2014(平成 26)年度 事業報告及び決算について Ⅰ.事業概要と課題 はじめに 入学する学生の多様化が拡大する状況を踏まえ、2014 年度は教育学習環境のさらな る充実を図りました。あわせて、教育の魅力を高めるため、学長の下で学部・大学院再 編を中心に教学改革の検討を進めてまいりました。2015 年度の早い時期に、大学の将 来像を構成する教学改革のグランドデザインを具体化します。 教育学習環境の充実に関しては、2013 年度の「アクティブラーニング教室」の整備 に引き続き、大学の理念である「協働(コラボレーション)」をコンセプトとした新た な学びの創造空間「コラボレーションセンター」を整備しました。学部・学年を超えて 学生たちが集い、正課教育はもちろん、ボランティアやサークル活動に「協働」でチャ レンジする中で、地域で活躍できる有為な人材の育成を目指します。 また、大学では教育・研究・社会貢献等の諸活動について中期目標を策定し、継続的 に自己点検・評価を実施しながら水準の維持と質向上に取り組んでいます。2014 年度 は、公益財団法人大学基準協会による第三者評価を受け、「大学基準に適合している」 との認定を得ました。本学の内部質保証システムの有効性が認められたといえます。 この第三者評価では「 『文他複数学部を設置する私立大学』の平均より、自己資金構 成比率、総負債比率等が良好であり、今後の施設整備の建替え改修等に対し、減価償却 引当特定資産が積み立てられている」ことが評価されました。しかし、その一方で入学 者の減少に伴う帰属収入減に関して「今後の財政の安定化、健全化の観点から、安定し た帰属収入の確保が望まれる」という指摘を受けました。なお、札幌学院大学は 2013 年度に引き続き、2014 年度も「私立大学等改革総合支援事業」の対象校に採択され、 経常補助金の増額を受けるとともに「コラボレーションセンター」整備事業に対する施 設整備補助金が交付されています。 2015 年度の入学者数は、昨年度に比較して 59 人の減少となり、学部入学定員 790 人 を下回る 528 人となりました。この危機的な状況を乗り切るには、教職員が一丸となっ た改革が不可欠です。学園創立 70 周年を来年に控え、わたしたちは今こそ建学の精神 に立ち戻ることが肝要と考えます。全構成員が徹底した議論を尽くし、学長の主導の下 で教育の質保証に取り組みます。これを社会に宣言するとともに、本学の優れた教育の 内容、その魅力を明確に、かつ分かりやすくステークホルダー(高校生、保護者、高校 教師、企業等)に訴求しなければなりません。 1.教学改革と大学再編 2014 年度には法学部と経済学部が協力・連携し、社会情報学部の教育資源を活用 - 1 - したカリキュラム改革を行いました。CUP(キャリア・アップ・プログラム)と呼ば れる新たな就業力養成プログラムは、「公務員試験合格対策」、「金融業への就職に役 立つファイナンシャル・プランナーの育成」、 「民間企業への就職に有用な情報系資格 獲得」などの実践的な教育を展開しています。人文学部こども発達学科には新たに「保 育士養成課程」を設けました。 全学共通科目では、特に「教養科目」のクラス数を学生規模や履修者動向に合わせ て削減を行いました。この結果、非常勤講師の依存率に語学のクラスを中心に改善が 見られました。さらに具体的なカリキュラムの精選を進めていきたいと考えています。 また、「アクティブラーニング」教室の設置に伴い、グループ・ワーキング型の講 義が多くの教員や学生に認知されてきています。教室の使用頻度も前年度に比して高 くなっています。こうした授業の方法は FD 研究会で紹介され、多数の教員と意見交 換がなされ、着実に授業の改善に貢献しています。FD では今年も継続して「先駆的 な教授法改善を推進するための活動補助」を行い、成果を得ています。さらに学生 FD 委員会も活発な活動を展開しました。このように全学を対象とした FD には見るべ きものがあったのですが、学科やコースなど身近な単位での FD の導入に関しては、 具体化できませんでした。 国際交流活動は日本語教育プログラムや交換留学生の受け入れに関しては、2014 年度も積極的に展開されました。特に、日本語プログラムのサポート学生の希望者は 大幅に増加し、学生の国際交流活動に対する関心の高まりが見受けられました。札幌 学院大学を希望する交換大学の留学生も増加しており、その枠に入るための競争が高 まっています。これをさらに発展させ、一定数の正規留学生を受け入れるためには入 試制度、予算措置、運用体制の構築が求められ、これを検討するにあたっての基本方 針の策定が課題と考えます。 大学再編に関して、2014 年度の認証評価で定員管理(学生の受け入れ)に関する 指摘を受けました。具体的には、努力課題として人文学部英語英米文学科の定員を充 足すること、さらに改善勧告として大学全体を始め経営学部会計ファイナンス学科、 経済学部、法学部の定員を充足することが指摘されました。この間、法学部と経済学 部、人文学部英語英米文学科と経営学部会計ファイナンス学科で定員の削減を図って きましたが、定員充足状況は良くありません。根本的な学部・大学院の再編成が不可 避な状況にあるといえます。2014 年度は、 「学園政策検討委員会」の下での 3 つのワ ーキンググループで検討を進めてきました。前述した法学部と経済学部によるカリキ ュラム改革も、学部再編に向けた第一歩としてスタートしたものです。ワーキンググ ループの結論を踏まえ、2015 年度の早い時期には「学園政策検討委員会」において 再編の方向性を取りまとめる予定です。 - 2 - 2. 入試、学生支援等の充実 入試制度に関しては、推薦入試において「成績優秀者奨学金」制度が導入され、課 外活動に関する推薦入試では、特別強化クラブや課外活動特待奨励生も導入されてい ます。一般入試やセンター試験において、ネット出願の制度も整えました。着実に入 試制度改革は進んでいます。 学生への経済支援に関しては、2014 年度は奨学金の見直しを行い、主に「成績優 秀者奨学金」 、 「課外活動特別奨励制度」、 「資格取得者奨学金」という新しく改善され た奨学金の発足の年となりました。その効果を検証していくことが、まずこれからの 課題となりましょう。障がい者支援に関しては、「アクセシビリティ委員会」が常設 委員会として発足し、「学生サポートセンター」の開設に伴い、そことの関連を密に していきながら、より支援を強化していくことになりました。 2014 年度の就職内定率は、大学全体で 90%を超えました。教職員が一体となった キャリア形成支援、就職活動支援の成果がこの実績に表れたと考えます。例えば、イ ンターンシップにおいて、昨年の継続である「北海道地域インターンシップ推進協議 会」ばかりでなく、 「札幌商工会議所」や「北海道中小企業家同友会」や「HBN」に受 け入れ先企業を開拓した結果、参加者が前年より 60 名ほど増加しました。また、各 学科で就職委員、ゼミ担当教員、教務課および学生課職員等と協力体制を構築し、4 年生の就職活動状況の把握を行い、きめ細かな指導を実施しました。