EI 経済研究所 NEWS RELEASE 2015 年5 月22 日 おきぎん県内景況・確報 2014 年度 2014 年度は、個人消費で前年の消費増税に伴う駆け込み需要の反動減など の影響がみられたものの、建設関連や観光関連で堅調な動きが続いている ことから「県内景況は拡大している」と景気判断しました。 ○個人消費関連 スーパー・百貨店売上高…スーパー売上高は「全店ベース」、「既存店ベース」ともに前年度を上回る。 家電卸出荷額…消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減や太陽光パネルの売上減少などにより 前年度を下回る。 新車販売台数…軽乗用車需要やレンタカー需要の増加などにより、前年度を上回る。 ○建設関連 公共工事…国や沖縄県発注工事が増加し、前年度を上回る。 住宅投資・建設資材…着工戸数は前年度を下回り、生コン、セメントはともに上回る。 ○観光関連 入域観光客数…3 年連続で前年度を上回り、過去最高を更新。 観光施設入場者数…4 年連続で前年度を上回る。 ホテル稼働率…シティホテル、リゾートホテル、ビジネスホテルのすべてにおいて前年度を上回る。 ホテル客室単価・宿泊収入(推計値)…前年度を上回る。 ○倒産・雇用 企業倒産…件数は前年度を上回り、負債総額は下回る。 有効求人倍率…沖縄県、全国ともに前年度を上回る。 ○生産関連 鉱工業生産…沖縄県(4~翌 2 月数値平均の比較)は前年度を上回り、全国は下回る。 大口電力使用量…前年度を上回る。 ○物価関連…消費者物価指数は前年度を上回り、ガソリン(レギュラー)は下回る。 現場主義とお客様からの信頼 ※お気づきの点、不明な点などがございましたら、下記までご連絡ください。 (株)おきぎん経済研究所 TEL:098-869-8711 FAX:098-869-2200 調査インフォメーション(2014・5・22) おきぎん経済研究所 おきぎん県内景況・確報 (2014 年度分) ◎2014年度 おきぎん「カトレア」景況図 県内景況 個人消費 建設関連 やや良い やや良い 観光関連 生産動向 企業倒産 雇用状況 良い ふつう ふつう やや良い 良 い 2014 年度の県内景況 個人消費関連では、スーパー売上高が「全店ベース」、「既存店ベース」ともに前年度を上回りました。 耐久消費財である家電卸出荷額は消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減や太陽光パネルの売上 減少などにより前年度を下回りました。新車販売台数は軽乗用車需要やレンタカー需要の増加などか ら、前年度を上回りました。 建設関連では、公共工事請負金額が国や沖縄県の発注工事が増加し、前年度を上回りました。新 設住宅着工戸数は昨年の消費税増税の駆け込み需要の反動などで前年度を下回りました。建設資材 関連である生コン、セメントはともに前年度を上回りました。 観光関連では、入域観光客数は 3 年連続で前年度を上回り(過去最高を更新)、観光施設入場者数 も 4 年連続で前年度を上回りました。ホテル稼働率は、シティホテル、リゾートホテル、ビジネスホテルの 全てで前年度を上回りました。ホテル客室単価は前年度を上回り、宿泊収入(推計値)も上回りました。 このように 2014 年度は、個人消費で前年の消費増税に伴う駆け込み需要の反動等の影響がみられた ものの、建設関連や観光関連で堅調な動きが続いていることから「県内景況は拡大している」と、昨年度 の「県内景気は拡大している」から景気判断を据え置いています。 主要景気指標前年度比 (2014年度) 30.0 2.1 0.9 9.0 非掲載 10.0 (単位:%、ポイント) 23.3 1.3 0.8 1.8 5.5 8.5 3.4 3.3 2.8 6.5 ▲2.2 ▲10.0 ▲12.5 ▲18.5 ガソリン小売価格(税抜き) ホテル宿泊収入(推計値) 2 ホテル客室単価 観光関連 ホテル稼働率(ビジネス) ホテル稼働率(リゾート) ホテル稼働率(シティ) 観光施設入場者数 建設関連 入域観光客数 セメント出荷量 生コン出荷量 新設住宅着工戸数 公共工事請負金額 新車販売台数 個人消費関連 家電卸出荷額 百貨店売上高(非掲載) (既存店)スーパー売上高 (全店)スーパー売上高 ▲30.0 調査インフォメーション(2014・5・22) おきぎん経済研究所 ■個人消費: (やや良い) ①スーパー・百貨店売上高…スーパー売上高は全店ベース、既存店ベースともに前年度を 上回る。 