青島市及び日本の自治体関係者との交流会の開催 平成27年2月 在青島日本国総領事館 在青島日本国総領事館は、中国の東部沿海地域に位置する山東省を管轄してい ます。山東省と日本との地方交流においては、省と都道府県、また山東省内の市と 市町村それぞれのレベルで活発な交流が行われており、当館としてもこれら地方交 流の促進支援を行っています。 この支援の一環として、昨年11月、当館主催にて青島市及び自治体関係者の交流 会を開催しましたので、その概要をご紹介します。 1. 山東省と日本の地方自治体の交流の現状 現在、日本の2県・24市町村が、山東省又は省内の市と友好都市関係を締結して います。特に、和歌山県と山東省、下関市と青島市の交流の歴史は古く、昨年にはそ れぞれ友好都市交流30周年、35周年を迎えており、人的交流のみならず観光・技 術・環境など各分野において積極的な交流が行われています。 また、山東省内には日本の地方自治体の事務所はありませんが、研修派遣職員と して和歌山県が3名(済南市2名、青島市1名)、下関市が1名(青島市)を常駐させて おり、日中地方交流のキーパーソンとして活躍しています。 2. 開催までの経緯 当地では、当館や青島日本人会等が主催して、毎年「青島ジャパンデー」を開催し ており、昨年は11月に開催されました。このイベントには当地の日系企業のみならず、 日本からも自治体がブースを出展し、観光や物産の PR 活動を行っています。昨年は 新潟県、沖縄県、新潟市の3自治体に出展していただきました。 昨年の青島ジャパンデー開催時には、偶然にも和歌山県及び下関市の国際交流 部署担当者も別用務でそれぞれ当地訪問中であり、さらにかねてより青島市政府の 担当者もこれらの関係自治体との交流に前向であったことから、今回の機会を捉えて これら関係者が一堂に会する交流会を開催することとなりました。 3.交流会実施後の所感 11月14日に青島市内の日本料理店にて開催された交流会には新潟県、和歌山 県、沖縄県、新潟市、下関市の担当者に加え、青島市政府外事弁公室の劉アジア処 長及び王副処長にご参加いただきました。 交流会では自己紹介の後、各参加者からそれぞれの自治体の地方交流の現状が グローカル通信第73号 紹介され、また今後一層の交流促進のための方策について、積極的な意見交換がな されました。和やかな雰囲気の下、予定の時間を大幅にオーバーするまで交流会は 続き、日本側出席者からは「今回の交流会でこれまで交流のなかった自治体とも交 流する機会を得ることができ、とても有意義であった」、また青島市政府側からは「こ れまで交流する機会が無かった沖縄県等と交流の機会を持つことができ、今後の交 流につなげていきたい」と、日中双方の参加者から前向きな評価をいただきました。 当館としても、当館主催による青島市及び日本の自治体との交流会の開催は初め ての試みでした。今回の交流会を一回限りとして終わらせるのではなく、今後も様々 な機会を捉えて日中双方の自治体が参加できる交流の機会を設けるなど、引き続き 地方交流促進のための支援を積極的に行っていきたいと考えています。 (了) (交流会終了後の集合写真) グローカル通信第73号
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