さらに、保護者 に向けても「就職活動勉強会」を開催し、就職情報の提供に努めました。 3. 経営(財政)基盤の確立 大学が高等教育機関として必要な教育研究活動の質を維持し、持続可能な活動を行 っていくためには、健全なる財政基盤の確立は必須です。 2014 年度も「借入れに依存しない健全経営」 「将来に備えての現有資産の確保」に 従い、大学の総事業費に要した経費は全額を自己資金で賄い、資金の運用もすべて安 全性の高いもので運用しています。しかし、2014 年度は人件費や教育研究経費を含 めた総支出の削減について、一定程度の削減によって当初予算の消費支出超過額を 2 億円程度減少させることができましたが、この決算でも人件費比率は 70%に迫るこ とから、2012 年度に作成した『中期財務試算』を基軸とし、刻々と変わる財政結果 を絶えず反映させながら中長期的な視点に立っての財務戦略が必要です。この総合的 な政策の確立を具体化させる為にも、先ずは学部や大学院の再編計画やそれに伴う人 員減少計画、給与制度の見直しと合わせた人件費支出の削減計画を図ると同時に、入 学者を増加させる積極的な施策を実施し、帰属収入を増加させることを念頭に置いた 「教学改革と大学再編」と合わせ、抜本的な「財政健全化計画案」を速やかに策定し、 教職員全員の理解と協力を得てこれを確実に実施して行く必要があります。 - 3 - 4. キャンパス整備計画の推進 2013 年度の「アクティブラーニング教室」の整備に引き続き、2014 年度は隣接す る施設に「学生サポートセンター」と「コラボレーションセンター」を整備しました。 教職員と学生がまさに「協働(コラボレーション)」しながらともに学び合う、能動 的で創造的な教育空間の誕生です。さらに、情報教育用パソコンの全面更新を行い、 情報化時代を生き抜く人材を育成する教育的基盤を整備しました。 「多極拠点展開」については、常任理事会内に設置された経営企画会議で検討され てきましたが、一定の結論を得るまでに至らず、継続審議となっています。しかし、 財政的な裏付けを固め、早急に方針を示したいと考えています。この方針が決まらな ければ、「大学再編」や「図書館書庫」の増設計画の保留状態に影響を与えることに なるからです。図書館では書庫の狭隘化が進んでおり、毎年増加する図書に対して、 図書の除籍で対応しています。しかし、それには限界があり、ここでもその方針を早 急に決定する必要があります。 5. 組織と運営 懸案となっていた理事・評議員の定数削減については、2014 年度も最終的な決定 にまでは至りませんでしたが、理事の改選に伴って、理事の人数は結果的に減少しま した。しかし、定数削減の考え方をめぐっては、いまだに合意が形成されず、継続課 題となっています。 大学組織については、法人経営システム、大学運営システム、事務局の三者による 適切な役割分担が重要です。法人と大学の両者については、 「学園政策会議」と「学 園政策検討委員会」が両者の議論の場として機能しています。また、2014 年度は経 営企画会議が発足したものの、議論の到達点が会議のメンバーで共有されていなかっ たことから、十分な役割を果たすことができませんでした。常任理事会との関係を再 整理し、議事が進むように工夫することが必要です。 教員組織については、これからの定年退職を見据えた人事計画は必須でありますが、 「大学再編計画」が確定しておらず、人事も基本的には退職不補充を原則としながら、 必要な教員を補充している状況です。更に踏み込んだ人事計画や教員組織の策定の検 討は不可避であると認識しています。また、教員評価制度は継続的検討課題となって います。 事務局については、組織規模の適正化という観点から契約職員制度の導入による専 任職員数の減員を進めております。一方、事務機能の強化という観点から、多様な課 題に的確に対応するための組織再編を年次計画的に進めます。あわせて、これらの取 - 4 - 組の実効性を高めるため、評価制度を含む総合的な人事制度の検討、ならびに職員の 能力開発と組織力向上のための研修制度の充実を図ることとします。 全国の多くの大学において依然として研究費の不正使用が後を絶たず、社会問題と しても大きく取り上げられる事態を受け文科省では、「公的研究費の管理・監査のガ イドライン(実施基準) 」を 2014 年 2 月に改正しました。札幌学院大学においても予 算執行原則・細則による厳正な執行が求められ、2014 年度はその監査体制の構築を 図りました。教職員全員が一層のコンプライアンスを遵守する姿勢をもって執行に当 たらなければならないと考えます。併せてチェック機能体制についてもその実質化を 図っていきたいと考えます。 6.社会的責任と社会貢献 情報の公開については、文部科学省が推進してきた全国の大学検索サイト「大学ポ ートレート」が起動し、札幌学院大学もその中で適正に本学の様々な情報を提供して います。しかし、大学全体のホームページと各部局独自のホームページの関連が密に なっていないところがあり、改善を図っていきます。 社会貢献については、2014 年度は置戸町や音更町、新冠町や江別市、さらに札幌 市白石区などと連携した事業を各学部で実施しました。特に置戸町では「学術講演会」 が開催され、学長自ら講演の労を取り、地域の同窓生や住民の方々から好評を得るこ とができました。こうした事業については、今後は学部横断的な事業として統一的イ メージを打ち出していけるようにします。また、札幌学院大学の教員が地方自治体の 委員として活躍していることも重要な社会貢献の一環であると考えます。 同窓会や後援会との連携は、2014 年度も継続的な課題として実行してきました。 後援会からの援助は、学生の課外活動の活性化に大きく寄与しましたし、同窓会は同 窓生と大学をつなぐばかりではなく、駅伝など在校生の全国大会の応援にも貢献しま した。今後も、同窓会及び同窓会各支部との連携を強化し、入学者獲得ならびに就職 活動の支援に関する協力体制の構築について協議を進めることが課題と考えていま す。 7.広報活動の展開 札幌学院大学のブランド力の強化をモットーに多彩なメディアを利用した広報が 展開されてきました。特にテレビCMに関しては、入試の状況を注視しながら、2014 年度は 2 度にわたってその頻度を上げるべく、梃入れしてきました。しかし、年間を 通じた統一的なイメージの作成にはいたらず、反省すべき点を残しました。 - 5 - 広報戦略に関する総合的な広報戦略が策定されず、本学のブランド構築と社会への 訴求戦術が十分に進展していない現状があります。全学的な広報戦略を展開する拠り 所として、基本方針の策定と継続的な予算措置が今後の課題と考えます。 札幌ドームのバルーン広告については、理事会でその廃止が決定され、2015 年度 に向けて、新たな日常的広報を模索していきます。2014 年度は札幌の地下鉄大通駅 階段横のポスターや札幌学院大学に関係深い高校前の掲示活動に加え、地下鉄内の広 告の拡大など、広域なターゲットを対象とした広告や、ホームページ、ダイレクトメ ール、Facebook、LINE に代表される SNS を活用したピンポイントな広報を展開しま したが、引き続き組織的な広報の在り方を追求していくことが重要であり、それに加 えて、バルーンに代わるインパクトのある広報活動を展開していきます。 