単位:% 年度/月 スーパー売上高 百貨店 全 店 売上高 既存店 2012 2013 2014 1.5 0.5 r 5.0 r 6.2 2.1 0.9 2014/4 △ 2.8 △ 4.7 △ 6.8 5 1.1 △ 0.1 3.5 6 0.6 △ 0.2 5.7 7 6.1 4.8 5.0 8 2.3 1.5 10.8 (%) 25.00 0.02 3.9 百貨店(赤・実線) 20.00 - r 15.00 9 4.2 3.4 8.8 10 3.4 2.4 1. 7 11 3.8 3.0 15. 2 12 3.6 1.7 21. 0 2015/1 3.0 1.5 16. 3 2 5.4 3.8 21. 0 3 △ 5.1 △ 5.7 3. 5 10.00 スーパー(全店・青点線) 5.00 0.00 スーパー(既存店・緑破線) △ 5.00 △ 10.00 資料)当社ヒアリング 注)前年度比、前年同月比 注2) 百貨店売上額については、2014年9月よりサンプル数の変更に伴い、8月までの数値と連続しないため、 数値の記載をせず、文中には便宜上、新調査手法にて前年度と比較している。 2014 年度の個人消費関連*において、スーパー売上高は、「全店ベース(前年度比 2.1%増)」が新規出店効果 などにより、前年度を上回りました。消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減などから「衣料品(同 1.6%減)」、「家 庭用品(同 1.1%減)」が下回ったものの、ウェイトの高い「食料品(同 3.3%増)」は上回りました。 「既存店ベース(同 0.9%増)」は前年度を上回りました。品目別(以下、既存店ベース)でみると、ウェイトの高い 「食料品(同 1.8%増)」は、4 月に消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減がみられたものの、5 月以降は持ち直 したほか、店舗改装効果などが加わり、年度全体として前年度を上回りました。「衣料品(同 1.6%減)」は、駆け込み 需要の反動減のほか、長梅雨や秋頃の気温高などが影響し、前年度を下回りました。家電を含む「家庭用品(同 1.5%減)」は、消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減から白物家電(エアコン、冷蔵庫、洗濯機)などの売上げ が落ち込み、前年度を下回りました。 ※ スーパー売上高(既存店ベース)は、2009 年 12 月よりデータ集計法を変更し、月次データの公表時は速報 値であるため、公表後に確定値として改訂する場合があります。時系列でご利用の際は、最新の公表データを参 照ください。 ※百貨店売上高は 2014 年 9 月より調査手法(サンプル数変更)に伴い、8 月までの時系列データと連続してい ません。下記は新調査手法による前年度との比較になりますので、ご注意ください。 2014 年度の百貨店売上高は、「雑貨」や「食料品」などが好調で前年度を上回りました(8.0%増)。内訳をみると、 ウェイトの高い「衣料品(同 2.1%増)」は、年度序盤(4~6 月)は消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減や長梅雨 の影響で売れ行きが低調であったものの、年度後半(10~3 月)は新規テナント出店による集客効果などから、前年 度を上回りました。また、「食料品(同 10.0%増)」は新規テナント出店効果や生鮮食品の売れ行きが堅調に推移した ことなどから、前年度を上回りました。 「雑貨(同 22.8%増)」や「身の回り品(同 6.0%増)」では、一部で消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減がみ られたものの、消費税免税制度が拡充されたことなどから年度後半(10~3 月)にかけて訪日外国人観光客の需要 が増加し、前年度を上回りました。 3 調査インフォメーション(2014・5・22) おきぎん経済研究所 ②家電卸出荷額…消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減や太陽光パネルの売上減少などにより、 前年度を下回る。 