CELL LAB QUANTA ™ SC

CELL LAB QUANTA™ SC
ハイレゾリューション フローサイトメーター
Part of the Cell Lab family
高精度な形態情報が測れる
新たなフローサイトメーターの誕生です
より高レベルへ 高分解能型フローサイトメーター登場
Cell Lab QuantaTM SCは、新しい定量測定パラメータとして、粒度分布(μ表示)、細胞体積(μ3)
、
2
3
抗原密度(FL/μ )、核内DNA密度(FL/μ )、細胞絶対数(個数/mL)が解析できる、
高分解能型フローサイトメーターです。
細胞研究から細胞品質管理まで、創造的なニーズに新たなパラメータでお応えします。
新たなパラメータで、新たな知見が得られます。
蛍光量
細胞体積
コールター細胞体積測定法による高分解能な定量測定
細胞サイズ分布・抗原密度・細胞内濃度を提供
わずかな形態変化も正確に定量化して、粒度分布(μm)、細胞体積分布(μ3)、さらに
抗原密度、核密度パラメータを取得可能です。細胞の形状の影響を受けないコールター
電気抵抗法により、今までのFCMでは不可能だった正確な細胞体積とサイズ(球相当径)
を検出でき、さらに、蛍光を同時に測定し、今までのフローサイトメーターでは不可能
だった細胞体積当たりの蛍光量パラメータや細胞表面積当たりの蛍光量も解析可能です。
高分解能な定量測定例
Cell Lab Quanta SC
粒度分布
従来型セルアナライザー
前方散乱光
細胞の形状の影響を受けない
コールター電気抵抗法により、
従来のレーザ前方散乱方式の
FCMでは不可能だった正確な
細胞体積とサイズ(球相当径)
を検出可能です。データは、
Number
Number
4μmビーズ
4μmビーズ
25.9
3.67
3.4
4.3
4.9
Channel Number
レーザ前方散乱方式
5.4
5.8
6.1
6.5
6.7
ニジマス赤血球(TRBC)と
4μmビーズ(赤血球とほぼ同
粒径(ミクロン)
コールター細胞体積方式
じ粒径)を混合したサンプル
を測定したものです。
■ 細胞周期解析(DAPI、Hoechst色素による
高分解能なDNAセルサイクル測定)
■ 倍数体、異数体
(植物、魚類、水産物など倍数性)分析
■ アポトーシス解析(Sub-G1ピーク、
アネキシンV、Tunel法など)
■ 生細胞、酵母、バクテリア、大腸菌、
細菌などの生死計数
■ 高分解能な細胞体積測定による形態変化解析
(アポトーシス解析、細胞機能解析)
■ GFP、CFPなどの蛍光タンパク解析
■ 正確な細胞体積測定による
核内DNA密度解析、表面抗原密度解析
■ 生細胞内イオン濃度解析
■ ビーズアレイによる可溶性成分の同時定量
■ 細胞内抗原密度解析
■ FRET解析
アポトーシスと細胞サイズ解析例
PL3
FL3
7-AAD
7-AAD
細胞を容易に検出できます。アポトーシスに
伴い、細胞の体積と粒径が小さくなるのが分
かります。
側方散乱光
側方散乱光
Annexin Vと7-AADを用いて、アポトーシス
FL1
FL1
アネキシン V
アネキシンV
細胞内濃度解析例
細胞内濃度
細胞数
従来
細胞数
活性型Caspase-3抗体(PE標識)を用いて
細胞質内を染色し、その蛍光強度を細胞体積
で割ることにより、Caspase-3の細胞内濃度
(密度)を求めることができます。
細胞径(μ)
細胞径(μ)
Caspase-3-PE/細胞体積
Caspase-3-PE
発現密度
CFP発現密度解析例
析しています。
励起光用フィルタは422/39nmを使用しま
す(オプション)。
従来
細胞数
CFP(480/30nm BP蛍光フィルタ使用)を
405、435nmで励起測定した例です。CFPの
蛍光強度を細胞体積で割り、CFP発現密度を解
CFP/細胞体積
Syto9とPIの蛍光強度を細菌体積で割った細
菌内蛍光色素濃度パラメータを用いた測定例
PI 濃度
細菌をSyto9とPIで2カラー解析し、生菌と死
菌に判別することができます。
PI 濃度
生死菌数測定(細菌内色素濃度)
です。
Syto9 濃度
100% dead
(treated with 70% ethanol)
Syto9 濃度
50% dead
366
488
435
405
多波長励起 366、405、435、488nmで
多様なアプリケーションに対応可能
小型固体レーザ(488nm)と自動光軸調整機能付き水銀アークランプの組み合わせによ
り、広い励起光波長帯を実現し、選択して使用することにより、様々なアプリケーション