学内広報に関しては、電子掲示板(デジタル・サイネイジ)で広く学生の課外活動 を提示することができました。また、様々な紙媒体や「学院通信」など電子媒体を使 用した広報もバランス良く、実施されてきたと思いますが、こうした広報活動やその 内容が学内には意外なほど知られておらず、自覚的に実行していく必要があります。 Ⅱ.学費及び入学志願者の状況 1.2015(平成 27)年度入学生の学費 2015 年度入学生の学費については、2014 年 10 月 15 日開催の第 204 回理事会で 承認されたとおり、学部生及び大学院生の学費は据え置きました。 2.2015(平成 27)年度入学志願者の状況 本学への入学志願者数は 1,773 名で、前年度より 136 名の減少となりました。 入試種類 2013(平成 25) 2014(平成 26) 2015(平成 27) 増減 対前年比 + 11 101.8% 一 般 入 試 970 615 626 センター入試 1,430 869 802 - 67 92.3% 推 薦 入 試 299 212 223 + 11 105.2% 特 別 入 試 3 3 4 + 1 133.3% A O 入 試 146 167 92 - 75 55.1% 大学院入試 46 43 26 - 17 60.5% 合 計 2,894 名 1,909 名 1,773 名 Ⅲ.教育研究環境の整備 1.機器・備品等の主な整備 教育研究充実のため、次の機器・備品の整備を行いました。 - 6 - -136 名 92.9% 区 分 件 数 金 額 O A 機 器 関 係 備 品 690点 195,239千円 視聴覚機器関係備品 120点 34,386千円 具 7点 1,086千円 机 ・ 椅 子 ・ 書 棚 等 294点 35,413千円 品 11点 932千円 寄贈備品(科研費) 13点 6,450千円 実 そ 験 の 器 他 備 2.図書等の整備 図書等の整備を次のとおり行いました。 区 分 件 数 金 額 購 入 図 書 11,690冊 48,257千円 寄 贈 図 書 349冊 2,165千円 3.施設・設備の主な整備・補修 施設・設備等の工事を次のとおり行いました。 区 分 第1キャンパス自動火災報知設備更新 建 物 金 額 27,918千円 第1キャンパス非常放送設備更新 7,884千円 A館高圧受電設備更新他 4,095千円 第1キャンパス中央監視装置更新 10,319千円 図書館研究棟・A・B館渡り廊下外壁防水改修工事 11,160千円 A館屋上防水改修工事 9,882千円 D101・C309・C310(コンピュータ教室)改修工事 22,454千円 C館2階(コラボレーションセンター)改修工事 33,337千円 - 7 - Ⅳ.法人の概要 1.設置する学部・学科等の入学定員と学生数 2014(平成26)年5月1日現在 【大学】 学 部 商学部 学 科 編入学定員 (3年次) 入学定員 商学科 収容定員 学生数 0 0 0 1 50 0 290 166 経営学科 120 0 480 454 経済学科 200 0 800 569 人間科学科 130 0 520 445 英語英米文学科 50 0 260 218 臨床心理学科 90 10 380 378 こども発達学科 50 0 200 231 200 0 800 440 0 0 450 162 890 10 4,180 3,064 会計ファイナンス学科 経営学部 経済学部 人文学部 法学部 法律学科 社会情報学部 社会情報学科 合 計 ※ 商学部商学科は、2009年度から募集停止。社会情報学部社会情報学科は2014年度から募集停止。 【大学院・修士課程】 研究科 専 攻 入学定員 収容定員 学生数 法学 法学 15 30 17 臨床心理学 臨床心理学 10 20 19 地域社会マネジメント 地域社会マネジメント 20 40 17 45 90 53 合 計 ※ 法学研究科は、2009年度から入学定員を10名から15名に変更。 - 8 - 【参考】 2015(平成27)年5月1日現在 【大学】 学 部 学 科 編入学定員 (3年次) 入学定員 会計ファイナンス学科 収容定員 学生数 50 0 260 131 経営学科 120 0 480 441 経済学科 150 0 750 463 人間科学科 130 0 520 393 英語英米文学科 50 0 240 211 臨床心理学科 90 10 380 347 こども発達学科 50 0 200 186 150 0 750 419 0 0 300 92 790 10 3,880 2,683 経営学部 経済学部 人文学部 法学部 法律学科 社会情報学部 社会情報学科 合 計 【大学院・修士課程】 研究科 専 攻 入学定員 収容定員 学生数 法学 法学 15 30 20 臨床心理学 臨床心理学 10 20 18 地域社会マネジメント 地域社会マネジメント 20 40 7 45 90 45 合 計 - 9 - 2.役員・評議員・教職員の概要 2015(平成 27)年 3 月 31 日現在 【役員】 定員:理事11人以上15人以内、監事2人 理事 13人 監事 2人 理事長 井上 俊彌 監事 五ノ井 学 理 事 鶴丸 俊明(学 理 長) 監事 廣川 和市 事 菅原 秀二(常務理事) 理 事 小柴 寛芳(常務理事) 理 事 石井 和平 理 事 臼杵 勲 理 事 神谷 章生 理 事 松田 昇一 理 事 山本 勝 理 事 安孫子建雄 理 事 加勢 清光 理 事 佐藤 政隆 理 事 白髪 良一 【評議員】 定員:47人以上55人以内 評議員 石神 敏 ほか46人 【教職員】 専任教員 105人 専任職員 71人 特任教員 2人 嘱託職員 1人 外国人教師 2人 契約職員 8人 特別任用教授・准教授・講師 教員小計 17人 パートタイマー 126人 - 10 - 28人 職員小計 108人 教職員合計 234人 Ⅴ.財務の概要 【2014 年度決算の概要】 2014 年度帰属収入の決算額は予算額に対して 9,630 万円増、基本金組入額は予算額に対 して 880 万円増となり消費収入では 8,750 万円の増加となりました。また、消費支出の決 算額は予算額に対して 10,860 万円の減少となりました。その結果、当年度消費支出超過額 は予算額で 8 億 5,120 万円と見込まれていましたが、決算額では 1 億 9,610 万円が改善さ れ、6 億 5,510 万円の支出超過となりました。 (金額は 10 万円未満を四捨五入しています。 ) 《消費収支計算書》 学生生徒納付金収入は、予算の時点で試算した在学生数が予想より増加したため 2,370 万円収入増となりました。寄付金収入は、学生父母や卒業生の皆様を中心にいただいた一 般寄付をはじめ、機器備品・図書等の現物寄贈、特別寄付を含め 4,220 万円にのぼる寄付 をいただきました。補助金収入は、文部科学省『私立大学等改革総合支援事業補助金』な どに申請を行い、予算額を 5,500 万円上回りました。