単位:% 全 国 (%) △ 7.5 21.6 △ 18.5 0.5 9.3 △ 12.2 30.0 2014/3 10.2 4 △ 8.7 5 △ 15.3 6 △ 14.2 7 △ 9.6 8 △ 16.1 9 △ 9.7 10 △ 20.8 11 △ 26.9 12 △ 20.1 2015/1 △ 29.1 2 △ 29.6 3 △ 20.6 注)前年度比、前年同月比 19.1 5.3 △ 5.7 △ 6.8 △ 15.9 △ 8.6 1.9 △ 13.6 △ 17.0 △ 10.0 △ 10.0 △ 40.0 年度/月 沖縄県 r 2012 2013 2014 40.0 20.0 全国(破線) 10.0 0.0 △ 20.0 △ 30.0 △ 22.1 △ 26.0 △ 20.9 沖縄県(実線) 資料)社団法人 日本電機工業会、当社ヒアリング 2014 年度の家電卸出荷額は、消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減に夏場以降の太陽光パネルの売上減 少が加わり、前年度を下回りました(同 18.5%減)。品目別でみると、「太陽光パネル(同 61.7%減)」は、固定買取価 格変更による需要の減少や夏場から続いた新規接続中止の影響などから売上が減少し、前年度を下回りました。 また、「エアコン(同 4.2%減)」、「冷蔵庫(同 10.6%減)」、「洗濯機(同 7.6%減)」などの白物家電は、例年、10 月頃 に行なわれる新型モデルの投入を前倒して販売を促進したものの、消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減の影 響が大きく、年度全体としては前年度を下回りました。「テレビ(同 3.7%減)」は、2014 年 6 月から試験放送が始ま った 4K テレビがサッカーW 杯効果などから年度序盤(5~6 月)に売れ行きが伸びたものの、消費税増税に伴う 駆け込み需要の反動減などから、年度全体では前年度を下回りました。 ③新車販売台数…軽乗用車需要やレンタカー需要の増加などから、前年度を上回る。 合 計 単位:台、% 普通 小型 軽 乗用車 乗用車 乗用車 年度/月 台 数 2012 2013 44,696 50,686 17.1 13.4 8.6 19.8 8.9 16.1 27.9 8.3 2014 51,069 0.8 △ 6.4 △ 8.2 6.0 6,481 20.5 26.1 23.1 15.8 (台) 販売台数(棒グラフ、左目盛) (%) 100.0 60,000 前年同月比(折れ線グラフ、右目盛) 50,000 80.0 60.0 2014/3 4 3,590 △ 4.6 △ 12.9 △ 20.3 4.9 5 3,284 2.1 △ 0.9 △ 2.0 5.1 6 6,075 8.1 3.8 3.8 17.9 7 5,756 △ 8.2 15.3 2,914 △ 3.6 1.8 △ 4.7 9 4,229 11.1 21.5 △ 3.7 8.8 10 3,152 △ 2.3 △ 6.1 △ 35.1 12.3 11 3,554 12 4,483 2015/1 2 20.0 30,000 0.0 △ 9.9 △ 11.9 8 5.9 △ 29.2 40.0 40,000 △ 3.0 △ 3.5 14.0 21.5 △ 17.7 △ 11.3 43.9 20,000 △ 20.0 △ 40.0 10,000 △ 60.0 0 △ 80.0 3,394 △ 13.6 △ 17.0 △ 19.1 △ 13.9 4,248 △ 1.4 △ 25.8 24.6 △ 8.5 資料)県自動車販売協会 3 6,390 △ 1.4 △ 8.0 △ 21.6 10.6 注)前年度比、前年同月比 注)普通乗用車及び小型乗用車は登録車、軽乗用車は届出車の数値を表示。 2014 年度の新車販売台数は、全体で 51,069 台となり、軽乗用車需要の増加などにより前年度を上回りました。 (0.8%増)。車種別では「普通乗用車(同 6.4%減)」と「小型乗用車(同 8.2%減)」では、一部でレンタカー需要の 増加がみられたものの、消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減が年度全体を通して影響し、前年度を下回りま した。