に適応できます。DAPIなど、UV励起のDNA特異性の優れた分解能の高い蛍光色素を使
用できます。
細胞同期
(DAPI)
UV励起によるセルサイクル解析例
366nm励起光により、DAPIまたはヘキスト
試薬を用いた生死細胞の細胞周期を測定できま
す。分解能の高いDNAヒストグラムデータが
得られます。さらに、裸核処理することにより、
核体積も同時に測定できます。
細胞体積
(核体積)
DAPI
細胞体積
Region
G /G
Diameter
6.22
MCV
125.7
Count
10,901
Pct
62.21%
FL1
Mean
191.4
FL1
HPCV
2.78%
FL1
CV
4.86%
S
G /M
7.06
7.58
183.9
228.4
4,313
1,664
24.61%
9.50%
265.3
351.1
6.07%
4.30%
11.71%
3.79%
0
2
1
Color
内部標準ビーズの要らない
シリンジ吸引方式による濃度測定(個/mL)、微量サンプルも可能
一定容量をサンプリングできるシリンジ吸引方式を採用しており、アポトーシス細胞や生
死細胞の濃度、個数のダイレクトな計測が可能です。例えば、生細胞の濃度(個/mL)
を測定できます。内部標準ビーズを用いないため簡単で、ランニングコストが抑えられ大
変経済的です。また、残サンプルを自動でサンプルチューブに戻すこともでき、貴重なサ
ンプルを無駄にしません。
生死細胞数測定例
生細胞
死細胞
Viable
Dead
細胞体積
PIまたは7-AADとコールター細胞体積、側方散
乱光の3つのパラメータを用いて、正確に生細
胞数と死細胞数を検出できます
(青色が生細胞)
。
生細胞
死細胞
PI
SS
側方散乱光測定による細胞内部情報取得
488nm小型空冷固体レーザを用いて、側方散乱光と蛍光を体積とともに同時に測定でき
ます。側方散乱光からは、細胞内部の顆粒などの情報が手に入ります。
高分解能型フローサイトメトリーのために
2つのハイブリッド技術を新開発
電極
2μ径のサンプルフロー
三角フローセル
光ファイバー
スーパースタビライズド・シースフロー
(蛍光分解能:従来比30%向上)
小型空冷固体レーザ
488nm
三角フローセル(特許)による高い安定性
レーザ・アークランプ光源
光・コールター同時検出系
レーザのコヒーレント性と、Hg高圧アーク
ランプの多波長性をともに活用する斬新な
ハイブリッド照射系を開発。両方の利点を
最大化するために、独立した光路でサンプ
ルに導入されます。
シースフロー方式とコールター電気抵抗法による細胞体積
の定量測定と、蛍光と側方散乱光測定を同時に行う斬新な
ハイブリッド検出系を開発。
高NAレンズ
光検出
水銀アークランプ 100W
366nm
405nm
435nm
第3蛍光
原理(高分解能型FCM)
粒子(細胞)の大きさを最も正確に測定
する方法は、粒子を3次元で計測するコー
側方散乱光
ルター電気抵抗法(コールター原理)と
されています。これは、ベックマン・コー
ルターの創業者の一人であるW.H.
Coulterが発明した方法で、細孔に電流
を流し、その細孔の中を通過する粒子の
体積に比例して変化する電気抵抗を検出
します。粒子の通過方向、形状、色等に
影響されません。このコールター原理を
前方散乱光の代わりに用いて、さらに、
ハイドロダイナミックフォーカシングに
より粒子をフローセルの中心部に一列に
配置し、励起光を照射して、蛍光と側方
散乱光を同時に検出します。
第1蛍光
第2蛍光
フレキシブルな3カラー蛍光測定
各種の蛍光プローブ、モノクローナル抗体(蛍光標識)に対して、4種類の励起波長を選
択して用いて、同時に3つの波長帯の蛍光を同時に検出できます。様々なアプリケーショ
ンに対応できます。さらに、自動蛍光補正機能を内蔵しています。
便利な3カラー自動蛍光補正機能
ソフトウエアが、3カラー蛍光漏れ込み補正を自動的にサポートしてくれるため、正確な
設定が可能です。
CD3
リンパ球の表面マーカーを3種類の抗体で
染色し、488nmレーザで測定できます。
CD8
3カラー細胞表面マーカー解析例
CD4
Filter Plate
FL3
CD4
交換可能な3カラー光学フィルタ群で
様々な実験系に対応可能
DAPI、Hoechst、FTIC、PI、7-AAD、LDS751、PE、PC5、PC7、CFP, GFP、
YFPなどの蛍光色素に適した光学フィルタを選択することができ、容易に交換できます。
SC
FL1
FL2
様々な蛍光色素の組み合わせに対応し、ユニークなアプリケーションにも対応可能です。
パワフルな9パラメータ同時解析
