結核の接触者健康診断の手引き

インターフェロンー γ 遊離試験キット クォンティフェロンⓇ TB ゴールド
製造販売承認番号 22100AMI00003000
体外診断用医薬品
保険適用
結核の感染診断はクォンティフェロン検査で!
クォンティフェロン検査(QFT 検査)は、BCG 接種の影響を受けずに結核感染の有無
を検査できる新技術として開発され、急速に普及してきました。
この検査は BCG 接種が広く普及している日本において、特に接触者健康診断、施設内
結核感染対策に有用性の高い検査法であるとされています。
感染症法に基づく
結核の接触者健康診断の手引き
(2014 年 3 月 改訂第 5 版)
厚生労働科学研究「地域における効果的な結核対策の強化に関する研究」
接触者健診においては、適切な時期に結核感染の有無を確認することが重要ですが、対象者に
は基本的に「IGRA」または「ツ反検査」が実施されます(事例によっては両者が併用されます)。
「結核の接触者健康診断の手引き」では、初版である 2007 年 4 月から、この感染の有無に関す
る検査として、第一優先は QFT 検査(IGRA)である、とされています。
医療施設内結核感染対策について
(2010 年 3 月)
日本結核病学会 予防委員会
2010 年 3 月に「結核の院内感染対策について」の「健康管理」の項に QFT 検査が取り入れ
られ、大幅に書き直され「医療施設内結核感染対策について」として新たに報告されました。
この中で、雇い入れ時の健康診断に際しては、法令に定められた検査項目のほかに「QFT 検
査の実施を推奨」されています。特に結核病棟など結核患者と常時接触する職場、結核感染
の危険度の高い部署において強く勧められています。
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「感染症法に基づく結核の接触者健康診断の手引き」
2014 年 3 月 改訂第 5 版(抜粋)
厚生科学研究「地域における効果的な結核対策の強化に関する研究」
接触者健診の目的
結核の接触者健診の目的は、①発病前の潜在性結核感染症(latent tuberculosis infection、LTBI)の早
期発見、②新たな発病者の早期発見、および③感染源・感染経路の探求の 3 つである。
そして、3 つの目的すべてを意識して質の高い接触者健診を実施することにより、「結核の感染連鎖
を断つこと」が究極の目的といえる。
感染の有無に関する検査(IGRA、ツ反)
接触者健診においては、適切な時期に結核感染の有無を確認することが重要であり、対象者には基本
的に「IGRA」またはツ反検査(乳幼児等では両者の併用も可能)を実施する。
上記のうち第一優先は、IGRA である。ツ反検査は、過去の結核感染歴のほか、BCG 接種歴や非結核
性抗酸菌感染の影響も受け、特異度が低い
(偽の陽性が多い)ことから、適用は乳幼児等に限定される。
IGRA の適用年齢に上限はないので、「ハイリスク接触者」や「濃厚接触者」などに対しては、IGRA
による結核感染のスクリーニングも積極的に実施することを推奨する。特に、結核罹患率が低い状況
の中で高齢者結核の割合が高い地域においては、高齢者(濃厚接触者等)にも積極的に IGRA を適用
する。
*IGRA:インターフェロン-γ 遊離試験(Interferon Gamma Release Assay)
QFT は IGRA のひとつである
「医療施設内結核感染対策について」
2010 年 3 月(抜粋)
日本結核病学会予防委員会
健康管理
医療施設の管理者は、施設内結核感染予防計画に則り、健康診断とその結果に基づいた適切な事後措
置を行わねばならない。
健康診断
QFT 検査の追加
雇入れ時の健康診断に際しては法令に定められた検査項目のほか、QFT 検査の実施を推奨する。特
に結核患者と常時接触する職場(結核病棟など)で強く勧められる。その他、結核感染の危険度の
高い部署においても同様とする。ただし、結核治療歴がある等結核感染の明らかな者は対象としない。
雇入れ時のツ反検査は推奨しない。
QFT 検査の適用年齢に関しては、対象年齢の制限は行わない。この雇入れ時の QFT 検査結果をベー
スラインとする。すでに雇われていて雇入れ時のベースラインがない者については新たに QFT 検査
を行うことが望ましい。行わない場合、明らかに結核患者との接触歴がない者はベースライン陰性と
して扱う。
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2014年10月作成
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日本ビーシージー製造株式会社
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