一方、「軽乗用車(同 6.0%増)」は一部で消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減がみられたものの、新型 モデル需要(新車種、モデルチェンジ等)が好調に推移したことなどから、年度全体としては前年度を上回りました。 ※普通乗用車及び小型乗用車は登録ベース、軽乗用車は届出ベースの数値を合算。 4 調査インフォメーション(2014・5・22) おきぎん経済研究所 ■ 建設関連: (やや良い) ①公共工事…国や沖縄県発注による工事が増加し前年度を上回る。 単位:百万円、% 請負金額 前年同月比 年度/月 2012 251,586 19.3 2013 263,352 4.7 2014 324,694 23.3 2014/3 21,096 △21.6 4 22,973 41.3 5 19,683 83.2 6 19,751 △2.8 7 46,674 18.5 8 23,163 2.4 9 31,485 35.8 10 27,642 △11.8 11 17,512 △11.9 12 22,968 36.8 2015/1 14,359 △28.4 2 25,384 17.1 3 53,096 151.7 (百万円) 350,000 (%) 180.0 公共工事請負金額 (棒グラフ・左目盛) 160.0 300,000 140.0 120.0 250,000 100.0 200,000 80.0 前年同月比 (折れ線・右目盛) 150,000 60.0 40.0 100,000 20.0 0.0 50,000 △ 20.0 0 △ 40.0 資料)西日本建設業保証沖縄支店 「公共工事動向」 2014 年度の公共工事請負金額は、前年度比 23.3%増の 3,246 億 94 百万円と前年度を上回りました。発注者別 請負金額でみると、「国(同 66.8%増)」はシュワブ関連工事や那覇空港滑走路関連工事、「沖縄県(同 18.8%増)」は 浄化センター関連工事や導水管関連工事、「市町村(同 15.2%増)」は市営住宅の建替工事や小学校公社の改築 などの大型工事などにより前年度を上回りました。一方、「独立行政法人等(同 56.8%減)」は昨年あった沖縄国際セ ンター施設の改修工事、「その他の公共的団体(同 35.4%減)」も大型施設の更新工事の反動などで下回りました。 ②住宅投資・建設資材…貸家や持家減少により着工戸数は前年度を下回り、 生コン、セメントは上回る。 単位:戸、% 前年同月比 年度/月 着工戸数 16.1 (戸) 20,000 2012 13,623 2013 17,173 26.1 18,000 2014 15,022 △ 12.5 16,000 (%) 150.0 100.0 14,000 2014/3 1,540 39.6 4 1,418 36.2 5 1,116 25.0 12,000 50.0 10,000 6 1,432 34.1 8,000 7 1,172 △ 34.0 6,000 8 9 1,482 1,301 △ 5.3 △ 35.4 4,000 10 1,018 △ 35.6 11 1,216 △ 35.8 12 1,368 △ 4.8 2015/1 2 1,181 1,338 10.9 3.1 3 980 △ 36.4 0.0 2,000 0 △ 50.0 資料)国土交通省「住宅着工統計」 持家(左目盛) 給与住宅(左目盛) 前年同月比(右目盛) 貸家(左目盛) 分譲住宅(左目盛) 2014 年度の新設住宅着工戸数は、全体で 15,022 戸と前年度より消費税増税の駆け込み需要の変動などで 12.5%下回りました。内訳では、「分譲住宅(同 26.4%増)」や「給与住宅(同 250.0%増)」が前年度を上回ったものの、 ウェイトの高い「貸家(同 11.4%減)」や「持家(同 30.5%減)」が前年度を下回り、全体を押し下げました。建設資材関 連では、生コンは前年度比 1.3%増、セメントも同 1.8%増と前年度の出荷実績を上回りました。 5 調査インフォメーション(2014・5・22) おきぎん経済研究所 ■観光関連: (良い) ①入域観光客数…3年連続で前年度を上回り、過去最高を更新。 