最新のデジタルテクノロジーを駆使して、9パラメータ相関解析が行えます。複雑な相関
をマルチゲート解析できます。タイムパラメータ(時間軸)や蛍光濃度パラメータも同時
に取得できます。
革新的な三角フローセル&セットアップが容易な
自動光軸調整機能
革新的な三角フローセルを開発し、シースフロー方式による測定精度をさらに向上させま
した。さらに、アークランプ光源専用の自動光軸調整機能(X−Z軸)を内蔵し、高精度
なデータを容易に提供できます。
細胞増殖解析例(CFSE)
2カラー細胞周期解析例
Cyclin A2-FITCと7-AADを用いて、G1、S、G2、M
期を染め分けました。Cyclin A2は、G2期で最大に
ることができます。CFSEは毒性が少ない生細胞染色
試薬で、セルトラッキングアッセイに適しています。
なります。
Cyclin A2
Carbosyfluorescein diacetate succinimidyl
ester (CFSE)を用いて、細胞の分裂回数を測定す
CFSE
7-AAD
384ウエルプレート
24、96、384ウエル対応(オプション)
自動判定Flag表示例
(Quanta SC MPL使用)
シンプルで学習しやすい専用ソフトウエア
ハードウエアを制御し、データを取得・解析する
Quanta SC専用ソフトウエアです。蛍光強度を細胞体
積で割るパラメータや、表面抗原密度などの独自の解析
パラメータを用いたマルチパラメータ相関解析が可能で
す。細胞周期解析以外の解析ソフトウエアをすべて内蔵
した、統合型ソフトウエアです。Windows XPのマル
チタスク環境で、Microsoft ExcelやPowerPointな
どと連携が可能です。
ハイレゾリューションフローサイトメーター
CELL LAB QUANTATM SC
主な仕様
検出方式
ハイブリッド方式(光と電気の同時検出)
測定パラメータ
コールター細胞体積
(リニアスケール)
/球相当径及び球相当表面積に換算
表示可能
第1蛍光(リニア/ログスケール)標準525BP
第2蛍光(リニア/ログスケール)標準575BP
第3蛍光(リニア/ログスケール)標準670LP
側方散乱光(リニア/ログスケール)
Time 経時変化測定、Ratio 比率測定、細胞濃度絶対数測定
平均細胞容積
(MCV)
細胞体積当たりの蛍光量(第1∼第3蛍光)
細胞表面積当たりの蛍光量(第1∼第3蛍光)
粒度分布分解能
0.05ミクロン
主な機能
細胞濃度自動測定
(再現性 CV5%以内、3×104∼2×106 個/mL)
光軸自動調整機能
3カラー自動蛍光補正
(オートコンペンセーション)
測定範囲
2∼40ミクロン
(125ミクロンフローセル使用時)
オプション:お問い合わせください
光源(励起光)
ハイブリッド光源 水銀アークランプ
(366、405、435mm)
と固体レーザ 488nm
(2∼22mW可変)
サンプル量
最少:150μL
(残サンプル自動リカバリ機能内蔵)
サンプルフローレート
4.17∼100μL/分
最大:2mL
消費電力
500W
寸法・重量
本体:560
(W)
×670
(D)
×460
(H)
mm
電源
100V、5A、50/60Hz
ソフトウエア
Quanta SC専用ソフトウエア
セルサイクル解析ソフトウエア MultiCycle(オプション)
試薬/キット
サイトメトリー&セルアナリシスカタログまたはWebサイトをご参照ください
その他
Windows XPコンピュータ、液晶ディスプレイ、ソフトウエア
MPLオプション
24、96、384ウエルプレート対応、自動サンプル調製可能
国内随一、25年以上の
経験と信頼
25年以上に及ぶ国内随一のFCM
機器と抗体試薬のサポート実績。
その豊富な経験から生まれたス
キルとノウハウを結集したサポー
ト&サービスをご提供します。
研究の新たな可能性を切り開く
ため、ベックマン・コールターは
幅広いニーズに全力でお応えし
ます。
重量:35kg
サンプル測定・デモンストレーションのご依頼をお待ちしております。
Cell Lab Quanta SC MPL
詳しくは、サイトメトリー専門Webサイト
サイトメトリードットコムをご覧ください。
www.bc-cytometry.com
Cell Lab Quanta SC
Beckman Coulter、Beckman Coulterロゴ及びQuantaは、Beckman Coulter, Inc.の商標です。
他の会社名、製品名及びサービス名は、それぞれの所有する商標です。
CE0102 08.12-4000
(S)