No.114 平成27年5月15日号

平成27年度
草津市立老上小学校通信
№114
(5月15日号)
~『いのち・人権・生き方』の大切さを学び合う学校 ~
す な お
つ た
よ り 素 直 に 伝 わ り ま す よ … ! ?
い ぜん
ふ
はな
りんしょう し ん り し
いっしょ
以前にも触れましたが、かつて学校を離れて臨 床 心理士の方と一緒に仕事をしていたことがあ
さいきん
り、その人からはいろいろなことを教わりました。最近、老上の子どものことや自分自身のこと
をあれこれ考えていて、また一つ思い出したことがあります。
たいど
けんきょ
「『ありがとう』とか『ありがとうござい
このような態度は、その人が持つ謙虚さ
ます』とか言われた方が、ご自身の心がよ
によるのかもしれませんし、けして悪いと
り素直に相手に伝わりますよ」
ばかりは言えません。
いつだったか、そのように言われました。
おぼ
みなさんには、覚えがありませんか。
しょくば
例えば、職場でなにかのはずみに自分の
持ち物を落としてしまった。けれど、たま
ひろ
てわた
たま近くにいた人が、それを拾って手渡し
てくれた。そのようなときに、思わず「ご
めんなさい」とか「すみません」とか言っ
けいけん
くせ
てしまうという経験というか癖というか…。
すぐに「ごめんなさい」
「すみません」と
つ
いう言葉が口を衝いて出るのは、自分のた
わずら
もう
わけ
めに相手の手を 煩 わせたのを申 し訳 なく
思うからでしょう。たとえわずかではあっ
ろうりょく
うば
ても、相手の 労 力 や時間を奪ってしまった
ことを悪く思うからでしょう。
相手が目上の方であれば、なおさら「あ
ふそん
りがとうございます」では不遜で、
「ごめん
ふさわ
けれど、ものを落とした自分に心を向け
てもらえたのはうれしいことです。まして、
こま
もっと困ったときに助けてもらったり、支
えてもらったりができたのであれば、本当
にありがたいことです。
しんせつしん
相手にしてみても、本当の親切心や思い
こうい
やりの気持ちからの行為であったのならば、
あやま
謝 ってもらうより、よろこんでもらえた方
がよい気分になれるというものです。
じゅうてんもくひょう
本校の本年度の 重 点 目 標『4つの“よ”』
のなかに、
「自分のよさを大切にする」があ
ります。
むずか
難 しいことではあるでしょうが、冒頭の
話を思い出すうちに、なるほど、
「ありがと
ことば
う」という気持ちを言葉として表したり、
受けたりすることは、
「自分のよさを大切に
なさい」
「すみません」の方が相応しいよう
する」ということととてもかかわりがある
に思ってしまうのかもしれません。
のだなと感じてきました。
でも、その前に、もしかすると、そこに
おのれ
は、己 のことを一人前、ひとかどの人間と
ひょうか
して評価 できないでいるやや自信のない
“自分”がいるのかもしれません。
「ありがとう」と口にすることで、助け
そんざい
を得たこと、自分の存在を認められたこと
のうれしさ、ありがたさを自分自身が素直
に受け入れる…。
「ありがとう」と返してもらうことで、
大人でも、
「ありがとう」を快く受けられ
自らの存在や自分のよさ、自分のがんばり
ないようなことがあります。私もそのよう
に気づく、味わう…。
な心もちになってしまうことがあります。
り
確かに、
「ありがとう」の言葉が出てこな
きぐらい
い子どももいます。でも、それは言い慣れ
とう」が言える、受けられる人間になりた
で、周囲のちょっとしたサジェスチョン
くちぞ
いものだと思います。 (清 水 康 行)
たいがい
(示唆・口添え)で大概はわかるものです。
2012 年 JFN(ジャパン・エフエム・ネットワーク) ヒューマンコンシャスラジオ CM
たび
「旅する言葉」
コピーライター:中村直史
D:中山佐知子
CD:川野康之 P:林屋創一
出演:地曳豪・内田慈
私は 旅する言葉です
毎日、いろんな場所へ旅をします
きら
一ヶ所にとどまってるのが嫌いなんですが
と
こ
時々 私を閉じ込めてしまう人がいます
そんな時 私は自分で飛び出してしまいます
そうすると
私を閉じ込めていた人は
ホッとした顔をします
最近は 光のスピードで外国へだって旅します
むかし
ふうとう
昔 ながらの 封筒に入ってののんびり旅も
す
いまだに好きです
きんじょ
とお
ちょっとご近所でも
遠くの国でも
旅をしているときが 私が一番気分がいい時です
もう
おく
あっ 申し遅れましたが
私の名前は 「ありがとう」
だれ
あなたから誰かへ
今日も旅を続ける言葉です
がっこう ぶ ん り じゅんび イ ヤ ー
本年度は、学校分離準備YEAR!
この紙面でも学校分離や新設校にかかわることを少しず
つお知らせしていきたいと考えています。
しんせつこう
けんせつ げ ん ば
早速、新設校の建設現場の様子を見てきました。
現在のところ、来年度、新設校には700人ほど、母体
校には500人ほどの子どもが通う見込みです。
大きな重機が入り、校舎が建つ場所の基礎工事が
進んでいました。
めんつ
の問題であるのだったら、素直に「ありが
じじょう
ていないなどの事情によることもあるよう
さ
かな
れでよいのでしょうが、単なる気位や面子
な
し
じょう
それが理にも 情 にも適っているときは、そ
たし
⇒
MIX:森田仁人