単位:千人、% 年度/月 2012 2013 2014 2014/3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 2015/1 2 3 入域観光客 (%) (千人) 前年同期比 25.0 5,924.7 6,580.3 7,169.9 7.2 11.1 9.0 7,000 630.2 656.6 561.4 557.3 653.9 733.3 658.7 586.0 564.5 549.2 530.1 550.9 659.0 10.8 9.5 17.5 13.9 12.0 3.9 8.4 7.9 9.9 6.5 7.1 9.5 4.6 5,000 入域観光客数(棒グラフ、左目盛) 20.0 前年同月比(折れ線グラフ、右目盛) 6,000 15.0 10.0 4,000 5.0 3,000 2,000 0.0 1,000 △ 5.0 0 △ 10.0 資料) 沖縄県文化観光スポーツ部 ※外国客は特定上陸者数を含む 外国客 入域観光客数…8年連続で前年度を上回り、過去最高を更新。 単位:千人、% 年度/月 2012 2013 2014 2014/3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 2015/1 2 3 入域観光客 前年同期比 382.5 627.2 986.0 26.9 64.0 57.2 48.7 73.9 91.7 95.5 92.3 84.2 99.9 93.8 56.4 64.7 67.9 86.7 79.0 98.0 48.1 54.4 52.8 41.6 39.4 63.2 62.3 68.4 78.7 41.2 95.7 62.2 (千人) 1,200 (%) 120.0 入域観光客数(棒グラフ、左目盛) 前年同月比(折れ線グラフ、右目盛) 1,000 100.0 80.0 800 60.0 600 40.0 400 20.0 200 0.0 0 △ 20.0 資料) 沖縄県文化観光スポーツ部 ※外国客は特定上陸者数を含む 2014 年度の入域観光客数は、716.9 万人(前年度比 9.0%増)となり、3 年連続で前年度を上回り、過去最高を更 新しました。内訳をみると、国内客は 618.3 万人(同 3.9%増)と円安及び景気回復基調の影響などにより、4 月の消 費税増税後も堅調に推移しました。年度後半には一部航空路線の運休等がみられたものの、年度全体ではLCC 就航や伊丹-那覇路線、羽田-石垣路線などの航空路線拡充効果により、前年度を上回りました。 外国客は 98.6 万人(同 57.2%増)と前年度を大幅に上回り、過去最高を更新しました。円安の継続により訪日旅 行の需要が高かったほか、航空路線の拡充、クルーズ船の寄港回数増加なども加わり、海路・空路ともに好調に推 移したことから、各地域で前年度を上回りました。(「台湾(同 42.5%増)」「韓国(同 94.8%増)」「中国本土(同 88.6%増)」「香港(同 48.8%増)」) ※特定上陸者を除く 2014 年度実績=全体 708.2 万人(同 9.0%増)、外国客 88.7 万人(同 62.8%増)、国内客は変わらない。 6 調査インフォメーション(2014・5・22) おきぎん経済研究所 ②観光施設入場者数…4年連続で前年度を上回る。 単位:% 入場者数(前年同月比) 全体 南部 2012 5.2 3.6 2013 r 8.2 2014 5.5 2014/3 中部 (%) 20.0 北部 南部 4.8 6.7 r 5.6 8.8 r 10.1 5.5 △ 0.2 7.0 5.3 3.8 1.2 8.0 4 6.0 5.5 1.7 7.8 5 7.0 9.6 △0.01 6.7 6 10.9 11.1 5.6 12.0 7 4.3 4.9 △4.6 6.0 8 1.8 1.3 △3.0 3.4 4.8 中部 北部 全体 線グラフ (全体の対前年度比及び前年同月比) 15.0 10.0 9 2.0 5.1 △16.6 10 0.6 0.7 △8.5 3.1 11 14.2 11.7 20.0 14.9 12 5.4 4.8 △4.0 9.0 2015/1 7.3 6.5 8.7 7.6 2 7.4 6.2 3.1 9.5 3 1.1 0.1 △2.2 2.9 5.0 0.0 △ 5.0 △ 10.0 資料)当社ヒヤリング ※棒グラフは各地域の寄与度を示している *調査対象施設数=南部6、中部6、北部5施設 グラフは全体の寄与度を表示。 観光施設入場者数は、全体として前年度比 5.5%増加し、4 年連続で前年度を上回りました。過去最高を更新し た入域観光客数の増加に伴い、前年度実績を上回りました。 