「ストレスチェック制度」って何?

 2015年11月号
ご存知ですか「ストレスチェック制度」?
平成27年12月1日より「ストレスチェック制度」が始まります。
「ストレスチェック制度」って何?
この制度は ・働く人のストレスの程度を把握し、働く人自身のストレスへの気付きを促す。
・結果を集団ごとに集計・分析し、職場におけるストレス要因を評価し、職場環境の改善をはかる。
・結果から、メンタルヘルス不調のリスクの高い働く人を早期に発見し、
医師による面接指導につなげていく。
働く人がメンタルヘルス不調となることを未然に防止すること(一次予防)を主な目的としたものです。
年1回、定期的に実施されます。
対象者は「働いている人」
事業者は、従業員にストレスチェックを受けさせることを義務付けられています。
いつ?
誰が?
※労働者数50人未満の事業場は当分の間努力義務
「実施者」と呼ばれる医師、保健師、その他の厚生労働省で定める者によってストレスチェックは実施されます。
ご安心ください! ストレスチェックの結果は本人の同意が無い限り事業者に知られることはありません。
どうやって?
以下の3つの領域を含む調査票により実施されストレスの程度を点数化して評価します。
仕事のストレス要因
心身のストレス反応
周囲のサポート
職場における働く人の心理的
な負担の原因に関する項目
心理的な負担による心身の
自覚症状に関する項目
職場における上司・同僚、
家族による支援に関する項目
・調査票には、働く人自らが記入をするか入力をする方法で実施されます。
・調査票(質問紙)は「職業性ストレス簡易調査票」(57項目)か、
簡略版(23項目)を利用すること推奨されていますので、
・多くの方はこの「職業性ストレス簡易調査票」での実施になるでしょう。
◎ストレスチェックを実施する事業所によって、調査票の項目数や内容が変化する場合があります。
その結果は?
・検査結果は、検査を実施した医師、保健師などから直接本人に通知され、
本人の同意なく事業者に提供することは禁止されています。
・各々厳重に封をされて直接通知されます。
検査結果から何がわかるの?
・あなたの現在のストレスレベルがわかります。
・また、前述した3つの領域ごとのストレスを「ストレスプロフィール」としてフィードバックされて知ることができます。
「高ストレス者」と判定されたら?
・検査結果から「高ストレス」であると判定され、医師との面接が必要であると判断されると直接ご案内があります。
・医師との面接は、ご案内受け取り後、自分から事業者に申し出る必要があります。
ご安心ください!
◎働く人皆様に対して不利益取り扱いの防止、が明確化されています。
・医師との面接指導の申出を理由として働く人に不利益な取り扱いを行うことは法律上禁止されています。
・このストレスチェックは心の病気を見つけるための検査ではなく、現在のストレス状況について知るための検査です。
●厚生労働省は、ストレスチェック制度を実施することで、各個人や職場環境の改善を通して
最終的には生産性の向上につながるものであるとしています。
年1回のストレスチェックを上手に活用して、
自分自身の「ストレス」や、職場環境を見直す機会にしましょう。