TeraStationユーザー向けログアナライザーマニュアル

ログアナライザークイックガイド
ユーザー向けログアナライザーの使用方法
目次
ログアナライザー概要
事前準備
詳細ログの取得
……………………………………………………
1
…………………………………………………………………
2
……………………………………………………………
2
詳細ログのアップロード
……………………………………………
解析ファイル(ログリポート)のダウンロード
3
……………………
5
解析ファイル(ログリポート)の表示
……………………………
5
解析ファイル(ログリポート)の読み方
……………………………
6
補足事項
………………………………………………………… 16
2015/07/21
Rev 1.2
ログアナライザー概要
ログアナライザーは TeraStation から取得した詳細ログを解析し HDD の状態確認、TeraStation の液晶
画面に表示されるインフォメーション通知またはエラー通知が発生していたか確認するツールです。
注意! ログを取得してから時間が経過している場合は状況が変化している可能性があります。
今現在の機器の状態を確認するには、NAS の液晶画面、ステータスランプ、HDD ステータスランプ
など実機の確認、および NasNavigator2 などを確認する必要があります。
TeraStation に記録されるログファイルは古いものから上書き(ローテーション)されるため、
購入時からすべての情報が表示できない場合があります。
確認可能な項目
ログファイルの
種類
取得できる内容
シリーズ名・ファームウェアのバージョン・NAS の名称。
詳細ログ(*.tgz)
ログから抽出した時点からみて直近のディスク状態。
詳細ログ(*.tgz)
ログから抽出した時点からみて直近の SMART 情報。
過去に発生したインフォメーション通知の確認。
(I10 などのインフォメーションコード)
過去に発生したエラー通知の確認。(E23 などのエラーコード)
詳細ログ(*.tgz)
過去に発生したレプリケーションエラーの確認。
詳細ログ(*.tgz)
バックアップエラーコードの確認。
バックアップログ
backuplog***.txt
詳細ログ(*.tgz)
詳細ログ(*.tgz)
※USB-HDD の状態は解析されません。
※バックアップログは詳細ログには含まれていません。バックアップログの所在等については
製品マニュアルを参照ください。
詳細ログの取得から解析までの流れ
(実際の取得方法については 2 ページ以降を参照ください)
TeraStation からログを取得
↓
ログアナライザーへログファイルをアップロード
↓
解析結果を html 形式のファイルでダウンロード
↓
解析結果を WEB ブラウザから確認
1
1.事前準備
ログアナライザーを使用するには以下のものが必要になります。
・詳細ログ、またはバックアップログファイル。
詳細ログの取得方法については次ページに記載されております。
バックアップログファイルについてはご使用の TeraStation ユーザーマニュアル
をご参照ください。
・TeraStation のシリアル番号(シリアル番号の確認方法は以下の FAQ を参照ください)
FAQ:シリアルナンバーの確認方法(TeraStation)
http://faq.buffalo.jp/app/answers/detail/a_id/14974
・WEB ブラウザがインストールされたインターネット接続可能な PC
WEB ブラウザ(IE, FireFox, Chrome)
2.詳細ログの取得
2.1 管理者権限を持ったユーザーで TeraStation の設定画面へログインします。
2.2 WEB 設定画面にログイン後、キーボードの Shift キー + Ctrl キー + Alt キー + B の
4つのキーを同時に押し、押したまま 1 秒ほど保持してください。
2.3 "xxxxx.tgz" ファイルのダウンロードが開始または、ダウンロード確認のダイアログが
表示されますので PC のフォルダへ保存します。
2
3.詳細ログのアップロード
3.1 以下の URL にアクセスしてください。
http://buffalosupport.bf1.jp
3.2 シリアル番号を入力しユーザーページへのログインしてください。
TeraStation のシリアル番号を入力しログインします。
※ここで入力されるシリアル番号は、サポートセンター側から
サポートする際に必要となる場合がありますので控えておくようにお願いいたします。
3
3.詳細ログのアップロード(続き)
3.3
ログファイルのアップロード。
・参照をクリックし、PC に保存したログファイルを選択。
・Upload File をクリックし解析を開始します。
※アップロードに対応しているログファイル
・詳細ログファイル (*.tgz)
・バックアップログファイル (backup****.txt)
4
4.解析ファイルのダウンロード
4.1 解析ファイルのダウンロード。
解析が完了したら、”解析ファイルをダウンロードする。”を右クリックし
ローカルフォルダに保存します。(Reportsum.htm ファイル)
保存方法(ブラウザのバージョによって表示が異なる場合があります。)
右クリック後、
IE
: 対象をファイルに保存
Firefox : 名前をつけてリンク先を保存
Chrome : 名前をつけてリンク先を保存
を左クリックします。
5.解析ファイルの表示
5.1
ログリポートの表示
保存した Reportsum.htm をお使いのブラウザで開くと、ログリポートが表示されます。
5
6.ログリポートの読み方
・シリーズ名
・ファームウェアバージョン
・NAS の名称
青色:正常
赤色:異常(diskX.X 番の HDD が故障しています)
※Disk 番号が順番に並んでいないことがありますが異常ではありません。赤く表示されている番号
の HDD を以下の FAQ を参考に対処下さい。
交換したばかりの HDD が異常と表示される場合は補足事項の項目 7 を参照ください。
参考 FAQ リンク
FAQ:HDD 故障時の対処方法
http://faq.buffalo.jp/app/answers/detail/a_id/8422