地域別では、南部にある観光施設が同 5.5%増(4 年連続)、北部が同 7.0%増(4 年連続)と前年度を上回り、中 部が 0.2%減(4 年ぶり)と前年度をわずかに下回りました。 ③ホテル稼働率…シティホテル、リゾート、ビジネスのすべてで前年度を上回る。 単位:%、ポイント 稼働率 シティ 2012 2013 2014 71.9 75.8 79.2 リゾート ビジネス 71.5 r 75.3 78.6 58.0 64.0 72.5 シティ 4.1 3.9 3.4 前年差 リゾート ビジネス 2.5 r 3.8 3.3 2014/3 86.8 81.6 73.3 1.8 3.5 4 76.5 79.5 61.2 1.4 6.6 5 67.4 69.4 58.5 3.9 8.1 6 72.1 78.3 71.0 6.7 8.1 7 81.2 88.4 79.3 11.8 6.3 8 84.4 87.5 77.6 0.6 △ 4.2 9 86.0 88.8 75.1 3.7 0.8 10 76.3 76.6 70.2 3.6 0.4 11 80.4 70.6 75.7 3.8 3.5 12 75.1 64.8 67.1 2.7 2.8 2015/1 76.4 72.0 65.1 4.0 4.0 2 89.7 87.4 86.1 △ 0.2 4.0 3 84.9 80.6 82.4 △ 1.9 △ 1.0 注)シティ10ホテル、リゾート19ホテル、ビジネス7ホテル ※調査対象施設変更により2011年に遡りシティ、リゾートを修正。 ※公表後に改定する場合があり最新公表資料が確定値とする。 5.4 6.0 8.5 10.3 2.7 3.3 9.1 17.3 10.9 11.8 9.6 4.1 10.7 10.0 3.2 9.1 (%) 100.0 (ポイント) 20.0 稼働率(線グラフ、左目盛) 90.0 15.0 80.0 70.0 10.0 60.0 5.0 50.0 40.0 30.0 0.0 前年度差・前年同月差 (棒グラフ、右目盛) 20.0 10.0 シティ リゾ ート ビ ジネス シティ リゾ ート ビ ジネス 0.0 出所)当社ヒヤリング 2014 年度の県内ホテル稼働率は、シティホテルが 79.2%と前年度差 3.4 ポイント上昇、リゾートホテルが 78.6%と 同 3.3 ポイント上昇、ビジネスホテルが 72.5%と同 8.5 ポイント上昇し、全てにおいて前年度を上回りました。 ※2013 年 6 月に対象施設を変更し、シティホテル・リゾートホテルは 2011 年に遡って改定した。 7 △ 5.0 △ 10.0 調査インフォメーション(2014・5・22) おきぎん経済研究所 ④ホテル客室単価・宿泊収入…客室単価は前年度を上回り、宿泊収入も上回る。 単位:% 年度/月 客室単価 宿泊収入 2012 - - 2013 - - 2014 2.8 6.5 15 (%) 10 5 2014/3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 2015/1 2 3 0.2 △1.2 1.3 2.1 4.8 6.3 4.0 1.4 3.7 4.3 △2.3 4.1 △0.6 2.9 3.0 10.5 12.2 13.6 2.1 6.8 3.2 9.0 9.4 3.6 8.5 0.1 0 -5 客室単価 宿泊収入 -10 -15 資料)当社ヒアリング ※対象施設数:29施設(シティ10、リゾート19)、ビジネスは除く ※客室単価は29施設の平均値、宿泊収入は各施設の推計値の総額(稼働率及び客室単価より当社推計) ※公表後に改定する場合があり最新公表資料が確定値とする ※2014年4月指標より新たに掲載 ※データ収集の都合上、年度は2014年度分のみ掲載 ホテル客室単価(シティ&リゾート)は前年度比 2.8%増と前年度を上回り、宿泊収入も同 6.5%増と前年度を上 回りました。 ※ホテル客室単価・宿泊収入については、ホテル稼働率の調査対象変更(2013 年 6 月)に伴い、2012 年 6 月以降分よりデータ 収集を行っているため、前年比増減率は 2014 年度分のみを掲載している。 8 調査インフォメーション(2014・5・22) おきぎん経済研究所 ■企業倒産: (ふつう) 企業倒産…件数は前年度を上回り、負債総額は下回る。 