資産運用収入は 2 億 6,230 万円です が、資産運用規程に基づき適正かつ安全で効率的な運用に心がけ、国債や地方債などの債 券や定期預金を中心とした運用を行いました。なお、今年度もリスクが高い仕組み債や外 貨建て債券、株式投資やデリバティブ取引は一切行っておりません。雑収入は、退職金財 団交付金が 2,020 万円増えたため、雑収入全体では予算より 2,070 万円の収入増となりま した。それら収入の結果、帰属収入で 9,630 万円の収入増となり、基本金組入れ額も 880 万円増加したものの、消費収入の部では予算額よりも 8,750 万円収入増となりました。 人件費は、期末手当の支給率変更によっておおよそ 4,700 万円の抑制をするなど、人件 費全体で予算額より 7,400 万円の支出減となりました。教育・管理経費は、執行段階でさ らなる経費節減を実行した結果、予算額に対して 1,280 万円の支出減となりました。借入 金等利息は、情報教育システムのリースに係る未払金利息であり、220 万円の支出となりま した。それら支出の結果、消費支出の部は 1 億 860 万円の支出減となり当年度消費支出超 過額は、6 億 5,510 万円となりました。 《資金収支計算書》 前受金収入は、予算時に見積もった新入生数よりも減少したため、5,370 万円の減となり ました。その他の収入は「支出の部」の資産運用支出との関係から、保有する国債等の債 券が満期を迎えた分を購入し直したことによる収入と支出の差であります。その結果、次 年度繰越支払資金は 7 億 6,670 万円となり予算額より 2 億 5,640 万円減少しました。 ‐11‐ 《貸借対照表》 固定資産(土地・建物・機器備品・特定資産他)と流動資産(現金・未収入金他)の資 産の部合計は、前年度末と比べて 3 億 970 万円の減少、固定負債(退職給与引当金他)と 流動負債(前受金・未払金他)の負債の部合計は、前年度末と比べて 1 億 1,320 万円の増 加でした。負債の部合計の増加は、情報教育システムのリースに係る未払金の増加が主な 要因です。資産の部合計から負債の部合計を差し引いた「正味財産」は、282 億 4,110 万円 で、前年度より 4 億 2,300 万円減少しました。 【2015 年度予算の概要】 学校法人会計基準の改正に伴い、従来の消費収支計算書に変わる『事業活動収支計算書』 において、帰属収入のうち教育活動による収入の「教育活動収入」は 29 億 4,140 万円を見 込み、教育活動による支出による「教育活動支出」は 38 億 5,830 万円を予算計上しました。 また、教育活動外の収支差額は 2 億 5,220 万円を見込み、教育活動収支差額と教育活動 外収支差額(経常収支差額)は 6 億 6,470 万円の支出超過となる見込みです。その経常収支差 額に特別収支差額、予備費及び基本金組入額を加えた当年度収支差額は 9 億 4,920 万円の 支出超過となる見込みです。 ◎主な重点政策事項 〇学部・学科再編と教学改革 〇入試、学生支援等の充実 ○経営(財政)基盤の確立 ○キャンパス整備計画の推進 〇公的教育機関としての社会的責任と社会貢献 〇積極的な広報活動の展開 ‐12‐ 学生生徒等納付金 図1 消費収入の構成 手数料 寄付金 補助金 補助金 9.4% 資産運用収入 資産運用収入 7.3% 事業収入 学生生徒等納付金 75.6% 学生生徒等納付金 手数料 寄付金 補助金 資産運用収入 事業収入 雑収入 帰属収入 千円 2,733,756 30,635 42,174 339,795 262,306 10,651 194,776 3,614,093 雑収入 % 75.6 0.8 1.2 9.4 7.3 0.3 5.4 100.0 人件費 図2 消費支出の構成 教育研究経費 管理経費 借入金等利息 管理経費 8.9% 資産処分差額 教育研究経費 34.1% 千円 人件費 教育研究経費 管理経費 借入金等利息 資産処分差額 消費支出 帰属収入 2,448,572 1,230,919 323,748 2,177 31,629 4,037,045 3,614,093 人件費 67.7% % 67.7 34.1 8.9 0.1 0.9 111.7 100.0 -13- 図3 帰属収入・学生生徒等納付金の推移 帰属収入 学生生徒等納付金 金額(百万円) 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 2005 2006 2007 2008 2005 5,637 4,745 2006 5,497 4,511 2009 2010 2011 2012 2013 2014 年度 (単位:百万円) 帰属収入 学生生徒等納付金 2007 5,098 4,354 2008 5,105 4,117 2009 5,107 3,966 -14- 2010 4,827 3,758 2011 4,583 3,578 2012 4,255 3,282 2013 3,929 3,060 2014 3,614 2,734 帰属収入 教育研究費 教育研究比率 図4 帰属収入・人件費・教育研究経費の推移 人件費 人件費比率 金額(百万円) 比率(%) 7,000 100 6,000 80 5,000 60 4,000 3,000 40 2,000 20 1,000 0 0 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 年度 (単位:百万円/%) 帰属収入 人件費 教育研究費 人件費比率 教育研究比率 2005 5,637 2,910 1,684 51.6 29.9 2006 5,497 2,956 1,464 53.8 26.6 2007 5,098 2,726 1,462 53.5 28.7 2008 5,105 2,949 1,349 57.8 26.4 2009 5,107 2,915 1,336 57.1 26.2 -15- 2010 4,827 2,834 1,292 58.7 26.8 2011 4,583 2,630 1,262 57.4 27.5 2012 4,255 2,553 1,156 60.0 27.2 2013 3,929 2,511 1,095 63.9 27.9 2014 3,614 2,449 1,231 67.8 34.1 【参考】 《学校会計と企業会計との違い》 学校法人も企業も経済活動を営んでいる点では同じですが、その事業目的に大きな違い があります。企業は経済活動そのもの、利益の追求を目的としていますが、学校法人は教 育・研究活動を目的としています。また、多くの学校法人の収入の 7 割から 8 割は、自由 に増額することが難しい学生生徒等からの入学金や授業料、国や地方公共団体からの補助 金で構成されており、支出に関しても教育・研究の発展のために削減することは難しいこ とが特徴であり、その点が企業と大きく異なります。 