Martin-Luther-Universität Halle-Wittenberg 沿 革 = ■所在地 Universitätspatz 10, D-06099 Halle/Saale, Germany ホームページ: http://www.uni-halle.de/ ハレ ヴィッテンベルク・マルチン・ルター大学[ドイツ] = ハレ ヴィッテンベルク・マルチン・ルター大学[ドイツ] ハレ=ヴィッテンベルク・マルチン・ルター大学 主な対象学部 外国語学部:語学留学(独) ハレ大学の創立は 1694 年で、ドイツ啓蒙主義、医学の分野で著名な学者を多数輩出し た歴史のある大学。マルチン・ルター大学の名称は、ヴィッテンベルクにおけるルターの 宗教改革活動にちなんで 1933 年に付けられた。文学、法学、経済学など 7 学部があり、な かでも哲学、神学、文学などが充実している。学生数は約 18,000 名。 特 色 授業は市の中心地にある大学語学センターで行われ、ドイツ語演習科目に関しては、外 国人留学生のために設けられているクラス(International)に参加することになる。また、 授業と並行して、日本語を学んでいるドイツ人学生との交流や、ドイツの実情を見学する 研修旅行がある。 留学開始までにドイツの生活環境に慣れるため、9 月にドイツ各地で行われる語学研修に 大学本館 参加することを推奨する。 宿 泊 学生寮に入る。各室にはインターネット接続ジャックが備えられている。 語学センター 生 活 条 件 ヘンデル生誕の地で、現在でも音楽・演劇の文化活動が盛んで、コンサートなどにも気 楽に行ける。語学センターの教員が生活面でも助言をしてくれる。 留学前までにドイツ語基礎演習Ⅲを修了し、CEFR・B1 試験に合格または同等の能力を 持つと判断される者(ZD 試験合格者等)、かつ自立的に生活できると判断される者。なお、 条件を満たしている場合でも、単独留学と変わらない環境で勉強することになるので、留 学先、留学期間等についてドイツ語・ドイツ文化専攻で指導する場合がある。 留 学 時 期 2 年次第 2 学期から 1 年間(定員2〜3名)。 (冬学期:10 月〜 2 月/夏学期:4 月〜 7 月) 図書館 1 年間の留学を終えて 外国語学部ドイツ語・ドイツ文化専攻 2013年留学 伊藤 瑠璃 私はドイツのハレ大学に 1 年間留学し、様々な体験をし、たくさんのこと を学びました。 まず、どの国にもいろいろな人がいるということを再確認することができ ました。これは当たり前のことのように思えますが、今回の留学を通して学 んだ一番大きな点だと思います。例えば、街で出会う人にも人それぞれの振 る舞いがあります。アジア人の私たちをからかう人もいれば、なんの偏見も なく私の持つ重い買い物袋を持つのを手伝ってくれる見知らぬおじさん、ト ラムを待つ間、暇つぶしに話しかけてくるおばあさんなど、本当にいろいろ な出会いがありました。また、外見からは想像できない内面を持つ人や、長く 付き合う人の中には、初めて会った時には見えなかった内面が見えたりする 37 寮 こともありました。これは、違う環境に身を置くことで感じることができる、 です。例を挙げればきりがありませんが、基本的には日本の良さに気づかさ ても大変なことでしたが、一つ一つの達成感はその分大きかったです。これら 留学ならではの体験だと思います。このように、多様な人々と接することで、 れることが多かったです。日本人であることの誇りも感じることもありまし はいわば授業で学んだことを活かす、ドイツ語の実践の場のようなもので、自 自分の視野を大きく広げることができたように感じます。この経験は、これか た。これも留学をしていなければ、気づくことができなかったでしょう。この 分のドイツ語力を計る良い機会であったと思います。このような体験をした ら人と関わる時に、相手を受け入れる力として活きてくると思います。自分と ような意味で、私にとってこの留学はドイツと日本を好きになるきっかけに ため、日本では言語の壁もなく、物怖じすることもなくより行動的になれると 考え方や価値観が違う人がいるのは当たり前であるし、変化するのも当然のこ なりました。また言語の面からも、ドイツ語と日本語の特徴を知ることがで 思いました。 とです。固定概念にとらわれず、これらをどう対応するかで、私自身変わるこ きました。言語は文化と深い関係にあるということもあり、ドイツ語をより 自立とはいえ、留学は周りの人々の支えがなければ実現しませんでした。実 ともできるのです。また、この発見は自分を見つめ直す良い機会にもなりまし 興味深く学ぶことができました。 は私は 2 年生の夏に留学を諦め、後悔していました。そして 3 年生になって留 た。人それぞれが個性を持つということに気づき、 「こうあるべき」という考え 次に私がこの留学で身につけたことは、新しい環境で自立するということ 学することを決めた時は不安もありましたが、あの時再び諦めないでよかっ 方を捨て、個人をもつことの大切さを知りました。 です。今まで一人暮らしをしたことがなかった私には、すべてが新しいこと たと思います。 「人生に後悔はつきもの」と言いますが、私は同じ後悔を繰り返 このように異文化と接することで、日本文化について考える機会も増えまし ばかりでした。毎日の料理や洗濯はもちろん、家賃などの振り込み、銀行や市 さなかったことを嬉しく思います。私の背中を押し、留学のサポートをしてく た。そして自分なりに日本の良いところや問題点が見えてくるようになりまし 役所での手続き、申し込みなどもすべて自分でこなすということは簡単では ださった先生方や、家族、友達には本当に感謝しています。また、ドイツでも た。良い点では、治安の良さや、物やサービスの質の良さなど、悪い点では、国 ありませんでした。始めは日本語を学ぶドイツの学生が手伝ってくれました たくさんの人に支えられました。これらの人々との繋がりも大切にし、今後も 際化があまり進んでいないところ、福祉がドイツほど進んでいないところなど が、その後はすべて自分で動き、自分で対処しなければなりませんでした。と 感謝の気持ちを忘れず、恥のないよう学びたいと思います。 38
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