単位:百万円、件 年度/月 負債総額 倒産件数 28,678 18,588 10,299 2012 2013 2014 68 81 82 (百万円) 386 1,314 683 2,090 361 697 808 774 487 806 375 1,453 451 7 3 6 5 4 7 7 11 8 9 7 6 9 90 80 30,000 25,000 2014/3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 2015/1 2 3 (件) 35,000 70 負債総額 (棒グラフ、左目盛) 60 20,000 50 15,000 40 10,000 30 倒産件数(折線グラフ、右目盛) 20 5,000 10 0 0 資料)東京商工リサーチ沖縄支店 2014 年度の企業倒産は、82 件(前年度比 1.2%増)発生し、負債総額では 102 億 99 百万円(同 44.6%減)となり ました。件数は前年度を上回ったものの、負債総額については前年度にあった大型倒産の反動などにより、前年度 を下回りました。 ■雇用関連: (やや良い) 有効求人倍率…沖縄、全国ともに前年度を上回る。 年度/月 2012 2013 2014 2014/3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 2015/1 2 3 沖縄県 0.42 0.57 0.73 単位:倍 全 国 0.82 0.97 1.11 0.63 0.65 0.65 0.69 0.71 0.73 0.74 0.75 0.77 0.78 0.76 0.78 0.79 1.07 1.08 1.09 1.10 1.10 1.10 1.10 1.10 1.12 1.14 1.14 1.15 1.15 (倍) 1.40 全国(点線) 1.20 1.00 0.80 沖縄(実線) 0.60 0.40 0.20 0.00 資料)沖縄労働局、厚生労働省 注1)月別の数値は季節調整値、年度平均は原数値 注2)季節調整法は、センサス局法Ⅱ(X-12-ARIMA)による 2014 年度の雇用状況は、月間有効求人数(原数値)が前年度比 17.9%増の 21,504 人に対して、月間有効求職 者数(同上)は同 7.8%減の 29,377 人となり、有効求人倍率は 0.73 倍と前年度より 0.16 ポイント上昇しました。 9 調査インフォメーション(2014・5・22) おきぎん経済研究所 ■鉱工業・大口電力関連: (ふつう) ①鉱工業生産指数…沖縄県(4月-翌年2月)は前年度を上回り、全国は前年度を下回る。 年度/月 沖縄県 全 国 2010年=100 2012 99.2 95.8 2013 2014 102.1 98.9 98.5 115.0 105.0 2014/3 115.3 101.5 4 5 6 7 8 104.5 101.5 102.2 102.0 101.7 99.2 99.5 97.6 97.5 96.7 9 10 11 12 2015/1 105.6 102.4 107.2 111.1 99.7 98.1 98.5 97.9 98.1 102.1 2 3 100.8 98.9 98.1 - 沖縄県 95.0 全国 85.0 75.0 65.0 資料)沖縄県「沖縄県鉱工業指数」、経済産業省「鉱工業指数」 注1)基準は2010年=100、注2)P⇒速報値 注3)月別は季節調整値、年度は原数値平均値(4~翌年3月) 2014 年度(4~翌年 2 月までの 11 ヵ月平均) の鉱工業生産指数※は、前年度比 2.6%上昇し 101.6(原指数)とな りました。業種別でみると、「鉱業(同 17.6%増)」をはじめ、「その他の工業(同 13.4%増)」、「化学・石油製品工場(同 8.9%増)」などが前年度を上回りました。 ※本文内の数値については、現時点で 2015 年 3 月(沖縄県)データが公表されていないため、2014 年 4 月~ 2015 年 2 月までの 11 ヵ月数値平均と前年度同期間の数値比較を行っています。 ②大口電力使用量…前年度を上回る。 