VII.地域コミュニティと機能別コミュニティ • 【視点2】社会構造の変化とグローバル化 7-12回 – VII. 情報通信技術とコミュニティの変化 • ~地域社会と機能別コミュニティ – VIII.インターネットコミュニティの特性 – IX. グローバル化の概念 • ~グローバル化と国際化 – X. 経済のグローバル化 • ~デジタルディバイドと社会の分断 – XI. 文化/政治のグローバル化と地域化 – XII. 英語による情報と文化の支配 2015/7/17 •文化 culture •社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される 行動様式ないし生活様式 •言語・習俗・道徳・宗教・制度など •個別文化は独自の価値を持つ •文化の基盤となるコミュニティ(共同体、地域 共同体)の変化 1. 地域コミュニティ 2. 機能別コミュニティ 3. インターネットコミュニティ ↓ • コミュニティのグローバル化 2 VII. 地域社会と地域コミュニティと 機能別コミュニティ • 地域社会 1,400,000 – &NPO 1,240,000 – &ボランティア 1,710,000? – Wikip.:地縁関係に基づく集団が形成する、仕組みや関係性の総体 である。 →地理的な枠組みが基本 • 地域コミュニティ – – – – 1,450,000 地域における活動集団 &NPO 461,000 &ボランティア 524,000 Wikip.:住民相互の交流が行われている地域社会、あるいはそのよう な住民の集団を指す。→ 後半の傾向が強い • ほとんどの場合置き換え可能であるが、無意識に使い分け られている傾向がある。 1.コミュニティ • コミュニティcommunity 共同体 – 生活の共同性がいちじるしい社会集団 – 原始共同体,村落共同体というように歴史学的概念として使われるこ とが最も多い 。地域社会に近い。 • ソサエティ(2,870,000) society 社会 ソサイエティ(1,390,000) – 複数の人びとが持続的に一つの共同空間に集まっている状態,また はその結びつき。 – 人を全体としてとらえた社会/市民社会(自発性) /SNS • アソシエーション association 機能社会 – コミュニティと対置する概念 【R.M.マッキーバー,1917】 – いろいろな関心にもとづいて成立する利害関係的集団 • 【松原治郎,世界大百科事典2版】 • インタネット上の社会にはコミュニティが使用 – – – – インターネットコミュニティ2,820,000件(2015), 142,000(2014) インターネットソサエティ 387,000件(2015), 2,350(2014) インターネット上の共同体 持続的に一つの共同空間に集まっているわけではない 4 2.コミュニティの変化 地域社会 – 1960年(昭和35 年)以降地域社会の様相が変化 – 特定の地理的な地域コミュニティ 機能別コミュニティ – 地域社会の弱体化 – 地域コミュニティ → 地域社会再形成を含む インターネットコミュニティ – – – – 情報通信技術が実現したコミュニティ バーチャルコミュニティ 電子コミュニティ/Webコミュニティ インターネットソサエティ • 国際的なインターネット関係者の集まり 5 3. 地域社会 ①地域共同体としてのミュニティー – 地理的な枠組みが基本となる社会的共同体 – 自然的契機 (血縁,地縁など) にもとづいて成立する集 団 • (1) 地域社会, 村落共同体 • (2) 市民としての自主性と主体性と責任の自覚 – 自主性:自分の判断で実行する – 主体性:自分の意志で行為を行う(行動の判断を含む) • (3) 地域への帰属意識 • (4) 共通の行動を行おうとする態度 – 春・夏・秋・神社の祭り、子供会、運動会、正月行事 • (5) 人々が一致して地域集団活動を展開させるときに発現 – 災害復旧、ボランティア活動 – 【松原治郎,世界大百科事典2版】 6 (地域共同体の特性) – 同じ場所に住んでいる個人や家族が生活を通じて幅広い コミュニケーションを行なっている – 生産、消費、労働、教育、医療、祭りなど生活に必要な複 数の機能を含む – 相互扶助の意味が含まれる 7 ②言語による対面のコミュニケーション • 個-個のコミュニケーション • 家族-家族のコミュニケーション ③非言語表現による対面のコミュニケーション • 表情、身振り、挨拶 • 言語によるトラブルが生じても人間関係が保持 ④相手が特定できる • 個人・家族の情報 ⑤継続性がある 8 4.機能別コミュニティ • 産業革命以降社会機能が分化 – 生産、流通、消費、教育などの機能が分化 – 農業、漁業、林業、鉱業、金融、建設 – サービス、医療、宿泊、行政、NPO、町会、同好会 • 機能に特化したコミュニティの出現 – 実態を伴った機能別コミュニティ – 企業のような組織共同体の成立 – 機能的コミュニティ・関係的コミュニティ – 多様なコミュニティへの参加 9 • マスメディアによる情報発信 – 遠隔の不特定多数の人に同一の情報を伝達 – 機能別コミュニティの活動を支える – 非対面一方向コミュニケーションの成立 • 地縁・血縁の機能の弱体化 – 人と人とのコミュニケーションの減少 – 人間関係の希薄化、家族の孤立化 – 相互扶助・隣組の絆意識の希薄化 • インターネットコミュニティ – 時空間の制限から解放された機能別コミュニティ 10 4.地域社会と国家と文化 • 国民国家 – コミュニケーションの統一された場所 – 国とは複合的な民族から構成された国民国家 • 国民の概念 – 同じ文字を読む体験をとおして結びついた想 像の共同体 • 言語文化の意識的な均質化 – 15世紀の印刷技術の発明(産業革命以前) – 言語文化圏の確立に寄与 • 民族国家 – 地域社会の延長は民族国家 – 文化の基盤となる社会 11 Q • 地域社会の特徴を5つ挙げてください
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