消費収支計算書の説明 [PDFファイル/194KB]

〔平成27年6月〕
福 島 学 院
平成26年度 決 算 消費収支計算書の説明
【消費収支計算書について】
消費収支計算書はその年度の消費収入と消費支出の内容とその均衡状況を明
らかにするための計算書である。消費収入は帰属収入から学校法人会計特有の
基本金を組入後の数値であり、消費支出との差額として収支の均衡を表示する
ものである。
企業会計でいう損益計算書に近い財務書類である。
※項目毎の説明は以下のとおりである。
収入の部
1.① 帰属収入 1,567,631千円(予算比 17,228千円増)
【帰属収入について】
帰属収入は学校の負債とならない収入のことで、資産の増加となる現物寄付
金等も含む。(※26 年度は現物寄付なし)
消費収支における帰属収入は資金収支概要の経常的収入額同額の合計
1,567,631 千円となり、予算比 17,228 千円の増となった。
2.② 基本金組入 48,843千円(予算比 14,922千円組入増)
【基本金について】
基本金とは学校法人会計最大の特徴ある科目で、定義は教育研究活動
のための諸活動の計画に基づき必要な資産を継続的に保持するために維
持すべきものとして帰属収入のうちから組入れた金額である。第 1 号か
ら第4号まで以下の種類がある。
第 1 号基本金…固定資産の取得に要した価額
第2号基本金…将来取得する固定資産の額(計画書必要)
第3号基本金…基金として継続して保持し運用する資産の額
(計画書必要)
第4号基本金…恒常的に保持すべき資金
第1号基本金
認定こども園保育園舎などの固定資産及び当該年度借入金返済額を基に計算した
258,843 千円を組入する。
第2号基本金
第2号基本金組入計画に沿って、平成26年度に予定していた事業である認定こど
も園保育園舎建築事業が完了したため、予定通り 210,000 千円の第1号基本金へ
の振替処理を行った。
3.③ 消費収入
1,518,788千円(予算比 2,306千円増)
帰属収入から基本組入後の消費収入は 1,518,788 千円となり、予算比 2,306 千
円の増となった。
支出の部
4.④ 消費支出
1,510,642千円(予算比 12,821千円増)
【消費支出について】
消費支出は消費収入とは逆に、学校法人の資産減少となる支出である。退職
金期末要支給額を基準として繰入を行う退職給与引当金繰入額や固定資産
の減価償却費も含まれる。
人件費支出については、資金収支計算の人件費支出(退職金を除く)に退職金及び
退職給与引当金繰入額について26年度末退職金期末要支給額の 100%を基準に調
整した結果、予算比 3,475 千円減の 834,075 千円となった。
教育研究経費支出については資金収支金額に26年度減価償却額 140,179 千円
を加算した 415,159 千円となり、予算比 3,826 千円の減となった。
管理経費支出については資金収支金額に26年度減価償却額 23,340 千円を加え
た 259,423 千円となり、予算比 30,122 千円の増となった。
予備費、借入金利息については資金収支同額であり、消費支出合計で 1,510,642
千円となり、予算比 12,821 千円の増となった。
収支差額
5.⑤ 帰属収支差額
⑥ 消費収支差額
56,989千円(予算比 4,407千円増)
8,146千円(予算比 10,515千円減)
帰属収入については 1,567,631 千円となり、予算比 17,228 千円の増と
なった。
基本金については認定こども園保育園舎建築費など第1号基本金に
258,843 千円を組入れた。なお、認定こども園保育園舎建築費については当
初計画通り、210,000 千円を第2号基本金から第 1 号基本金へ振替してい
る。
基本金組入後の消費収入では、1,518,788 千円となり、予算比 2,306 千
円の増となった。
消費支出については、管理経費において予算比増額となったこともあり、消
費支出合計で 1,510,642 千円となり、
予算比 12,821 千円の増額となった。
この結果、帰属収支差額において、予算 52,582 千円に対して、決算は 56,989
千円となり、予算比 4,407 千円の増額となった。また、消費収支差額におい
ては、予算 18,661 千円に対して、決算額 8,146 千円となり、予算比 10,515
千円の減となった。
帰属収入の割合
26.8%
51.2%
20.5%
1.4%
0.1%
納付金
補助金
寄付金
事業収入
その他
消費支出の割合
0.1%
17.2%
27.5%
人件費
教育研究経費
55.2%
管理経費
借入金利息