単位:百万kWh、% 大口電力 使用量 年度/月 前年度比 2012 2013 830.8 855.6 △ 2.2 3.0 2014 877.9 2.6 2014/3 4 69.2 70.5 8.1 10.8 5 6 7 8 69.7 75.1 78.0 84.4 △ 2.9 3.4 1.8 7.0 9 10 11 12 80.4 78.6 75.0 70.3 1.5 4.1 2.3 0.4 2015/1 2 3 66.8 62.5 66.6 2.6 4.6 △ 3.7 (百万kWh) 950 (%) 12.0 大口電力使用量(左目盛) 850 前年同月比(右目盛) 10.0 750 8.0 650 6.0 550 4.0 450 2.0 350 0.0 250 △ 2.0 150 △ 4.0 50 △ 6.0 資料)当社ヒアリング 2014 年度の大口電力使用量は、前年度比 2.6%増の 877.9 百万kWh(キロワットアワー)となりました。産業別にみると、 「石油・石炭製造業(同 18.5%増)」が前年の工場稼動減による反動増、「窯業土石製造業(同 13.4%増)」が生産量 の増加などで前年度を上回り、全体を押し上げました。 10 調査インフォメーション(2014・5・22) おきぎん経済研究所 ■物価関連: (ふつう) ①消費者物価指数…沖縄、全国ともに前年度を上回る。 年度/月 2012 2013 2014 2010年=100 沖縄県 全国 100.3 99.5 101.1 100.4 103.8 103.4 101.4 2014/3 103.3 4 103.6 5 103.6 6 103.9 7 104.6 8 104.7 9 104.5 10 103.9 11 103.8 12 103.2 2015/1 103.0 2 103.3 3 注1)数値は総合指数 注2)年度数値は月平均値 101.0 103.1 103.5 103.4 103.4 103.6 103.9 103.6 103.2 103.3 103.1 102.9 103.3 106.0 沖縄県(実線) 105.0 104.0 103.0 全国(破線) 102.0 101.0 100.0 99.0 98.0 2010年=100 97.0 資料)沖縄県 「消費者物価指数」 2014 年度の消費者物価指数は、消費税増税の影響などにより前年度より 2.7%上昇し 103.8 となりました。内訳 をみると、生鮮食品を含む「食料品(同 4.3%増)」や、「教養娯楽(同 3.8%増)」などが前年度を上回りました。全国は 前年度比 2.9%上昇し 103.4 となり、内訳では、電気代などの「光熱・水道(同 5.7%増)」や生鮮食品を含む「食料(同 4.4%増)」などが前年度を上回りました。 ②ガソリン小売価格(税抜き)…レギュラー、軽油価格はともに前年度を下回る。 単位:円/リットル 年度/月 2012 2013 2014 沖 縄 県 レギュラー 138.5 147.7 144.5 軽油 全 国 レギュラー 120.7 131.3 126.3 141.5 149.6 146.4 150.3 135.1 150.9 2014/3 4 150.7 133.5 152.1 5 151.8 134.3 153.2 153.4 134.7 154.7 6 156.1 136.9 157.2 7 155.4 136.2 156.5 8 9 153.2 134.4 154.7 10 150.5 131.7 152.1 144.4 127.2 147.5 11 139.7 122.3 142.2 12 2015/1 128.3 111.1 130.5 2 121.8 103.5 125.3 3 127.7 108.8 129.6 注)上記データは、週次調査の平均値を用いている。 (円/リットル) 170 レギュラー(全国・青・実線) 軽油 122.5 130.1 126.9 160 132.2 132.1 133.2 134.4 136.6 136.0 134.5 132.3 128.2 123.4 112.6 107.3 110.7 130 レギュラー(沖縄県・赤・実線) 150 140 120 軽油(沖縄県・赤・点線) 110 100 軽油(全国・青・点線) 90 80 資料)経済産業省 また、消費税率変更の影響を取り除くため、当社にて税抜き価格へ修正している。 2014 年度の石油製品小売価格は、年度後半の原油価格の落ち着きなどから、レギュラー・軽油の小売価格とも に前年度を下回りました。詳細をみると、レギュラー価格が前年度比 2.2%減(全国は 2.1%減)、軽油価格は同 3.8%減(同 2.5%減)となりました。 11
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