研究所だよりNo13 - 登米市視聴覚センター

平成27年度
HPアドレス №13
教育研究所だより
http://www.tome-avc.jp/rese/
平成27年8月17日 発信
〒 987-0511 登米市迫町佐沼字袋向150-1 ℡ 0220-22-8029(相談専用22-8125) FAX 22-9114 小学校外国語活動・英語科研修会
平成27年8月7日 (金),小学校外国語活動・英語科研修
会が,宝江ふれあいセンターを会場に開催されました。講
師に,宮城教育大学教授の板垣信哉先生を迎え,「これか
らの英語教育~英語能力の熟達化理論に基づいて~」と
題して,講話をいただきました。
また,宮城教育大学附属小学校教諭の今野ゆき先生と
同附属中学校教諭の齋藤友靖先生には,小・中学校接続
期における課題と工夫について,実践を紹介していただき
ました。
【課 題】
次の英文の間違いを訂正し,間違いを説明しなさい。
* John go jogging every morning.
* John go swimming after school.
「暗示的知識」 と 「明示的知識」
「なんとなく,goでなく,
goesですよね…」
三単現のSに関する
暗示的文法知識
「主語のJohnは三人
称単数だから,動詞
のgoはgoesですね」
三単現のSに関する
明示的文法知識
【今野 ゆき 先生】
【齋藤 友靖 先生】
実践例 5年「数を調べよう【How many ~do you have?】」
How many ~do you have? を用いて構文意識を高める
Do you have any ~ ?
How many ~ do you have ?
I
have ~
Yes, I do
「成果と課題」
○ 暗示的な文法指導で,活用の幅が広がる
○ 構文を意識させるための文の提示で,
読む力につながる
△ 文字が増えると,文字に頼りすぎてしまう
「授業で大切にしていること」
○ 生徒にとって身近なモデル
○ インタラクション
○ 学習したことを使う場(言語活動)の設定
出会う ➪ 気付く ➪ 整理する ➪ 使う
研修会受講者の感想
【研修会の様子】
【板垣 信哉 先生】
小中接続
「暗示的指導」から「明示的指導」へ
暗示的指導
=
暗示的・直
感的知識
小学校
外国語活動
円滑な
移行の工夫
(文字指導)
[音声言語]
明示的指導
=
明示的・非
直感的知識
中学校
英語教育
[文字言語]
なぞり書き
(小学校高学年)
○ 英語教育の理論的なところから,実際の授業で使え
る実践例まで詳しく教えていただき,大変勉強になりまし
た。中学校は,小学校と高校をつなぐ架け橋として非常
に重要な役割を担っています。2学期からより一層がん
ばろうという気持ちになりました。ありがとうございました。
○ 板橋先生の講話を聞き,暗示的に指導する良さが分
かりました。少しずつ明示的に指導していくことで,感覚
的にとらえた事柄を分析的に理解していくことが分かりま
した。今野先生の実践紹介では,先進的な取り組みを紹
介していただき大変勉強になりました。ジングルもフォ
ニックスに似ていて,活用しやすいと思いました。必要感
のあるアクティビティを取り入れるという手法も参考にな
りました。齋藤先生の中1生徒への実践がとても面白
かったです。中学1年で楽しく英語活動ができるよう現在
の指導をがんばりたいと思いました。齋藤先生の発音が
美しく,パリッとした話し方が大変印象的でした。
○ 小学校外国語活動における文字の扱い方について
疑問を持っていたので,今回,中学校への円滑な移行に
「文字指導」(なぞり書き)も大切だと知ってよかった。今後
の指導に取り入れようと思う。文字に関する実践研究,
中1の授業ともに,とても参考になり自分の授業に生かし
ていきたい。