目的等 学校法人会計 企業会計 学校法人会計基準 企業会計原則 教育・研究活動 非営利かつ公共的 損益均衡で利益獲得を目的としない 主な報告書類 基本的な財産 利益(剰余金) 営利目的 利益獲得を目的とする 資金収支計算書 キャッシュ・フロー計算書 消費収支計算書 損益計算書 貸借対照表 貸借対照表 基本金(永続的保持する自己所有財産) 資本金(株主出資) 原則として収支均衡 株主配当 賞与配当 財政及び経営の状況について真実な内容 を表示すること 全ての取引について、簿記の原則によっ て、正確な会計帳簿を作成すること 真実性の原則 真実性の原則 複式簿記の原則 正規の簿記の原則 資本取引と損益取引とを明瞭に区別し、 特に資本剰余金と利益剰余金とを混同し 資本取引、損益取引区別の原則 てはならない 財政及び経営の状況を正確に判断するこ とができるように必要な会計事実を明瞭 明瞭性の原則 明瞭性の原則 (適切開示の原則) に表示すること 採用する会計処理の原則・手続き・計算 書類の表示方法については、毎会計年度 継続して適用し、みだりに変更しないこ 継続性の原則 継続性の原則 と 企業の財政に不利な影響を及ぼす可能性 がある場合には、これに備えて適当に健 保守主義の原則 全な会計処理をしなければならない 株主総会提出、租税目的等異なる形式の 財務諸表を作成する必要がある場合、政 単一性の原則 策の考慮のために事実の真実な表示を歪 めてはならない - 16 - 《作成書類について》 ※決算書は 2015 年度から改正されます ・資金収支計算書 当該年度に行った諸活動に関する全ての収入・支出を記録し、支払資金の収入および支 出のてん末を表します。企業会計におけるキャッシュフロー計算書に相当します。 ・消費収支計算書 当該年度の消費収入および消費支出の内容および均衡の状態を明らかにするものです。 帰属収入(負債とならない収入)から基本金に組み入れる額(自己資本による固定資産 の取得額)を差引いたものが消費収入であり、消費支出は人件費や経費等、当該年度に おいて消費される費用のことです。企業会計における損益計算書に相当します。 ・貸借対照表 当該年度末における資産・負債・基本金・消費収支差額を明らかにし、学校法人の財政 状態を明らかにするものです。 - 17 - (表1) 消 費 収 支 計 算 書 平成26年 4月 1日から 平成27年 3月31日まで (単位:円) 消費収入の部 科 学 生 目 生 徒 等 納 予 付 算 決 金 2,710,100,000 算 差 異 主 な 収 入 項 目 入学金、授業料、教育充実費、実験実 23,656,000 習料など 2,733,756,000 △ 手 数 料 36,400,000 30,634,459 寄 付 金 41,580,000 42,173,881 △ 補 助 金 284,800,000 339,795,119 △ 54,995,119 国又は地方公共団体からの補助金 国 金 284,300,000 338,594,000 △ 54,294,000 200,000 901,119 △ 701,119 学 術 研 究 振 興 資 金 300,000 300,000 産 補 運 事 用 業 収 収 雑 収 帰 基 助 593,881 地 方 公 共 団 体 補 助 金 資 庫 5,765,541 入学試験の検定料、試験料など 属 本 収 金 入 組 入 合 額 合 入 258,600,000 入 12,200,000 入 174,100,000 194,775,564 △ 計 3,517,780,000 3,614,092,698 △ 計 消 費 収 入 の 部 合 計 3,294,380,000 0 貸付金または預金などの運用財産の利 息・受取利息・配当金 外部より委託を受けて行う試験・研究 1,548,600 などの収入 退職金財団交付金、科学研究費の間接 20,675,564 経費の収入など 262,306,275 △ 3,706,275 10,651,400 223,400,000 △ △ 個人や団体からの寄付金。図書や備品 等の現物寄付含む 96,312,698 基本金を差し引く前の収入合計 8,765,562 1号から4号までの基本金組入額 232,165,562 帰属収入から基本金組入額を控除した 87,547,136 後の合計 3,381,927,136 △ 消費支出の部 科 目 人 教 件 育 管 研 究 理 経 経 予 算 決 異 主 な 支 出 項 目 費 2,522,600,000 2,448,571,881 費 1,253,600,000 1,230,918,736 22,681,264 教育や研究部門に資する費用 費 313,900,000 323,747,909 △ 2,177,772 △ 入 金 等 利 息 0 資 産 処 分 差 額 45,000,000 備 差 専任教職員・非常勤給与、アルバイト 74,028,119 料、退職金など 借 〔 予 算 費 〕 ( 前年度繰越消費収入超過額 0) 4,145,600,000 △ 851,220,000 △ 借入金の支払利息、リース料の利息分 2,177,772 など 保有していた資産の額(帳簿価額)を下 13,371,119 回って売却した場合の差額分 10,500,000 10,500,000 消 費 支 出 の 部 合 計 当 年 度 消 費 収 入 超 過 額 31,628,881 9,847,909 管理や法人部門に資する費用 4,037,045,179 655,118,043 予備的予算で、本学では帰属収入の 0.3%を計上 108,554,821 消費収入の部合計から消費支出の部合 計を差引いた額 2,277,019,508 2,277,019,508 額 0 0 当年度で購入した建物や備品等の額を 上回って、既存の建物や備品等を除却 した際に基本金を取崩す額 翌年度繰越消費収入超過額 1,499,466,508 1,621,901,465 前年度までの収入超過額に、当年度の 支出超過額を加えた累積額 基 本 金 取 崩 - 18 - (表2) 資 金 収 支 計 算 書 平成26年 4月 1日から 平成27年 3月31日まで (単位:円) 収入の部 科 目 予 学 生 生 徒 等 納 付 金 収 入 算 決 2,710,100,000 算 差 異 主 な 収 入 項 目 入学金、授業料、教育充実費、実験実 23,656,000 習料など 2,733,756,000 △ 手 数 料 収 入 36,400,000 30,634,459 5,765,541 入学試験の検定料、試験料など 寄 付 金 収 入 37,600,000 33,558,660 4,041,340 個人や団体からの寄付金 補 助 金 収 入 284,800,000 339,795,119 △ 54,995,119 国又は地方公共団体からの補助金 国 入 284,300,000 338,594,000 △ 54,294,000 地方公共団体補助金収入 200,000 901,119 △ 701,119 学 術 研 究 振 興 資 金 収 入 300,000 300,000 資 庫 補 産 運 事 金 用 業 収 収 収 雑 収 前 受 そ 資 助 の 金 金 他 収 収 の 入 調 収 整 勘 入 258,600,000 入 12,200,000 入 174,100,000 194,775,564 △ 20,675,564 入 