校長室だより 12号 [292KB pdfファイル]

平成27年6月30日
越前市武生東小学校
校長室だより№12
校長のひとり言
感心・感動・感謝
先日、6月25日(木)
、6月26日(金)は5年生の宿泊学習・浜松市積志小学校訪問
交歓会でした。1961年11月23日に本校の3年生が手紙とともに飛ばした風船を縁
として始まったこの姉妹校交歓会は、今回で54回目を迎えました。風船が、はるか遠く
の浜松市までたどり着き、しかもそれを同じ小学4年生が拾うという不思議な縁が生んだ
交流をここまで途切れることなく継続してきたことは本当にすばらしいことだと思います。
文通相手との対面風景
積志小4年生児童によるダンス
私は、交歓会のお礼のご挨拶の中で、次のようなことを子どもたちに話しました。掲載
させていただきます。
積志小学校の皆さん おはようございます。武生東小学校と積志小学校の交流も54
回目を迎えました。学校同士の交流が、これほど長く続いているところは、日本全国で
も、この姉妹校交歓会だけだと思います。先ほど5年生同士が運命の出会いを果しまし
た。本当に心がときめいたのではないかと思います。風船を縁にしてこれまで交流が続
けてこられたのも、皆さんの熱意のおかげです。そして、他の学校にはない積志小学校
と武生東小学校だけの宝です。
さて、ここに4年前の交流50周年の時の福井新聞の記事があります。その中になぜ
これほどまで長く続けられてきているのかを的確に分析している箇所がありますので少
し紹介させていただきます。
(新聞記事の紹介)
このすばらしい伝統を大切にして、今日1日を皆さんと楽しく交流したいと思います。
よろしくお願いします。最後になりましたが、たくさんの来賓の皆様をはじめ、積志小
学校の保護者、風船会の皆様、校長先生、教職員の皆様方から、心温まる歓迎をしてい
ただき、本当にありがとうございます。この交流がさらに末永く進んでいくことを願い
まして、お礼の挨拶とします。本当にどうもありがとうございました。
2011年(平成23年)11月17日の福井新聞の論説に掲載された記事
越前市武生東小と静岡県浜松市積志小の児童交流が50周年を迎えた。半世紀前、武生東
小の子どもたちが飛ばした風船が縁だった。それにしてもよく続いたものだ。両校の歩みを
振り返ると、その秘訣が垣間見える。交流のあるべき姿も浮かんでくる。
両校の交流は1961年、武生東小の3年生たちが「遠くの人と友達になりたい」との願
いを込めた手紙を風船に託して飛ばしたところ、積志小4年生が偶然拾った。翌年から代表
による相互訪問が始まり、近年は5年生全員が訪れている。
特徴的なのは、児童は入学時から相手を決めて文通し、5年生の時初めて顔を合わせる。
まだ見ぬ相手への想像を幼い心に膨らませ、学年が進むにつれ夢を具現化していく。歳月を
重ねてじっくりと熟成させるやり方が、50年間途切れずに続いた要因だろう。
また、児童たちは、積志小の友達に自分のまちのことをできるだけたくさん正確に伝えよ
うと、歴史や魅力を積極的に学ぶようになるという。訪問時には越前市パピルス館で紙すき
体験したり、浜松市楽器博物館を見学したりするなど、郷土への理解を深め、異なるまちへ
の興味も喚起させる。
大勢の保護者らが参加するのも特徴だ。児童らが訪れるとき風船を手にした親たちが出迎
える。交歓もする。まちを挙げた活動の累積が地域間の結びつきをも強めた。児童には交流
を絶えず続けてきた先輩たちや、活動を支える保護者らへの感謝が芽生えるという。こうし
た情操的教育効果も原動力になっているようだ。(以下省略)
両校代表による色紙・手紙の交換風景
積志小6年児童によるおもてなし
谷川さんの挨拶
再会を誓う会風景
袴田秀明さんの話(風船
を見つけた時の話)
当日は、小雨交じりのお天気でしたが本当にすばらしい心に残る1日を過ごさせていた
だきました。早朝から参加された両校の関係各位に心から感謝とお礼を申し上げます。ま
た、様々な出し物を考え、熱心に東小学校の5年生児童を受け入れてくれた積志小学校の
全校児童の姿に私自身とても感動しました。本当にありがとうございました。10月の越
前市での再会を楽しみにしております。