「キャラバン研修」を実施したほか、公正取引、商標、表示などの個別テーマに関する集合研
修を行ないました。・・・(全文、写真有り)
5.監査、モニタリング
◆企業倫理アンケート◆
http://www.asahibeer.co.jp/csr/mng/mng_03.html
アサヒビールグループは、2002 年から年 1 回、コンプライアンスの浸透度を確認し、現場におけ
る課題を把握するために、グループ全従業員に対して匿名での「企業倫理アンケート」を実施してい
ます。また、この回答を活かしたきめ細かな改善施策も展開しています。・・・(全文)
6.ヘルプライン
◆クリーン・ライン制度◆
http://www.asahibeer.co.jp/csr/mng/mng_05.html
アサヒビールグループは、企業活動に伴うリスクの早期発見を促し、重大な問題を未然に防ぐこと
をめざして、
「クリーン・ライン制度」を設け、イントラネットなどで告知しています。これは、職場
で各種法令や企業倫理規程などに違反するような行為、あるいは違反に該当するおそれがある事項に
ついて、何らかの理由により通常の職制ラインを通じて報告できない場合に報告・相談を受け付ける
内部通報制度です。窓口は、社内と社外があり、それぞれ企業倫理委員会事務局(法務担当部長、総
務法務部長)、外部の顧問弁護士が担当となり、対面やメール、封書、ファクス(社外窓口のみ)で受
け付けをしています。外部の顧問弁護士に相談する場合は、匿名によることもできます。
報告・相談内容は、企業倫理委員会が十分な調査、検討を行い、適切に処理されます。また、いかな
る報告・相談であっても、通報者が不利益を被らないことを保証しています。
・・・(全文、体制図有り)
7.ツール類
◆適正飲酒啓発ツール◆
http://www.asahibeer.co.jp/csr/user/user_21.html
1)「お酒との正しいつきあい方のガイドブック」
・・・(説明文章省略、写真有り)
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http://www.beinstitute.org/
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2)小学生向け啓発ツール「どうする?
どうなる?
お酒のこと」
・・・(説明文章省略、写真有り)
3)中学生向けの教材ビデオ「輝く明日へのステップ~中学生は飲酒に NO!!」
・・・(説明文章省略、写真有り)
◆機密情報保護◆
http://www.asahibeer.co.jp/csr/mng/mng_08.html
・「情報取扱ハンドブック」・・・(説明文章省略、写真有り)
8.その他の公表内容
◆内部監査の実施◆
http://www.asahibeer.co.jp/csr/mng/mng_02.html
アサヒビールグループは、企業価値向上のために、アサヒビール社長直轄の監査部を中心として専
門的な知識をもった従業員が、グループ統一の監査基準をもとに事業場・グループ会社の内部監査を
行なっています。また、監査の結果を、年 2 回定期的に経営戦略会議に提出し、新たな方針策定に活
かしています。
2006 年度は、
「リスクやコンプライアンス面での予防的指導(予防措置がとられているか否か)」
「本
社の支援機能強化(本社の支援が行き届いているか否か)」に加えて、「財務報告に係わる業務プロセ
スの内部統制が有効に機能しているか」をポイントに、内部監査を行いました。
・・・(全文)
◆機密情報保護◆
http://www.asahibeer.co.jp/csr/mng/mng_08.html
アサヒビールグループは、お客様やお取引先の個人情報を含むさまざまな機密情報を保護するため
に、2004 年には「情報管理規程」を定め、これら情報を適切に区分し、適正な管理が組織的に実施で
きるようにしています。
1)マネジメント体制・・・(説明文章省略)
2)個人情報保護・・・(説明文章省略)
◆知的財産権保護◆
http://www.asahibeer.co.jp/csr/mng/mng_06.html
アサヒビールは、知的財産権(知財権)活動を、事業を展開していく上で不可欠な活動と位置づけ
ています。そして、事業活動の自由度を損なうことのないよう、事業展開に応じた権利取得を積極的
に推進するとともに、他者からの権利侵害についても適宜調査し、関連法規に基づいて適切に対応し
ています。
また同時に、新商品開発や新規研究課題を策定する際には、先行技術など他者の権利に抵触するこ
とのないよう調査するなど、第三者の知財権を尊重するための組織体制やルールの整備に力を注いで
います。
さらに、産業界の健全な発展および費用対効果などを勘案し、事業展開する可能性のない権利は他
者への導出を図り、必要な権利だけを維持するよう努めています。
1)マネジメント体制・・・(説明文章省略)
2)発明報奨・・・(説明文章省略)
(了)
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http://www.beinstitute.org/