375,300,000 321,613,000 53,687,000 入 3,045,500,000 定 入 の 部 合 1,321,721,464 計 262,306,275 △ 7,791,017,464 3,706,275 10,651,400 1,548,600 5,577,215,254 △ 2,531,715,254 568,912,964 103,608,964 465,304,000 △ △ 前 年 度 繰 越 支 払 資 金 収 0 1,321,721,464 10,257,114,231 △ 0 貸付金、預金等運用財産の利息・受取 利息・配当金 外部より委託を受けて行う試験・研究 などの収入 退職金財団交付金、科学研究費の間接 経費の収入など 翌年度入学生の入学金、授業料、教育 充実費など 運用資産の満期または売却による収入 額、前期末未収入金、貸付金の回収収 入など 当年度末の未収入金、前期末の前受金 など 前年度に繰越された預貯金など、支払 資金の繰越額 2,466,096,767 支出の部 科 人 教 件 育 管 借 目 研 理 入 費 究 金 支 経 経 費 費 等 予 利 支 支 息 支 算 決 算 出 2,525,900,000 2,452,065,893 出 969,000,000 932,651,739 出 288,000,000 295,826,824 △ 出 0 2,177,772 △ 施 設 関 係 支 出 53,000,000 128,103,874 △ 設 備 関 係 支 出 85,100,000 318,144,890 △ 資 産 運 用 支 出 2,841,300,000 5,544,490,815 △ そ の 他 の 支 出 68,200,000 68,827,267 △ 〔 予 資 金 備 支 出 費 〕 調 整 勘 定 次 年 度 繰 越 支 払 資 金 支 出 の 部 合 計 ( 0) 73,100,000 △ 異 251,847,677 1,023,117,464 766,672,834 7,791,017,464 10,257,114,231 △ - 19 - 主 な 支 出 項 目 専任教職員・非常勤給与、アルバイト 73,834,107 料、退職金など 36,348,261 教育や研究部門に資する費用 7,826,824 管理や法人部門に資する費用 借入金の支払利息、リース料の利息分 2,177,772 など 土地・建物・構築物等の固定資産取得 75,103,874 の支出 備品・図書・施設利用権等の固定資産 233,044,890 取得の支出 運用資産の新規購入または満期償還な 2,703,190,815 どによる再取得額 新たな貸付金、前払金、前年度の未払 627,267 金など 10,500,000 10,500,000 △ 差 予備的予算で、本学では帰属収入の 0.3%を計上 178,747,677 当年度の期末未払金、前期末の前受金 次年度に繰越す預貯金など、支払資金 256,444,630 の繰越額 2,466,096,767 (表3) 貸 借 対 照 表 平成27年 3月31日 (単位:円) 資産の部 科 固 目 定 本 度 末 前 年 度 末 産 29,040,420,452 28,831,950,072 産 11,231,789,037 11,134,695,443 土 地 1,873,173,283 1,873,173,283 建 物 5,863,658,806 5,963,178,664 △ その他の有形固定資産 3,494,956,948 3,298,343,496 そ の 他 の 固 定 資 産 17,808,631,415 17,697,254,629 有 資 年 形 流 固 定 動 資 減 主 な 資 産 項 目 有形固定資産とその他の固定資産の合 208,470,380 計額 使用期間が1年以上にわたる、土地・ 97,093,594 建物・構築物・備品・図書 0 99,519,858 196,613,452 1年以上所有する、電話加入権・施設 111,376,786 利用権・長期貸付金・長期前払い金・ 特定資産 産 991,545,566 1,509,746,538 △ 518,200,972 現金や預金・1年以内の短期貸付金 現 金 預 金 766,672,834 1,321,721,464 △ 555,048,630 そ の 他 の 流 動 資 産 224,872,732 資 産 資 増 の 部 合 計 30,031,966,018 188,025,074 36,847,658 30,341,696,610 △ 309,730,592 負債の部 科 目 本 年 度 末 固 定 負 債 1,305,874,067 流 動 負 債 485,020,647 負 債 の 部 合 計 前 年 度 末 増 返済期限が1年以上の借入金や学園 114,350,036 債、退職給与引当金 返済期限が1年未満の借入金や学園 1,128,147 債、預り金や未払金 1,191,524,031 486,148,794 △ 1,790,894,714 減 1,677,672,825 113,221,889 基本金の部 科 目 本 年 度 末 前 年 度 末 第 1 号 基 本 金 20,919,080,372 第 2 号 基 本 金 1,458,010,712 1,515,277,851 △ 第 3 号 基 本 金 3,913,078,755 3,748,809,137 第 4 基 本 号 金 基 の 部 本 合 金 計 増 20,793,917,289 329,000,000 329,000,000 26,619,169,839 26,387,004,277 減 主 な 項 目 125,163,083 学校法人会計基準第30条で定められ 57,267,139 た固定資産(第1号)、校舎等建設資金 164,269,618 (第2号)、運用果実で行う奨学事業の 基金(第3号)、法令に基づいた支払準 0 備資金(第4号) 232,165,562 消費収支差額の部 科 目 本 年 度 末 前 年 度 末 翌年度繰越消費収入超過額 1,621,901,465 2,277,019,508 △ 消 費 収 支 差 額 の 部 合 計 1,621,901,465 2,277,019,508 △ 科 目 負債の部・基本金の部及び 消 費 収 支 差 額 の 部 合 計 本 年 度 末 30,031,966,018 前 年 度 末 30,341,696,610 △ - 20 - 増 増 減 主 な 項 目 655,118,043 前年度までの収入超過または支出超過 額に、当年度の収入超過または支出超 655,118,043 過額を加えた累積額 減 主 な 項 目 負債の部合計と基本金及び消費収支差 309,730,592 額を合計した額 2.