FAQ:交換用 HDD の型番の確認
http://faq.buffalo.jp/app/answers/detail/a_id/14629
FAQ:ハードディスク交換が必要な場合には? http://faq.buffalo.jp/app/answers/detail/a_id/12431/
保守サービスにご加入済みの場合は保守窓口へご連絡ください
TEL:050-3000-1497
受付時間 9:00~12:00 13:00~17:00
月~金(祝日および弊社が定める休日を除く
保守サービス詳細 http://buffalo.jp/support_s/care1/index2.html
6
6.ログリポートの読み方
(続き)
HDD 異常の例
読込エラーが 1000 回以上、または書込エラーが 1 回以上発生した場合は異常と表示します。
※上記は4番の HDD に読込エラー999 回、書込みエラー2 回発生した例
7
6.ログリポートの読み方
(続き)
その他の項目について
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
① の項目
: HDD が NAS からどのように認識されているか表示します。
この場合は HDD4 が RAID array1 に組み込まれていること
を表します。
②~⑩の項目 : HDD の S.M.A.R.T 情報の一部を表示しています。
ログアナライザーの仕様により表示されておりますが
これらの項目は利用しません。
⑪の項目
: HDD に発生した読込エラー、書き込みエラーを表示します
この場合は HDD4 で読込エラー999 回、書き込みエラーが2回発生した
ことを表しています。
8
6.ログリポートの読み方 (続き)
詳細メッセージ
・インフォメーション通知記録タブ
過去に発生した Ixx から始まるインフォメーションコードに関するログを表示します。
各行には FAQ リンクがあり、クリックするとバッファローの FAQ へジャンプします。
(インターネット接続が必要です)
赤文字
Ixx コードが発生した場合に赤文字で表示されます。(NAS の液晶画面にも表示されます)
青文字
Ixx コードが解消した場合に青文字で表示されます。(NAS の液晶画面からメッセージが消え
ます)
インフォメーション通知が記録されていても解消されていれば問題ありません。
TeraStation の液晶画面、NasNavigator2、WEB 設定画面等からインフォメーション通知が表示
されていないかご確認ください。
参考 FAQ リンク
NAS Navigator2 で TeraStation/LinkStation のアイコンに「!」「?」マークがついています
http://faq.buffalo.jp/app/answers/detail/a_id/15539/
液晶画面に表示されたエラー内容の確認/対処方法
http://buffalo.jp/support_s/terastation/ts_error.html
9
6.ログリポートの読み方
(続き)
・NAS 起動時刻
NAS の起動時刻を表示します。
・S.M.A.R.T 情報(ネットワーク管理者向け)
S.M.A.R.T.(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)で
本製品に内蔵されている HDD をチェックした結果を表示します。
この項目はネットワーク管理者向けを対象としています。
S.M.A.R.T 情報についての詳細はネットワーク管理者にご確認ください。
10
6.ログリポートの読み方
(続き)
・CPU 使用率
CPU 使用率を表示します。
負荷により増減しますが、通常であれば 10%から 50%の間で推移します。
11
6.ログリポートの読み方
(続き)
・エラー通知記録
過去に発生した Exx から始まるエラーコードに関するログを出力します。
各行には FAQ リンクがあり、クリックするとバッファローの FAQ へ
ジャンプします。(インターネット接続が必要です)
赤文字
Exx コードが発生した場合に赤文字で表示されます。(NAS の液晶画面にも表示されます)
青文字
Exx コードが解消した場合に青文字で表示されます。(NAS の液晶画面からもメッセージが消
えます)
エラーが記録されていても解消されていれば問題ありません。
TeraStation の液晶画面、NasNavigator2、WEB 設定画面等からインフォメーション通知が表示
されていないかご確認ください。
参考 FAQ リンク
NAS Navigator2 で TeraStation/LinkStation のアイコンに「!」「?」マークがついています
http://faq.buffalo.jp/app/answers/detail/a_id/15539/
液晶画面に表示されたエラー内容の確認/対処方法
http://buffalo.jp/support_s/terastation/ts_error.html
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6.ログリポートの読み方
(続き)
・Disk イベント
HDD に記録されている固有番号(シリアル番号)を元に HDD 交換履歴を
表示します。
以下の画像の場合
Mar 21 11:41:59 に Disk5 シリアル番号「W1F208FG」の HDD が外された:W1F208FG -> No
Mar 21 12:36:48 に Disk5 シリアル番号「W1F208FG」 の HDD が再度取り付けられた: No -> W1F208FG
Mar 22 16:23:37 に Disk5 シリアル番号「W1F208FG」の HDD が外され、シリアル「Z1F4PZ2T」の HDD が
取り付けられた : W1F208FG --> Z1F4PZ2T
※シリアル番号「No」は HDD が取り付けられていない状態を意味します。
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6.ログリポートの読み方
(続き)
・レプリケーションエラー情報
過去に発生したレプリケーションエラーの情報を出力します。
