第14回 学会報告記(ESC2015) 29 August – 2 September, 2015, London 平成 23 年卒、医師 5 年目、後期レジデント 3 年目の須永です。今回は ESC(European Society of Cardiology)というヨーロッパの循環器の国際学会に参加させていただいたので、そのこ とについてご報告させていただきたいと思います。 1 学会 私にとっては初の ESC でした。Poster での発表でしたが、演題が 2 つありましたので発表が終わる までは終始緊張しておりました。 ESC は、世界で最も大きな循環器学会と言われているとおり、会場もスケールが大きかったです。メ インの会場はもちろん、Poster 会場も日本やアジアの学会とは比較にならないほどの広さと豪華さで した。 白記の演題発表です。「Moderate Poster」といって Poster 発表の中でも優秀な演題が選ばれ るセッションでの発表でした。私の 2 学年先輩にあたりますが、国際学会での経験も豊富なので、英 語での質疑応答も難無くこなしていました。 私の Poster 発表ですが、みなさん心配して応援にかけつけてくれました。今回の ESC は普通の Poster セッションは座⻑がいないようで、発表の準備をしていきましたが、特にそういった時間は設け られませんでした。Poster を⾒に来てくれた⽅に 2,3 質問していただいて、Poster 発表は無事に終 了いたしました。 神田の発表です。Rapid Fire Abstract というセッションでの Oral presentation でした。我々の 施設からの発表のなかでは一番期待がかかった大きな発表でした。演者の顔が大きなスクリーンに映 し出されるほどの大きな会場での発表でしたが、質疑応答にもしっかり答えておりました。 2 学会後活動 発表の後は、食事をしたりロンドンの市内観光をしたりしていました。上の写真はディズニー映画のピ ーターパンにもでてくるビッグベンの愛称で親しまれるロンドンの国会議事堂ですが、夜はライトアップさ れていてとても綺麗でした。 3 まとめ 今回の学会はネガティブな研究結果が多かったという印象です。ガイドラインで推奨されている治療 が実はよくない結果であったなど衝撃的な発表もありました。当たり前のことですが、多施設ランダム 化比較試験でないと日々の臨床に影響を与えるような大きなことは何も言えないということを再認識 いたしました。いつの日かそういった大きなプロジェクトが⾏えるよう、日々の診療や研究を努⼒してい きたいと思います。
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