日本語研究A(格言・ことわざ・故事成語)

基幹教育科目
教員名
宮澤 太聡
科目の系列
授業科目
日本語研究A(格言・ことわざ)
年 次
3
学 期
前 期
単 位
2
(日本語)
● 授業の概要
格言・ことわざといった表現は日本語にもあるが、四字熟語のように中国の古典をそのまま使用するものや
明治期の外国語文献の翻訳によるもの、古くから日本に伝わるものなど、その成立はさまざまである。普段
、何気なく用いている格言・ことわざといった表現がどのように成立し、どのように現在まで用いられ続け
てきたのかを考察することで、これらの表現が現在もなお用いられているということの意味を考えてみたい
。
● 授業の到達目標
a. 知識・理解
・各時代の語彙研究の基礎的な資料がわかる。
・日本語検定2級程度の語彙・言葉の意味がわかる。
b. 思考・判断
・格言・ことわざといった表現を用いることの意義について自分なりの考えを主張できる。
c. 関心・意欲
・授業外に底本の調査ができる。
d. 技能・技術
・格言・ことわざを中心とした用例調査ができる。
・格言・ことわざの成立時期と、現在まで用いられてきた理由を論拠を示しながら説明できる。
e. その他
● 受講にあたっての留意事項
● 教科書(授業で常時使用する分) / 著者『書名』(出版社)
プリント配布。
● 参考書 / 著者『書名』(出版社)
授業の中で随時紹介する。
● 成績評価の方法
学期末レポート(60%)。宿題を含む授業への参加態度(20%)。授業内の確認テスト(20%)。
到達目標
評価手段
a.
b.
c.
d.
e.
知識・理解
思考・判断
関心・意欲
技能・技術
その他
評価比率
1.定期試験(期末試験)
2.小テスト・授業内レポート
◎
3.宿題・授業外レポート
○
20
○
◎
○
10
4.授業内発表・授業内の制作作品
5.授業態度・授業への参加度
6.その他(学期末レポート)
全体
◎
○
◎
10
◎
60
100
● 主題と内容
第1回 オリエンテーション
自分の知っている格言・ことわざを紹介しあい、それらがいつ、どのように成立したのかを議論する。
第2回 格言・ことわざの学修
日本語検定2級までの「語彙・言葉の意味」を学修し、第14回に確認テストをすることを確認する。
第3回 格言・ことわざの分類
『故事俗信ことわざ大辞典第2版』を用いて、格言・ことわざ・故事成語等の表現の分類を学修する。
第4回
格言・ことわざに用いられる語彙の捉え方①
馬場俊臣(2010)等の論文を取り上げ、格言・ことわざに用いられる特定の語彙について、人々がどのよ
うに捉えているのかを明らかにする方法を検討する。
第5回 格言・ことわざに用いられる語彙の捉え方②
第3回の続き
第6回
格言・ことわざに用いられる語彙の捉え方③
『故事俗信ことわざ大辞典第2版』のCDを用いて、実際に格言・ことわざの中に現れる語彙について、その
特徴を分析する。分析資料は授業外の時間を使って完成させること。
第7回 格言・ことわざに用いられる語彙の捉え方④
第5回で作成した分析資料を用いて、発表を行う。
第8回
用例の底本の調査①
『故事俗信ことわざ大辞典第2版』には、古典の用例も多く採録されている。その用例が本当にあるのか、
また、本当に解説のような意味で用いられていたのかを確認するために、底本の調査方法を学修する。
第9回 用例の底本の調査②
第7回の続き
自分で立てた計画に従って、底本の調査を行う。レポートを授業外の時間を使って完成させること。
第10回 用例の底本の調査③
レポートを報告し、資料と調査方法について検討する。
第11回 学期末レポートの課題の決定①
学期末レポートの課題を決定するために、先行研究を検討する。
第12回 学期末レポートの課題の決定②
学期末レポートの研究対象と研究方法について、受講者全体で検討する。
第13回 学期末レポートの中間報告
学期末レポートの途中経過を報告し、今後の研究方法を検討する。
第14回 格言・ことわざの確認テスト
第2回で予告した日本語検定2級までの「語彙・言葉の意味」の確認テストを行う。
第15回 まとめ
格言・ことわざについて、授業のまとめを行う。