各行には FAQ リンクがあり、クリックするとバッファローの FAQ
へジャンプします。(インターネット接続が必要です)
※短期間に同じエラーが発生した場合は発生回数を表示します。
例)一分間に 10 回同じエラーが発生した場合。表示「エラーの発生回数 10」
※以下のログの場合
Code 30 のエラーが 1 回
Code 12 のエラーが 1 回
※エラーが記録されている場合は TeraStation の液晶画面、NasNavigator2、WEB 設定画面等
にレプリケーションに関する通知が出ていないか確認ください。
レプリケーションに関する通知が TeraStation に出ていない場合はリトライ処理等により同期
が完了しています。レプリケーションに関する通知が出ている場合は以下の FAQ を参考に
対処下さい。
参考 FAQ リンク
レプリケーション先へのファイル転送が失敗します
http://faq.buffalo.jp/app/answers/detail/a_id/15273/
液晶ディスプレイに「Replication E26 ReplicateFailure」と表示されます / レプリケーション再同期
の実施手順
http://faq.buffalo.jp/app/answers/detail/a_id/2590/
レプリケーションが動作しているかどうか確認できますか
http://faq.buffalo.jp/app/answers/detail/a_id/10155/
レプリケーションを設定しておりエラー表示もされないが、いくつかのファイルがコピーされていない
(TS-X シリーズ)
http://faq.buffalo.jp/app/answers/detail/a_id/15587/
NAS Navigator2 で TeraStation/LinkStation のアイコンに「!」「?」マークがついています
http://faq.buffalo.jp/app/answers/detail/a_id/15539/
液晶画面に表示されたエラー内容の確認/対処方法
http://buffalo.jp/support_s/terastation/ts_error.html
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6.ログリポートの読み方
(続き)
・バックアップエラー情報
過去に発生したバックアップエラーの情報を出力します。
各行には FAQ リンクがあり、クリックするとバッファローの FAQ
へジャンプします。(インターネット接続が必要です)
※以下のログの場合
Code 23 のエラー発生
※エラーが記録されている場合は WEB 設定画面からエラーが解消しているか
確認してください。
エラーが解消されていない場合は FAQ を参考に対処ください。
※Backuplog_******.txt をアップロードしたときにだけ表示されます。
Backuplog_******.txt にはバックアップに関する情報しか記録されないため
他の項目、製品名、SMART 情報等は表示されません。
参考 FAQ リンク
バックアップログの読み方と対策について
http://faq.buffalo.jp/app/answers/detail/a_id/7150/
バックアップログにエラーが記録される場合の対処方法は?
http://faq.buffalo.jp/app/answers/detail/a_id/2633/
バックアップが失敗(液晶に I54 と表示)した場合の対応方法
http://faq.buffalo.jp/app/answers/detail/a_id/8423/
バックアップが失敗する(エラーが出る)場合の対処方法がわかりません(TeraStation)
http://faq.buffalo.jp/app/answers/detail/a_id/12286/
NAS Navigator2 で TeraStation/LinkStation のアイコンに「!」「?」マークがついています
http://faq.buffalo.jp/app/answers/detail/a_id/15539/kw/nas%20navigator
液晶画面に表示されたエラー内容の確認/対処方法
http://buffalo.jp/support_s/terastation/ts_error.html
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7.補足事項
1. 管理者権限を持ったユーザーで WEB 設定画面にログインし詳細ログを取得してください。
2. WEB 設定画面へのログイン方法は以下の URL を参照ください。
FAQ:設定画面を表示する方法がわかりません
http://faq.buffalo.jp/app/answers/detail/a_id/14082
3. ログ解析ページが正しく表示されない場合は他の WEB ブラウザでお試しください。
(Firefox, Chrome 等)
4. 解析中は WEB ブラウザの操作を行わないで下さい。
5. USB-HDD は結果に表示されません。
6. NAS に接続されていない HDD は結果に表示されません
7. HDD 交換直後に解析を行った場合、交換した HDD が異常と表示される
場合があります。このような場合は TeraStation の液晶画面,NasNavigator2 を
確認いただき、エラーが表示されていないかご確認ください。
エラーが表示されていない場合は正常です。そのままお使いください。
8. HDD 交換直後に解析を行った場合、交換した HDD 以外の HDD 状態が”Skip”と
表示される場合がありますが異常ではありません。
実機を確認するか一日程度経過後、再度解析を行ってください。
9. HDD が接続されていても次の場合は正しく解析されません。
・WEB 設定画面から取り外しが行われた HDD。
・HDD 故障により自動的にシステムから切り離された HDD
10. システムログリポートの Disk 番号が順番に並んでいないことがありますが
異常ではありません。
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