職員結核患者の発生についてのお詫びと今後のご対応について

職員結核患者の発生についてのお詫びと今後のご対応について
当院の職員に結核患者が発生しましたことにつきまして、患者さま及びご家
族の方々にご心配とご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。深くお詫び
申し上げます。
当職員は、8 月 3 日に結核と判明し呼吸器専門病院に入院いたしました。本
人は年 2 回の定期健康診断では異常は認められませんでしたが、6 月に呼吸器
症状が発現し、精査の結果、結核に罹患している事が明らかになりました。職
務中にはサージカルマスクを着用しておりましたので、長時間一緒に過ごすな
どの濃厚接触でない限り、周囲への感染の可能性は極めて低いと考えています。
しかし、BCG 接種前の新生児、乳児は結核に対する免疫がありませんので、
4月1日~7月26日の期間に入院されていた新生児、乳児につきましては、
ツベルクリン反応検査を行うことにより感染の可能性を評価したいと存じます。
なお、退院後 12 週未満の新生児、乳児には 2 回目のツベルクリン反応検査が
必要となりますが、それまでの間は念のため予防内服をお願いしています。
現在のところ、298人中 132 人のお子様が1回目のツベルクリン反応検査
を終了しており全員陰性でした。ご迷惑をおかけしますが、今後もツベルクリ
ン反応による健診にご協力をお願い申し上げます。
また、成人の場合は BCG 接種を受けておられ、種々の免疫力も強く、新生児、
乳児に比べて結核にかかりにくいとされています。さらに、通常は長期間一緒
に過ごさない限り、感染したり発病したりするものではありません。今回、最
も長く接していた当病棟の職員全員には検査を行いましたが、現時点では発病
した者は一人も認められておりません。従いまして、お母さまへの感染の可能
性は極めて低く、今のところお子さまの健診結果を踏まえまして、保健所の指
導の下、ご対応させていただくこととしておりますので、ご理解のほど何卒よ
ろしくお願い申し上げます。
今後、病院としましては、対象のお子さまの安全を確認するとともに、感染
対策の充実に努めて参りますのでご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
平成 27 年 8 月17日
地方独立行政法人
りんくう総合医療センター
病院長