性・生殖と看護

授業科目名 : 性・生殖と看護
教育目標との関連: ○該当する ◎特に該当する
単位/時間 : 1単位/30時間
1.人間愛を深
め、生命の尊厳
と人間性の尊重
を基調とし、調
和の取れた社会
人としての成長
をめざす
2.看護に関
する理論およ
び技術を学
び、看護実践
の基礎的能力
を身につける
3.主体的に
学習を継続
し、問題意識
を持って探求
する姿勢を身
につける
4.保健医療
福祉における
看護の機能と
社会的役割を
認識する
5.保健医療
福祉のなかで
生じる問題を
理解し、倫理
的道徳的に対
処する能力を
身につける
6.関連諸科
学を統合して
人間理解を深
め、看護観の
確立をめざす
◎
○
○
◎
◎
◎
対象/開講 : 14KF/前期
担当教員
: 望月 好子
Ⅰ 授業概要:
従来より母性看護学の分野においては、次世代を担う子どもを産み育てていくという「母性」の概念や機能
について論じられてきたが、近年においてはさらに「性と生殖(セクシャリティ)に関する健康」の視点が求
められるようになってきている。そのため、「人間の性と生殖」に関して、生物学的および性科学的な視点も
含めた、より広い視野での対象の理解が必要とされている。
そこで、この科目においては、女性のみならず男性の身体と心の特徴もふまえながら、人間にとって健やか
な「性と生殖(セクシャリティ)」について、理解を深めていく。それらの中で女性が健康を獲得し、豊かな
母性を成長させていくプロセスや、リプロダクティブ・ヘルス/ライツについて、また、母(父)と子との関
係性や家族形成期における母性の健康問題についてなど、新しい家族の誕生期にある人々の健康を支えるため
の基礎的な知識を学ぶ。
さらに、女性および母性の健康に影響を与える文化的および社会的環境についても理解し、現代社会におけ
る問題や課題についても、グローバルな視野で考えていけることをめざす。
Ⅱ 学習の到達目標:
1.人間の性と生殖についての学習を通し人間理解を深め、母性看護の対象をより広い視野でとらえること
ができる。
2.ライフステージ各期における発達課題・健康課題の特徴を、生物学的、心理社会学的、性科学的視点か
ら理解できる。
3.性と生殖に関する健康/権利(リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)についての理解を深め、性のヘル
スプロモーション(健康の保持・増進)について考えることができる。
4.家族形成期にある人々が直面している健康問題および日々進歩する生殖補助技術と倫理的道徳的問題に
ついて理解し、生命の尊厳と人間性の尊重について、自己の考えを深めることができる。
5.健やかなる性と生殖さらには、次世代の育成を支えていくための、行政施策や関連法規について理解で
きる。
Ⅲ 成績評価の方法:
期間内定期試験70%、レポート(単位修得のために必須)15%、出席・授業態度(発言および積極性、
私語・居眠り等)15%
Ⅳ 準備学習等(予習、復習、留意事項):
特に復習をしっかりと行うこと。毎回の講義で、講義のレジメ等資料を配布するので、それらの内容につい
て授業終了後にテキスト等と合わせて自己学習すること。またその際に資料のファイリングを行うことが望ま
しい。
提出物等は所定の期日までに指示された方法で確実に提出すること。
Ⅴ 教科書:
森 恵美他著:『系統看護学講座 専門分野Ⅱ 母性看護学(1)母性看護学概論』医学書院
森 恵美他著:『系統看護学講座 専門分野Ⅱ 母性看護学(2)母性看護学各論』医学書院
医療情報科学研究所編:『病気がみえるVol.10 産科』第3版 メディックメディア
Ⅵ 参考文献、その他の教材:
後日、授業の中で紹介する。
Ⅶ その他:
教室:JS-205 4/10,4/17,4/30:JS-204
この科目を通して、皆さん一人ひとりが性・生殖について自分のこととしてとらえ、また一人の女性・男性
として、自分のいのちと性について向き合ってほしいと思います。
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性・生殖と看護
Ⅷ 学習内容と配分:
授業
形態
(教室)
担当
教員
講義
望月
4/10 金 4 3 ・性の決定と分化 ・性同一性の獲得について
講義
望月
3
4/14 火 3 4 ・性分化疾患、性同一性障害
講義
望月
4
ライフサイクルにおける性と生殖
4/17 金 4 3 ・形態と機能・性周期の調節(女性)(男性)
・思春期における性と生殖
講義
望月
5
4/21 火 3 4
・思春期における性と生殖
・成熟期における性・生殖、人間の性反応・セクシャリティの多様性
講義
望月
6
4/30 木 4 3
・セクシャリティの多様性
・更年期・老年期における性・生殖
講義
望月
7
5/12 火 3 4
家族形成期における健康問題と生殖医療
・不妊症・不育症 ★各論のテキスト持参
講義
望月
8
5/19 火 3 4
生殖医療と生命倫理
・出生前診断・生殖補助技術 ★各論のテキスト持参
9
5/26 火 3 4
性・生殖の健康支援
リプロダクティブ・ヘルス/ライツ
回 月日
曜 時限
日 Ⅰ Ⅱ
1
4/7
科目のガイダンス、
火 3 4 人間の性と生殖(セクシャリティ)の理解
・受胎のメカニズム
2
内 容
講義
講堂
望月
講義
望月
10
6/2
火 3 4 ・家族計画・避妊法・STI
講義
望月
11
6/9
火 3 4 ・人工妊娠中絶 (映画視聴) 講義
望月
12 6/16 火 3 4 ・性暴力(レイプ、DV、FGMなど)と支援
講義
望月
13 6/23 火 3 4
「次世代を育てる力」への支援
・母性および父性の発達
講義
望月
14 6/30 火 3 4
母性保健に関する現況と動向
・関連法規・母子衛生統計の推移
講義
望月
講義
望月
15
7/7
火 3 4 ・母性保護及び育児支援の為の行政施策・事業
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