経年変化 (表4) 消費収支決算の推移 消費収入の部 科 目 (単位:千円) 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 3,758,495 3,578,361 3,281,556 3,059,999 2,733,756 手数料 46,378 42,793 43,515 34,736 30,635 寄付金 47,513 41,243 45,142 41,947 42,174 補助金 442,290 453,811 426,035 346,366 339,795 (441,537) (453,491) (425,769) (346,094) (338,594) 資産運用収入 263,135 274,862 270,622 266,059 262,306 資産売却差額 27,500 0 1,308 1,007 0 9,597 12,124 15,138 12,646 10,651 231,871 180,004 171,215 165,848 194,776 4,826,779 4,583,198 4,254,531 3,928,608 3,614,093 基本金組入額合計 △ 1,332,522 △ 250,431 △ 198,055 △ 164,434 △ 232,166 消費収入の部合計 3,494,257 4,332,767 4,056,476 3,764,174 3,381,927 学生生徒等納付金 (内国庫補助金) 事業収入 雑収入 帰属収入合計 消費支出の部 科 目 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 人件費 2,833,609 2,630,052 2,553,463 2,510,592 2,448,572 教育研究経費 1,292,379 1,262,776 1,155,524 1,094,758 1,230,919 382,159 365,687 315,892 309,260 323,748 借入金等利息 0 0 0 0 2,177 資産処分差額 13,042 7,858 26,808 46,018 31,629 4,455 1,402 267 452 0 4,525,644 4,267,775 4,051,954 3,961,080 4,037,045 301,135 315,423 202,577 △ 32,472 △ 422,952 64,992 4,522 196,906 655,118 715,550 2,220,072 2,277,020 1,500,000 253,854 0 2,220,072 2,277,020 1,621,901 管理経費 徴収不能引当金繰入額 消費支出の部合計 帰属収支差額 当年度消費収入超過額 当年度消費支出超過額 1,031,388 前年度繰越消費収入超過額 1,681,946 650,558 基本金取崩額 翌年度繰越消費収入超過額 650,558 715,550 - 21 - (表5) 資金収支決算の推移 収入の部 (単位:千円) 科 目 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 3,758,495 3,578,361 3,281,555 3,059,999 2,733,756 手数料収入 46,378 42,793 43,515 34,736 30,635 寄付金収入 41,693 36,527 41,138 39,073 33,559 補助金収入 442,290 453,811 426,035 346,366 339,795 国庫補助金収入 441,537 453,491 425,769 346,094 338,594 753 320 266 272 901 0 0 0 0 300 資産運用収入 263,135 274,862 270,622 266,059 262,306 資産売却収入 1,619,112 0 7,494,457 1,007 0 9,597 12,124 15,138 12,646 10,651 231,871 180,004 171,215 165,848 194,776 30,000 0 0 0 0 前受金収入 591,216 483,590 496,018 365,304 321,613 その他の収入 801,947 1,998,105 5,889,571 4,069,049 5,577,215 △ 789,514 △ 707,832 △ 614,062 △ 641,976 △ 568,913 前年度繰越支払資金 1,472,584 804,077 1,063,217 1,642,903 1,321,721 収入の部合計 8,518,804 7,156,422 18,578,419 9,361,014 10,257,114 学生生徒等納付金収入 地方公共団体補助金収入 学術研究振基金 事業収入 雑収入 借入金等収入 資金収入調整勘定 支出の部 科 目 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 2,798,245 2,671,364 2,557,939 2,526,409 2,452,066 教育研究経費支出 897,117 890,856 835,229 807,770 932,652 管理経費支出 327,143 320,654 289,323 283,097 295,827 借入金等利息支出 0 0 0 0 2,177 借入金等返済支出 30,000 0 0 0 0 施設関係支出 20,016 35,350 10,239 31,213 128,104 設備関係支出 96,687 186,685 86,356 109,278 318,145 資産運用支出 3,533,216 1,949,582 13,151,896 4,255,623 5,544,491 その他の支出 73,431 98,757 60,854 90,642 68,827 △ 61,128 △ 60,043 △ 56,320 △ 64,739 △ 251,848 804,077 1,063,217 1,642,903 1,321,721 766,673 8,518,804 7,156,422 18,578,419 9,361,014 10,257,114 人件費支出 資金支出調整勘定 次年度繰越支払資金 支出の部合計 - 22 - (表6) 貸借対照表期末残高の推移 資産の部 (単位:千円) 科 目 平成22年度末 平成23年度末 平成24年度末 平成25年度末 平成26年度末 固定資産 21,649,757 21,615,109 28,728,059 28,831,950 29,040,420 有形固定資産 11,821,458 11,623,480 11,350,453 11,134,695 11,231,789 土地 1,873,173 1,873,173 1,873,173 1,873,173 1,873,173 建物 6,701,058 6,407,176 6,156,904 5,963,179 5,863,659 その他の有形固定資産 3,247,227 3,343,131 3,320,377 3,298,343 3,494,957 その他の固定資産 9,828,299 9,991,630 17,377,606 17,697,255 17,808,631 流動資産 8,519,406 8,702,344 1,802,946 1,509,747 991,546 804,077 1,063,217 1,642,903 1,321,721 766,673 7,715,329 7,639,127 160,043 188,026 224,873 30,169,163 30,317,453 30,531,005 30,341,697 30,031,966 現金預金 その他の流動資産 資産の部合計 負債の部 科 目 固定負債 長期借入金 その他の固定負債 流動負債 短期借入金 その他の流動負債 負債の部合計 平成22年度末 平成23年度末 平成24年度末 平成25年度末 平成26年度末 1,253,129 1,211,817 1,207,341 1,191,524 1,305,874 30,000 0 0 0 0 1,223,129 1,211,817 1,207,341 1,191,524 1,305,874 737,537 611,716 627,167 486,149 485,021 0 0 0 0 0 737,537 611,716 627,167 486,149 485,021 1,990,666 1,823,533 1,834,508 1,677,673 1,790,895 - 23 - 基本金の部 科 目 平成22年度末 平成23年度末 平成24年度末 平成25年度末 平成26年度末 第1号基本金 20,902,303 20,979,324 21,013,049 20,793,917 20,919,080 第2号基本金 3,050,000 3,050,000 1,550,000 1,515,278 1,458,011 第3号基本金 3,246,635 3,420,045 3,584,375 3,748,809 3,913,079 第4号基本金 329,000 329,000 329,000 329,000 329,000 27,527,938 27,778,369 26,476,424 26,387,004 26,619,170 基本金の部合計 消費収支差額の部 科 目 平成22年度末 平成23年度末 平成24年度末 平成25年度末 平成26年度末 翌年度繰越消費収入超過額 650,559 715,551 2,220,072 2,277,020 1,621,901 消費収支差額の部合計 650,559 715,551 2,220,072 2,277,020 1,621,901 科 目 負債の部・基本金及び 消費収支差額の部合計 平成22年度末 平成23年度末 平成24年度末 平成25年度末 平成26年度末 30,169,163 30,317,453 - 24 - 30,531,005 30,341,697 30,031,966 3. 財務比率の推移 (表7) 財務比率の推移 【貸借対照表関係比率(大学法人)】 分 類 自己資金は充実して いるか 長期資金で固定資産 は賄われているか 資産構成はどうなっ ているか 負債に備える資産が 蓄積されているか 負債の割合はどうか 比 率 名 算 式 評価 (基本金+収支差額)÷総資金 △ 93.4% 94.0% 94.0% 94.5% 消費収支差額構成比率 消費収支差額÷総資金 △ 2.2% 2.4% 7.3% 7.5% 固定比率 固定資産÷自己資金 ▼ 76.8% 75.9% 100.1% 100.6% 102.8% 97.4% 固定長期適合率 固定資産÷(自己資金+固定負債) ▼ 73.6% 72.8% 96.1% 96.6% 98.3% 90.8% 固定資産構成比率 固定資産÷総資産 ▼ 71.8% 71.3% 94.1% 95.0% 96.7% 86.0% 流動資産構成比率 流動資産÷総資産 △ 28.2% 28.7% 5.9% 5.0% 3.3% 14.0% 流動比率 流動資産÷流動負債 △ 1,155.1% 1,422.6% 前受金保有率 現金預金÷前受金 △ 136.0% 219.9% 331.2% 361.8% 238.4% 343.2% 自己資金構成比率 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 94.0% 全国平均 88.2% 5.4% -13.0% 287.5% 310.6% 204.4% 263.6% 退職給与引当預金率 退職引当特定金÷退職引当金 △ 91.6% 94.8% 95.1% 96.4% 96.7% 68.1% 固定負債構成比率 固定負債÷総資金 ▼ 4.2% 4.0% 4.0% 3.9% 4.3% 6.4% 流動負債構成比率 流動負債÷総資金 ▼ 2.4% 2.0% 2.1% 1.6% 1.6% 5.3% 総負債比率 (固定負債+流動負債)÷総資産 ▼ 6.6% 6.0% 6.0% 5.5% 6.0% 11.8% 負債比率 総負債÷自己資金 ▼ 7.1% 6.4% 6.4% 5.9% 6.3% 13.3% 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 全国平均 【消費収支計算書関係比率(大学法人)】 分 類 経営状況はどうか 収入構成は どうなっているか 支出構成は 適切であるか 収入と支出のバラン スはとれているか 比 率 名 算 式 評価 (帰属収入-消費支出)÷帰属収入 △ 6.2% 6.9% 4.8% 学生生徒等納付金比率 学生納付金÷帰属収入 ~ 77.9% 78.1% 77.1% 77.9% 75.6% 70.9% 寄付金比率 寄付金÷帰属収入 △ 1.0% 0.9% 1.1% 1.1% 1.2% 3.6% 補助金比率 補助金÷帰属収入 △ 9.2% 9.9% 10.0% 8.8% 9.4% 13.8% 人件費比率 人件費÷帰属収入 ▼ 58.7% 57.4% 60.0% 63.9% 67.8% 54.1% 教育研究経費比率 教育研究経費÷帰属収入 △ 26.8% 27.6% 27.2% 27.9% 34.1% 28.6% 管理経費比率 管理経費÷帰属収入 ▼ 7.9% 8.0% 7.4% 7.9% 9.0% 9.4% 借入金等利息比率 借入金等利息÷帰属収入 ▼ 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.1% 0.2% 基本金組入率 基本金組入額÷帰属収入 △ 27.6% 5.5% 4.7% 4.2% 6.4% 12.4% 減価償却費比率 減価償却額÷消費支出 ~ 9.9% 9.8% 8.6% 7.9% 8.1% 11.0% 人件費依存率 人件費÷学生納付金 ▼ 75.4% 73.5% 77.8% 82.0% 89.6% 76.3% 消費収支比率 消費支出÷消費収入 ▼ 129.5% 98.5% 99.9% 105.2% 119.4% 108.4% 帰属収支差額比率 (注1)全国平均は、日本私立学校振興・共済事業団「今日の私学財政」の全国大学法人平均値系統別(文他複数)(平成25年度)を示す。 (注2)評価欄の記号は、「△ 高いほうが良い」「▼ 低い値が良い」「~ どちらともいえない」を示す。 - 25 - -0.8% -11.7% 5.1%
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